32 / 155
第三章
31話
しおりを挟む
不毛な言い合いを放置して、案内役の少女にさっさと部屋へ案内してもらった。
「お部屋はこちらになります」
「ありがとうございます。後でお湯をもらえますか?」
「かしこまりました。直ぐにお持ちします」
部屋を案内してくれた少女に顔を洗うお湯を頼み部屋に入る。
「1人だと広いな」
ベッドが2台、小さな丸いテーブルと2脚の椅子、それに小さなクローゼットがある部屋だ。ただ、クローゼットはアイテムボックスがあるので必要ない。
カウンターで聞いた話だと、今から食事の準備に取りかかるから、用意が出来たら部屋へ呼びに来ると言うことだった。なので、ベッドに腰掛けてゆっくりと待つことにした。
危険察知だが、ダウゼン村の殆どを範囲に収められたが、黄色いシルエットが少しあるくらいで、危険度は低そうだ。
ベッドに腰掛けた後、自分がまだ外套と戦闘服を着ていることに気が付いた。
部屋の中では戦闘服は必要ないのでレザーアーマーに着替える。剣は別になくてもいいだろう。
着替えてベッドに腰掛けていると直ぐに少女がお湯とタオルを持ってきてくれた。
お礼のチップを少し多めに渡して受け取る。食事の用意が出来るまでに顔を洗い、体を拭いておく。
マホンからダウゼン村までの道中は、肉食獣や魔物に遭遇するといった危険な目に遭うこともなく順調に進んだ。
魔物も山賊も姿を見せることはなかった。初めての旅は無事に終えられそうだ。
前世なら親に電話の一本でも入れられれば安心するんだろうが、この世界には電話なんてない。
部屋でそんなことを思っていると部屋のドアがノックされた。
ーコンコンー
「お客様、お食事のご用意が出来ました。どうぞ食堂の方へお越し下さいませ」
「分かりました。ありがとう」
晩御飯を食べるため部屋を出て食堂に行くとみんなそろっていた。どうやら俺が一番最後だったようだ。
「すみません、お待たせしてしまって」
「今、皆さん来られたところですよ。さて、揃いましたのでいただきますか。先ずは1日目、お疲れ様でした。明日は各自ゆっくり休んで下さい。では乾杯」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
俺とエルビラさん以外はワインを飲んでいるようだ。
この世界の旅はもっと大変なのかと思っていたが、獣も魔物も出てこなかった。山賊は領主のお陰で出ることはないだろう。もし山賊が出た場合は一切容赦しない。
「獣も魔物も出ませんでしたね。初めてで緊張してましたけど、旅とはこういう物ですか?」
「いえいえ、ドルテナさん、今日はまた特別ですよ。たいてい何匹かは出るものです。今日のように全く出ないのは珍しいですよ」
俺の質問にヘイデンさんが答えてくれた。
「やっぱりそうなんですね。これから先も気を引き締めておきます」
川魚の焼き物や鹿肉と山菜のパスタ、猪肉のスープにパンといった食事をしながら、たわいもない話をしていた。ワインは既にボトル7本目だ。ペース早ぇなぁ。
早めに晩御飯を食べ終えた俺は早めに部屋に帰る。
「すみません、初日で疲れているのでお先に失礼します」
「えぇ、ドルテナくん。私と一緒に呑もうよ~」
ハァ~。こうなりそうだったから早めに食べたんだけど……。
俺の右隣に座っていたノーラさんが、席を立とうとした俺に抱きついてきた。そして、強力な破壊力を有する双丘が俺に押しつけられている。
いや、丘と言うよりはどう見ても山だよな。
ノーラさんはハーフプレートアーマーから普通の服に着替えているので、きれいな形の胸は俺とノーラさんの体に挟まれてムニュっと押しつぶされている。
マジでヤバいですから!めっちゃ胸の感触が伝わってくるし!
俺の薄いペラペラのレザーアーマーだとモロに胸の柔らかさが伝わってくるのだ。
女性とはいえ冒険者の力でギュゥっと抱きつかれた俺は、その手を振り解くことが出来なかった。いや、出来てもしなかっただろう。
「ノーラさん、私まだ飲めませんから。ノーラさんも余り飲むと体に毒ですよ」
「これくらいは大丈夫よん♪ドルテナくんも飲みなさいよぉ~。パメラだって飲んでるのよぉ」
「ノーラ、私の顔で年齢を判断しないで」
確かに童顔のパメラさんがお酒を飲んでいると止めたくなるが、彼女はノーラさんと同い年だから問題ない。
この人、わざとやってるのか?と思ってたが、今はガチで酔ってるようだ。
「ノーラさん!酔ってるんですか?!抱きついたらダメです!ドルテナさんから離れて下さい!もぉ~」
「えぇ~。別にいいじゃない。減るもんじゃないし~。そんなに抱きつきたいならエルビラちゃんも抱きついちゃいなよ♪」
エルビラさんに注意されたノーラさんは、そう言って更に抱きついている腕に力を入れて俺に胸を押しつけてくる。
このままだと、いろんな意味で席から立てなくなりそうだ。
そろそろヤバいな。13歳なんだから既にそういう事に反応する体に成長してるんだよぉ。
「わ、私は別に、だ、抱きつきたくはな、くは…(ブツブツ)」
「エルビラちゃん、女だって攻めるときは攻めないと、他の女に取られちゃうわよぉ。ねぇ~ドルテナくん♪あっ!そうだ。ねぇねぇ、ドルテナくん?私達のPTに入らない?私達はね、ば──ん──」
いつの間にかノーラさんの後ろに来ていたアダンさんが、おしゃべりを続けるノーラさんの口を塞いだ。
「姉貴、飲み過ぎだよ。ドルテナくんも困っているし、依頼主の娘さんのエルビラちゃんを弄るのもほどほどにしなよ。ドルテナくん、姉貴は俺が押さえておくから今のうちに部屋に行くといい」
ノーラさんは、口を塞いでいる手を振り解こうとして両手を俺から離した。そのノーラさんを口を塞いでいない方の手で確保して、俺から引き離してくれた。
その時にアダンさんの手が思いっきり胸を鷲掴みにしていたが、姉弟なら問題ないだろう。羨ましいけど。
「あ、ありがとうございます。それでは皆さん、お先に失礼します」
ノーラさんから解放された俺は、アダンさんに鷲掴みにされている胸を横目に挨拶をして席を立った。
「あ、ドルテナさん。明日の買い付けは商店が空く時間に宿を出る予定ですので、そのつもりでいて下さいね」
「分かりました。では、おやすみなさい」
ヘイデンさんに挨拶をして部屋に戻った俺は、レザーアーマーを脱ぎ部屋着に着替えた。
そして、万が一を考えて戸に剣を立て掛けておく。
この部屋の鍵は簡単な仕掛けなので少々不安なのだ。寝ているときに部屋に入られてはたまらない。
こうしておけば侵入しようとした奴が戸を動かしたら剣が倒れて大きな音が出るはずだ。
下の食堂からは大きな笑い声が聞こえてくる。まだまだ酒盛りは終わりそうにない。
宿で特にする事もないので早めにベッドに入り寝ることにする。
自分ではそんなに疲れを感じていなかったが、体は違ったらしい。ベッドに入って目を瞑ると直ぐに睡魔が襲ってきて眠りについてしまった。
「お部屋はこちらになります」
「ありがとうございます。後でお湯をもらえますか?」
「かしこまりました。直ぐにお持ちします」
部屋を案内してくれた少女に顔を洗うお湯を頼み部屋に入る。
「1人だと広いな」
ベッドが2台、小さな丸いテーブルと2脚の椅子、それに小さなクローゼットがある部屋だ。ただ、クローゼットはアイテムボックスがあるので必要ない。
カウンターで聞いた話だと、今から食事の準備に取りかかるから、用意が出来たら部屋へ呼びに来ると言うことだった。なので、ベッドに腰掛けてゆっくりと待つことにした。
危険察知だが、ダウゼン村の殆どを範囲に収められたが、黄色いシルエットが少しあるくらいで、危険度は低そうだ。
ベッドに腰掛けた後、自分がまだ外套と戦闘服を着ていることに気が付いた。
部屋の中では戦闘服は必要ないのでレザーアーマーに着替える。剣は別になくてもいいだろう。
着替えてベッドに腰掛けていると直ぐに少女がお湯とタオルを持ってきてくれた。
お礼のチップを少し多めに渡して受け取る。食事の用意が出来るまでに顔を洗い、体を拭いておく。
マホンからダウゼン村までの道中は、肉食獣や魔物に遭遇するといった危険な目に遭うこともなく順調に進んだ。
魔物も山賊も姿を見せることはなかった。初めての旅は無事に終えられそうだ。
前世なら親に電話の一本でも入れられれば安心するんだろうが、この世界には電話なんてない。
部屋でそんなことを思っていると部屋のドアがノックされた。
ーコンコンー
「お客様、お食事のご用意が出来ました。どうぞ食堂の方へお越し下さいませ」
「分かりました。ありがとう」
晩御飯を食べるため部屋を出て食堂に行くとみんなそろっていた。どうやら俺が一番最後だったようだ。
「すみません、お待たせしてしまって」
「今、皆さん来られたところですよ。さて、揃いましたのでいただきますか。先ずは1日目、お疲れ様でした。明日は各自ゆっくり休んで下さい。では乾杯」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
俺とエルビラさん以外はワインを飲んでいるようだ。
この世界の旅はもっと大変なのかと思っていたが、獣も魔物も出てこなかった。山賊は領主のお陰で出ることはないだろう。もし山賊が出た場合は一切容赦しない。
「獣も魔物も出ませんでしたね。初めてで緊張してましたけど、旅とはこういう物ですか?」
「いえいえ、ドルテナさん、今日はまた特別ですよ。たいてい何匹かは出るものです。今日のように全く出ないのは珍しいですよ」
俺の質問にヘイデンさんが答えてくれた。
「やっぱりそうなんですね。これから先も気を引き締めておきます」
川魚の焼き物や鹿肉と山菜のパスタ、猪肉のスープにパンといった食事をしながら、たわいもない話をしていた。ワインは既にボトル7本目だ。ペース早ぇなぁ。
早めに晩御飯を食べ終えた俺は早めに部屋に帰る。
「すみません、初日で疲れているのでお先に失礼します」
「えぇ、ドルテナくん。私と一緒に呑もうよ~」
ハァ~。こうなりそうだったから早めに食べたんだけど……。
俺の右隣に座っていたノーラさんが、席を立とうとした俺に抱きついてきた。そして、強力な破壊力を有する双丘が俺に押しつけられている。
いや、丘と言うよりはどう見ても山だよな。
ノーラさんはハーフプレートアーマーから普通の服に着替えているので、きれいな形の胸は俺とノーラさんの体に挟まれてムニュっと押しつぶされている。
マジでヤバいですから!めっちゃ胸の感触が伝わってくるし!
俺の薄いペラペラのレザーアーマーだとモロに胸の柔らかさが伝わってくるのだ。
女性とはいえ冒険者の力でギュゥっと抱きつかれた俺は、その手を振り解くことが出来なかった。いや、出来てもしなかっただろう。
「ノーラさん、私まだ飲めませんから。ノーラさんも余り飲むと体に毒ですよ」
「これくらいは大丈夫よん♪ドルテナくんも飲みなさいよぉ~。パメラだって飲んでるのよぉ」
「ノーラ、私の顔で年齢を判断しないで」
確かに童顔のパメラさんがお酒を飲んでいると止めたくなるが、彼女はノーラさんと同い年だから問題ない。
この人、わざとやってるのか?と思ってたが、今はガチで酔ってるようだ。
「ノーラさん!酔ってるんですか?!抱きついたらダメです!ドルテナさんから離れて下さい!もぉ~」
「えぇ~。別にいいじゃない。減るもんじゃないし~。そんなに抱きつきたいならエルビラちゃんも抱きついちゃいなよ♪」
エルビラさんに注意されたノーラさんは、そう言って更に抱きついている腕に力を入れて俺に胸を押しつけてくる。
このままだと、いろんな意味で席から立てなくなりそうだ。
そろそろヤバいな。13歳なんだから既にそういう事に反応する体に成長してるんだよぉ。
「わ、私は別に、だ、抱きつきたくはな、くは…(ブツブツ)」
「エルビラちゃん、女だって攻めるときは攻めないと、他の女に取られちゃうわよぉ。ねぇ~ドルテナくん♪あっ!そうだ。ねぇねぇ、ドルテナくん?私達のPTに入らない?私達はね、ば──ん──」
いつの間にかノーラさんの後ろに来ていたアダンさんが、おしゃべりを続けるノーラさんの口を塞いだ。
「姉貴、飲み過ぎだよ。ドルテナくんも困っているし、依頼主の娘さんのエルビラちゃんを弄るのもほどほどにしなよ。ドルテナくん、姉貴は俺が押さえておくから今のうちに部屋に行くといい」
ノーラさんは、口を塞いでいる手を振り解こうとして両手を俺から離した。そのノーラさんを口を塞いでいない方の手で確保して、俺から引き離してくれた。
その時にアダンさんの手が思いっきり胸を鷲掴みにしていたが、姉弟なら問題ないだろう。羨ましいけど。
「あ、ありがとうございます。それでは皆さん、お先に失礼します」
ノーラさんから解放された俺は、アダンさんに鷲掴みにされている胸を横目に挨拶をして席を立った。
「あ、ドルテナさん。明日の買い付けは商店が空く時間に宿を出る予定ですので、そのつもりでいて下さいね」
「分かりました。では、おやすみなさい」
ヘイデンさんに挨拶をして部屋に戻った俺は、レザーアーマーを脱ぎ部屋着に着替えた。
そして、万が一を考えて戸に剣を立て掛けておく。
この部屋の鍵は簡単な仕掛けなので少々不安なのだ。寝ているときに部屋に入られてはたまらない。
こうしておけば侵入しようとした奴が戸を動かしたら剣が倒れて大きな音が出るはずだ。
下の食堂からは大きな笑い声が聞こえてくる。まだまだ酒盛りは終わりそうにない。
宿で特にする事もないので早めにベッドに入り寝ることにする。
自分ではそんなに疲れを感じていなかったが、体は違ったらしい。ベッドに入って目を瞑ると直ぐに睡魔が襲ってきて眠りについてしまった。
4
お気に入りに追加
1,430
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
転生鍛冶師が幸せになるまで。〜前世で不幸だったので、異世界では幸せになります〜
カムラ
ファンタジー
ある日、日本に住む普通の学生、剣持匠真(けんもちしょうま)はとある事故で命を落としてしまった。
しかし、次に意識を取り戻した彼を待っていたのは目を見張る程の美女で……
これは前世で不幸体質だった青年が、異世界で幸せを掴み取ろうとする王道チート無双ファンタジー!
※誤字報告、明らかな矛盾点、良かったよ! 続きが気になる! みたいな感想は大歓迎です! どんどん送ってください!
逆に、否定的な感想は書かないようにお願いします。
受け取り手によって変わりそうな箇所などは報告しなくて大丈夫です!(言い回しとか、言葉の意味の違いとか)
出来る方はいいねや☆評価も積極的に送ってもらえるとめちゃくちゃ助かります!
とりあえず#3まで読んでみてください!
そこまでで何か思ったことがあれば感想欄に送ってみてください!
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ラック極振り転生者の異世界ライフ
匿名Xさん
ファンタジー
自他ともに認める不幸体質である薄井幸助。
轢かれそうになっている女子高生を助けて死んだ彼は、神からの提案を受け、異世界ファンタジアへと転生する。
しかし、転生した場所は高レベルの魔物が徘徊する超高難度ダンジョンの最深部だった!
絶体絶命から始まる異世界転生。
頼れるのは最強のステータスでも、伝説の武器でも、高威力の魔法でもなく――運⁉
果たして、幸助は無事ダンジョンを突破できるのか?
【幸運】を頼りに、ラック極振り転生者の異世界ライフが幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる