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第六章
115話
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ハンスから丸焼きセットや香辛料等を買った翌日。
俺とリアナ、ラモーナは森に来ていた。勿論マリンも。
リアナとラモーナはドライフルーツ作りのための果実の採取。
俺は2人の護衛件、獣を狩ってエルビラの為に食材確保を。
森に来ていないエルビラは、一葉の厨房を借りてメニュー作りに励んでいる。
その試作のための食材確保なのだ。
木の実などの少し登れば届く所にある物は俺が採ったりしていたが、上の方の枝が細くなっているところは、折れそうだったので諦めていた。
だが、マリンがその小さくなっている見た目を利用して、枝が細いところの木の実を採ってくれて助かった。
今日は量を採るより、多くの種類を採るようにした。
街中ではどのように乾燥していくのか、また新しい道具の使い勝手等を果物によって見るためだ。
態々森に出かけなくても商店で購入すればいいんだが、エルビラの食材確保と2人の気分転換を兼ねて出かけることにした。
野生のハーブも採りながら一葉に帰ってきたのは、日が落ちた後だった。
この時間帯は、晩御飯を食べる客で食堂がバタバタしている時間だろうと思い裏口へまわると、何故が裏口に人だかりがあった。
厄介事か?!と思い身構えたが、その人だかりはとても静かで何か騒ぎを起こそうという雰囲気ではなかった。
とはいえ、このままでは入られないので声をかける。
「すみません、中に入るので通してもらえますか?」
「あぁ、すまんね」
一番近くにいた男が謝りながら道を空けてくれると、他の人も左右へ別れてくれた。
その間を進み厨房に繋がる裏口から中に入ると、伯父と母、そしてエルビラが困り顔で忙しく動いていた。
厨房入ってきた俺達を、正確には俺を見つけた伯父がホッとした表情をした。
「やっと帰ってきたか。外にいた人達はドルテナに話があってきたそうだ。なんでもハンスから話を聞いてきたって言ってたぞ」
「僕に用が?なんでハンスさん?」
「さぁな。夕方からずっと居座ってるんだ。早く話を聞いてやりな」
「わ、わかった。リアナとラモーナは……ねぇ伯父さん、表は手伝った方がいい?」
厨房がこれだけバタバタなら表も忙しそうだ。
「そうだな、用がなけりゃ手伝ってもらえると助かる」
「了解。リアナ、表を手伝ってくれる?ラモーナも構わなければお願いね」
「わかりました」
「うん、大丈夫」
2人に表の手伝いをお願いして俺は裏口から再び外へ出る。
そして待ち構えていた10人近い男達に声をかけた。
「私が冒険者のドルテナです。私に用があるとか?」
「君が?」
「本当に?」
「まだ子供じゃないか」
俺が名乗ると、男達はザワついた。
ザワつきが納まる前に男達の中でも一番年配の男が俺の前に出てきた。
「急に押しかけてきて申し訳ありません。私はコブドゥ。ここにいる者はハンスさんと同業者の者達です」
俺のような子供相手でも丁寧に話をしてきたコブドゥという男が握手を求めてきたのでその手を握る。
「ハンスさんの同業の方々が冒険者の私にどのようなご用件で?」
「はい、ここにいる数人がハンスさんが去年の小麦を売り切ったという話を聞きました。ご承知かと思いますが、私達は皆、昨年の小麦の在庫で頭を悩ませております。この時期でも多少は売れはしますが、去年の大豊作の為に抱えている大量の在庫がなくなるほどに売れることはありません。話を聞いた者が頼み込んでハンスさんからどちら様が買われたのかを教えていただきました」
……ハンス。あいつは……ったく。
在庫がはけて気を抜いたんだろうけど……。よし、あいつにはエルビラの開店祝いで何か用意させよう。
「ハァ~……そうですか。それで私へ小麦を売り込もうと?にしても、人数多くありません?全員で話を聞いた訳じゃないですよね?」
「えぇ、実はハンスさんから話を聞いた者からそういう情報が漏れまして……」
誰だよそいつ!あ、あいつ目を逸らしやがった。
「それを聞きつけた者達がここへ。まぁ、私もその1人なんですが。それで一葉のご主人からドルテナさんが出かけておられると伺って、こちらで待たせていただくことになりました。それでご相談なんですが、私達の小麦も買って頂けないでしょうか。勿論ハンスさんのように全てとはいいません。可能な範囲で充分です。その範囲で皆で均等に分けたいと考えております。何卒、よろしくお願いいたします」
コブドゥが俺に頭を下げると、それに合わせて他の人達も頭を下げ「お願いします」「頼みます」等と頼み込んできた。
子供の俺に頭を下げてまで買ってもらわないと困るような現状なのか。
さて、どうしたものか。
資金的には全く問題ないが、そこまで買ってどうする?
