112 / 199
112.異動①
しおりを挟む
密かに彼からの連絡を期待して時は過ぎ、入社して三年目の春を迎えた年、初めて異動の内示を受ける。去年は藤澤さんと同じ職場になりたいという不純な動機もあり入社時から引き続き研究所の方へ異動願いを出していた。今年はこの願いすら出していなかったのでこの異動は青天の霹靂のような出来事だった。
...よりによって、なんで管理部?
この管理部というのは営業部、研究所が二大柱の我が社にとっては大変特殊な場所で、総務、人事と並ぶ少数精鋭な部だと噂では知っていたものの営業部にいた私には全く馴染みがない。ましてや入社3年に満たない私がなぜ?という思いが強かった。
それに隣の人事部に行けば、女性社員は数人いたけれど、顔見知りの社員はいなかったので、同じ課に1人も女子社員がいないと知った時には不安で仕方がなかった。
でも、その管理部の中でも1人だけ何となく見知っている人を見つける。その人は同期の真央ちゃんの前の上司で私は真央ちゃんから噂だけは良く聞かされていたので、初対面ではあったけれど以前から知っているかのような親しみを覚えていた。
とても仕事に厳しい人だと聞いていたけれど、彼女が話すほど課長代理は怖くも意地悪くもなく、今の私にとっては地獄に仏のような存在。私はその課長代理のアシスタントをしながら、課の人の雑用係みたいな役割を担う事になる。ただ、その役割は初日からとてもハードで。
「三浦さん、ちょっとこれお願いします」
「はい、分かりました」
「三浦さん、こっちもお願い!」
「は、はい!」
軽い自己紹介のあとは、いろんな人から何度も何度も名前を連呼され目まぐるしく動いていると1日があれよあれよと言う間に終わる。
...つ、疲れた。
それでも慣れない場所にいるよりもまだ営業部が恋しい私はお昼休みのたびに遠いあっちの社食まで遠征してしまう。運が良ければ仲良しだった同期に会えてお喋りも。今日は以前にいた課の美波ちゃんと今年から私と入れ替わるように異動した真央ちゃんが仲良くお昼を食べていた所に出くわす。
...わーい!
見つけたと同時くらいにトレイを持ちながら、足取り軽やかにそちらに移動。
「ここ、座ってもいい?」
「あ、どうぞ?...って、優里じゃん!なんか久しぶりだね。元気だった?」
「え?優里ちゃん?」
違う部署でいるはずのない私に驚きつつも彼女たちは同じテーブルに歓迎してくれ、以前みたいにその輪に入り久々のガールズトークに花が咲く。
「優里、管理部ってどうなの?」
「どうって...何が?」
「カッコイイ人とかいる?」
美波ちゃんは相変わらずカッコイイ男性社員のチェックに余念がない。私は忙しいからそんな目で男性社員を見る時間も気持ちもないと、箸を進める。
...カッコいい人、ねぇ?
美波ちゃんに聞かれた時は藤澤さんの顔が自然に思い出されたけれど、それにはお口をチャック。何気なく向かいの席の真央ちゃんの顔を見ていたらふと連想ゲームのごとくある人の名を口にした。
「...うちの課長代理はかっこいいよ」
「その人、どんな感じ?」
私の言葉にやや食い気味に身を乗り出す美波ちゃんの迫力に押されつつ、咄嗟に課長代理の顔を思い浮かべてみる。
...どんな感じといわれても。
綺麗で整った顔だとは思うけど初対面では近寄りがたい感じがする藤澤さんとは少し違う。どちらかというと。
「...田山さんみたいに話しやすくて優しそうな人かな?」
少数精鋭のエリート集団の中でしかもあの田山さん並みにルックスもいいとなれば、美波ちゃんは俄然興味が湧いたみたいで、美波ちゃんがノーマークだったのが不思議なくらいだ。その反面、真央ちゃんは誰の話か全然ピンときていない様子。寧ろ、彼女の方が私よりもよく知っていると水を向けた。
「うちの課長代理のことは真央ちゃんの方が詳しいよ。だって真央ちゃんの元上司だもの」
そこで我関せずの真央ちゃんが誰の話かと気がついたらしく、ようやく話に入ってくる。
「もしかしてその課長代理って...」
「うん。うちの課長代理は真央ちゃんの元上司の岡田課長」
彼女はお箸を持ったまま固まってしまった。その隣で新しいイケメンを発見といろめきだっている美波ちゃんから真央ちゃんへ矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
「優里の上司ってそんなにカッコイイの?芸能人だと誰に似てる?」
課長代理にロックオンした美波ちゃんの目は真剣そのもの。その詳細を聞き出そうとすると、うーんと渋い顔をした彼女は箸を置き、慌てて手を横に振った。
「か、顔はいいと思うけどものすごく性格悪いから!!長谷川さんはぜーったいっ、止めておいた方がいいよ。それにあの人は既婚者だし!!」
そう、何を隠そう彼の左手には指輪がハマっている。だから、真央ちゃんはあんなにイケメンなのに美波ちゃんに教えようとしなかったのだと、この時は思う。
「...何だ、結婚してるの」
美波ちゃんのリサーチは、あくまでも結婚相手としてもの。だから、既婚者と聞いた途端、分かりやすく興味をなくしており、真央ちゃんは心なしか頰を赤くしているようにも見えた。
「どうかしたの?」
声をかけるとハッとした彼女は、自分の傍にあったプリントを私たちに広げて。それは会社主催の自己啓発講座案内のレジメだった。うちの会社は入社3年目まではスキルアップと称して、その講座のいずれかを受けるのが必須で、先日、私も今噂していた課長代理から同じものをもらっている。しかも、ある講座に裏方でアシスタントに付くように頼まれているから、私が受ける講座は必然的にその講座になってしまっていたのだ。でも、その講座に1人ぼっちで知らない人たちに囲まれるのは嫌だから、誰か知り合い来てくれたらなと思っていた。
「...ど、どの講座受けるか決まった?」
「あー、それ、提出期限もうすぐだもんね。私はまだ決めてない。鳴沢さんは?」
美波ちゃんがプリントを手に取りながら、真央ちゃんに確認すると、彼女もまだ決まっていない様子。だったらと、私は自分が受ける講座を必死に2人に推薦した。
「私、パス!そんな難しそうなの面倒くさい」
速攻でミナミちゃんには断られてしまい、ずっとレジメを眺めていた真央ちゃんは、その担当講師の名前が彼女が入社当初にお世話になった上司の人だったみたいでいいよと言ってくれた。
「わ、ありがとう。管理部でずっと1人だったから、一緒になれて嬉しい!」
「それならよかった。でも、私もこんな難しい講座をついていけなかったらどうしよう...。優里ちゃん、その時はよろしくね」
「うん。私も同じだから大丈夫だよー」
営業とは関係ない講座をうけることに、お互い手を取り合って励まし合う。
この時まで私がアシスタントに指名されていた講師は確かに真央ちゃんのよく知っている富永課長だった。けれども、直前で富永課長の都合が悪くなってしまい、別の人に変更になってしまう。その事を私も日頃の忙しさと講座の準備に終われ、すっかり当日まで忘れていた。
そんなわけで、講座の初日。50人くらいのキャパシティのある会議室での講座冒頭、担当講師が壇上でマイク越しに自己紹介を始めると、隣の席に座っていた真央ちゃんはあんぐりと口を半開き状態。その視線の先にはホワイトボードの前でにこやかに話す私の上司の岡田課長代理の姿があった。実はこの岡田課長代理と真央ちゃんは昨年度まで同じ課に所属していた元上司と部下の関係で彼女曰くソリの合わない『犬猿の仲』だった事を、私は今更ながらに思い出した。
...よりによって、なんで管理部?
この管理部というのは営業部、研究所が二大柱の我が社にとっては大変特殊な場所で、総務、人事と並ぶ少数精鋭な部だと噂では知っていたものの営業部にいた私には全く馴染みがない。ましてや入社3年に満たない私がなぜ?という思いが強かった。
それに隣の人事部に行けば、女性社員は数人いたけれど、顔見知りの社員はいなかったので、同じ課に1人も女子社員がいないと知った時には不安で仕方がなかった。
でも、その管理部の中でも1人だけ何となく見知っている人を見つける。その人は同期の真央ちゃんの前の上司で私は真央ちゃんから噂だけは良く聞かされていたので、初対面ではあったけれど以前から知っているかのような親しみを覚えていた。
とても仕事に厳しい人だと聞いていたけれど、彼女が話すほど課長代理は怖くも意地悪くもなく、今の私にとっては地獄に仏のような存在。私はその課長代理のアシスタントをしながら、課の人の雑用係みたいな役割を担う事になる。ただ、その役割は初日からとてもハードで。
「三浦さん、ちょっとこれお願いします」
「はい、分かりました」
「三浦さん、こっちもお願い!」
「は、はい!」
軽い自己紹介のあとは、いろんな人から何度も何度も名前を連呼され目まぐるしく動いていると1日があれよあれよと言う間に終わる。
...つ、疲れた。
それでも慣れない場所にいるよりもまだ営業部が恋しい私はお昼休みのたびに遠いあっちの社食まで遠征してしまう。運が良ければ仲良しだった同期に会えてお喋りも。今日は以前にいた課の美波ちゃんと今年から私と入れ替わるように異動した真央ちゃんが仲良くお昼を食べていた所に出くわす。
...わーい!
見つけたと同時くらいにトレイを持ちながら、足取り軽やかにそちらに移動。
「ここ、座ってもいい?」
「あ、どうぞ?...って、優里じゃん!なんか久しぶりだね。元気だった?」
「え?優里ちゃん?」
違う部署でいるはずのない私に驚きつつも彼女たちは同じテーブルに歓迎してくれ、以前みたいにその輪に入り久々のガールズトークに花が咲く。
「優里、管理部ってどうなの?」
「どうって...何が?」
「カッコイイ人とかいる?」
美波ちゃんは相変わらずカッコイイ男性社員のチェックに余念がない。私は忙しいからそんな目で男性社員を見る時間も気持ちもないと、箸を進める。
...カッコいい人、ねぇ?
美波ちゃんに聞かれた時は藤澤さんの顔が自然に思い出されたけれど、それにはお口をチャック。何気なく向かいの席の真央ちゃんの顔を見ていたらふと連想ゲームのごとくある人の名を口にした。
「...うちの課長代理はかっこいいよ」
「その人、どんな感じ?」
私の言葉にやや食い気味に身を乗り出す美波ちゃんの迫力に押されつつ、咄嗟に課長代理の顔を思い浮かべてみる。
...どんな感じといわれても。
綺麗で整った顔だとは思うけど初対面では近寄りがたい感じがする藤澤さんとは少し違う。どちらかというと。
「...田山さんみたいに話しやすくて優しそうな人かな?」
少数精鋭のエリート集団の中でしかもあの田山さん並みにルックスもいいとなれば、美波ちゃんは俄然興味が湧いたみたいで、美波ちゃんがノーマークだったのが不思議なくらいだ。その反面、真央ちゃんは誰の話か全然ピンときていない様子。寧ろ、彼女の方が私よりもよく知っていると水を向けた。
「うちの課長代理のことは真央ちゃんの方が詳しいよ。だって真央ちゃんの元上司だもの」
そこで我関せずの真央ちゃんが誰の話かと気がついたらしく、ようやく話に入ってくる。
「もしかしてその課長代理って...」
「うん。うちの課長代理は真央ちゃんの元上司の岡田課長」
彼女はお箸を持ったまま固まってしまった。その隣で新しいイケメンを発見といろめきだっている美波ちゃんから真央ちゃんへ矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
「優里の上司ってそんなにカッコイイの?芸能人だと誰に似てる?」
