悪役令嬢の早死にする母親に転生したらしいので、幸せ家族目指して頑張ります。

百尾野狐子

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舐犢之愛

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「……っ……ぁっ…、う…っ…はっ、あ、あ…っ」
これは一体何の拷問なのでしょうか?
心臓の痛みと呼吸困難に加えて、全身に絶え間ない愛撫を与えられているようです。
「うぐっ…っ」
妙な液体を分泌した緑色の触手が私の唇を抉じ開けるように侵入し、口腔を犯すように蠢きながら舌に絡み付きます。
着ていた服はボロボロになり、お胸は既に外気に晒され、先端を引っ張り出すように細い触手が蠢きます。
「ひっ、ひっ、ひっ…っ…はっ…っ…」
呼吸が乱れて息が出来ない苦しみに涙が止まりませんが、体は確かに快感を覚えているのです。意味が分かりませんが、確実なのは、このままでは私は間違いなく儚くなります。
厚手のズボンも触手の分泌液のせいか脆くなってきており、既に何ヵ所も下半身を直に触手が這う状態です。無駄と分かっていても脚をバタバタと動かしてみます。
「ぐっ…っ」
抵抗すると触手の巻き付く力が強くなり、益々いやらしく蠢きます。
紐パンツのクロッチ部分に触手の先端が当たり、まるで男性器のようなそれが私の花園を無遠慮に撫で擦ってきました。
全身に怖気が走り、吐きそうなほどの嫌悪感に叫びそうになりますが、口腔は既に触手に侵されておりますので、ただ呻く事しか出来ません。
触手は撫で擦るだけで中に入ってくる事はなく、けれども布地の上から花園の秘密を暴こうと蠢きます。
「……っ…」
嫌です。感じたくございませんが、分泌液のせいなのか、覚えのある心地好さが花園から生まれてきます。クチュクチュといやらしい水音が、触手が蠢く度に立ち、情けなさと嫌悪感に益々涙が溢れます。
花園の花弁と物理的な刺激で芯を持つようになった芽が、触手の動きに反応して発火したように熱くなります。
段々と意識が朦朧としてきました。
触手によって全身は発情したかのような状態になっておりますが、体力の限界のようです。
触手は花園の中には入ってこられないようですが、お尻の蕾には入って来られるようで、細い触手が何本も蕾の襞を数えるように直に撫でてきます。私のお尻の双丘に触手が絡み付き、左右に割り開いて蕾を外気に晒そとします。
「ひっ……あ、ああ……っ」
細い触手が中に侵入を果たすと、内側から割り開くように蕾を開花させようとします。
細い触手が作った道を、太い触手が意思を持って侵入しようとしてくるのが分かりました。
もう悲鳴を上げる体力もございません。弛緩した体の中に異物が侵入してくるのを、傍観者の視点で見ている感覚が致します。
あ、これは、いよいよまずいです。
ナハト様。ナハト様。ナハト様。
生命の終わりはいつだって闇の中です。
「……!」
誰かの声を最後に鼓膜が拾い、意識は闇の中に落ちました。
落ちた意識はその後急速に浮上し、空気が弾けるように白い空間に解き放たれた感覚が致しました。
霞のかかった景色が意識化に飛び込んできます。
暗闇の中でもキラキラと輝く黄金の髪が魔力のうねりを表しているかのようにたなびきます。
まるで前世で読んだ童話の豆の木のような植物を、根元から一刀両断にしたナハト様の剣技には圧倒されます。
一刀両断されても直ぐに再生して新たな茎を伸ばしてくる植物に、火魔法を放ったナハト様の魔力制御の巧みさは称賛ものでございます。周囲に飛び火させる事なく、対象物のみを焼く事が出来るなんてそうそうできる事ではございません。
あの触手植物は農業研究所の試験ハウスの中にいたようです。ミネルバに支えられた意識の無い私の体に巻き付く触手を、泣きながら取り払っているシェリーの姿を感知すると私も哀しみが溢れてきます。
触手植物を根絶やしにしたナハト様が、ミネルバから私の体を奪うように抱き上げ、そのまま移動魔法で転移されてしまいました。
一瞬慌てはしましたが、体に引っ張られるように私の意識も移動し、夫婦の寝室の寝台に寝かされた私の姿を見つける事が出来ました。
ナハト様はナハト様のマントにくるまれた私の上半身を支え起こし、口移しで何かを私に飲ませております。この状況ですから、何かは薬なのでしょう。飲み込む事さえ既に出来ない私の口腔に何度も薬を入れています。飲み込ませるのではなく、もしかしたら粘膜から摂取出来るようにしている薬なのかもしれません。
薬がゆっくりと浸透していっているのが分かります。私の体がゆっくりと淡い緑の光を放ち、止まっている呼吸が再開したのがお胸の微かな動きで分かりました。
体はナハト様のお薬のおかげで生命活動を再開させたようですが、私の意識は勿論戻りません。私がこのように、状況を俯瞰で視ている限りは戻る事は無いのでしょう。恐らく、今の状況は、前世で読んだ心霊物の本に載っていた幽体離脱なるものなのだと思います。
「…セラ」
ナハト様が声を震わせながら私の名を呟かれます。その余りに哀しい声音が、私の意識を震わせます。ああ、早く体に戻り、ナハト様を抱き締めて差し上げたいです。
思い返せば、何度も死にかけた私はこのような状況になるのは初めてではございません。魂が体に戻る切っ掛けが何だったのかは、残念ながら覚えておりません。恐らく、まだ魂が体に戻れる程には体が回復していないのだと思いますが、気ばかりが急いてしまいます。
「今…綺麗にするからな」
ナハト様は触手の分泌液や土埃で汚れた私の体に清浄魔法をかけて下さり、ボロボロの衣服を脱がせて下さいました。
全裸になった私をナハト様は寝台に再び横たわらせました。俯瞰で視る私の姿は、改めて美しいと思えます。横になっていても流れない、張りのある豊かなお胸。先端は昔は淡い桃色でしたが、出産を経験し、母乳育児もしていたせいか色素の沈着があって赤味が増しているように思えます。なんと云うか、熟した色香とでも形容すればよいのでしょうか。思わず口に含みたくなるお色です。
相変わらず薄い体ですが、しっかり括れがあり、腰からお尻へと続く女性特有のまろい曲線は感嘆してしまいます。本来なら髪の色と同じ白金の下生えがあるはずの下半身は、ナハト様によって今も綺麗に刈り取られて花園の扉が容易に見えます。
脚はすんなりと細くて長いのですが、太股にお肉がもう少し付けばナハト様に悦んで頂ける閨での技が出来るのではないかと思っております。
今は挟んでもスカスカで締め付けられませんから。ナニを挟むのかは、淑女の口からは申し上げられませんが。
「…セラ、すまない」
低く謝罪の言葉を呟きながらナハト様は私の脚を開かせ、ゆっくりと膝を折り曲げました。ああ、エム字開脚は何度経験しても恥ずかしいです。
「…っくそ。私のセラの中に、よくも…っ」
ナハト様は花園ではなく、その下の蕾に指を充てながら歯噛みしておられるようです。怖いです。黒いオーラが立ち上がっているように見えます。
「……………」
ナハト様が何やら小さく呪文の詠唱をされているようで、私は驚きながらもその一部始終を見守ります。
詠唱をしながらナハト様はご自分の人差し指に懐から出した短剣の刃先を走らせて出血させると、その血を花園と蕾に塗り、下腹に初めて見る形の魔法陣を描いて魔力を注ぎました。魔法陣が赤黒い光を放ち、その光が私の全身を包み、私の肌に付いたナハト様の血液は私の中へと染み込むようにして消失致しました。
お待ち下さい、ナハト様。もしや、今の魔法は禁忌の黒魔法なのではないでしょうか。
「…もう少し陣を改良しなければならないな…。今のままでは、結界の保ちが悪い」
ナハト様は忌々し気に呟きながら、薬をご自分の指に纏わせて私の花園の中にゆっくりと挿入させました。
「セラ…、セラ…、お願いだ…、戻ってきてくれ…私のセラ…っ」
花園の中に何度も指で薬を塗るナハト様のお姿に、劣情などは見られません。その必死なお姿に、私の意識は急速に体に引き寄せられて行きます。
粘膜摂取のお薬ですから、口腔からより下半身の粘膜の摂取の方が効率が良いからなのでしょう。何度も指で花園の粘膜を擦られ、私の体が正しくナハト様に反応して濡れてまいりますのが分かります。
ああ、ナハト様。愛しい私の旦那様。
禁忌の黒魔法を使ってでも私を護り、執着して下さるその愛が嬉しくて愛しくて堪りません。
ナハト様への愛が溢れて止まらなくなった瞬間、私の魂ならぬ意識が肉体の中に吸い込まれる感覚がいたしました。
「……は…」
意識が戻ると、肉体の疲労が分かりました。体が重く、まだ自分の意思で指さえ動かす事が出来ません。
「セラ…!?」
「…、…ナ…」
目蓋さえ重くて開ける事もできませんが、ナハト様の呼び掛けに応えたくて必死に声を絞り出します。
「……っ」
ズルリと、花園に挿入されていたナハト様の指が抜き取られる衝撃に体が反応致します。花園の中の粘膜が無意識にナハト様の指を引き止めるために収縮し、吸い付いて行くのが分かりました。
「セラ…私だ、ナハトだ、分かるか?」
「………」
声は出ませんが、何とか応えたくて頷こうとしましたが、やはり体は全く動いてくれません。
「…良かった…っ、セラフィナイト…良かった…」
返事はできなくても、ナハト様は私の伝えたい事を理解して下さったようです。私の体を抱き寄せ、しっかりと抱き締めて下さいました。
ナハト様の体温と馨りに包まれた私の体はナハト様を欲していましたが、体力が無かった為にお強請りは断念致しました。
ナハト様は私の気持ちを分かって下さっているのか、それは優しく微笑んで下さりながら額に慈しむような口付けを落として下さいました。
「元気になったら、だな…」
優しいナハト様の声に安堵した私は、体力を回復するために眠ります。
ナハト様に抱き締められながらの眠りは幸せの一言に尽きます。
体力回復に必要なのは、とにかく睡眠と食事です。筋トレは起き上がれるようになってからなので、夫婦の寝室で静養して一週間はひたすら寝て食べてを繰り返しました。
毎日リヒトとフローライトがお見舞いに来てくれ、一緒に食事やお昼寝をし、二人に本を読んで貰いました。
触手植物に襲われ、ナハト様に助けられてから子供達に会えるまでに二日経過しており、眠りから覚めた後に子供達と会えた時は本当に大変でした。
リヒトもフローライトも泣きながら私にしがみつき、私の無事を喜びつつも失う恐怖に耐えていた反動の涙が止まらずに暫くは泣き続けたのです。それこそ、泣き疲れて眠ってしまう程に。
流石にナハト様もそのような状態の子供達に厳しくはなれず、夫婦の寝台で共に眠る事を許して下さり、今もお昼寝までは一緒にしております。
厳密に言いますと、子供達がお勉強をしている時間と夜の就寝時間以外はずっと子供達と同じ空間にいて、ほぼゼロ距離で一日を過ごしていたので、危惧していた子供達の様子は想像以上に早く改善され、今ではリヒトとフローライトで私を取り合う喧嘩が起こるほどです。
舐犢之愛しとくのあいここにありと云うように、舐めるようにベタベタと触れ合う私と子供達に色々と思う事があるようなナハト様の様子には気付いておりましたが、今は全て見ない振り気付かない振りを致します。これも全てはナハト様のためなのです。
「お母様、お休みなさいませ」
リヒトが名残惜し気に私の頬にキスをして就寝の挨拶をしてくれます。私もリヒトの滑らかな頬にキスを返します。
「お母ちゃま、いちゅ夜もいっちょにねれまちゅか?」
フローライトは私の首に腕を回して抱き付きながら、澄んだ緑の瞳を潤ませます。
「そうですね…、お父様がお仕事でお戻りになれない時ですね」
ナハト様なりに譲歩して頂いておりますので、夜まで子供達と一緒に過ごしたりしたら、ナハト様のヤンデレを刺激してしまうので、ここは心を鬼にするところです。瞳を潤ませて私に甘えるフローライトを見ると、鬼にした心がグラグラと揺れてしまいます。
「ええ~…っ」
フローライトは困った顔をして私を見つめます。
ナハト様は厳しい父親ですが、誰が見ても美形でハイスペックですから、まだ幼いフローライトもナハト様を敬愛しています。ナハト様がお邸に戻らない事は嫌なようで、葛藤が見てとれます。
「フフフ、今度四人で寝られるように、お父様にお願いしてみましょうね」
「はい!」
私の提案に顔を輝かせ、これ以上ぐずる事もせずに待ってくれていたリヒトに飛び付いて抱っこしてもらっています。
「お母ちゃま、おやちゅみなちゃいまちぇ」
リヒトに抱っこされながら、身を乗り出して私の頬にキスをしてくれたフローライトにお返しのキスをして、今夜も笑顔で就寝の挨拶を致します。
「お休みなさい、リヒト、フローライト。良い夢を」
寝室を出て行く二人の後ろ姿を寝台の上で見送った私は、人の気配が消えるのを待ってから寝台を降りました。
かれこれ静養を始めてから一ヶ月も経過しており、そろそろ筋トレを再開させなければ筋肉が減ってしまいます。ナハト様も子供達も使用人達も全員私に対しては過保護ですから、体を動かしたいと言ってもまだ反対されておりますので、この誰もいない隙間時間に密かな筋トレを再開する事にしたのです。
厚くフカフカの絨毯に手と足を突き、腕立て伏せを致します。
「……っ…くっ…」
三回目から既に辛くなってきた事で、筋肉の衰えを痛感致します。
このような状態では、ナハト様との閨事に万全の状態で挑めないではないですか。ナハト様にして差し上げたい事がまだまだ沢山ございます。辛くとも、ラブラブハッピーライフのためには、耐えるのです。
今日のところは腕立て伏せ五回、腹筋五回と、先ずは体を慣らしてから、明日からまた少しずつ回数を増やして行く事に致します。
「…ふっ…ふっ…ふっ…」
ゆっくりとスクワットをしながら、ベッドサイドのテーブルにある置き時計を見ます。
今夜は夕食には間に合わないとナハト様からご連絡が来ていましたので、子供達と三人で先に食事を済ませ、お風呂も一緒に入りました。
リヒトは少し恥ずかしそうにしておりましたが、フローライトは三人で入るお風呂が楽しかったようで、終始笑顔でいてくれて私もとても嬉しかったです。出来れば今後も続けていきたいところです。
「…はぁ、はぁ」
スクワットは十回ほどで終了致しました。少し動いただけで息が上がり、汗が吹き出てきます。先ほどお風呂には入りましたが、汗をかいたまま寝てはまた体調を崩す恐れがございます。寝間着も少し湿った気が致しますので、もう一度お風呂に入る事に致します。まだ時刻は22時ですから、ナハト様が戻られる前に寝台に戻れるはずです。
