32 / 53
3章 森の中の家
31 家族になろう
しおりを挟む
「家族に、ですか?僕たちとあなたたちと?」
「そう。私と、ウィトと、ラウル君と、リナリサちゃんで四人家族ね。そうだ、私は八歳よ。春になったら九歳になるわ。ウィトも成獣してないのよね。年齢的には年下になるのかな?ね、ラウル君とリナリサちゃんは何歳?」
「え、ええと、僕は七歳、です。冬の寒い日に生まれたって聞いたのでもうすぐ八歳ですが。リサは五歳になったばかりで……」
ふむふむ。ラウル君は私よりも小さいからもっと年下かと思ったんだけど、まあ、子供の頃は女の子の方が成長が早いものね。リサちゃんは五歳か!獣人の女の子の姿もかわいいんだろうなぁ。
「じゃあ私がお姉さんね!ウィトがお兄ちゃんかな?だからラウル君もリナリサちゃんのお兄ちゃんだけど、私達には弟だから、私達には甘えてもいいのよ?ね?」
うふふふ。兄姉にも憧れていたけど、弟妹もいいよね!絶対かわいがってうざがられるまでが定番よね!昔近所の茜ちゃんは弟より犬の方がかわいい!なんて言ってたけど、弟の健斗君に「ねえちゃんうざい!もうかまってくんなよ!」ってよく怒鳴られていたし。ずっと実はうらやましかったんだよね……。
「お、お姉さん?……え、ええと、本当に僕たちが家族になって、いいんですか?これから一緒にここで暮らして……」
「勿論よ!ここはウィトと一緒に岩山を切って造った家なんだけど、まだ最近完成したばかりで色々足りないから、一緒に暮らしやすいようにしてくれるとうれしいわ。それに家族だから、もっと大きくなって、国に帰ろうと思ったらちゃんと送り出すから心配しないでね?……皆で寄り添って暮らせば、寂しくなんてならないわ」
両親が亡くなって、リナリサちゃんと身を寄せた孤児が集まった集落でも見捨てられたって言ってたから、もしかしたらこういう寄り集まりだと不安に思うかもしれないけど。でも、だからこそ私は他人同士ではなく、家族として寄り添いたいのだ。
勿論ラウル君とリナリサちゃんの為ではなく、この申し出は自分がここでウィトと二人ではやっぱり寂しかったからだ。私の為に、家族になってくれたらうれしい。そう想いを込めてラウル君を見つめ、微笑むと。
「本当に……本当に、家族に。……っ。あ、ありがとう、ございます。僕も、僕もリサが居てくれたけど、でも、僕のことを見てくれる人が欲しかった、んです。だから」
僕も、家族が欲しいです。
そう言ったラウル君の瞳からは、虚空を覗き込んでいるような暗さは影を潜め、年相応の輝きを少し取り戻しているように見えた。
その瞳から、ポロリと涙が静かに零れ落ちたのを笑顔のまま見守る。
ラウル君は、守るべき妹のリナリサちゃんがいたから、お父さんが亡くなってからずっと泣けなかったのかもしれない。大声でずっと泣き叫んでいた自分とは違って、自分だけではなく、守らなきゃならない存在が傍にいたから。
「キュウ……?クウ、クウーン」
「あらリナリサちゃん、起きたのね。……あのね。今お兄ちゃんにも言ったんだけどね。リナリサちゃん、これから私とウィトと一緒に家族になって、ここで一緒に暮らしましょう?リナリサちゃんのお姉ちゃんになれたら、私はとってもうれしいわ」
お兄ちゃんの様子を察して起きたのか、ラウル君の膝の上で寝ていたリナリサちゃんが顔を上げ、涙を流すお兄ちゃんを心配そうに見上げていた。
そんなリナリサちゃんに気づき、慌てて涙をぬぐうラウル君の膝の上からリナリサちゃんをそっと抱き上げ、視線を合わせながら問いかけると。
「……キャウゥ?……キャンッ!キャンッ、キャンッ!!」
目を丸くし、小首を傾げて考えていたリナリサちゃんが、私の言った意味が分かったのか、尻尾をブンブン振り、耳をピンと立てて目を輝かせながらうれしそうに鳴いた。
その様子だけで喜んでくれたのが分かり、思わずチュッと鼻先にキスをしてしまった。すると一瞬目をまん丸にしたリナリサちゃんは、更に尻尾をブンブン振り回しながらうれしそうに私の顔をペロペロと小さな舌で舐めてくれた。