来年エルビラが使う小麦の量を考えるとまだ必要だろう。
俺も遠出をしたときのためにパンやパスタに加工しておきたい。
「ちなみに、皆さんが買って欲しい量はどれくらいなんです?」
「はい、こちらが一覧になります」
コブドゥが1枚の紙を渡してきた。どうやら俺が帰ってくるまでに話し合いをして互いの希望を出していたようだ。
その紙にはそれぞれの名前と小麦の量(全員ハンスより量が多い)が書かれていたが、金額が書かれていなかった。
「あの、量はわかりましたが1袋いくらなのかが書いてありませんが」
「なかなか金額が纏まりませんで、やっと決まったときにドルテナさんが帰ってこられまして、書くのが間に合いませんでした。それで、価格ですが、1袋辺り(パチパチパチ ── )これでいかがでしょうか?」
コブドゥが見せてきたイレーキには、ハンスから買った小麦より安い価格が示されていた。
「結構頑張った数字ですよね?」
「はい、例年のこの時期としてはかなりの低価格です。ですが今年はどの商店でも小麦の在庫問題は深刻でございます。正直なところ、ドルテナさんに買っていただけなければ全ての小麦が廃棄処分となるでしょう。ですので、安易な値段交渉はせず、私達ができる最大限の値引きをさせてもらっております」
その言葉は嘘ではないだろうと思えるだけの額がイレーキには示されている。
それもそうか。下手に駆け引きをして購入されず、他の人から買われてはたまらないだろう。
きっとこの人達にとって、今が最大のチャンスであり最後のチャンスなのだろう。
「もし購入する場合、私が取りに行くようになりますか?」
全員で分けるとか言っていたからな。正直イチイチ行くのは面倒だ。
「いえ、お時間を言っていただけましたらこちらへお持ちいたします」
「そうですか……わかりました。子供の私相手でも真摯な姿勢だったコブドゥさんの頼みを聞きましょう」
「ありがとうございます。それでいかほど買っていただけますか?」
「こちらに書かれている量全て買います」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます。ありがとうございます!」
全量買い取りと聞くと、全員が「ありがとうございます」と頭を下げてくる。
暫くすると落ち着いたのか、1人の男が手を上げた。
「あの、全て買い取っていただけて本当に助かります。ですが、これだけの量となると金額もかなりに……。お支払いはどうなりますか?」
「小麦引き渡しの時にお支払いします。それぞれで金額がわかるようにしておいてくださいね?」
「あの!大変申し訳ないのですが、今回のお取引額は相当な額です。まだまだお若いようですがご用意できるのでしょうか?」
「おい!そんなこと言うんじゃない!小麦を全部買ってくれる方だぞ!すみません、ドルテナさん。こいつのことは気になさらずに」
まぁ確かにそうだわな。普通に考えて子供が出せる額じゃない。心配して当たり前だ。
「いえいえ、その方のご心配はごもっともです。そうですね……コブドゥさんにある物を見てもらいます。それできっと安心できるはずです」
そういうと、コブドゥを近くに呼んで他の人に背中を向けるようにして立ち、アイテムボックスからある物を見せる。
「な!こ、これは!!……大変失礼をいたしました」
ある物とは、大金貨だ。
こんなの13歳の子供が持っているなんて普通はあり得ないからね。
大金貨を見せることで、俺には支払い能力があるというのを理解してもらった。
高額硬貨を見せびらかすようであまり行儀がいいとは言えないけど、効果はあったようだ。
「ドルテナさんには十二分支払い能力がお有りだ。私が保証するから安心して欲しい」
一番年長者のコブドゥが請け負ってくれるならと皆納得したようだ。
さてと、買い取りは明日の午前中にここへ持ってきてもらうことになった。
1人ずつ受け取れば、アイテムボックスに入れるところを見られないですむだろう。
俺とリアナ、ラモーナは森に来ていた。勿論マリンも。
リアナとラモーナはドライフルーツ作りのための果実の採取。
俺は2人の護衛件、獣を狩ってエルビラの為に食材確保を。
森に来ていないエルビラは、一葉の厨房を借りてメニュー作りに励んでいる。
