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*新しい関係性*
嘘は言えませんでした4
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「真宙と二宮は試しに付き合ってみて、それで夏休みが明けたら本格的に、ってこと?」
「私は、その、つもりだったんだけど」
大きく頷いた私を見て、空人くんは真宙くんに視線を向けた。
「真宙は? 冗談なの? 二宮とのこと」
「違っ、そうじゃなくて」
「二宮をからかってんなら俺は絶対反対。だけど、違うんだろ?」
まるで真宙くんの気持ちを全部見通しているみたいな空人くんに。
観念したように真宙くんは小さく頷いた。
「そっか、真宙ってバカだけど一緒にいたらきっと楽しいからさ。頼むね、二宮」
頼まれてしまった。
空人くんに真宙くんのことをお願いされちゃうのって、どうしてこんなにも胸が痛むんだろう。
まるで病気の時みたいにズキズキと痛みだす。
「じゃあ、私からもお願いがあるの、空人くん」
「ん?」
「空人くんも素直になって」
「は?」
「春香先輩のこと、まだ気になってるの知ってるよ」
少しだけ沈黙が流れた。
「春香のことは二宮に関係ないし、そんなの頼まれたくないよ」
ピンッと小さく私のおでこを弾いた空人くんの目は、笑っているようで笑ってなかった。
「んじゃ、俺ちょっと邪魔だよね。先行くわ」
「空人!」
じゃあね、と私と真宙くんを置いて少し早足で学校に向かっていく。
「っもう、何で言っちゃったのさ、ハナちゃん!」
「だって」
真宙くんも空人くんも春香先輩も、皆悲しい顔をしているのを見ているのが嫌だったんだもん。
「ハナちゃんがそのつもりなら、俺だってもう後戻りなんかしてやんないからね」
「え、今までと変わりないって」
「う~ん、どうしよっかな。本気出して色気で落としに」
「真宙くんに色気?」
そんな冷たい目で見ないで、とふくれる真宙くんの横をゆっくりと歩く。
一人だったら、泣いていたかもしれない。
空人くんに弾かれたおでこが痛いわけじゃないのに、ずっと熱かった。
「私は、その、つもりだったんだけど」
大きく頷いた私を見て、空人くんは真宙くんに視線を向けた。
「真宙は? 冗談なの? 二宮とのこと」
「違っ、そうじゃなくて」
「二宮をからかってんなら俺は絶対反対。だけど、違うんだろ?」
まるで真宙くんの気持ちを全部見通しているみたいな空人くんに。
観念したように真宙くんは小さく頷いた。
「そっか、真宙ってバカだけど一緒にいたらきっと楽しいからさ。頼むね、二宮」
頼まれてしまった。
空人くんに真宙くんのことをお願いされちゃうのって、どうしてこんなにも胸が痛むんだろう。
まるで病気の時みたいにズキズキと痛みだす。
「じゃあ、私からもお願いがあるの、空人くん」
「ん?」
「空人くんも素直になって」
「は?」
「春香先輩のこと、まだ気になってるの知ってるよ」
少しだけ沈黙が流れた。
「春香のことは二宮に関係ないし、そんなの頼まれたくないよ」
ピンッと小さく私のおでこを弾いた空人くんの目は、笑っているようで笑ってなかった。
「んじゃ、俺ちょっと邪魔だよね。先行くわ」
「空人!」
じゃあね、と私と真宙くんを置いて少し早足で学校に向かっていく。
「っもう、何で言っちゃったのさ、ハナちゃん!」
「だって」
真宙くんも空人くんも春香先輩も、皆悲しい顔をしているのを見ているのが嫌だったんだもん。
「ハナちゃんがそのつもりなら、俺だってもう後戻りなんかしてやんないからね」
「え、今までと変わりないって」
「う~ん、どうしよっかな。本気出して色気で落としに」
「真宙くんに色気?」
そんな冷たい目で見ないで、とふくれる真宙くんの横をゆっくりと歩く。
一人だったら、泣いていたかもしれない。
空人くんに弾かれたおでこが痛いわけじゃないのに、ずっと熱かった。
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