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一年目
15点 三年生
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4月15日
人数があと一人と迫り、そろそろ顧問の先生になってくれる先生を見つけよう、と日笠たちと相談していた。
そこで担任の横山に部活創部についての詳しい話を聞くと、この水川学園の教員は二つ以上兼部することが出来ず、一つの部活しか顧問になることが出来ないらしい。これは近年ニュースでも騒がれている教員の働き過ぎ問題を少しでも抑えるために、二年前に教育委員会がそのように発表したようだ。
一応担任の横山に顧問の話を相談してみると、すでに吹奏楽部の副顧問をしているからすまないな、と断られてしまった。そう言えば入学式の時の自己紹介でそんなことを言っていたなとうる覚えながらも思い出した。
俺はまだこの学校に入学して一週間弱しか経っていないため、授業を受けている教員しか名前が分からない。
日笠たちと話し合っていると、
「それならこの学校でも有名な生徒に助けてもらうってのはどう?」
という意見が出てきた。この学校で教員の誰もが知っている生徒と言えば、全国大会に幾度も出場している女子バスケ、女子剣道部の人達だろう。さらにその中でもそれぞれの部活の主将を務めている松乃さん、吉峯さんなら教員のみならず、全校生徒が知っているはずだ。沖田さんからこの前聞いたが、松乃さんは全校の女子生徒からも慕われているらしく、女子剣道部の主将の吉峯さんは全国1位の実力者であるので、学校の至る所に『女子剣道部3年生吉峯明里(よしみね あかり)全国大会個人優勝!』と書かれた紙が貼られている。そのためこの二人なら色んな先生と絡んでいるだろうから相談してみては、というアイデアが出た。
「松乃先輩は菊川が接触した方がスムーズにいくはずだから、お前一人でいけよ。」
「え、俺一人で!?」
日笠の強引な発言で三人の意見は固まったようだ。俺自身、松乃さんとは全く親しい間柄でも無いため、当然引いてしまう部分がある。しかし顧問の先生を見つけなければ男子バスケ部を創部することは不可能であるため、自分を無理にでも鼓舞するしかない。
「ならお前ら三人は吉峯先輩のとこに行くのか?」
三人に問いかけると、三人ともポカンという顔をしていた。
「いや吉峯先輩とは関わりないから行くわけないだろ。顧問探しは菊川に任せたわ。」
「え、なら三人は何すんだよ。」
どうやら日笠たちは顧問探しには全く関与しないらしい。俺は少し腹を立てながら、低い口調で聞いた。
「俺たちはあと一人の部員探しのために二年生のクラスにいこうと思ってる。」
昼休みの時間が終わりに近づくと、廊下で話していた生徒は自分たちの教室に帰っていく。そのため俺たちもそれぞれの教室に分かれ、自席に着いた。
「最近順調に進んでる?」
席に着くなり沖田さんが肩をトントンとしながら話しかけてきた。
「うーん、どうなんだろうね。もう少しで上手くいきそうなんだけど、あと一歩ってところかな。ところで沖田さんは今仮入部期間だったよね?」
「うん。練習自体は19時までなんだけど、仮入部生は17時までしか練習には参加出来ないんだよね。」
沖田さんからはもっとしたい、という空気が話していてひしひしと感じ取れた。しかし強豪校のためウォーミングアップの時点で息が切れるらしく、スタミナがものすごい速さで消費してしまうらしい。コートの端から端まで容赦なく走り込まされるため、体験で来ていた新入生の半分はすでに居なくなっているらしい。そのため今残っている新入生は中学でも強豪校にいて、この高校にスポーツ推薦として選ばれた人しかいないらしい。初心者として入る園川さんは中学時代に長距離の選手だったようで、ランニングトレーニングには難なく付いてきているようだ。
しかし松乃さんが言うにはこれでも6割くらいのアップ量だよ、と言っていたらしい。さすがは強豪校の練習だ。
「今日も練習なの?」
「今日は部活休みなんだよね。うちの女バスは水曜日が練習休みの日なんだって。」
俺はそれを聞き少し安堵した。
「てことは今日は松乃先輩は放課後空いてるのかな?」
