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第六章

144話

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「……あ、あの」
「君達犬族は他の種族と比べて嗅覚と聴覚が優れているよね?以前一緒に行動した人も犬族だったけど、その人達はかなら遠くの音も聞こえていたよ?その人達が凄かったかも知れないけど、それにしてもヨラナが俺達に敵がいると教えてくれる距離は近すぎる。どうしてかな?何か ── 」
「も、申し訳ございません!ヨラナは決してドルテナ様を騙そうとしている訳ではありません。ヨラナは、その、あの、そう!こういう事が苦手なのです!代わりに私が、私がお教えします。ですので」

 ヨラナが魔物を位置を把握する距離があまりにも近いことを問いただすため、俺がヨラナに声を掛けた後、エマが俺とヨラナの間に飛び出してきて膝をつき、俺に縋ってきた。
 そのエマはヨラナの行動を庇うような釈明をして、代わりに自分が魔物を感知するから許して欲しいと懇願してきた。
 そして俺がヨラナに近づかないように膝をついたまま俺の体を掴み、下から俺を見上げていた。

 ちょっ!その体勢はヤバいって!
 エマの顔と俺の息子の位置が近いし、そんな上目遣いで見られたら?!

 必死訴えてくるエマの肩に手を掛けて、俺の息子から顔を遠ざけようとすると、エマは俺に触られてビクッとなっていた。

「エマ。ちょっと落ち着いて。俺はヨラナがあの距離まで敵を教えてくれなかったことが気になるんだ。さてと、ヨラナ。どうしてあの距 ── 」

 エマの顔を俺の息子から遠ざけてヨラナに事情を聞こうとすると、エマが今度は俺とヨラナの間に移動して俺に向かって土下座をしてきた。

「ドルテナ様!どうか、ヨラナをお許しください。ヨラナをお叱りになるのでしたら、代わりに私をお叱りください。どんな責めもお受けいたします。どうか、どうかお願いいたします。ヨラナを……」

 地面に頭を擦りつけて懇願しているエマにヨラナが優しく手を添える。

「……エマ。大丈夫よ、大丈夫だから。ドルテナ様。私へのお怒りのためにエマをお叱りにならずに、私にお願いいたします」

 自分への責めは自分にと言ったヨラナを、エマは抱きついてまで止めようとする。

「そんな!これ以上されたらヨラナは ── 」
「はい!それまで!ったく。 2人で罪を被り合うのもその辺にしておいてくれ。話が前に進まないじゃないか。んで、そこ。横で楽しそうにニヤニヤして見ない!」

 俺がヨラナとエマの対応に困っている姿を見て、エルヴィスがさっきからニヤニヤ顔のままなんだ。
 そんな顔をせずに助けろっつぅの。

「あははは。すまないすまない。ちょっとした喜劇を見ているようだったのだよ。エマ、前にも言ったが、私もドルテナも君達に酷いことはしない。だから落ち着きたまえ」

 エマはヨラナから離れてうな垂れた。

「ヨラナ。君達犬族が聴覚に優れていることは一般的に知られている。その犬族であるヨラナがあのような距離まで近づかないと魔物がわからない、というのはどう考えてもおかしい。何かあるのではと考えるのは当たり前だろ?」
「申し訳ございません。ですのでその責めは私が ── 」

 今度はヨラナがエマを庇うように前に出てきたが、それをエルヴィスが手で止めた。

「そうではない。君達2人が私達に悪意を持っているようには思えない。だからヨラナが魔物の場所をわかっていて態と教えていなかった、とは考えていない。本当に魔物の場所があの距離までわかっていないのだろ?」

 今度はヨラナがエルヴィスの言葉を受けてうな垂れた。
 やはりあの距離までわかっていなかったようだ。

「犬族のヨラナがあの距離でわからない。と言うことは、ヨラナに、いやヨラナの耳に何か問題があるのではないかと私もドルテナも感じている。そしてエマの態度を見る限り、その原因は以前雇われた誰かにやられたのではないのか?」
「……」
「……ヨラナ」

 うな垂れたまま顔を上げないヨラナにエマが声を掛けた。

「このお2人には話しても大丈夫だと思うよ。話しても酷い目には遭わないと思うから」
「……うん……」

 エマに促されてヨラナは自信の身に起こった事を語ってくれた。

 ヨラナとエマは奴隷商が言ったように、ダンジョン内で青姦プレイを楽しむ男共の相手をする為だけにポーターとして兵士に買われている。
 青姦プレイを求めている兵士は数人ほどいるらしいが、俺達が見た三下のような兵士達が頻繁にヨラナとエマを買っているそうだ。
 いつもは2人同時に買われるそうなのだが、たまたま別の兵士がエマを買ってしまい、あの三下の相手をヨラナ1人ですることがあったそうだ。
 三下は3人でいつもいるため、その日は1人で3人の相手をさせられていた。
 内容は段々と激しくなり、前後の穴、そして口を同時に攻められて非常に苦しかった。
 その時、口内に出された液体を苦しくて吐き出してしまい、下にいた男にぶちまけてしまった。
 飲み込まなかったという理由で再び口に咥えさせられ、逃げられないように耳を捕まれた。
 兵士の強い力で握りしめられた耳がかなり痛かったが離してもらえず、そのまま男が口内で果てるまで続いた。
 それが終わり、安堵したのも束の間。先程液体をぶちまけてしまった男に、顔を殴る蹴るといった暴行を受けた。
 顔は腫れ、鼻や口から出血をしていた。
 流石にやり過ぎたと思ったのか、三下達は手持ちの治療薬で顔の腫れを治した。
 しかしその時に耳の中もやられていたようだが、恐怖から体が震えそれどころではなかったために気が付かなかったらしい。
 後日、音の聞こえ方がおかしいことに気付き、自分の聴力が極端に低下しているのがわかったそうだ。
 殴られたヨラナは鼓膜に損傷を負ったか何かしたのだろう。

 これ以外にも木の棒を……とか、虫を……とか。
 何日も下腹部から出血が止まらなかったこともあったとか。
 とてもとても人にする行為ではないことをヨラナとエマは経験してきたらしい。

 コレを聞いたとき、俺はあまりの酷い仕打ちに怒りを覚えた。
 人を何だと思っているんだ。
 いくら奴隷とはいってもやっていいことと悪いことがあるだろうに。

 そしてヨラナの耳が聞こえにくくなったのは、自分がいなかったからだとエマは責任を感じていたらしい。
 だから俺が怒っていると思いヨラナを必死に庇っていた。

「そんな辛いことが。話しにくいことを聞いてゴメン」

 俺はもっと軽い気持ちでヨラナの耳のことを聞いていたのだ。
 例えば先天性の物とか、ヴォルトゥイア帝国は亜人にたいして酷いから、ちょっと殴られてとかの程度とばかり思っていた。
 だからここまで酷いことをされているとは想像していなかった。

 横で聞いていたエルヴィスも沈痛な面持ちだった。

「……エルヴィスさん」
「あぁ。ヴォルトゥイア帝国の差別がここまで酷いとは……。実際に見ないとわからないと言うことか……」

 百聞は一見に如かず。
 まったくその通りだな。

 俺はアイテムボックスからクラス5の治療薬を取り出した。
 このクラス5の治療薬は飲めば内臓の損傷の治療にも使える物だ。
 鼓膜は自然治癒するはずだけど、あまりにも酷い場合はどうなるかわからない。
 このまま聴力が戻らなければ通常の生活にも支障をきたすだろう。

「ヨラナ。俺の膝に頭を置いてくれるかな」

 治療薬を取り出した俺は、その場であぐらを組んで膝をパンパンと叩いた。

「あの、それは?」
「治療薬だよ。耳に入れてあげるからここにおいで。さぁ、ほら。雇い主の言うことを聞きなさい」
「そういう命令の仕方はズルイですよ?」

 そんなヨラナに向かっておいでおいでと手招きをして、俺の膝枕に頭を置かせる。

「あの、既に治療薬は主から施されましたが、出血は治まりましたが、聴力は戻りませんでした。ドルテナ様のお心遣いは大変嬉しいのですが、私には効果がないと思います」
「まぁそう言わず。俺の自己満足のために付き合ってよ。別に痛いことをするわけじゃないんだから、ね?」
「ドルテナ様がご満足いただけるのでしたら」
「素直でよろしい。じゃあ入れるよ。ちょっと冷たいかもだけど、それは我慢してねっと」

 鼓膜の治療だからそんなに大量には使わなくてもいいだろう。
 目薬を入れる感じでやれば……。

 女性に膝枕をしているというちょっとドキドキを感じながら、ヨラナの耳を触る。
 初めて犬族の耳を触ったが、ふわふわで柔らかく、そして温かかった。
 そんな温もりを感じながらクラス5の治療薬を耳に入れた。

「よし。はい、次は反対側ね」

 ヨラナが向きを変えて再び膝の上に頭を乗せる。
 今度は俺の方を向いているから、ヨラナの顔の前に俺の息子がある感じだ。
 若干ヨラナの顔が赤い気がするが、気付いていないふりをしよう。
 あまり意識すると、俺の方が大きくなりそうだ。
 ヨラナも気を逸らしたいのか、話し始めた。

「あの、ドルテナ様。今お使いの治療薬はヒャッ!す、すみません」
「ごめんごめん、冷たかったかな。はい、両耳終わり」
「大丈夫です。ありがとうございます。それで、その治療薬は何を使われたのですか?」

 ヨラナは俺の膝枕から頭を離し、座ったままで俺が手に持っている治療薬の瓶を見た。

「ん?これ?耳の鼓膜を……って言ってもわかんないか。音を感じる場所を治療しないといけないと思ったから、クラス5を使ったよ。コレで多分治るとは思うんだけど……」
「5!?クラス5ですか?!そ、そんな高価な物をいただいても、私にはお返しする術はありませんよ。エマ、どうしよう。どうしたらいい?」

 ヨラナは半泣きになりながらエマに相談している。

「あ、いや、そんな泣くことじゃないよ」
「いやはや、お前達は本当に見ていて飽きないな。ドルテナ、奴隷に対してそのような高価な治療薬を使用する者など通常はいないぞ。何の説明もなしに高価な物を使われて後で何を要求されるのかを心配するのは当たり前であろう。ドルテナはそういう所は昔から抜けているのだ」
「う、す、すみません。でも最低でもクラス5を使わないと治療できそうになかった物ですから」

 自然治癒する部位だからクラス5で済んだが、指がないとか、耳がないとかになればクラス5の治療薬では治療に必要な再生する能力は得られない。

「それでも何を使用するのか、また使用する事への対価を明確にして、更に相手の承諾を得て使用するべきだってと私は言っているのだ」
「はい、以後気を付けます……」
「それとヨラナ。ドルテナも申したが、こやつは自己満足のために使用している。それに間違いはない。だからヨラナに何かを求めることはしない。だか一言、礼くらいは言ってやってくれぬか?」

 エルヴィスの言葉を聞いて、ヨラナはキチンと座り直して俺に頭を下げてきた。

「奴隷の私に、その様な高価な治療薬を使っていただきありがとうございました。奴隷の身分故、何もお返しする物を持ち合わせておりません。その分しっかりとポーターとしての仕事を務めさせていただきます」
「はい、確かにお礼は受け取りました。ポーターの仕事よりも俺達の話し相手になって。こんな所だと話すことくらいしかないからね」

 そう言ってヨラナに手を差し出すと、ヨラナは笑顔でその手を握ってくれた。

「さてと、皆の者、休憩は終わりだ。先に進もう」

 エルヴィスのかけ声で立ち上がったヨラナとエマの顔には、最初に頃にはなかった笑顔があった。
 少しは俺達に気を許してくれたのかも知れない。
 俺達は足取り軽く、先に進んだ。

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