その試作のための食材確保なのだ。
木の実などの少し登れば届く所にある物は俺が採ったりしていたが、上の方の枝が細くなっているところは、折れそうだったので諦めていた。
だが、マリンがその小さくなっている見た目を利用して、枝が細いところの木の実を採ってくれて助かった。
今日は量を採るより、多くの種類を採るようにした。
街中ではどのように乾燥していくのか、また新しい道具の使い勝手等を果物によって見るためだ。
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野生のハーブも採りながら一葉に帰ってきたのは、日が落ちた後だった。
この時間帯は、晩御飯を食べる客で食堂がバタバタしている時間だろうと思い裏口へまわると、何故が裏口に人だかりがあった。
厄介事か?!と思い身構えたが、その人だかりはとても静かで何か騒ぎを起こそうという雰囲気ではなかった。
とはいえ、このままでは入られないので声をかける。
「すみません、中に入るので通してもらえますか?」
「あぁ、すまんね」
一番近くにいた男が謝りながら道を空けてくれると、他の人も左右へ別れてくれた。
その間を進み厨房に繋がる裏口から中に入ると、伯父と母、そしてエルビラが困り顔で忙しく動いていた。
厨房入ってきた俺達を、正確には俺を見つけた伯父がホッとした表情をした。
「やっと帰ってきたか。外にいた人達はドルテナに話があってきたそうだ。なんでもハンスから話を聞いてきたって言ってたぞ」
「僕に用が?なんでハンスさん?」
「さぁな。夕方からずっと居座ってるんだ。早く話を聞いてやりな」
「わ、わかった。リアナとラモーナは……ねぇ伯父さん、表は手伝った方がいい?」
厨房がこれだけバタバタなら表も忙しそうだ。
「そうだな、用がなけりゃ手伝ってもらえると助かる」
「了解。リアナ、表を手伝ってくれる?ラモーナも構わなければお願いね」
「わかりました」
「うん、大丈夫」
2人に表の手伝いをお願いして俺は裏口から再び外へ出る。
そして待ち構えていた10人近い男達に声をかけた。
「私が冒険者のドルテナです。私に用があるとか?」
「君が?」
「本当に?」
「まだ子供じゃないか」
俺が名乗ると、男達はザワついた。
ザワつきが納まる前に男達の中でも一番年配の男が俺の前に出てきた。
「急に押しかけてきて申し訳ありません。私はコブドゥ。ここにいる者はハンスさんと同業者の者達です」
俺のような子供相手でも丁寧に話をしてきたコブドゥという男が握手を求めてきたのでその手を握る。
「ハンスさんの同業の方々が冒険者の私にどのようなご用件で?」
「はい、ここにいる数人がハンスさんが去年の小麦を売り切ったという話を聞きました。ご承知かと思いますが、私達は皆、昨年の小麦の在庫で頭を悩ませております。この時期でも多少は売れはしますが、去年の大豊作の為に抱えている大量の在庫がなくなるほどに売れることはありません。話を聞いた者が頼み込んでハンスさんからどちら様が買われたのかを教えていただきました」
……ハンス。あいつは……ったく。
在庫がはけて気を抜いたんだろうけど……。よし、あいつにはエルビラの開店祝いで何か用意させよう。
「ハァ~……そうですか。それで私へ小麦を売り込もうと?にしても、人数多くありません?全員で話を聞いた訳じゃないですよね?」
「えぇ、実はハンスさんから話を聞いた者からそういう情報が漏れまして……」
誰だよそいつ!あ、あいつ目を逸らしやがった。
「それを聞きつけた者達がここへ。まぁ、私もその1人なんですが。それで一葉のご主人からドルテナさんが出かけておられると伺って、こちらで待たせていただくことになりました。それでご相談なんですが、私達の小麦も買って頂けないでしょうか。勿論ハンスさんのように全てとはいいません。可能な範囲で充分です。その範囲で皆で均等に分けたいと考えております。何卒、よろしくお願いいたします」
コブドゥが俺に頭を下げると、それに合わせて他の人達も頭を下げ「お願いします」「頼みます」等と頼み込んできた。
子供の俺に頭を下げてまで買ってもらわないと困るような現状なのか。
さて、どうしたものか。
資金的には全く問題ないが、そこまで買ってどうする?