俺の言葉に沖田さんは不思議そうな顔をして聞いていた。
沖田さんに先ほど日笠たちと話していた内容を大まかに説明すると、なるほどと手を叩いて理解していた様子だった。
「それならうちも一緒に松乃さんのところに行こうか?男子一人で突撃するのは勇気いるでしょ?」
沖田さんの相変わらずの人の良さに俺は感動した。
「え、それはすごい助かるよ!」
HRが終わるとすぐに、沖田さんの手助けを借りて松乃さんがいる三年生の教室に向かった。
この学校の一、二、三年生の教室は一階、二階、三階で分かれているため、普段三年生の教室の前を通ることはあまりない。そのため廊下を歩いていると、数少ない新入生の男子を物珍しそうな視線を感じた。少々気まずいまま沖田さんの後ろをついて歩いていると、三年二組の教室の前で立ち止まり振り返ってきた。
「ここの教室が松乃さんのいる教室だよ。」
教室の扉が開いていたため、難なく教室の中を見ることが出来た。おそるおそる中の様子をうかがい、松乃さんがいるか確認すると校庭側の席で携帯を構って座っていた。すると松乃さんの席に近づく一人の女子生徒がいた。教室の外から見ても分かるほど女子にしては身長が高く、先週女バスの練習を見学したときに見覚えがあった生徒だった。
「あの人も松乃さんと同じクラスの小坂 ゆか(こさか ゆか)さんで、女バスのスタメンの中の一人だよ。」
沖田さんの言葉を聞きながら二人が話している姿を廊下からじっくり見ていた。
仲よさそうに二人が話しているため、割って入っていくことが出来ない。しかし帰りの準備をしていたため、このままだと話しかけられずに終わってしまう。もしそうなってしまったら明日、日笠たちに何かと文句を言われるかもしれない。
松乃さんが席から立ち上がり、教室を出て行くタイミングを見計らって教室の前で待つことにした。
そして松乃さんが教室から出てきた瞬間、俺は意を決して声をかけた。
「あのすいません。」
松乃さんは一瞬驚いた顔をして、歩く足を止めた。隣にいる小坂さんもびっくりした様子であった。
「あら菊川くん、それに沖田さんまで。わざわざ三年生の教室に来て何の用かしら。」
面と向かって松乃さんを見ると意外にも小柄なんだと感じた。しかし制服姿を見ると、入学式のときから感じていた大人のような雰囲気はなく、ドラマや映画に出てくる若手女優のような可愛さが滲み出ていた。
この水川学園の制服はブレザー型であり、上のカッターシャツは薄い水色で、スカートは黒と薄い紫色をしたギンガムチェックの柄をしている。この学校の女子の制服は北海道の高校の中でも可愛いと話題になっており、この制服を着たいがために入学してくる生徒もいるらしい。
「少しお話いいですか?」
若干緊張しながらも無理やりに喉から言葉を放った。
「今日は部活は休みで今からゆかと帰るところでしたので構いませんよ。ねぇ、ゆか?」
松乃さんが隣にいた小坂さんに話を振ると、私も大丈夫だけど、と了承してくれた。
俺は単刀直入に本題へと移った。
「実は今男子バスケ部を作ろうと思ってるんです。」
俺の言葉を聞きながら、松乃さんは知ってると少し微笑みながら聞いていた。
「それで顧問になってくれる先生を探しているんです。」
松乃さんの表情を読みながら話を続けていった。すると松乃さんは右手を顎にそえながら口を開いた。
「どうしてそれを私に聞くの?」
「半年前に行われたWC(ウィンターカップ)で初のベスト8に進出しましたよね。それで学校でも掛け軸が貼られているほど女バスは先生方からも賞賛され、その中でも松乃さんはキャプテンなので色々な先生方と交流していると思うんです。」
俺の曖昧な言葉にも黙って聞いていてくれた。
「なので単刀直入に男バスの顧問になってくれそうな先生がいないか教えて欲しいんです。」
俺の用件を理解したのか右手を顎にそえたまま、空を見るかのようにうーん、と考えこんでいる様子だった。
「菊川くんの話は分かったわ。でも私もそんなに多くの先生は知らないのでハッキリとは言えませんね。」
すると松乃さんの隣にいた小坂さんが話しかけてきた。
「それならおんちゃんとかどうかな?」
「おんちゃん?」
急に出てきたおんちゃんという名前に困惑していると、松乃さんがパッと明るい顔をして小坂さんの方に顔を向けた。
「おんちゃんならいけるかもしれないですね。」
松乃さんと小坂さんは二人して満面の笑みを浮かべながらボソボソと喋っていた。
人数があと一人と迫り、そろそろ顧問の先生になってくれる先生を見つけよう、と日笠たちと相談していた。
そこで担任の横山に部活創部についての詳しい話を聞くと、この水川学園の教員は二つ以上兼部することが出来ず、一つの部活しか顧問になることが出来ないらしい。これは近年ニュースでも騒がれている教員の働き過ぎ問題を少しでも抑えるために、二年前に教育委員会がそのように発表したようだ。
一応担任の横山に顧問の話を相談してみると、すでに吹奏楽部の副顧問をしているからすまないな、と断られてしまった。そう言えば入学式の時の自己紹介でそんなことを言っていたなとうる覚えながらも思い出した。
俺はまだこの学校に入学して一週間弱しか経っていないため、授業を受けている教員しか名前が分からない。
日笠たちと話し合っていると、
「それならこの学校でも有名な生徒に助けてもらうってのはどう?」
という意見が出てきた。この学校で教員の誰もが知っている生徒と言えば、全国大会に幾度も出場している女子バスケ、女子剣道部の人達だろう。さらにその中でもそれぞれの部活の主将を務めている松乃さん、吉峯さんなら教員のみならず、全校生徒が知っているはずだ。沖田さんからこの前聞いたが、松乃さんは全校の女子生徒からも慕われているらしく、女子剣道部の主将の吉峯さんは全国1位の実力者であるので、学校の至る所に『女子剣道部3年生吉峯明里(よしみね あかり)全国大会個人優勝!』と書かれた紙が貼られている。そのためこの二人なら色んな先生と絡んでいるだろうから相談してみては、というアイデアが出た。
「松乃先輩は菊川が接触した方がスムーズにいくはずだから、お前一人でいけよ。」
「え、俺一人で!?」
日笠の強引な発言で三人の意見は固まったようだ。俺自身、松乃さんとは全く親しい間柄でも無いため、当然引いてしまう部分がある。しかし顧問の先生を見つけなければ男子バスケ部を創部することは不可能であるため、自分を無理にでも鼓舞するしかない。
「ならお前ら三人は吉峯先輩のとこに行くのか?」
三人に問いかけると、三人ともポカンという顔をしていた。
「いや吉峯先輩とは関わりないから行くわけないだろ。顧問探しは菊川に任せたわ。」
「え、なら三人は何すんだよ。」
どうやら日笠たちは顧問探しには全く関与しないらしい。俺は少し腹を立てながら、低い口調で聞いた。
「俺たちはあと一人の部員探しのために二年生のクラスにいこうと思ってる。」
昼休みの時間が終わりに近づくと、廊下で話していた生徒は自分たちの教室に帰っていく。そのため俺たちもそれぞれの教室に分かれ、自席に着いた。
「最近順調に進んでる?」
席に着くなり沖田さんが肩をトントンとしながら話しかけてきた。
「うーん、どうなんだろうね。もう少しで上手くいきそうなんだけど、あと一歩ってところかな。ところで沖田さんは今仮入部期間だったよね?」
「うん。練習自体は19時までなんだけど、仮入部生は17時までしか練習には参加出来ないんだよね。」
沖田さんからはもっとしたい、という空気が話していてひしひしと感じ取れた。しかし強豪校のためウォーミングアップの時点で息が切れるらしく、スタミナがものすごい速さで消費してしまうらしい。コートの端から端まで容赦なく走り込まされるため、体験で来ていた新入生の半分はすでに居なくなっているらしい。そのため今残っている新入生は中学でも強豪校にいて、この高校にスポーツ推薦として選ばれた人しかいないらしい。初心者として入る園川さんは中学時代に長距離の選手だったようで、ランニングトレーニングには難なく付いてきているようだ。
しかし松乃さんが言うにはこれでも6割くらいのアップ量だよ、と言っていたらしい。さすがは強豪校の練習だ。
「今日も練習なの?」
「今日は部活休みなんだよね。うちの女バスは水曜日が練習休みの日なんだって。」
俺はそれを聞き少し安堵した。
「てことは今日は松乃先輩は放課後空いてるのかな?」
俺の言葉に沖田さんは不思議そうな顔をして聞いていた。
沖田さんに先ほど日笠たちと話していた内容を大まかに説明すると、なるほどと手を叩いて理解していた様子だった。