「ウウウ……ウォフッ!ウォーーーッ!」
リナリサちゃんとキャッキャウフフと戯れていたら、今まで静かに話を聞いていたウィトが横から顔を出して大人気なくリナリサちゃんを鼻で押しのけ、私の顔をペロンと舐めた。
ウィトの鳴き声を聞いてちょっとだけしょんぼりしたリナリサちゃんに、ウィトの頭を頭でこつんとつつき、目を見て語り掛ける。
「こーら、ウィト。ウィトは今日からリナリサちゃんのお兄ちゃんなのよ?だからしっかりと面倒見てあげてね?」
本当はウィトと言葉が通じるリナリサちゃんがうらやましく思ったが、でもウィトと一番仲がいいのは自分だと、そこはなんとか飲み込んだ。
ちょっと寂しいけど、通訳して貰えばしっかりとウィトときちんと話が出来るようになった、ってことだもんね。それに家族は助け合うものだって、お父さんが言ってたもの。お母さんがお父さんに、甘やかすだけじゃダメだって言ってたけど。……ふふふ。不思議だ。家族が増えると思ったら、お父さんとお母さんとの楽しかったことを思い出すなんて。
「キャウゥ?キャウッ!キャウ、キャウッ!!」
「……グルゥ。グルルゥ、ウォフッ」
ついぼんやりと思い出したお父さんとお母さんとのことを考えていると、膝の上で可愛い交流がされていた。
ウィトの顔にピョンピョン飛び上がりながらじゃれつくのを、ちょっとだけ迷惑そうに、でもうれしそうにペロンとリナリサちゃんのことを舐めたり鼻でつんつんと交流しているのだ。
ふふふ。これは通訳して貰わなくても分かるわ。お兄ちゃん?お兄ちゃん、お兄ちゃん!!ってじゃれるリナリサちゃんとちょっと照れてるウィトの図よ!もう、本当に萌えるわ!
「ふふふ。リサがうれしそうなのを、久しぶりに見た。……そういえば起きた時からずっと、楽しそうだったな。リサは幸せになって欲しいから僕がしっかりしなきゃって思ってずっと頑張っていたけど、いっつも僕の顔を伺っていたのに」
顔を上げると、とうとう転がってじゃれ始めたウィトとリナリサちゃんを見つめながら、ちょっとだけ複雑そうな顔をしているラウルの姿に年下の男の子らしい弱さを見て、逆に安心していた。
「ねえ、それでどう?リナリサちゃんは私とウィトと家族になることを喜んでくれたみたいだけど。ラウル君は私たちと家族になってくれる?」
家族が欲しい、とは言っていたけど、ハッキリとした返事は貰ってなかったと、ちょっとだけ意地悪な気分でニマニマと微笑んで聞いてみると。
「……リサもウィトさんがお兄ちゃんだとうれしいみたいですし。そうですね。僕も、家族になりたいです。家族に、なってくれませんか?」
ちょっとだけ不貞腐れていたのに、ラウル君はすぐに真面目な顔をして、私を真っすぐに見つめてそう言ってくれた。
ちょっとだけ照れた様子が出ていたが、そこを出さないように取り繕う様子が男の子という感じで微笑ましい。
「ふふふ。喜んで!じゃあ、ラウル君、いいえ、ラウル。家族なんだから、その敬語を止めてね?あと私のことはちょっとだけお姉ちゃんだけど、ノアと呼び捨てで呼んでいいからね。そうだ、ウィト。ウィトも呼び捨てでいいよね?」
「グルルゥ、ウォフッ!」
「うーん、まあ、いいか!ってところ、ラウル?」
「え?ええ、そう、そんな感じです」
きょとん、ポカンとした顔も子供らしくていいね!耳はピンと立っているけど、ほら、尻尾はゆらゆらうれしそうに揺れているし!尻尾は嘘つかないって本当なのね。
「ほらその敬語!一緒に暮らすなら堅苦しいのはいらないから!あっ、そうだ。リナリサちゃんもリサちゃんでいい?私のことはそうね。お姉ちゃんって呼んでくれたら、私、もうメロメロになっちゃいそうなんだけど!」
「キャウ!キャウンッ!」
「ね、今リサちゃん、お姉ちゃんって呼んでくれた?お姉ちゃん、とってもうれしいわ!!」
目をまん丸くして、尻尾をブンブン、ピョンピョン跳ねながらうれしそうにキャウッと鳴くリサちゃんがかわいすぎる!
