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ー序章ー
しおりを挟む「あぶないッッ!!」
ーーーキキィーーッドンッッ!!
こんな事、ドラマや漫画の中だけだと思ってた。
私はただ
仲良く手を繋ぐ親子を羨ましいって見てただけなのに、
手を繋いでいた少女がいきなり道路に飛び出したから。。
その後は
クラクションが鳴って
ドンッて衝撃が来て
私は高く高く宙に舞った。
ゆっくりゆっくり時間が流れて
私が買ったケーキと花が下に見えた。
だんだん意識が遠くなってきて
だんだん地面が近くなってきて
地面に打ち付けられた瞬間、完全にブラックアウトした。
ーーーーーーーーーーーーー
窓から朝日が射し込み、鳥のさえずりが聞こえる朝。
「お嬢様、起きてくださいませ。」
「んん、もう朝?」
「はい、朝でございます。」
「朝食の時間?」
「はい、御支度を致しましょうね。」
私はメル。メイドでございます。
突然ですが、
最近前世の記憶を思い出しました。
どうやらこの現世、前世でやり込んでた乙女ゲームの世界みたいです。
これは神の慈悲なのか、それともただのいたずらか。
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