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2年目
*β様と夏祭り【β×Ω】(おまけのスケベ話)
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抱き合って、キスをして。
汗に混じって微かに届くフェロモンの香りに気付いて――それだけで止まれるはずがなかった。
「どすけべ……ッ」
レジャーシートの上で抱き合ってたはずなのに、散々焦らされたと思えば樹と向かい合わせに立たされていた。樹の幹に手をついた態勢の春真に押し付けるようにして、冬弥が身体をすり付けてくる。こうなったらもう、花火どころじゃない。
……何のエロビだよ、この状況。
「しれっと青姦スポットに連れ込む春真も大概じゃないか」
「は!? な、なに言って」
衝撃の単語に勢い良く振り向くと、けろりとした顔で冬弥は笑う。
「なんだ、知らなかったのか? カップルが先に何組か向かって行ってたのに」
そんな事言われても。冬弥を見てる奴らが気になりすぎて、それ以外は全然見てなかった。というより、いちいち周りを歩いてる人がどこへ行くかなんて気にしてない。
「ほら、少し黙ってみろ」
何を言い出すのかと思いつつも、言われたとおりに口を噤む。すると花火の音が途切れた辺りで、微かにだけれど誰かの声が風に乗って耳に届いた。
男女のカップル、だろうか。ガサガサと草が擦れる物音と、高い音であっあっと喘ぐような声がする。
「う、そだろ……」
「ふふ、昔から住んでいると逆に鈍感になるんだな」
こんなにおあつらえ向きな場所もないぞ、と冬弥はくすくすと笑う。二人の身体が重なってる部分が急に熱をもった気がした。
まさかの展開に愕然とする春真をよそに、冬弥の声は楽しそうだ。
「でも、気持ちは分かる。普段と違うと触りたくてたまらなくなるもんな」
「ぅあ……ッ!?」
ゆっくりと、突き上げるみたいに。
春真を抱きしめた冬弥の身体が上下に揺れる。焦らされて火照った身体はその動作で簡単に勘違いをして、何かを捉えるようにきゅうっと腹の奥が震えた気がした。
「こ、このスケベ野郎……っ」
じとりと睨み付けても、目の前の顔は輝く笑顔を崩さない。花火のせいで余計に輝いて見える。
「春真相手だと否定出来ないな」
「ひ、否定しろよ……ッ、んぅ!」
浴衣の袷から右手が入り込んできて、するすると胸を撫で始める。その刺激で少しだけ固くなった突起を指先でこねられた瞬間、びくんと身体が大きく跳ねた。
はだけた裾から手が入り込んできて、やけにゆっくりと太股をさすってくる。じれったくて、もどかしい。おまけに尻にすり付けられた冬弥の固い感触が心臓を走らせ、息が上がっていく。
「はるま……」
「ぁ、っ……と、ぉやっ……」
少しだけ乱れた呼吸が耳を食む唇の隙間から聞こえてくる。脚を覆っていた裾が持ち上げられて、露出した下着を下ろされて。中で起ちかけていた春真自身が空気に触れた。
湿気を含んだ生ぬるい空気がじとりと纏わりついてくる。その外気ごと冬弥の手が包んで、ゆっくりと大きな動作で撫でてきて。
「ッ、う……!」
少し触られただけなのに呆気なく登り詰めて、ぼたぼたと白い液体が地面にこぼれ落ちた。
冬弥に腰を抱えられて、ずるずると手が樹の幹を滑っていく。尻をつき出すみたいな格好になって恥ずかしいのに。ぞくぞくと背筋を痺れに似た違和感が動き回っている。
「せっかくの浴衣を汚さないようにしないとな」
そう言って冬弥は自分が着ている浴衣の裾を上げた。下着を留めてる腰の紐を解くとすぐに外れて、完全に立ち上がっている冬弥のそれが姿を現す。