「それならうちも一緒に松乃さんのところに行こうか?男子一人で突撃するのは勇気いるでしょ?」
沖田さんの相変わらずの人の良さに俺は感動した。
「え、それはすごい助かるよ!」
HRが終わるとすぐに、沖田さんの手助けを借りて松乃さんがいる三年生の教室に向かった。
この学校の一、二、三年生の教室は一階、二階、三階で分かれているため、普段三年生の教室の前を通ることはあまりない。そのため廊下を歩いていると、数少ない新入生の男子を物珍しそうな視線を感じた。少々気まずいまま沖田さんの後ろをついて歩いていると、三年二組の教室の前で立ち止まり振り返ってきた。
「ここの教室が松乃さんのいる教室だよ。」
教室の扉が開いていたため、難なく教室の中を見ることが出来た。おそるおそる中の様子をうかがい、松乃さんがいるか確認すると校庭側の席で携帯を構って座っていた。すると松乃さんの席に近づく一人の女子生徒がいた。教室の外から見ても分かるほど女子にしては身長が高く、先週女バスの練習を見学したときに見覚えがあった生徒だった。
「あの人も松乃さんと同じクラスの小坂 ゆか(こさか ゆか)さんで、女バスのスタメンの中の一人だよ。」
沖田さんの言葉を聞きながら二人が話している姿を廊下からじっくり見ていた。
仲よさそうに二人が話しているため、割って入っていくことが出来ない。しかし帰りの準備をしていたため、このままだと話しかけられずに終わってしまう。もしそうなってしまったら明日、日笠たちに何かと文句を言われるかもしれない。
松乃さんが席から立ち上がり、教室を出て行くタイミングを見計らって教室の前で待つことにした。
そして松乃さんが教室から出てきた瞬間、俺は意を決して声をかけた。
「あのすいません。」
松乃さんは一瞬驚いた顔をして、歩く足を止めた。隣にいる小坂さんもびっくりした様子であった。
「あら菊川くん、それに沖田さんまで。わざわざ三年生の教室に来て何の用かしら。」
面と向かって松乃さんを見ると意外にも小柄なんだと感じた。しかし制服姿を見ると、入学式のときから感じていた大人のような雰囲気はなく、ドラマや映画に出てくる若手女優のような可愛さが滲み出ていた。
この水川学園の制服はブレザー型であり、上のカッターシャツは薄い水色で、スカートは黒と薄い紫色をしたギンガムチェックの柄をしている。この学校の女子の制服は北海道の高校の中でも可愛いと話題になっており、この制服を着たいがために入学してくる生徒もいるらしい。
「少しお話いいですか?」
若干緊張しながらも無理やりに喉から言葉を放った。
「今日は部活は休みで今からゆかと帰るところでしたので構いませんよ。ねぇ、ゆか?」
松乃さんが隣にいた小坂さんに話を振ると、私も大丈夫だけど、と了承してくれた。
俺は単刀直入に本題へと移った。
「実は今男子バスケ部を作ろうと思ってるんです。」
俺の言葉を聞きながら、松乃さんは知ってると少し微笑みながら聞いていた。
「それで顧問になってくれる先生を探しているんです。」
松乃さんの表情を読みながら話を続けていった。すると松乃さんは右手を顎にそえながら口を開いた。
「どうしてそれを私に聞くの?」
「半年前に行われたWC(ウィンターカップ)で初のベスト8に進出しましたよね。それで学校でも掛け軸が貼られているほど女バスは先生方からも賞賛され、その中でも松乃さんはキャプテンなので色々な先生方と交流していると思うんです。」
俺の曖昧な言葉にも黙って聞いていてくれた。
「なので単刀直入に男バスの顧問になってくれそうな先生がいないか教えて欲しいんです。」
俺の用件を理解したのか右手を顎にそえたまま、空を見るかのようにうーん、と考えこんでいる様子だった。
「菊川くんの話は分かったわ。でも私もそんなに多くの先生は知らないのでハッキリとは言えませんね。」
すると松乃さんの隣にいた小坂さんが話しかけてきた。
「それならおんちゃんとかどうかな?」
「おんちゃん?」
急に出てきたおんちゃんという名前に困惑していると、松乃さんがパッと明るい顔をして小坂さんの方に顔を向けた。
「おんちゃんならいけるかもしれないですね。」
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