そのままラウルのことを巻き込んでウィトと四人で転がってじゃれていたら、ラウルのズボンがずり落ちてしまい、真っ赤になって部屋の片隅で落ち込んでしまったのだった。
とりあえずの課題は、尻尾穴の開いた服を作る事、だね!
ーーーーーーーーー
これでやっと正式に人の登場人物が増え、四人暮らしになりました!
会話があると、テンポが上がりますね!( ´艸`)
よろしかったらお気に入り登録をお願いいたします!
「そう。私と、ウィトと、ラウル君と、リナリサちゃんで四人家族ね。そうだ、私は八歳よ。春になったら九歳になるわ。ウィトも成獣してないのよね。年齢的には年下になるのかな?ね、ラウル君とリナリサちゃんは何歳?」
「え、ええと、僕は七歳、です。冬の寒い日に生まれたって聞いたのでもうすぐ八歳ですが。リサは五歳になったばかりで……」
ふむふむ。ラウル君は私よりも小さいからもっと年下かと思ったんだけど、まあ、子供の頃は女の子の方が成長が早いものね。リサちゃんは五歳か!獣人の女の子の姿もかわいいんだろうなぁ。
「じゃあ私がお姉さんね!ウィトがお兄ちゃんかな?だからラウル君もリナリサちゃんのお兄ちゃんだけど、私達には弟だから、私達には甘えてもいいのよ?ね?」
うふふふ。兄姉にも憧れていたけど、弟妹もいいよね!絶対かわいがってうざがられるまでが定番よね!昔近所の茜ちゃんは弟より犬の方がかわいい!なんて言ってたけど、弟の健斗君に「ねえちゃんうざい!もうかまってくんなよ!」ってよく怒鳴られていたし。ずっと実はうらやましかったんだよね……。
「お、お姉さん?……え、ええと、本当に僕たちが家族になって、いいんですか?これから一緒にここで暮らして……」
「勿論よ!ここはウィトと一緒に岩山を切って造った家なんだけど、まだ最近完成したばかりで色々足りないから、一緒に暮らしやすいようにしてくれるとうれしいわ。それに家族だから、もっと大きくなって、国に帰ろうと思ったらちゃんと送り出すから心配しないでね?……皆で寄り添って暮らせば、寂しくなんてならないわ」
両親が亡くなって、リナリサちゃんと身を寄せた孤児が集まった集落でも見捨てられたって言ってたから、もしかしたらこういう寄り集まりだと不安に思うかもしれないけど。でも、だからこそ私は他人同士ではなく、家族として寄り添いたいのだ。
勿論ラウル君とリナリサちゃんの為ではなく、この申し出は自分がここでウィトと二人ではやっぱり寂しかったからだ。私の為に、家族になってくれたらうれしい。そう想いを込めてラウル君を見つめ、微笑むと。
「本当に……本当に、家族に。……っ。あ、ありがとう、ございます。僕も、僕もリサが居てくれたけど、でも、僕のことを見てくれる人が欲しかった、んです。だから」
僕も、家族が欲しいです。
そう言ったラウル君の瞳からは、虚空を覗き込んでいるような暗さは影を潜め、年相応の輝きを少し取り戻しているように見えた。
その瞳から、ポロリと涙が静かに零れ落ちたのを笑顔のまま見守る。
ラウル君は、守るべき妹のリナリサちゃんがいたから、お父さんが亡くなってからずっと泣けなかったのかもしれない。大声でずっと泣き叫んでいた自分とは違って、自分だけではなく、守らなきゃならない存在が傍にいたから。
「キュウ……?クウ、クウーン」
「あらリナリサちゃん、起きたのね。……あのね。今お兄ちゃんにも言ったんだけどね。リナリサちゃん、これから私とウィトと一緒に家族になって、ここで一緒に暮らしましょう?リナリサちゃんのお姉ちゃんになれたら、私はとってもうれしいわ」
お兄ちゃんの様子を察して起きたのか、ラウル君の膝の上で寝ていたリナリサちゃんが顔を上げ、涙を流すお兄ちゃんを心配そうに見上げていた。
そんなリナリサちゃんに気づき、慌てて涙をぬぐうラウル君の膝の上からリナリサちゃんをそっと抱き上げ、視線を合わせながら問いかけると。
「……キャウゥ?……キャンッ!キャンッ、キャンッ!!」
目を丸くし、小首を傾げて考えていたリナリサちゃんが、私の言った意味が分かったのか、尻尾をブンブン振り、耳をピンと立てて目を輝かせながらうれしそうに鳴いた。
その様子だけで喜んでくれたのが分かり、思わずチュッと鼻先にキスをしてしまった。すると一瞬目をまん丸にしたリナリサちゃんは、更に尻尾をブンブン振り回しながらうれしそうに私の顔をペロペロと小さな舌で舐めてくれた。
「ウウウ……ウォフッ!ウォーーーッ!」
リナリサちゃんとキャッキャウフフと戯れていたら、今まで静かに話を聞いていたウィトが横から顔を出して大人気なくリナリサちゃんを鼻で押しのけ、私の顔をペロンと舐めた。
ウィトの鳴き声を聞いてちょっとだけしょんぼりしたリナリサちゃんに、ウィトの頭を頭でこつんとつつき、目を見て語り掛ける。
「こーら、ウィト。ウィトは今日からリナリサちゃんのお兄ちゃんなのよ?だからしっかりと面倒見てあげてね?」
本当はウィトと言葉が通じるリナリサちゃんがうらやましく思ったが、でもウィトと一番仲がいいのは自分だと、そこはなんとか飲み込んだ。
ちょっと寂しいけど、通訳して貰えばしっかりとウィトときちんと話が出来るようになった、ってことだもんね。それに家族は助け合うものだって、お父さんが言ってたもの。お母さんがお父さんに、甘やかすだけじゃダメだって言ってたけど。……ふふふ。不思議だ。家族が増えると思ったら、お父さんとお母さんとの楽しかったことを思い出すなんて。
「キャウゥ?キャウッ!キャウ、キャウッ!!」
「……グルゥ。グルルゥ、ウォフッ」
ついぼんやりと思い出したお父さんとお母さんとのことを考えていると、膝の上で可愛い交流がされていた。
ウィトの顔にピョンピョン飛び上がりながらじゃれつくのを、ちょっとだけ迷惑そうに、でもうれしそうにペロンとリナリサちゃんのことを舐めたり鼻でつんつんと交流しているのだ。
ふふふ。これは通訳して貰わなくても分かるわ。お兄ちゃん?お兄ちゃん、お兄ちゃん!!ってじゃれるリナリサちゃんとちょっと照れてるウィトの図よ!もう、本当に萌えるわ!
「ふふふ。リサがうれしそうなのを、久しぶりに見た。……そういえば起きた時からずっと、楽しそうだったな。リサは幸せになって欲しいから僕がしっかりしなきゃって思ってずっと頑張っていたけど、いっつも僕の顔を伺っていたのに」
顔を上げると、とうとう転がってじゃれ始めたウィトとリナリサちゃんを見つめながら、ちょっとだけ複雑そうな顔をしているラウルの姿に年下の男の子らしい弱さを見て、逆に安心していた。
「ねえ、それでどう?リナリサちゃんは私とウィトと家族になることを喜んでくれたみたいだけど。ラウル君は私たちと家族になってくれる?」
家族が欲しい、とは言っていたけど、ハッキリとした返事は貰ってなかったと、ちょっとだけ意地悪な気分でニマニマと微笑んで聞いてみると。
「……リサもウィトさんがお兄ちゃんだとうれしいみたいですし。そうですね。僕も、家族になりたいです。家族に、なってくれませんか?」
ちょっとだけ不貞腐れていたのに、ラウル君はすぐに真面目な顔をして、私を真っすぐに見つめてそう言ってくれた。
ちょっとだけ照れた様子が出ていたが、そこを出さないように取り繕う様子が男の子という感じで微笑ましい。
「ふふふ。喜んで!じゃあ、ラウル君、いいえ、ラウル。家族なんだから、その敬語を止めてね?あと私のことはちょっとだけお姉ちゃんだけど、ノアと呼び捨てで呼んでいいからね。そうだ、ウィト。ウィトも呼び捨てでいいよね?」
「グルルゥ、ウォフッ!」
「うーん、まあ、いいか!ってところ、ラウル?」
「え?ええ、そう、そんな感じです」
きょとん、ポカンとした顔も子供らしくていいね!耳はピンと立っているけど、ほら、尻尾はゆらゆらうれしそうに揺れているし!尻尾は嘘つかないって本当なのね。
「ほらその敬語!一緒に暮らすなら堅苦しいのはいらないから!あっ、そうだ。リナリサちゃんもリサちゃんでいい?私のことはそうね。お姉ちゃんって呼んでくれたら、私、もうメロメロになっちゃいそうなんだけど!」
「キャウ!キャウンッ!」
「ね、今リサちゃん、お姉ちゃんって呼んでくれた?お姉ちゃん、とってもうれしいわ!!」
目をまん丸くして、尻尾をブンブン、ピョンピョン跳ねながらうれしそうにキャウッと鳴くリサちゃんがかわいすぎる!
そのままラウルのことを巻き込んでウィトと四人で転がってじゃれていたら、ラウルのズボンがずり落ちてしまい、真っ赤になって部屋の片隅で落ち込んでしまったのだった。
とりあえずの課題は、尻尾穴の開いた服を作る事、だね!
ーーーーーーーーー
これでやっと正式に人の登場人物が増え、四人暮らしになりました!
会話があると、テンポが上がりますね!( ´艸`)
よろしかったらお気に入り登録をお願いいたします!
4
お気に入りに追加
1,364
あなたにおすすめの小説
ヒロインも悪役もモブも関係ない。生活が第一です
カナデ
ファンタジー
「何よっ!何で上手くいかないのよ!この世界は乙女ゲーム『虹の薔薇を君に』の世界でしょ?私はヒロインのリリアーナなのに、とっくにゲームは始まっている時期なのに、王子に今だに近づけないなんておかしいじゃないっ!?」
私、サーリア・オーラッドはその叫び声を国立アーセリム学園の中庭で聞いた時、前世の記憶を思い出した。
そしてここが乙女ゲームか何かの世界であること、そして所謂流行りの異世界転生をしていたことに気づいたが、すぐにそんなこと関係ないか、と開き直った。
前世を思い出し、日本の知識があっても内政チートなどきどる知識などある訳もない。
それに美貌もない私にはイケメンを落とすことにも興味はないし、元々そんなことを考えたこともないのだ。
なんといっても私には生活が第一で、堅実に領地で領民を守って暮らしていければそれでいいのだ。
そこに夢や希望なんていらない。
だから頭がお花畑のヒロインなんてかまってられません。取り巻きの自称義兄のことなんて知りません。
必要なのは領地経営の知識です!
と、そんな現実的な主人公が乙女ゲームの舞台となった学園で脇目も振らずに堅実に生きようと頑張る話です。
*恋愛要素は軽微(よりはあるかも?)、ざまぁ要素も軽微です。ざまぁですっきり爽快!とか悪役令嬢のとりまきとかでもありませんので、それでよろしかったら読んでいただけるとうれしいです。
リハビリの為に見切り投稿しています!(いつものことですが……)
最初は毎日更新を目指しますが、基本のんびり更新予定です。
どうぞよろしくお願いします<(_ _)>
*R15は戦闘シーンがあるかも?なので一応念のため設定しております*
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました
ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】
ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です
※自筆挿絵要注意⭐
表紙はhake様に頂いたファンアートです
(Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco
異世界召喚などというファンタジーな経験しました。
でも、間違いだったようです。
それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。
誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!?
あまりのひどい仕打ち!
私はどうしたらいいの……!?
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる