「 」の国~虚無のくに~

心から笑ったのはいつの頃だろうか…
私は遠い記憶を巡り、ふと気づいた。
ああ。祖母が生きていた頃か…

今私の周りは贅沢で溢れている。
だからこそわかる。
こんなことがあって言い分けない。
何でもある世の中だからこそ、この国には表情がない。皆同じように生きている。
そうまるで空っぽの国。
言うなれば、虚無の国なのかもしれない。
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