来年エルビラが使う小麦の量を考えるとまだ必要だろう。
俺も遠出をしたときのためにパンやパスタに加工しておきたい。
「ちなみに、皆さんが買って欲しい量はどれくらいなんです?」
「はい、こちらが一覧になります」
コブドゥが1枚の紙を渡してきた。どうやら俺が帰ってくるまでに話し合いをして互いの希望を出していたようだ。
その紙にはそれぞれの名前と小麦の量(全員ハンスより量が多い)が書かれていたが、金額が書かれていなかった。
「あの、量はわかりましたが1袋いくらなのかが書いてありませんが」
「なかなか金額が纏まりませんで、やっと決まったときにドルテナさんが帰ってこられまして、書くのが間に合いませんでした。それで、価格ですが、1袋辺り(パチパチパチ ── )これでいかがでしょうか?」
コブドゥが見せてきたイレーキには、ハンスから買った小麦より安い価格が示されていた。
「結構頑張った数字ですよね?」
「はい、例年のこの時期としてはかなりの低価格です。ですが今年はどの商店でも小麦の在庫問題は深刻でございます。正直なところ、ドルテナさんに買っていただけなければ全ての小麦が廃棄処分となるでしょう。ですので、安易な値段交渉はせず、私達ができる最大限の値引きをさせてもらっております」
その言葉は嘘ではないだろうと思えるだけの額がイレーキには示されている。
それもそうか。下手に駆け引きをして購入されず、他の人から買われてはたまらないだろう。
きっとこの人達にとって、今が最大のチャンスであり最後のチャンスなのだろう。
「もし購入する場合、私が取りに行くようになりますか?」
全員で分けるとか言っていたからな。正直イチイチ行くのは面倒だ。
「いえ、お時間を言っていただけましたらこちらへお持ちいたします」
「そうですか……わかりました。子供の私相手でも真摯な姿勢だったコブドゥさんの頼みを聞きましょう」
「ありがとうございます。それでいかほど買っていただけますか?」
「こちらに書かれている量全て買います」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます。ありがとうございます!」
全量買い取りと聞くと、全員が「ありがとうございます」と頭を下げてくる。
暫くすると落ち着いたのか、1人の男が手を上げた。
「あの、全て買い取っていただけて本当に助かります。ですが、これだけの量となると金額もかなりに……。お支払いはどうなりますか?」
「小麦引き渡しの時にお支払いします。それぞれで金額がわかるようにしておいてくださいね?」
「あの!大変申し訳ないのですが、今回のお取引額は相当な額です。まだまだお若いようですがご用意できるのでしょうか?」
「おい!そんなこと言うんじゃない!小麦を全部買ってくれる方だぞ!すみません、ドルテナさん。こいつのことは気になさらずに」
まぁ確かにそうだわな。普通に考えて子供が出せる額じゃない。心配して当たり前だ。
「いえいえ、その方のご心配はごもっともです。そうですね……コブドゥさんにある物を見てもらいます。それできっと安心できるはずです」
そういうと、コブドゥを近くに呼んで他の人に背中を向けるようにして立ち、アイテムボックスからある物を見せる。
「な!こ、これは!!……大変失礼をいたしました」
ある物とは、大金貨だ。
こんなの13歳の子供が持っているなんて普通はあり得ないからね。
大金貨を見せることで、俺には支払い能力があるというのを理解してもらった。
高額硬貨を見せびらかすようであまり行儀がいいとは言えないけど、効果はあったようだ。
「ドルテナさんには十二分支払い能力がお有りだ。私が保証するから安心して欲しい」
一番年長者のコブドゥが請け負ってくれるならと皆納得したようだ。
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