――何だそれ。紐パン履いてる所なんて、普段見たことないのに。
「ま、まさかアンタ最初からその気で……ァ、っ!」
直接尻に当たる熱と固い感触に膝が震えた。
太股を液体がたらたらと滴っていく気配がして、その正体に心当たりがあって。ただでさえ熱い顔が余計に熱くなっていく。
「さすがに恋人の家でという訳にはいかないからな。どこかで機会があればと思っていたが」
尻の割れ目を蠢く熱。それはゆっくりと滑っていって、蜜を滴らせている春真の入り口に先端が触れた。
どくん、どくんと心臓が大きな音を立てる。
だけど入ってこようとはしない。溢れている蜜でぐちゅぐちゅと音を立てながら入り口をこするだけ。
「ッ、ぅあ……んん……ッ」
もどかしい。
散々撫でられて、こすられて、身体が熱くて仕方がないのに。まるで突くような動きで揺さぶられてるのに。
……すぐそこに、来てるのに。
ぐりぐりと熱を押し付けられるまま、春真を捉える手が離れていってしまった。ひくりと腰が揺れて、肌を滑る指先に全身が震えてカタカタと膝が笑う。
浴衣の衿を引っ張られ、袷が緩んでずるりと布が肩を滑り落ちた。
隠すものが無くなった上半身を熱い手の平が這い回る。背筋をベロリと舌が撫でた感触がしたと思えば、手の平はぴんと立った乳首の先を押さえてぐにぐにと弄び始めた。
「ア、ッ……あ、ァ、っう……ッ!」
ばくばく鳴る心臓がうるさい。いくら吸っても息が苦しい。冬弥のはまだ入り口で遊んでて入ってきてないのに。ただ触れて焦らされてるだけなのに。
腹の奥が……疼いて、震える。
「はるま、っ」
「あっ、ア……! や、ぅ、あ、ぁあ……っあぁあァァあぁ――……ッ!」
冬弥の低く囁く声で、堪えていたものが一気に弾け飛んだ。
勢い良く駆け上がってくる刺激で思い切り仰け反って、がくんと膝から崩れ落ちてしまった。樹に何とか手をついてビクンビクンと震えが止まらない身体を支える。
――前を触られてないのに。奥に入れられてないのに。
撫でられて、弄られて、焦らされただけで。たったそれだけで、こんな。
未だ震える腹を冬弥の手がさすっている。押し付けられた熱を感じる度に未だ震える、腹を。
「くそ、こんな時に……」
しばらくしてぎゅっと抱きしめられたと思えば、そんな呟きが聞こえた。反射的に振り向いた先にあったのは眉根を寄せた冬弥の顔。
「と、ぉや……?」
「……ゴムを、忘れた。春真の部屋に」
言ってる事に対して余りにも悔しそうな顔をするから、さっきまで抱えていた愕然とした気持ちが勢い良く崩れ去った。
「春真がこんなに後ろを濡らしているのに……」
太股を滴る蜜の筋を撫でられたと思えば、つぷ、と指先が入り口に入ってくる。その刺激で大袈裟な程に身体が揺れた。
「ンっ、っう、んっ、は、んぁ……」
ゆっくりと中を掻き回されると背筋がぞくぞくする。ぐちぐちと体の中に響く音に頭がぼうっとしてきて、身体の中から溢れてくる言葉にならない音がぽろぽろと口からこぼれていく。
ほしい。
冬弥のが――どうしても。
「と、や……も、いれて」
「だが」
「ある、から……かばん……そと、ぽけっと……」
ぱちぱちと瞳を瞬かせた冬弥は、そろりと春真から離れた。地面に置いたままだった春真のボディバッグに近付き、外ポケットに手を入れる。
そこから取り出したのは、冬弥が使っているメーカーのコンドーム。
「春真の物にしては……サイズが違う、が」
「使うの、とーや、だろ……っ」
サイズが違うというよりも、あれは冬弥の物である。一回で終われなかった時のために、こっそり部屋にあったものを拝借したのだから。
「し、て……このまま……かえれ、ない……」
一体何を言ってるんだろうと冷静な自分は呟いている。
でも、散々焦らされた火照りは全然収まらない。指で掻き回されて余計に尻の穴がひくついてしまって。腰が震えて動けない。突き出した尻を引っ込めることすら出来ない。
「は、るま……春真……ッ!」
「か……っ、かげん、してぁアっ!」
がばりと抱きしめられたと思えば、冬弥のモノの先端が入ってきた。こんなすぐだったら絶対してない、恥を忍んで冬弥のを持ち歩いてるってバラしたのに。
「ばか、ごむぅっ!!」
たまらずに叫ぶと、我に返ったらしい冬弥は入れかけたものを引き抜いた。ぺりぺりと音がして、ごそごそと布が擦れる音がして。ぴたりと肌に触れた感触は、さっきと違って少しひやりとしている。
ずぷずぷと静かに入り込んでくる感触に、膝立ちすら保つのが難しくなってきてしまった。
手首を樹に押し付けられて、何とか座り込まずに済んでいるけど。落ちていく腰は余計に冬弥のモノを深く腹の奥へ飲み込んでいく。
そのまま突き上げられると、深くささったそれが奥の方をこすって、たまらない。
「んっ、ンっ、んぅン……ッ! っぁ、んぁ、ンぅあぁ――……ッ!」
「腰をそんなに揺らして……かわいい、はるま……っ」
ぐすぐすに思考が溶けた頭に、少しかすれた冬弥の声が耳から流し込まれる。重なった手が、繋がった肌が熱い。
突かれる度にむずむずとした感触が腹の奥から広がっていく。
逃げるように腰を動かすけれど、冬弥に揺すられると気持ち良さに叩き落とされてしまう。逃れる術もなく、与えられる刺激に沈んでいく。
「あ、アぁっ……は、ぁん、っう、あ、ぁあ……!」
しつこいくらいに焦らされた身体は何度も何度もイって。
「く、っ……はる、ま……っ」
咥え込んだ冬弥のモノをこれでもかと搾り取りながら震える。
何度も揺さぶられて、気持ち良くなって果てて。
気がついたら花火どころか縁日すら、とっくに終わってしまっていた。
汗に混じって微かに届くフェロモンの香りに気付いて――それだけで止まれるはずがなかった。
「どすけべ……ッ」
レジャーシートの上で抱き合ってたはずなのに、散々焦らされたと思えば樹と向かい合わせに立たされていた。樹の幹に手をついた態勢の春真に押し付けるようにして、冬弥が身体をすり付けてくる。こうなったらもう、花火どころじゃない。
……何のエロビだよ、この状況。
「しれっと青姦スポットに連れ込む春真も大概じゃないか」
「は!? な、なに言って」
衝撃の単語に勢い良く振り向くと、けろりとした顔で冬弥は笑う。
「なんだ、知らなかったのか? カップルが先に何組か向かって行ってたのに」
そんな事言われても。冬弥を見てる奴らが気になりすぎて、それ以外は全然見てなかった。というより、いちいち周りを歩いてる人がどこへ行くかなんて気にしてない。
「ほら、少し黙ってみろ」
何を言い出すのかと思いつつも、言われたとおりに口を噤む。すると花火の音が途切れた辺りで、微かにだけれど誰かの声が風に乗って耳に届いた。
男女のカップル、だろうか。ガサガサと草が擦れる物音と、高い音であっあっと喘ぐような声がする。
「う、そだろ……」
「ふふ、昔から住んでいると逆に鈍感になるんだな」
こんなにおあつらえ向きな場所もないぞ、と冬弥はくすくすと笑う。二人の身体が重なってる部分が急に熱をもった気がした。
まさかの展開に愕然とする春真をよそに、冬弥の声は楽しそうだ。
「でも、気持ちは分かる。普段と違うと触りたくてたまらなくなるもんな」
「ぅあ……ッ!?」
ゆっくりと、突き上げるみたいに。
