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初心忘るべからず

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怒濤の営み。抜かずの情交。監禁生活再びです。
なんだか捻りの無い官能小説か漫画のサブタイトルみたいですが、ゲルブ様の離宮から移動魔法でシルフィード公爵邸の監禁部屋に移ってから、ずっとナハト様と繋がっている状態が続いております。
窓も時計も無いお部屋ですから時間の経過は分かりませんが、恐らく営んでから丸一日は経過していると思います。意識が朦朧として、何度か意識が無い時もございましたので正確ではございません。
「ほら、セラフィナイト、口を開けなさい」
繋がった状態で口移しでお薬を飲まされ、再びナハト様がゆっくりと腰の動きを再開させます。
「…ん…ふぅ…」
何度も長大なナハト様自身で穿たれ、数えきれないほど絶頂した私の体は疲労と痺れで感覚が麻痺している状態です。快楽も過ぎれば苦痛となります。縛られた腕も今は自由になっておりますが、痺れて感覚がございません。
流石ヤンデレ属性のナハト様です。恐らくまだ多少の理性は残っていらっしゃるのでしょうが、病み度七割強くらいにはなっているのではないでしょうか。これからの事を話し合う隙も無く、ずっと体を繋げ続けております。これは、終わりが来るのでしょうか。
「ああ…セラフィナイト…ほら、貴女はここも好きだったろ?」
繋がったまま、再び背後から受け入れる体勢をとらされた私の最も秘めたる秘境に、ナハト様はゆっくりと人差し指を浅く埋められました。
既に痺れて感覚が鈍くなっておりますが、通常は排泄の為の器官に指を入れられて、朦朧とした意識がハッキリしました。
「ナ…ハト…様…」
私は反射的に首を横に振りました。未だにその後ろの秘境は未開拓でございます。何度か指で愛撫された事はございますが、ナハト様自身をそこで受け入れた事はございません。ナハト様が望むのでしたら、ソコを開拓する事も吝かではございませんが、やはり難易度は高く若干の躊躇がございます。
「此処を刺激しながら奥を突かれるのが好きだろ?」
後ろの襞を爪先で擽るように撫でながら何度も奥を突き上げられ、ビリビリと快感の稲妻が走ります。タブーの背徳感が、快感を倍増させているのか、後ろの蕾に触れられるだけで最奥から蜜が溢れます。
ナハト様が腰を深く突き入れる度にグボグボと、淫らと云うには品の無い恥ずかしいだけの音が立ち、私は呻きながら首を横に振り続けました。
ナハト様に抱かれたくて渇望し続けておりましたが、いざこのように抱かれ続けても昔のような純粋で圧倒的な悦びを得る事が出来ません。体は限界を通り越し、快楽よりも苦痛が勝って涙が勝手に溢れてきます。私は、自分のその変化が哀しくて堪りません。
ナハト様のためなら死ねると思っていた気持ちは変わりませんが、抱かれる苦痛を悦びに変える気持ちが見つけられません。
設定のセラフィナイトも、監禁生活で凌辱され続けていた時は、このような気持ちだったのでしょうか。
「……セラフィナイト…セラフィナイト…っ…」
ナハト様が律動を続けながら私の名を呟き続けます。そのあまりの切な気な呟きを耳にして、私は力の入らない体を叱咤して顔を何とか動かしました。朦朧とした意識と視界の中でナハト様のお顔を目の端で捉えた時、私の心臓が止まりました。
ナハト様は涙を流されておりました。
「セラフィナイト…っっ」
「ひぐっ……っ…」
腰を強く掴まれ、激しく高い打擲音の中、ナハト様が私の中で果てられました。果てられた後、背後から私を強く抱き締めながら寝台の上に横向きに倒れ込みました。
私とナハト様の荒い呼吸音だけが部屋を満たしております。
