手習い掌編小説

橘白寿hakuju

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掌編

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小さな森の小さな話。青緑色の妖精が踊り出す。アメアメフレフレアーメアーメ。大きな黄色いペロペロキャンディでぐるぐる振り回す。
コツンコツンと周りから音がする。カタンカタン、パラパラ、木にぶつかる音、岩にぶつかる音、仮宿にしている簡素な作りの木の皮と葉っぱでつくった家のようなものにもカツンカツン当たる。
「アメがふってきたよ!」と青緑色の妖精は言う。
空から降ってきたのはアメはアメでも雨ではない。硬くて丸い飴玉だ。キャンディである。丸い飴玉からロリポップまでカラフルな包紙に包まれて空からあれよあれよと降って来る。かんかん、ガランゴロン軽快な音が森を反響する。
周りの妖精たちもびっくりしながらも空と青緑色の妖精を見ている。青緑色の妖精ニコニコご機嫌に踊りをやめて空をみている。そして周りにも向かって手を振りながらニコニコ叫ぶ。
「みんな飴玉舐めるといいよー!」
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