金蘭の契り

舞台はとある田舎町にある楽器修理工房
そこでは、リペアマンという楽器を修理する職人たちが働いている。

主人公真日那の父は、「魔法の手を持つリペアマン」と呼ばれ崇拝されていた。
昔は多くのリペアマンが働いていたが、現在は働く人も来る客も減っていき衰退していっていた。
そんな折、父は病気で亡くなってしまう。
父の腕で成り立っていたような工房だったので、畳むしかないと真日那は思っていた。
しかし、父の遺言書に「真日那に継いで欲しい」と書かれてしまっていた。
真日那は、継ぐ気はなかったのだが、困っている人を放っておけなくて、継ぐことを決意する。
知識も経験もないけど、楽器に触れると、その楽器から〝声〟が聞こえてくる「楽器の気持ちが分かるという力」を持っていた。それが、父の死んだ日の夜に宿った。

この不思議な力を活かしながら、色んな想いを抱えた人々と出会い触れ合っていくことで、真日那は楽器を始め様々なものに興味を持っていくようになる。

やがて、自分なりの夢を抱くようになっていく———

これは、音楽と楽器を通して人と人との繋がりをも修復していく絆の物語
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