本来ならば意識を手放したいくらい疲労しておりますが、今ここで意識を失えば今までの努力が無駄になってしまう事が分かりました。今が、根性を見せる時です。この七年間の努力はこの時のためにあったのかもしれません。
「…ナハト…様…」
喘ぎ過ぎて喉は擦り切れ、小さく掠れた声しか出せませんが、根性で声を出します。
「……っ」
ナハト様が私の声に反応し、体を強張らせました。力を失ったナハト様自身がズルリと抜け出る感覚に、身体中の力をかき集めて体を反転致しました。
ナハト様の頭を両腕で抱き寄せ、私のお胸に抱き込みます。ナハト様の戸惑いが肌感覚で分かります。
愛の言葉も無く、話し合いも、言い訳さえもせず、ただ互いの体を繋ぎ合ったのは、私だけでなくナハト様も怖かったのだと分かりました。いいえ、恐らくはナハト様の方が私を失う事に恐怖していたのです。
「愛して、おります…ナハト様だけです…」
言葉を紡ぐだけでヒットポイントがごっそり削られて行きますが、根性です。今は女を見せる時なのです。
「ナハト様が…私を…不要に、なられても…私の愛は…貴方だけに、捧げて…おりますわ。ですが、私は…他の誰かと…貴方を共有…する事だけは…できませんわ…私以外の…方に、お気持ち…を、捧げたのでしたら…お願…い、ですから…私を、殺して下さいませ…」
思い返せば、心が折れてからナハト様に自分の気持ちを伝える事を止めてしまいました。敏いナハト様がそれに気付かないわけがございません。本来ならば、私達の間に壁が出来てしまう前にナハト様は某かの対策なり行動を示して壁を作らないようにして下さるはずです。けれどそれを出来なかった何かがあったのです。
私は自分の事ばかりを考えて、ナハト様を慮る事を疎かにしていたのです。なんと云う傲慢。なんと云う失態。完全に有頂天になっておりました。推しファーストを忘れてはならなかったのです。
そうです。初心忘るべからず、です。確か、室町時代に能楽の源流となる申楽を大成した世阿弥が残した言葉の一つだったはずです。
芸に身を捧げた世阿弥とは違いますが、私の人生はナハト様に捧げたはずです。彼を愛し、ラブラブハッピー生活を送るためにあるのです。それを手に入れるための努力を忘れてはならなかったのです。まだ志は道半ばでしたのに、本懐を遂げた気になっておりました。
「セラフィナイト…っ…私は」
ナハト様は私のお胸から顔を上げようとなさいましたので、私は力を振り絞ってナハト様のお顔をお胸の谷間に押し付けます。まだです。今離すわけにはまいりません。
「もう…セラと、は…呼んで…下さらないの、ですね…」
ナハト様が私の愛称を呼ばれない時は、大概怒っている時です。浅はかな私に呆れ、愛称を呼ぶのも厭われているのかと思うと、途端に振り絞った根性が弱くなります。
「違う!」
ナハト様は私の拘束を容易に解き、久しぶりに目にする必死なお顔で私と対峙致しました。私の顔の横に腕を突き、視線を合わせて下さいました。
「呼んでも良いのか?セラと」
ナハト様は苦しそうなお顔で問われます。
「…はい…」
私の掠れた応えにナハト様の美しい瞳が揺らぎます。ナハト様には、今の私の状態が分かるのでしょう。私を抱いていた時の瞳に宿っていた病んだ狂気は霧散し、今のナハト様の瞳には医師としての理性と夫としての葛藤が見て取れます。どうやら、ナハト様の闇落ち化を防げたようで、安堵が拡がって行きます。
「こんな私を…セラは許してくれるのか…」
美しい淡青色の瞳が潤み、また透明な雫が零れて私の頬に落ちてきます。私は入らない力を振り絞って頭を上げ、ナハト様の瞳から零れ出る雫を吸い摂ります。
少しの塩味を感じて、ナハト様が私と同じ人間である事を改めて感じました。
美しく、賢く、多才なだけではなく、ナハト様には不完全な脆い部分があり、私はそんなナハト様だからこそ、これ程愛しく感じるのです。私をもっと必要として下さい。病まずにはいられないほど、強く深く私の愛を求めて下さい。
「ナハト様…愛しております…」
許すも許さないもございませんわ。初心に還った今、私の心に満ちているのはナハト様への愛だけなのですから。
「セラ……ありがとう…ありがとう、セラ、愛しているよ。貴女だけだ」
ナハト様は泣きながら笑い、私の唇に触れるだけの口付けをして下さいました。私も泣きながら笑い、ナハト様の口付けを甘く甘く受け取りました。
「セラ…大丈夫だ…眠って良いから…」
口付けで目を閉じれば、意識は闇の底に引っ張られるように重く沈んで行くのが分かります。心臓が痛み、呼吸が乱れますが、何故かそれほど苦痛を感じません。
ナハト様への愛が、私に力を与えてくれるからなのだと思います。
完全に意識を失う前に、飲み慣れた薬の味が口内に拡がり、喉に落ちて行く感触が致しました。
「……目覚めたら、話を聞いてくれ…セラ…セラ…私のセラ…」
薄れ行く意識の中に深く染み込むナハト様の美しいお声が、私の眠りを安らかにして下さいます。
何故私を抱いて下さらなくなったのか。何故、私との距離を取ったのか。ルイーゼとの関係は何なのか。ゲルブ様との会話の意味は何なのか。疑問はまだ解決しておりませんが、一先ずナハト様の温もりに包まれて体調を戻したく思います。

「…………そう、だったのですね…」
次に目覚めた時も私は監禁部屋の寝台の上でした。
無論、どろどろグチャグチャだった体と寝台は清潔になっており、美しく清潔な寝間着を纏っておりました。
縛られた手首には薬がぬられ、包帯が巻かれており、情交で負った傷の手当てもされておりました。消化の良い食事と更に改良された薬が準備されており、ナハト様が全てのお世話をして下さいました。
最初は寝台の脇に椅子を置き、そこに座ってお話をされようとなさったナハト様を寝台に移動するようにお願いし、今は向き合って抱き合い、二人で横になっております。
最初にナハト様が口にされたのは、私への愛の言葉でした。そして沢山の謝罪です。
私を抱かなくなった理由も教えて下さいました。
原因は私の出産でした。出産の度に死にかける私を見て、ナハト様は私を抱く事が怖くなったと仰りました。けれど、口付ければ抱きたくなり、ナハト様は悩まれたそうです。抱きたいけれど抱くのは怖く、口付けすら出来なくなったと仰いました。避妊薬や魔法で妊娠のリスクを減らせても、生命の誕生は人智が及ばぬ領域なのか完璧な避妊は出来ませんから。
私が避妊を嫌がっているのを分かっていたナハト様は、避妊薬ではなく男性機能を不全にさせる薬を作り、ご自分で服用なさっていたと言うのです。衝撃でした。
ナハト様の男性機能が不全と云う事は、フローライトの世話係りであるルイーゼとの不貞はあり得ない話しとなります。
私があの夜、執務室で目撃したナハト様とルイーゼの不貞現場は不貞では無く、ナハト様がルイーゼに襲われている現場だったのです。
私はその話を聞いて青ざめました。だって、襲われていたナハト様を置いて逃げ出したのですから。泣いて謝罪する私をナハト様は広い心で許し、逆にまた謝罪して下さいました。
私がルイーゼを快く思っていない事も、ナハト様との仲を疑っている事も全てナハト様は分かっておいででしたが、事情があってその誤解を解消する事が出来なかったそうです。やはり、私が気付いた通り、何かご事情があったのです。
元を辿れば、私が使った力が原因でした。
カオスの影響で世界規模で食物自給率が下がり、各国は程度の差はあれど対策に追われておりました。ゾンネ王国はナハト様のおかげで抜きん出てその問題を迅速に解決し、各国に安価で不毛の地でも力強く育つ農作物の種や苗を販売致しました。勿論、それらはシルフィード公爵領の研究所で作り上げた種や苗が元になっており、ナハト様の許可の下に私もお手伝いさせて頂いた事業の一つです。
研究の結果や成果が早く出て、社会に還元出来ましたのは確かに私の能力を使用したからですが、私の力は勿論トップシークレットです。
しかし、分かる方には分かってしまうのでしょう。ゾンネ王国の抜きん出た対応力やシルフィード公爵領の新しい産業の飛躍的な伸びを訝しがる方々が、秘密を探ろうと前世で云うところの産業スパイを何度も王宮やシルフィード公爵領に送ってきていたそうです。
ルイーゼは、シルフィード公爵領に送り込まれたフランメ王国からのスパイなのだそうで、ナハト様は乳母として雇う時には既にご存知だったそうです。他国の産業スパイでしたら早々に処分すれば済む事でしたが、それをしなかったのはルイーゼがフランメ王国のスパイだったからだそうです。
私は存じ上げませんでしたが、フランメ王国は各国の中で最もカオスの影響を強く受け、瘴気に侵された土地が増えて自国の食物自給率が過去最低となり、国内情勢が悪化していたのだそうです。
ゾンネ王国がかなりの安価で取引をしていた種や苗でさえ、もっと値段を下げろと無茶な要求をしてくるくらい財政は逼迫していたのだそうです。
無茶な要求を無視出来なかったのは、フランメ王国の好戦的な気質と軍事力の高さです。
この世界の戦争には勿論魔法を使用致します。けれど、軍事力を分かりやすく判別する基準は国が保有している竜の数です。
竜は基本的には人と関わらない生き物です。知能が高く魔力も甚大です。寿命も長く、百年単位で生きる生き物です。竜を使役出来る人間は少なく、そもそも竜と出逢う事自体が難しいのです。けれど、フランメには火竜と云う種類の竜が生息している山があり、フランメ王国は他国よりも使役できる竜を多く保有しているのだそうです。
そのフランメが軍事力をちらつかせながら種や苗の取引をしてくるので、交渉は慎重にならざるを得なかったそうです。
そんな中でシルフィード公爵領に送り込まれてきたルイーゼを、ナハト様は利用する事にしたのだそうです。
ルイーゼはフランメ王家直々に選ばれ、送り込まれたスパイなのだそうです。外縁ではありますが、フランメ王家の血を遠く継ぐ血脈の男爵家の出自で、王宮の情報を得るためにゾンネ王国で代々文官を輩出している名門の伯爵家の第二夫人になったのだそうです。
伯爵は王宮の財務省に出仕しており、ゾンネ王国の食物自給率の安定化の秘密を探ろうとしていた折りに、シルフィード公爵領の新しい産業に行き着いたようです。
ルイーゼはシルフィード公爵邸に侵入するために夫を殺し、伯爵家を追い出されるもっともらしい理由を作ってシルフィード公爵邸に入り込みました。
ナハト様は淡々とご説明下さいましたが、話される内容は血生臭く恐ろしいものです。
フランメの王家と深い関係にあるルイーゼを利用出来れば有益な情報を手に入れられ、更にシルフィード公爵領の情報も操作したものを掴ませるためにナハト様はルイーゼを泳がせていたのだそうです。
更に、実はルイーゼは魔法学院時代からナハト様に懸想し、何度も誘いをかけてきていた過去のある女で、ナハト様はそれさえも利用して逆ハニートラップを仕掛けて情報操作をしていたようです。
その辺りの事は詳しく話して下さいませんでしたが、全ては私を守るためである事は理解致しました。相手は情報を得る為に結婚し、夫を殺せる本物のスパイです。そして、何故私がフローライトと関わる時間を制限されていたのかやっと合点がいきました。
フローライトの乳母で、現在は世話係りであるルイーゼと、実母である私が関わるのは本来でしたら当然の事ですが、私がルイーゼと直接会ったのはこの三年間で本当に数えられるくらいなのです。直接彼女と会話したのは、乳母として雇われた挨拶の時だけです。私の出産後の体調は本当に悪く、いつ儚くなってもおかしくは無い状態の中での挨拶でしたから、ルイーゼは私をわざわざ危険を冒してまで殺害する必要は無いと判断したのでしょう。特に生命を脅かされる事もなく療養し、無事に体調を戻す事が出来ましたから。
療養期間中にナハト様は夫婦仲が冷めていると云う情報操作を行い、公爵邸で働く者達は皆優秀ですからナハト様の指示を実行し、夫婦不仲説をルイーゼに信じ込ませたそうです。
ルイーゼがどのような情報をナハト様にもたらしていたのかは教えて下さいませんでしたが、ルイーゼを使う事でフランメとの問題は無事に解決する寸前で私が誰にも行き先を告げずに行方知れずになってしまい、ナハト様を含めたシルフィード公爵邸はパニックになってしまったそうです。
行方知れずと云うか、何と云うか、まぁ、つまりは家出ですね。出奔とも言いますでしょうか。
ミネルバから私が家出した原因を知ったナハト様は、心当たりを全て探し、最終的には私にも秘密でかけていた魔法によって、私の居場所を探知できたのだそうです。
どのような魔法をかけていたのかは聞いても教えて下さいませんが、ゲルブ様に胸元を直接愛撫された瞬間に魔法が発動したように思いますので、貞操危機探知のような類いの魔法なのだと思います。そんなものがあるのかは存じ上げませんが。
「……怒ったか?」
私が無言のまま自分の胸元に手を充てていましたら、ナハト様が不安そうに私の顔を覗き込んできました。綺麗な淡青色がゆらゆらと揺れております。
私はナハト様の唇にふわりと口付けた後、逞しいナハト様のお胸に顔を埋めました。
「迎えに来て下さって、ありがとうございます」
優しい柑橘の香りに混じるナハト様の涼やかな薫りを深く吸い込み、感謝します。
怒るわけがございません。ナハト様の執着が分かって嬉しくてたまりません。
私を守るためとはいえ、フローライトを出産してからの三年間は苦しい毎日でした。ナハト様のお仕事は機密性が高く、家族にも気軽に話せない内容のものが多いため、ナハト様には秘密が沢山ございます。それは重々承知しているところですが、やはり私もまだまだ未熟者ですから不安に負けてしまう事も今後何度も起こり得るでしょう。
今回の事を教訓に、初心忘るべからずでナハト様を信じて、私は必ずやラブラブハッピー生活を手に入れてみせますわ。
決意も新にナハト様のお胸に無意識に口付けをしてしまえば、後はナハト様の情熱に絡め取られるだけです。
「あ、ああ…っ、駄目、駄目ぇ」
「こんなに濡らしておいて、駄目なはずがないだろう?ゲルブに触れられて何度達した?」
先ほどまでの不安気なナハト様は何処に行ったのでしょうか。脚を拡げられ、空気に晒された花園を舌でかき回し続けるナハト様に遠慮の文字はございません。
私の髪の色と同じ下生えは、ゲルブ様に触れられた罰として綺麗に刈り取られ、今は無防備に全てを曝け出しております。
「達してま…せ、やぁ…っ、駄目、吸っちゃ…あ、あ、出ちゃう、駄目、ナハト様…っ」
確かにナハト様以外の男性に触れられた事は反省もしますし罰も甘んじて受け入れますが、ナハト様がルイーゼと何をどうしたのかの詳細も説明されておりませんのに、私だけ責められるのは納得がいきませんわ。
「こんなに吸い付いてきて、私を誘って、悪い人だ…っ」
「ひうっ!ああ…っ」
熱くて硬くて長大で、これほど勇ましく私を貫くナハト様の男性自身の何処に機能不全があるのでしょうか?
本当にお薬を使用なさっていたのですか?本当に私を抱くのが怖かったのですか?ああ、ナハト様、そんな激しく私を揺さぶらないで下さい。
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