課長代理にロックオンした美波ちゃんの目は真剣そのもの。その詳細を聞き出そうとすると、うーんと渋い顔をした彼女は箸を置き、慌てて手を横に振った。
「か、顔はいいと思うけどものすごく性格悪いから!!長谷川さんはぜーったいっ、止めておいた方がいいよ。それにあの人は既婚者だし!!」
そう、何を隠そう彼の左手には指輪がハマっている。だから、真央ちゃんはあんなにイケメンなのに美波ちゃんに教えようとしなかったのだと、この時は思う。
「...何だ、結婚してるの」
美波ちゃんのリサーチは、あくまでも結婚相手としてもの。だから、既婚者と聞いた途端、分かりやすく興味をなくしており、真央ちゃんは心なしか頰を赤くしているようにも見えた。
「どうかしたの?」
声をかけるとハッとした彼女は、自分の傍にあったプリントを私たちに広げて。それは会社主催の自己啓発講座案内のレジメだった。うちの会社は入社3年目まではスキルアップと称して、その講座のいずれかを受けるのが必須で、先日、私も今噂していた課長代理から同じものをもらっている。しかも、ある講座に裏方でアシスタントに付くように頼まれているから、私が受ける講座は必然的にその講座になってしまっていたのだ。でも、その講座に1人ぼっちで知らない人たちに囲まれるのは嫌だから、誰か知り合い来てくれたらなと思っていた。
「...ど、どの講座受けるか決まった?」
「あー、それ、提出期限もうすぐだもんね。私はまだ決めてない。鳴沢さんは?」
美波ちゃんがプリントを手に取りながら、真央ちゃんに確認すると、彼女もまだ決まっていない様子。だったらと、私は自分が受ける講座を必死に2人に推薦した。
「私、パス!そんな難しそうなの面倒くさい」
速攻でミナミちゃんには断られてしまい、ずっとレジメを眺めていた真央ちゃんは、その担当講師の名前が彼女が入社当初にお世話になった上司の人だったみたいでいいよと言ってくれた。
「わ、ありがとう。管理部でずっと1人だったから、一緒になれて嬉しい!」
「それならよかった。でも、私もこんな難しい講座をついていけなかったらどうしよう...。優里ちゃん、その時はよろしくね」
「うん。私も同じだから大丈夫だよー」
営業とは関係ない講座をうけることに、お互い手を取り合って励まし合う。
この時まで私がアシスタントに指名されていた講師は確かに真央ちゃんのよく知っている富永課長だった。けれども、直前で富永課長の都合が悪くなってしまい、別の人に変更になってしまう。その事を私も日頃の忙しさと講座の準備に終われ、すっかり当日まで忘れていた。
そんなわけで、講座の初日。50人くらいのキャパシティのある会議室での講座冒頭、担当講師が壇上でマイク越しに自己紹介を始めると、隣の席に座っていた真央ちゃんはあんぐりと口を半開き状態。その視線の先にはホワイトボードの前でにこやかに話す私の上司の岡田課長代理の姿があった。実はこの岡田課長代理と真央ちゃんは昨年度まで同じ課に所属していた元上司と部下の関係で彼女曰くソリの合わない『犬猿の仲』だった事を、私は今更ながらに思い出した。
0
お気に入りに追加
1,079
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
デキナイ私たちの秘密な関係
美並ナナ
恋愛
可愛い容姿と大きな胸ゆえに
近寄ってくる男性は多いものの、
あるトラウマから恋愛をするのが億劫で
彼氏を作りたくない志穂。
一方で、恋愛への憧れはあり、
仲の良い同期カップルを見るたびに
「私もイチャイチャしたい……!」
という欲求を募らせる日々。
そんなある日、ひょんなことから
志穂はイケメン上司・速水課長の
ヒミツを知ってしまう。
それをキッカケに2人は
イチャイチャするだけの関係になってーー⁉︎
※性描写がありますので苦手な方はご注意ください。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※この作品はエブリスタ様にも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる