もふもふと異世界でスローライフを目指します!

カナデ

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スローライフ編

その35 カレーを作ろう!

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 これは少し時間を遡り、南への旅から戻って畑と水田がひと段落した頃。

「よーしっ!シオガはハーブを入れて仕込んだし。味噌も残念だったけど、次の仕込み用に麹の作成中だ。豆腐はまだ塩を煮てないけど、とりあえずカレーを作ってみようかな!」

 味噌樽に塩で蓋をして旅に出たが、戻って来たらカビが生えていた。それでも様子を見ていたが、もう無理そうだから残念ながら諦めた。元々一度で成功するとは思っていないしな!
 近々またガーガ豆で仕込む予定だが、来年、ソムガが畑で収穫できたら、ソムガで仕込むつもりだ。

 海水は畑仕事をしている間毎日天日干しにし、かなり濃縮してある。あとは鍋で煮詰めればいいのだが、なにせ正式に塩を作ろうと思うと時間もかかる。だからとりあえずカバンにいれて後回しにしている。

「とりあえずレッドナーは干して乾燥させてあるから、砕いて粉にして、と」
 カレーの辛さの基本の唐辛子だ。あとは南の大陸の山でオースト爺さんに教えて貰った名前は知らないけどターメリックに似た根も干してあるから、これも砕いて粉にする。

 他にはあちこちで集めた香辛料の中から、コリアンダーに似た物やカレーに合う香りや、辛みがある物を選んで配合してみる。

「カレーのトロミは小麦粉で良かったんだよな。サラッとしたカレーも嫌いじゃないけど、やっぱり家庭のカレーといったらどろっとしたカレーだよな!」

 ふんふんふーん、とカレーに思いをはせながらブレンドした香辛料の香りをかぎ、なんとなくエスニックな匂いになったらフライパンで炒める。
 炒め終わったら野菜や肉を煮込んでおいた鍋へ入れ、そこに小麦粉を入れてトロミをつけた。

「よし、味見してみるか!」
 色は黄色よりも茶色だ。匂いは本格カレー店になら、おいてあるような感じになっている気がする。

 小皿にとり、スプーンですくって口に入れてみる。
「うをっ!なんだ、これはっ!」

 口の中に広がる辛さ、それに苦さとえぐみ。それが何とも言えない感じでそれぞれが主張しあって混ざっていなかった。
「こ、これは……。カレーじゃない、な。というかまずい!どうやってこれを食べられる味に直そう……」

 やっぱり何千年もインドに伝わって来ている伝統料理。そう簡単には出来るはずも無かった。
「……あー。うん、これはもう、ピリ辛風スープにしよう。失敗した時の為に、乳と卵が買えたからにしたし」

 そう。こういうこともあるだろう、と、買い出しの次の日にしてみたのだ。
「これは乳よりも卵だよな。卵は万能だから、なんとか味をまとめてまろやかにしてくれるはず……」
 シオガに胡椒、それにソースにケチャップ。作った調味料も総動員して何とか食べられるような味にし、最後に卵を投入して辛さを調和した。

「これならレラルも食べられるかな?……いや、小鍋でレラル用に果物を入れて甘くした物を作っておこう」
 こうして最初の挑戦は失敗に終わった。
 それでも当然カレーの為には諦めるつもりはないけどな!

 その夜は、爺さんとティンファは不思議な顔をしてピリ辛風スープを食べていた。



 その後は最初の失敗の教訓をいかし、香辛料を一つ一つ単体で味を確かめ、配合を少しずつ変えながら何度も挑戦した。
 少しずつカレーのに近づいて来た頃。

「そうだ!香辛料にばかり気をとられていたけど、とりあえずレッドナーとターメリックに似たやつがあるんだから、あとは少しだけ香りの合うスパイスだけ最低限入れて、他は香辛料じゃないのを入れてみよう!」

 そう、ふと生姜を入れたカレーや、ガーリックをたくさん入れたカレーもあったことを思い出したのだ。
 その後はニンニクのような匂いと味のする野草を採りに出かけ、大量に根ごと持って帰ると家の隣の畑の、森との境に植えた。自然に増えればいつでも使えるだろう。

 そうして次のイーリンの街へ買い出しの日。運良く街で生姜に似た物とウコンに似た根を薬草を扱う店で見つけ、更にリンゴのような香りのする甘味のある果物、新鮮な乳も珍しく手に入れることが出来た。
「これは、もうカレーを完成させろって言われているよな!」

「カレーは、ずっとアリトさんが工夫している、辛みのあるスープのようなお料理でしたよね。いつもこれじゃない、ってアリトさんは言ってますが、ご飯にもあって十分美味しいと思いますけど」
『うー。美味しいけど、あの赤い、辛いのの匂いはわたしは苦手かな。お鼻がツーンとするよ』

 買い出しの帰り、家へと走るスノーの背に揺られながら話していると。俺の腕の中にいるレラルが鼻を押えて丸まった。
「でも、レラルもいつも食べられているだろう?今回は甘くする材料もそろったから、辛いけど甘いカレーをつくるからな!」

 最初はレラルに食べさせるのは少し怖かったけど、辛い、と言っていたが食べても鼻が利かなくなるとかそういうことはなくて一安心したのだ。
 まあ、レッドナーを買った時もそうだったが、辛いのは苦手みたいだったが。

「辛いのに、甘いのですか?確かにいつもレラルちゃんの分は私たちの分よりも辛くはありませんけど。でも、甘いのと辛いのなんて、想像がつかないです」
 まあ、そう言われてみるとそうだな。甘辛い料理は日本には色々あったけど、当然この世界では食べたことはないし。

 レッドナーを作っている街で、どんな料理があるのかそうのうち食べに行ってもいいかもな。まあ、薬の材料になるって言っていたから、あまり料理には使われていないかもしれないけど。帰ったらオースト爺さんに聞いてみるか。

『うん。甘いのはお菓子だよ?辛いのに甘いのなんて、分からないよ』
「ふふふ。そこは楽しみにしていてくれな!絶対レラルも美味しいって食べてもらえるように、頑張って作るからな!」
「アリトさん、楽しそうですね。楽しみにしていますね」
 おう、今日こそはカレーを成功させてみせるから!楽しみにしていてな、ティンファ!


 そうして家へと帰り着くと、俺はそのままカレーを作りにとりかかった。
 とりあえずラースラを精米し、水に浸けたらカレー用の野菜を切る。そうして大鍋で野菜と肉を炒めてから水を入れて火に掛け、浮いて来た灰汁を取りながらも次にカレールーに取り掛かった。

 今までの失敗を思い出し、スパイスの配合は最低限の味と香りを出す物だけにする。
 配合が終わったら、次に生姜に似た物を取り出して多めにすりおろす。あとはレラル用に買って来たリンゴに似た果物もすりおろし、ニンニクに似た物を刻むと準備は完了だ。

 ラースラを入れた土鍋を火に掛けると、フライパンでまずは油でニンニクに似た物を傷める。油に匂いが移ったら、次にスパイスを入れて炒める。
 この状態で少しだけ舌にのせて味見をしてみると、いつもよりもスパイスのえぐみや苦みがほぼなく、ピリッとした辛みとそしてエスニックな香りを感じた。

 よし!ここまではいい出来だ!
 野菜を煮ていた大鍋に炒めたスパイスを入れ、かき回して様子を見る。そして塩と胡椒、すりおろした生姜に似た物で味見をしながら整えていく。

 ぐつぐつと煮だる毎に味が野菜に馴染んでいき、そこはかとなく懐かしい匂いが漂いだす。
「とろみが無いから小麦粉も入れたいけど、とりあえず今日はスープカレーでいいな。見た目も茶色だけど、そこはまあいいか」

 少しだけ辛みが足りず、何かが足りないような物足りなさはあるが。でも。
「よーしっ!これはスープカレーだ!とりあえずは成功だっ!」
 小鍋にとりわけ、レラル用にすりおろした果実と乳を入れて甘めにして味を整え終わると。

「おい、もう出来たんじゃろう?少し早いが夕飯にしよう!もう、この匂いで腹が限界じゃ!」
 いつの間にか後ろのテーブルにはそわそわした顔をした爺さんとティンファ、それにレラルも揃って俺の方を見つめていた。

「ああ!じゃあ、今度こそカレーライス、いや今回はスープカレーライスを食べてみてくれ!」
 丁度ラースラも炊けたので、いそいそとラースラをよそい、深皿にカレーをよそるとテーブルに並べたのだった。
 ささっとサラダと辛さ対策に果汁をブレンドした乳を作る間も待ちきれないように身体を揺する爺さんの姿に笑い、全てを並べ終えると。

「「「「いただきます!」」」」

 皆で声を揃えていただきますをするとカレーをスプーンですくってラースラと一緒に口に入れた。
「ああー。これ、これだよな。少し味が足りないけど、これぞカレーライスだよ。はあー。やっと食べれたな」
 口の中でラースラと絡むカレーに、ふうと息を吐き出す。

 目を開けてみると、爺さんがガツガツと食べていた。ティンファもレラルも、以前の失敗作の時とは違って、目を輝かせて食べている。
「どうかな?向こうでは、どの家庭でも食べられていたんだけど」

「これは美味いの!今までも辛さとスパイスで刺激があって、それだけでも十分美味しいと思っておったが、今回のこれは煮込まれた野菜と肉の味と辛さが絡み合って、後を引く味じゃ!」
「はい!ラースラと一緒に食べると、辛さもあまり気になりませんし。なんだかた止まらなくなる味です!」
「うん!わたしは辛いのは好きじゃないけど、コレ、辛いけど甘くて美味しいよ!アリト、これならまた食べるよ!」

 おお、レラルも大丈夫みたいだな。良かった!カレーの甘口は、子供も大好きだからな!
 そんなレラルの感想に気になってそわそわし出した爺さんとティンファにも、残っていた甘口のカレーも出してやった。

 その日は、皆がお腹いっぱいに食べ、多めに炊いたラースラもすっかり無くなったのは言うまでもない。
 もっとこれからも美味しいカレーが作れるように、スパイスの配合を頑張らないとな。カレーは一日にしてならず、だよな!

 匂いでお腹を刺激するだろうカレーも、ミアさんに出されるまではひっそりと森の中でだけ定期的に食卓へ上ることになったのだった。

 因みに。ついガリードさん達と会った時にカレーを出し、ミアさんにせっつかれてウェインさんとエラルド君のやっている食堂で教えることになり。大流行することになるのは、材料が貴重なことからかなり先のことになるのだった。



*******
大変お久しぶりです<(_ _)>
長々と更新できずに申し訳ありませんでした!
(それなのにカレーなのですが……(笑)

3月に右手をひどくやってしまい、最近まで動かすだけで痛みがある生活でした。
(今では腕を捻らなければ日常に支障は無くなりました)

あとは夏の暑さにやられ、ずっと動けませんでした……(年だからな年々暑さが身に沁みます。思わず今月、もう夏も終わりなのについに寝室にクーラーを買ってしまいました)


そして遅くなりましたが、ここで告知です!

今月、もふもふの5巻が発売されます!とうとう完結巻、となります。
 
完結まで無事に出させて貰えることになったのは、読んで下さった皆様のお陰です。
本当にありがとうございました<(_ _)>

WEBの方は、ネタが思いついたらのんびりとぼちぼちやる予定です。
内政の方も、もう少し暑さが落ち着きましたら再開しますので、もうしばらくお待ちください。

5巻は今月の19日に出荷予定となっています。店頭に並ぶのは、地方によっと異なると思います。
まだサイトの方も予約は開始前かもしれませんが、予約などしていただけたらとても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

あと、この更新出来ないでいる間に、寺田イサザ先生によるコミカライズ版の2巻が7月に発売されています!
かっこいいガリードさんや、もふもふお耳のノウロなど、是非!漫画でお楽しみ下さい。
(迫力のミアさんも画面でご覧いただけます(笑)
まだお読みでない方は、是非、ご一緒に!(宣伝が遅くなり申し訳ありませんでした(土下座)


発売までに、来週水曜か木曜にまた更新します!
あともし書いて欲しい!というネタがありましたら、感想の方に書いて下さい。
全部とはいかないと思いますが、話を思いついたら投稿します(笑)

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1巻から5巻(完結)発売中です。文庫化も始まりました!3巻3/8日発売です!無事に完結巻を刊行できたこと、お礼申し上げます。ありがとうございました!また寺田イサザ先生による、コミカライズ版の3巻まで好評発売中です!どうぞよろしくお願いいたします。
感想 210

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