怖い話

三五八11

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見てはいけないHP

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「はぁ死にたい」いつも考えていた。
かなり気持ちが強くなり
ツイッターでも死にたいと毎日呟いて
同じ気持ちの人をフォローしたりしていた。

何度も殺害予告がきた。
○月○日○時に□□駅に行くから
殺してくれ。とリツイート。
相手の希望の時間や場所に変更対応もした。
けど、殺しに来る人は
1人もいなかった…

自殺はできない自分の弱さが嫌で
さらに死にたい願望は高くなる。

ある日、リツイートの1つに
「ここはヤバイらしい」
とあるURLがあった。
多いんだなぁ、こう言う
『らしい』とか『今ネットで話題に』とか
全部見たっての。
と思うが何故か気になってしょうがない

数日後、また同じ人から
同じURLが送られてきた
「マジだって話だよ。
 なんだ見に行きもしないのは
 やっぱり死ぬ気ないんじゃねぇか」
と送ってきたので
「今から見にいくよ!」
と返して、すぐにURLをクリックした

何度も繰り返される確認
「ホントにこのサイトにいきますか?」
「戻ってこれなくなりますが移動しますか?」
「考え直すなら今ですよ」
「愛する人はいませんか?」
「家族に別れの挨拶をしましたか?」
「今から死にますが
 処分しておくものはないですか?」
しつこい!やめときゃ良かった。
と思ったとき
「でも、死にたいんですよね?」
??????
周りをなぜか見てみる。
当然だれもいない。自分の部屋だし。
[はい]をクリック。
不思議なホームページだった。
掲示板的なものしかない。
正確には、一番上に
「ようこそ、死に一番近い場所に」
と書いてある。
掲示板には、日本語で
「やっとしねた」や「これが死か」
など創作っぽい書き込みばかりで
うんざりした。
???日本語だけじゃない。
英語はある程度読める。
ロシア語、ハングル、インド?
いろいろな言語で書き込まれている 
おかしい?普通いろいろな言語になるなら
案内するバナー?ボタン?があるはず。
[日本語はこちらをクリック]みたいな。
ないのになぜかみんな普通に書き込み出来てる
 
気になって時間を忘れてみていた。
目が痛くなっても見ていた。
何故かそのサイトから離れられない
「ん?なんかうっすら女性が見える」
画面にうつっている自分の顔の左横あたり
たまに真っ黒の画面の時だけ
女の人の姿がうってる。
後ろを見るけどいない。
ついに一番下にたどり着いた。
真っ黒。なにも書かれていない。
一番下に掲示板への入り口があった。
「書き込む事ないよ。まだ死んでないし」
画面にうつっている自分の首
画面の中の女性が両手を伸ばしている。
「そう言う事?画面のなかで殺してくれる
 それだけかよ」「ブグッ」
苦しい。画面の中の女性が完全に首を絞めた。

耳元で「闇へようこそ」と囁く声が聞こえる。
あ~死ぬんだ。あ、書き込めそう
掲示板へ移動し
「ここヤバイ。ホントに死んだ」
さあ、クリックすれば、ホントに終わりだ


カチッ
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