5 / 20
知らない君と揺らぐ想い
05.旧知
しおりを挟む
無事にハーファの依頼完了を見届け、今度は港町へ足を向けた。
交易の拠点であり商工ギルドの影響が強い港は、規模によってバラつきはあるが交易品や職人の類いが集まる。各地の情報も集まりやすく、どの地方に行くかの指針も得られるだろう。
討伐依頼なら魔物が多く発生している場所へ。採集依頼なら道具をここで調達してから向かうのが無難だ。
住人と冒険者で賑わう市場を歩きながら、リレイはハーファの待つギルド所管の酒場へ向かっていた。
「工房も見つけたし、この街で正解だったな」
手にした腕輪は先のダンジョンで見つけた鉱石を使って作ったもの。魔力を多く浴びた特殊な銀の一種だったのだが、これを加工できる者がダンジョン近くの街には居なかった。産業が廃れてしまうと職人も居なくなってしまうものだ。
比較的大きなこの港ならと話を聞いて来たが大正解だった。思ったより精錬の技術が高く、出来上がった腕輪はしっかりとした作りで美しい。
後は座標を記録する魔術を刻むだけだ。思い描いていた完成が近付いて心なしか浮かれながら、人の波を抜けて歩いていった。
酒場のドアを開けると、真っ昼間だというのに多くの冒険者が酒盛りをしている。
テーブルには袋に詰められた金貨に、乱雑に積み上げられた魔物由来の素材。大規模な討伐依頼があったらしい。
楽しそうに酒を飲む彼らを横目に、情報収集を頼んでおいたハーファを探して少し奥のカウンターを覗く。人付き合いは上手くないと本人は言っていたが、初対面の人間と軽い話をするのは上手い。依頼を片付けにカウンターにやって来た奴を捕まえている事が多いが――
「……え?」
ハーファは、居た。
知らない男と肩を組んで楽しそうに馬鹿笑いをしながら。パーティを組んで半年近くになるが、リレイはあんな顔を見たことがない。
……誰だ。
ひやりとした何かがリレイの心に染みだしてくる。
そいつは、誰だ。
「あ、リレイ!」
一気に靄がかかったリレイの内心に気付くことなく、ハーファは楽しそうな顔のまま話しかけてくる。
組んだパーティとは上手くいかなかったと言っていたはずなのに。
軽装に銀のような材質のブレストプレートをまとう男は冒険者にしては格好が小綺麗だが、どう頑張って見ても一般市民ではない。かつての仲間だった男なんだろうか。
「なあ、コイツと近くの遺跡に潜りたいんだ」
ああ成程、とリレイの心が冷えていった。
声をかけられていた訳か。共にダンジョンを攻略しようと盛り上がっていたのか。俺の居ない場所で、肩を組んで、楽しそうに。
……出発は明日にさせられるだろうか。
それなら腕輪の加工も夜通しやれば間に合うだろう。座標以外にも記録魔術をありったけ刻み付けてやる。
「分かった。行ってくるといい」
暗い気分を笑顔で取り繕いながら頷くリレイに、ハーファはきょとんとした顔をする。
「何言ってんだよ、リレイも一緒に決まってんだろ」
勘弁してくれとリレイは心の中で頭を抱えた。お前は来るなと言われたらそれはそれで荒れるのだが、親しげにしている所に割って入れと言われても困る。
ハーファと笑い合っている顔を吹っ飛ばしてやろうかと瞬間的に思ったくらいなのだ。今のリレイは相棒を横取りされるのではないかと気が気でない。そして恐らく下らない憶測であろう事は理解している。
それでも、旧知らしい男に懐く姿を見せつけられたりしたら……ダンジョンに生きたまま埋めてしまうかもしれない。最近の己は迂闊だと自覚があるだけに、リレイは自分の衝動的な行動を恐れていた。
「知り合いなんだろう? 邪魔をしては悪い」
行かせたくない……けれど行きたくない。
リレイの中で分裂した欲求が殴り合いを始めて身動きが取れなくなってしまった。引きつる笑顔を何とか保とうと必死になって立っている。
我ながら滑稽すぎるなとリレイは苦笑するしか術がなかった。
「アイツが探してんのは魔術師なんだ。リレイが居ないと意味がない」