夫婦の寝室には広い浴室がございます。寝台とは反対側の壁側にございます扉を開けると、パウダールームならぬ脱衣所があり、磨りガラスの扉を開くと大人が五人は余裕で入れるほど広い浴槽がございます。この浴槽は魔道具との事で、常にお湯が循環している温泉みたいです。お湯はナハト様が開発した薬湯で、擦り傷や肌荒れなどは直ぐに治ってしまう素晴らしいお湯なのです。
ざっと体をお湯で流し、浴槽の湯の中に入ります。
「ああ……」
前世は日本人の私は、お風呂が好きです。特に、広い浴槽で手足を伸ばして肩まで漬かれるお風呂は大好きです。堪りません。夜の八時に放映されていたらしい伝説の昭和のバラエティー番組の終わりの歌を思わずハミングしてしまいます。
「…まぁ…痕もなく、綺麗に治っているわ…」
触手に締め付けられた体には、あちこちに痣や擦過傷がございましたが、今は綺麗に治ってツルツルです。流石ナハト様です。
「それにしても…」
あのような触手植物が何故研究所にあったのかは、まだ教えて貰っておりません。なんとなく、ルイーゼが関係しているようには感じておりますが、果たしてナハト様は私に詳細を教えて下さるでしょうか。
過保護なナハト様は、秘密主義で少々困ります。やはり、多少の情報は共有して頂かないと、子供達に危険が降りかかった時に対処が遅れてしまいます。
「…はぁ…」
考える事が多く、少々疲労を覚えてきました。浴槽の縁に後頭部を乗せて天井に向かって息を吐きます。優しい湯気がもうもうと浴室を揺蕩い、薬湯の爽やかな柑橘が優しく私の鼻孔を包みます。
「ナハト様…」
柑橘の香りがナハト様を連想させます。温かなお湯がまるでナハト様の温もりのようで、思わずお湯を掻き抱いてしまいます。バシャッと大きな音を立てながら自分を抱き締め、私は目を閉じました。
体は大分回復してきておりますが、ナハト様はまだ私を抱こうとなさいません。慎重に私の回復を見極めていらっしゃるのだと思いますが、正直に申しますとナハト様を押し倒したくて堪りません。
体の奥でナハト様を感じたいですが、駄目ならお口でもお胸でも構いませんからとにかくナハト様のお体に触れたいのです。
あのしなやかに引き締まった筋肉の隆起。芸術的な骨格と男性らしい筋の張り。白く滑らかな肌に、私より色素の濃いお胸の飾り。黄金の繁みに隠れる事のない堂々たる存在のナハト様自身。たわわな双珠に硬く締まったお尻の完璧な形。ああ、ナハト様のお体を夢想するだけで体の奥が疼いてまいります。まるで痴女のようですが、私はとにかくナハト様の全てに欲情できるスキルを身につけて生まれてきたのです。これは、転生チートと呼べるものなのでしょうか。
「…ナハト様…」
目を閉じながら、ナハト様の優雅な指を夢想しながら自身のお胸に触れてみます。既に硬くなり始めていたお胸の突起を自分の人差し指でゆっくりと掻いてみます。じんわりとした弛い快感は生まれますが、ナハト様に触れられた時のような強い快感はございません。お胸に触れていた指をお口に移動させて口に含みます。ナハト様の男性を想像しながら舐めてみます。
舐犢之愛は牛が子牛を舐めるように、子を溺愛する様を云ったものですが、妻が夫を舐めるように溺愛する様をなんと云うのでしょうか。
「ナハト様…」
そっと花園に空いた手を伸ばし、入り口の割れ目の筋を人差し指で撫でてみました。特に何も感じないので、もう少し奥まで指を入れてみようとした時、ふと人の気配がしたので目を開けるとナハト様が真面目なお顔で私を見つめておりました。
「ナハト様…っ」
全身が一気に赤くなったのは当然の事です。酷いです、ナハト様。気配を消して浴室に入って来ないで下さい。
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