春真を抱きしめた冬弥の身体が上下に揺れる。焦らされて火照った身体はその動作で簡単に勘違いをして、何かを捉えるようにきゅうっと腹の奥が震えた気がした。
「こ、このスケベ野郎……っ」
じとりと睨み付けても、目の前の顔は輝く笑顔を崩さない。花火のせいで余計に輝いて見える。
「春真相手だと否定出来ないな」
「ひ、否定しろよ……ッ、んぅ!」
浴衣の袷から右手が入り込んできて、するすると胸を撫で始める。その刺激で少しだけ固くなった突起を指先でこねられた瞬間、びくんと身体が大きく跳ねた。
はだけた裾から手が入り込んできて、やけにゆっくりと太股をさすってくる。じれったくて、もどかしい。おまけに尻にすり付けられた冬弥の固い感触が心臓を走らせ、息が上がっていく。
「はるま……」
「ぁ、っ……と、ぉやっ……」
少しだけ乱れた呼吸が耳を食む唇の隙間から聞こえてくる。脚を覆っていた裾が持ち上げられて、露出した下着を下ろされて。中で起ちかけていた春真自身が空気に触れた。
湿気を含んだ生ぬるい空気がじとりと纏わりついてくる。その外気ごと冬弥の手が包んで、ゆっくりと大きな動作で撫でてきて。
「ッ、う……!」
少し触られただけなのに呆気なく登り詰めて、ぼたぼたと白い液体が地面にこぼれ落ちた。
冬弥に腰を抱えられて、ずるずると手が樹の幹を滑っていく。尻をつき出すみたいな格好になって恥ずかしいのに。ぞくぞくと背筋を痺れに似た違和感が動き回っている。
「せっかくの浴衣を汚さないようにしないとな」
そう言って冬弥は自分が着ている浴衣の裾を上げた。下着を留めてる腰の紐を解くとすぐに外れて、完全に立ち上がっている冬弥のそれが姿を現す。
――何だそれ。紐パン履いてる所なんて、普段見たことないのに。
「ま、まさかアンタ最初からその気で……ァ、っ!」
直接尻に当たる熱と固い感触に膝が震えた。
太股を液体がたらたらと滴っていく気配がして、その正体に心当たりがあって。ただでさえ熱い顔が余計に熱くなっていく。
「さすがに恋人の家でという訳にはいかないからな。どこかで機会があればと思っていたが」
尻の割れ目を蠢く熱。それはゆっくりと滑っていって、蜜を滴らせている春真の入り口に先端が触れた。
どくん、どくんと心臓が大きな音を立てる。
だけど入ってこようとはしない。溢れている蜜でぐちゅぐちゅと音を立てながら入り口をこするだけ。
「ッ、ぅあ……んん……ッ」
もどかしい。
散々撫でられて、こすられて、身体が熱くて仕方がないのに。まるで突くような動きで揺さぶられてるのに。
……すぐそこに、来てるのに。
ぐりぐりと熱を押し付けられるまま、春真を捉える手が離れていってしまった。ひくりと腰が揺れて、肌を滑る指先に全身が震えてカタカタと膝が笑う。
浴衣の衿を引っ張られ、袷が緩んでずるりと布が肩を滑り落ちた。
隠すものが無くなった上半身を熱い手の平が這い回る。背筋をベロリと舌が撫でた感触がしたと思えば、手の平はぴんと立った乳首の先を押さえてぐにぐにと弄び始めた。
「ア、ッ……あ、ァ、っう……ッ!」
ばくばく鳴る心臓がうるさい。いくら吸っても息が苦しい。冬弥のはまだ入り口で遊んでて入ってきてないのに。ただ触れて焦らされてるだけなのに。
腹の奥が……疼いて、震える。
「はるま、っ」
「あっ、ア……! や、ぅ、あ、ぁあ……っあぁあァァあぁ――……ッ!」
冬弥の低く囁く声で、堪えていたものが一気に弾け飛んだ。
勢い良く駆け上がってくる刺激で思い切り仰け反って、がくんと膝から崩れ落ちてしまった。樹に何とか手をついてビクンビクンと震えが止まらない身体を支える。
――前を触られてないのに。奥に入れられてないのに。
撫でられて、弄られて、焦らされただけで。たったそれだけで、こんな。
未だ震える腹を冬弥の手がさすっている。押し付けられた熱を感じる度に未だ震える、腹を。
「くそ、こんな時に……」
しばらくしてぎゅっと抱きしめられたと思えば、そんな呟きが聞こえた。反射的に振り向いた先にあったのは眉根を寄せた冬弥の顔。
「と、ぉや……?」
「……ゴムを、忘れた。春真の部屋に」
言ってる事に対して余りにも悔しそうな顔をするから、さっきまで抱えていた愕然とした気持ちが勢い良く崩れ去った。
「春真がこんなに後ろを濡らしているのに……」
太股を滴る蜜の筋を撫でられたと思えば、つぷ、と指先が入り口に入ってくる。その刺激で大袈裟な程に身体が揺れた。
「ンっ、っう、んっ、は、んぁ……」
ゆっくりと中を掻き回されると背筋がぞくぞくする。ぐちぐちと体の中に響く音に頭がぼうっとしてきて、身体の中から溢れてくる言葉にならない音がぽろぽろと口からこぼれていく。
ほしい。
冬弥のが――どうしても。
「と、や……も、いれて」
「だが」
「ある、から……かばん……そと、ぽけっと……」
ぱちぱちと瞳を瞬かせた冬弥は、そろりと春真から離れた。地面に置いたままだった春真のボディバッグに近付き、外ポケットに手を入れる。
そこから取り出したのは、冬弥が使っているメーカーのコンドーム。
「春真の物にしては……サイズが違う、が」
「使うの、とーや、だろ……っ」
サイズが違うというよりも、あれは冬弥の物である。一回で終われなかった時のために、こっそり部屋にあったものを拝借したのだから。
「し、て……このまま……かえれ、ない……」
一体何を言ってるんだろうと冷静な自分は呟いている。
でも、散々焦らされた火照りは全然収まらない。指で掻き回されて余計に尻の穴がひくついてしまって。腰が震えて動けない。突き出した尻を引っ込めることすら出来ない。
「は、るま……春真……ッ!」
「か……っ、かげん、してぁアっ!」
がばりと抱きしめられたと思えば、冬弥のモノの先端が入ってきた。こんなすぐだったら絶対してない、恥を忍んで冬弥のを持ち歩いてるってバラしたのに。
「ばか、ごむぅっ!!」
たまらずに叫ぶと、我に返ったらしい冬弥は入れかけたものを引き抜いた。ぺりぺりと音がして、ごそごそと布が擦れる音がして。ぴたりと肌に触れた感触は、さっきと違って少しひやりとしている。
ずぷずぷと静かに入り込んでくる感触に、膝立ちすら保つのが難しくなってきてしまった。
手首を樹に押し付けられて、何とか座り込まずに済んでいるけど。落ちていく腰は余計に冬弥のモノを深く腹の奥へ飲み込んでいく。
そのまま突き上げられると、深くささったそれが奥の方をこすって、たまらない。
「んっ、ンっ、んぅン……ッ! っぁ、んぁ、ンぅあぁ――……ッ!」
「腰をそんなに揺らして……かわいい、はるま……っ」
ぐすぐすに思考が溶けた頭に、少しかすれた冬弥の声が耳から流し込まれる。重なった手が、繋がった肌が熱い。
突かれる度にむずむずとした感触が腹の奥から広がっていく。
逃げるように腰を動かすけれど、冬弥に揺すられると気持ち良さに叩き落とされてしまう。逃れる術もなく、与えられる刺激に沈んでいく。
「あ、アぁっ……は、ぁん、っう、あ、ぁあ……!」
しつこいくらいに焦らされた身体は何度も何度もイって。
「く、っ……はる、ま……っ」
咥え込んだ冬弥のモノをこれでもかと搾り取りながら震える。
何度も揺さぶられて、気持ち良くなって果てて。
気がついたら花火どころか縁日すら、とっくに終わってしまっていた。
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