「ハーファ、仲間にそんな無理強いダメだ。俺は他探すから……」
そうだ、他所を当たれ。他のパーティに行け。それで丸く収まるんだから。
言い募ってくるハーファを男が止める様子を眺めがら、少々卑怯だが面倒事が去っていくまで沈黙を通すことにした。
なのに。
「馬鹿言え! 他探したってリレイより凄い魔術師なんか居ねぇよ!!」
ハーファの大声に、ぴしっとその場の空気が凍りついた。
褒められるのは嬉しい……嬉しいけれど、今じゃない。ついでにここじゃない。
これにはさすがのリレイも背中を冷や汗が伝っていった。ちくちくと突き刺すような視線が四方八方から飛んでくる。主に……酒盛りをしていた脳筋そうなパーティの魔術師から。
「……ハーファ……声がデカすぎる……」
この場に居るのは得策ではない……今何人か杖を握った気配がする。
考える暇もなく謎の男からの依頼を受諾し、一目散に酒場から逃走した。
町外れの広場にかけこんで、ほっと溜め息を吐いた。誰も追って来てはいないいようだ。
「全く……酒場のど真ん中であんな事叫ぶ奴があるか」
ベンチに腰を下ろせばハーファもその隣に腰掛ける。ついでにべしっとハーファの頭を軽くはたくと、むすっとむくれた顔がリレイを見た。
「だって、本当の事なんだ。リレイが一番魔力強かった。討伐パーティの奴らよりずっと」
真っ直ぐに突き抜けてくる言葉と視線がリレイの心の奥をくすぐる。
訓練のお陰で閉じられるようになった【眼】を、わざわざ開いたのだろうか。あの酒場に居た魔術師達を値踏みして、リレイの方が上だからと旧知の男に売り込んでいたのだろうか。
……くすぐったい。物凄く。
現金な心はあっという間に靄を薄れさせていく。くすぐったさを誤魔化すようにハーファの頭を撫でてやると、甘えるように姿勢を傾けてきた。
「気持ちは嬉しいが、魔力だけが魔術師の強さじゃないんだ。あそこの魔術師は他人を活かす術を心得ている」
意味が分からないと言わんばかりに、きょとんとした顔でハーファはリレイの顔を覗き込む。
パーティを組むなら他者をサポートする魔術のみならず、仲間を傷付けない攻撃魔術が必要になる。魔力にものを言わせて誰も彼もを傷付ける術しか扱えない魔術師など役に立たない。
実際にハーファを傷付けないように術を放つようになってから、リレイは散々見下してきた三馬鹿パーティの魔術師に対しての考えを改めていた。己だけを守るのと、仲間を含めて守るのでは強い術ほど難易度が桁違いに違う。
「長いことソロで居た魔術師にはおいそれと習得できないんだよ、あいつらの魔術は」
「でも……それでもリレイが一番だと思う」
リレイに魔術当てられたことなんか無いし、と真面目な顔で言うハーファ。
それはそうだろう。
必死になって当てないように出力を調節しているのだから。お陰で術の威力がソロで放つ時よりもかなり減衰してしまっている。それでも戦力を補えるのだ。パーティで居ると。
ハーファと話していると、さっきまで抱いていた靄が一気に吹き飛ばされていく。
褒め殺しのような言葉を何でもなく言う思考回路は一体どうなっているんだと思うけれど。
「でも、受けてくれてよかった。神殿の仕事だから敬遠されてたらしくて」
ハーファの言葉に、ぴたりと時間が固まる。
「は? 神殿?」
何の話だ。
神殿なんて言葉、1回も出てなかっただろ。
交易の拠点であり商工ギルドの影響が強い港は、規模によってバラつきはあるが交易品や職人の類いが集まる。各地の情報も集まりやすく、どの地方に行くかの指針も得られるだろう。
討伐依頼なら魔物が多く発生している場所へ。採集依頼なら道具をここで調達してから向かうのが無難だ。
住人と冒険者で賑わう市場を歩きながら、リレイはハーファの待つギルド所管の酒場へ向かっていた。
「工房も見つけたし、この街で正解だったな」
手にした腕輪は先のダンジョンで見つけた鉱石を使って作ったもの。魔力を多く浴びた特殊な銀の一種だったのだが、これを加工できる者がダンジョン近くの街には居なかった。産業が廃れてしまうと職人も居なくなってしまうものだ。
比較的大きなこの港ならと話を聞いて来たが大正解だった。思ったより精錬の技術が高く、出来上がった腕輪はしっかりとした作りで美しい。
後は座標を記録する魔術を刻むだけだ。思い描いていた完成が近付いて心なしか浮かれながら、人の波を抜けて歩いていった。
酒場のドアを開けると、真っ昼間だというのに多くの冒険者が酒盛りをしている。
テーブルには袋に詰められた金貨に、乱雑に積み上げられた魔物由来の素材。大規模な討伐依頼があったらしい。
楽しそうに酒を飲む彼らを横目に、情報収集を頼んでおいたハーファを探して少し奥のカウンターを覗く。人付き合いは上手くないと本人は言っていたが、初対面の人間と軽い話をするのは上手い。依頼を片付けにカウンターにやって来た奴を捕まえている事が多いが――
「……え?」
ハーファは、居た。
知らない男と肩を組んで楽しそうに馬鹿笑いをしながら。パーティを組んで半年近くになるが、リレイはあんな顔を見たことがない。
……誰だ。
ひやりとした何かがリレイの心に染みだしてくる。
そいつは、誰だ。
「あ、リレイ!」
一気に靄がかかったリレイの内心に気付くことなく、ハーファは楽しそうな顔のまま話しかけてくる。
組んだパーティとは上手くいかなかったと言っていたはずなのに。
軽装に銀のような材質のブレストプレートをまとう男は冒険者にしては格好が小綺麗だが、どう頑張って見ても一般市民ではない。かつての仲間だった男なんだろうか。
「なあ、コイツと近くの遺跡に潜りたいんだ」
ああ成程、とリレイの心が冷えていった。
声をかけられていた訳か。共にダンジョンを攻略しようと盛り上がっていたのか。俺の居ない場所で、肩を組んで、楽しそうに。
……出発は明日にさせられるだろうか。
それなら腕輪の加工も夜通しやれば間に合うだろう。座標以外にも記録魔術をありったけ刻み付けてやる。
「分かった。行ってくるといい」
暗い気分を笑顔で取り繕いながら頷くリレイに、ハーファはきょとんとした顔をする。
「何言ってんだよ、リレイも一緒に決まってんだろ」
勘弁してくれとリレイは心の中で頭を抱えた。お前は来るなと言われたらそれはそれで荒れるのだが、親しげにしている所に割って入れと言われても困る。
ハーファと笑い合っている顔を吹っ飛ばしてやろうかと瞬間的に思ったくらいなのだ。今のリレイは相棒を横取りされるのではないかと気が気でない。そして恐らく下らない憶測であろう事は理解している。
それでも、旧知らしい男に懐く姿を見せつけられたりしたら……ダンジョンに生きたまま埋めてしまうかもしれない。最近の己は迂闊だと自覚があるだけに、リレイは自分の衝動的な行動を恐れていた。
「知り合いなんだろう? 邪魔をしては悪い」
行かせたくない……けれど行きたくない。
リレイの中で分裂した欲求が殴り合いを始めて身動きが取れなくなってしまった。引きつる笑顔を何とか保とうと必死になって立っている。
我ながら滑稽すぎるなとリレイは苦笑するしか術がなかった。
「アイツが探してんのは魔術師なんだ。リレイが居ないと意味がない」
「ハーファ、仲間にそんな無理強いダメだ。俺は他探すから……」
そうだ、他所を当たれ。他のパーティに行け。それで丸く収まるんだから。
言い募ってくるハーファを男が止める様子を眺めがら、少々卑怯だが面倒事が去っていくまで沈黙を通すことにした。
なのに。
「馬鹿言え! 他探したってリレイより凄い魔術師なんか居ねぇよ!!」
ハーファの大声に、ぴしっとその場の空気が凍りついた。
褒められるのは嬉しい……嬉しいけれど、今じゃない。ついでにここじゃない。
これにはさすがのリレイも背中を冷や汗が伝っていった。ちくちくと突き刺すような視線が四方八方から飛んでくる。主に……酒盛りをしていた脳筋そうなパーティの魔術師から。
「……ハーファ……声がデカすぎる……」
この場に居るのは得策ではない……今何人か杖を握った気配がする。
考える暇もなく謎の男からの依頼を受諾し、一目散に酒場から逃走した。
町外れの広場にかけこんで、ほっと溜め息を吐いた。誰も追って来てはいないいようだ。
「全く……酒場のど真ん中であんな事叫ぶ奴があるか」
ベンチに腰を下ろせばハーファもその隣に腰掛ける。ついでにべしっとハーファの頭を軽くはたくと、むすっとむくれた顔がリレイを見た。
「だって、本当の事なんだ。リレイが一番魔力強かった。討伐パーティの奴らよりずっと」
真っ直ぐに突き抜けてくる言葉と視線がリレイの心の奥をくすぐる。
訓練のお陰で閉じられるようになった【眼】を、わざわざ開いたのだろうか。あの酒場に居た魔術師達を値踏みして、リレイの方が上だからと旧知の男に売り込んでいたのだろうか。
……くすぐったい。物凄く。
現金な心はあっという間に靄を薄れさせていく。くすぐったさを誤魔化すようにハーファの頭を撫でてやると、甘えるように姿勢を傾けてきた。
「気持ちは嬉しいが、魔力だけが魔術師の強さじゃないんだ。あそこの魔術師は他人を活かす術を心得ている」
意味が分からないと言わんばかりに、きょとんとした顔でハーファはリレイの顔を覗き込む。
パーティを組むなら他者をサポートする魔術のみならず、仲間を傷付けない攻撃魔術が必要になる。魔力にものを言わせて誰も彼もを傷付ける術しか扱えない魔術師など役に立たない。
実際にハーファを傷付けないように術を放つようになってから、リレイは散々見下してきた三馬鹿パーティの魔術師に対しての考えを改めていた。己だけを守るのと、仲間を含めて守るのでは強い術ほど難易度が桁違いに違う。
「長いことソロで居た魔術師にはおいそれと習得できないんだよ、あいつらの魔術は」
「でも……それでもリレイが一番だと思う」
リレイに魔術当てられたことなんか無いし、と真面目な顔で言うハーファ。
それはそうだろう。
必死になって当てないように出力を調節しているのだから。お陰で術の威力がソロで放つ時よりもかなり減衰してしまっている。それでも戦力を補えるのだ。パーティで居ると。
ハーファと話していると、さっきまで抱いていた靄が一気に吹き飛ばされていく。
褒め殺しのような言葉を何でもなく言う思考回路は一体どうなっているんだと思うけれど。
「でも、受けてくれてよかった。神殿の仕事だから敬遠されてたらしくて」
ハーファの言葉に、ぴたりと時間が固まる。
「は? 神殿?」
何の話だ。
神殿なんて言葉、1回も出てなかっただろ。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。
星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息
就職に失敗。
アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。
自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。
あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。
30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。
しかし……待てよ。
悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!?
☆
※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します

【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる