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一年目
10点 見学
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続いて2組の教室を覗き中の様子を確認した。しかし男子生徒を探してみるが見当たらない。もしかしたら食堂で食べているのかもしれない。俺と日笠はとりあえず2組を後にして3組へと向かった。
しかしそれから3組の男子四人に勧誘をしてみたのだが、全く興味を持ってはくれなかった。四人のうちニ人は吹奏楽部に入部するらしく、後のニ人は日笠の話術を持ってしてもうんともすんともしなかった。ここはあまりしつこく粘っても逆効果だと思い、今日は連絡先をニ人と交換して別れることにした。その内の一人は俺と同じくらいの身長であったため、どうしてもその身長をバスケに活かしてほしかった。
「まあ、そんなに上手くいくとは思ってなかったけどな。」
日笠もどこか悲しげな顔をしていた。
「でも東堂が少しでも興味を持ってくれたから、明日にでもまた2組の人に会ってみようぜ。」
日笠は相変わらずポジティブ思考に話していた。しかし日笠のいうように東堂が候補として上がったことは大きな収穫である。今日の女バスの練習で少しは興味を持ってもらいたい。
それから午後からの授業を受け、あっという間に放課後になった。終礼が終わると同時に気になったことがあったため沖田さんに話しかけた。
「沖田さん、今日も柳井さんと女バスの練習観に行くの?」
「うん。今日も観に行くつもりだよ。」
沖田さんは相変わらずの笑顔ではにかんだ。
「それってさ、俺と日笠も見学しに行ってもいいのかな?」
「え、どうなんだろう。たぶん2階から見るなら大丈夫じゃないかな?」
「実は今日バスケ部に入ってくれるかもしれない人が見つかってさ、バスケがどんな雰囲気なのか知ってもらおうと思って。」
俺の言葉を聞いた沖田さんは目を見開き詰め寄ってきた。
「ほんとに!?それなら見に行った方がいいと思う!もしよければ私と柳井さんとで一緒に見に行く?」
俺は沖田さんの提案を聞いて安堵した。
「それは助かるよ。女子の練習に俺たちが見に行ったら変な目で見られるかもしれないからさ。」
「たしかに女子の練習を男子が見ることはないからね。あ、柳井さん!」
沖田さんは柳井さんに話しかけ、俺たち3人と一緒に練習を見に行かないか説得してくれた。なんと柳井さんは驚くことにあっさりと承諾してくれた。
俺は日笠にこのことを話し東堂のいるクラスに直行した。1組の教室に行くと廊下に東堂が立って待っていた。
「よお、東堂。」
日笠の声を聞きこちらを向いた東堂はびっくりした顔をした。
「え、何?まさかもう2人は彼女出来たの?」
どうやら俺の横にいる沖田さんと柳井さんを見て勘違いしているようだ。
「違うよ。この2人は同じクラスで女バスに入部する沖田さんと柳井さんだよ。」
俺が2人を紹介するときも東堂は落ち着かない様子だった。
「初めまして、沖田早江って言います。よろしくね、東堂くん。」
沖田さんの笑顔で明らかに東堂はやられた様子だった。
「それじゃ、5人で練習見に行こう!」
沖田さんの先導で体育館へと向かった。
水川学園高校には体育館が二つ存在している。第一体育館は主に女バスと女バレが使用している。一方の第二体育館は女子バドミントン部と女子卓球部と剣道部が使用している。水川学園は進学校でもあるが部活動にも力を入れている学校らしい。もちろん男子の部活動はほとんどなくサッカー部がメインである。
体育館に入り中の様子をみると、女バスと女バレが練習している最中だった。沖田さんと柳井さんの存在に気づいた部員の一人が話しかけてきた。
「あ、たしか昨日も見学に来てた子だよね?」
「はい、今日も見学に来ました。」
「もう二階で別の子たちも見てるからね。いつでも帰ってもいいから。」
「はい!少し聞きたいんですけどいいですか?」
「なに?」
沖田さんはどうやら俺たち男子三人も練習を見学してもいいか聞いてくれたようだ。なんて人がいいんだろう。
女子部員が俺たち三人をチラッと見ると、困った顔をした。
「別に見学していっても構わないわよ。」
女子部員の後ろからどこか見覚えのある人が現れた。
「明菜さん!いいんですか?」
「えぇ、他校の偵察でなければ誰でも大歓迎よ。」
思い出した。この人は入学式の退場のときに俺と目があった女の人だ。あのとき同様、異色な雰囲気が漂っている。入学式のときは髪の毛を下ろしていたが、今はポニーテールのため可愛いらしい雰囲気も漂っていた。
「ありがとうございます。」
沖田さんの声に続くように俺たちは頭を下げた。頭を上げると彼女と目が合い、俺の元に近づいて来た。 近くで見るとより異色なオーラを強く感じた。
「初めまして、水川学園高校女子バスケ部3年の松乃明菜といいます。一応ここのキャプテンを努めてます。よろしくね、菊川君。」
「えっ?どうして俺の名前を?」
松乃さんは俺の質問を聞くと、ふふっと微笑んで体育館に戻って行った。俺が松乃さんをじっと見ていると日笠たちが二階に行こう、と言ってきた。
二階に行くと既に三人の女子が練習を見ていた。
「あなたたちもバスケ部に入る予定の一年生なの?」
沖田さんのコミュ力には時々驚かされる。
三人のうち手前にいた子が口を開いた。
「そうだよ、あなたたち二人も?」
「そうだよ!私は4組の沖田早江。そしてこの子も私と同じクラスの柳井栞ちゃん。よろしくね」
沖田さんが自己紹介すると三人も続けて話してきた。
「私は2組の井上 美玖(いのうえ みく)。よろしくね」
井上さんは身長が165cmくらいでスタイルがいい外見だ。髪もさらさらのショートヘアで目がキリッとしていて大人の魅力を感じた。また笑顔が印象的な子だ。男装したら女子にモテそうな雰囲気がある。
「1組の園川 亜希(そのかわ あき)です。うち高校からバスケするのでよろしくお願いします。」
園川さんは160cmくらいで顔がものすごく小さい。全体的にモデルのように8頭身くらいある気がする。左目の下にあるホクロがなんともセクシーだ。
「高校からするんだね。凄いね!」
沖田さんは驚いたように口を大きく開けた。
「私は5組の縁 佑唯(ゆかり ゆい)です。よろしくね沖田さん、柳井さん。」
縁さんは小柄な身長でポニーテールが似合っている。それにしても胸の大きさに目がいってしまう。東堂もどうやら同じことを感じているらしく、視線が一直線だ。
それにしても三人とも可愛らしい女の子だ。この学校に来て可愛い女の子しか見ていない気がする。
すると井上さんが俺たち三人の存在に気づき、沖田さんに質問してきた。
「たしか後ろにいるニ人は今日の昼休みに教室に入ってきた人たちだよね?この三人とはどういう関係なの?」
井上さんが沖田さんに聞くと日笠が割って入った。
「俺たちは男子バスケ部を作ろうと思ってるんだ。だから今日はこの東堂にどんなもんか知ってもらうために見学に来たんだよ。あっ、ちなみに俺は日笠ってもんだ。よろしく」
「え、新しく創部するつもりなの?」
三人は驚いたように日笠を見つめていた。すると俺に視線が一斉に向いてきた。俺だけ自己紹介していないからした方がいいんだろう。
「俺も二人と一緒でバスケ部作ろうと思ってるんだ。えっと、4組の菊川三陽です。」
三人も笑顔で返してくれたから少しホッとした。
そうしていると練習が再開され体育館に活気が溢れた。
しかしそれから3組の男子四人に勧誘をしてみたのだが、全く興味を持ってはくれなかった。四人のうちニ人は吹奏楽部に入部するらしく、後のニ人は日笠の話術を持ってしてもうんともすんともしなかった。ここはあまりしつこく粘っても逆効果だと思い、今日は連絡先をニ人と交換して別れることにした。その内の一人は俺と同じくらいの身長であったため、どうしてもその身長をバスケに活かしてほしかった。
「まあ、そんなに上手くいくとは思ってなかったけどな。」
日笠もどこか悲しげな顔をしていた。
「でも東堂が少しでも興味を持ってくれたから、明日にでもまた2組の人に会ってみようぜ。」
日笠は相変わらずポジティブ思考に話していた。しかし日笠のいうように東堂が候補として上がったことは大きな収穫である。今日の女バスの練習で少しは興味を持ってもらいたい。
それから午後からの授業を受け、あっという間に放課後になった。終礼が終わると同時に気になったことがあったため沖田さんに話しかけた。
「沖田さん、今日も柳井さんと女バスの練習観に行くの?」
「うん。今日も観に行くつもりだよ。」
沖田さんは相変わらずの笑顔ではにかんだ。
「それってさ、俺と日笠も見学しに行ってもいいのかな?」
「え、どうなんだろう。たぶん2階から見るなら大丈夫じゃないかな?」
「実は今日バスケ部に入ってくれるかもしれない人が見つかってさ、バスケがどんな雰囲気なのか知ってもらおうと思って。」
俺の言葉を聞いた沖田さんは目を見開き詰め寄ってきた。
「ほんとに!?それなら見に行った方がいいと思う!もしよければ私と柳井さんとで一緒に見に行く?」
俺は沖田さんの提案を聞いて安堵した。
「それは助かるよ。女子の練習に俺たちが見に行ったら変な目で見られるかもしれないからさ。」
「たしかに女子の練習を男子が見ることはないからね。あ、柳井さん!」
沖田さんは柳井さんに話しかけ、俺たち3人と一緒に練習を見に行かないか説得してくれた。なんと柳井さんは驚くことにあっさりと承諾してくれた。
俺は日笠にこのことを話し東堂のいるクラスに直行した。1組の教室に行くと廊下に東堂が立って待っていた。
「よお、東堂。」
日笠の声を聞きこちらを向いた東堂はびっくりした顔をした。
「え、何?まさかもう2人は彼女出来たの?」
どうやら俺の横にいる沖田さんと柳井さんを見て勘違いしているようだ。
「違うよ。この2人は同じクラスで女バスに入部する沖田さんと柳井さんだよ。」
俺が2人を紹介するときも東堂は落ち着かない様子だった。
「初めまして、沖田早江って言います。よろしくね、東堂くん。」
沖田さんの笑顔で明らかに東堂はやられた様子だった。
「それじゃ、5人で練習見に行こう!」
沖田さんの先導で体育館へと向かった。
水川学園高校には体育館が二つ存在している。第一体育館は主に女バスと女バレが使用している。一方の第二体育館は女子バドミントン部と女子卓球部と剣道部が使用している。水川学園は進学校でもあるが部活動にも力を入れている学校らしい。もちろん男子の部活動はほとんどなくサッカー部がメインである。
体育館に入り中の様子をみると、女バスと女バレが練習している最中だった。沖田さんと柳井さんの存在に気づいた部員の一人が話しかけてきた。
「あ、たしか昨日も見学に来てた子だよね?」
「はい、今日も見学に来ました。」
「もう二階で別の子たちも見てるからね。いつでも帰ってもいいから。」
「はい!少し聞きたいんですけどいいですか?」
「なに?」
沖田さんはどうやら俺たち男子三人も練習を見学してもいいか聞いてくれたようだ。なんて人がいいんだろう。
女子部員が俺たち三人をチラッと見ると、困った顔をした。
「別に見学していっても構わないわよ。」
女子部員の後ろからどこか見覚えのある人が現れた。
「明菜さん!いいんですか?」
「えぇ、他校の偵察でなければ誰でも大歓迎よ。」
思い出した。この人は入学式の退場のときに俺と目があった女の人だ。あのとき同様、異色な雰囲気が漂っている。入学式のときは髪の毛を下ろしていたが、今はポニーテールのため可愛いらしい雰囲気も漂っていた。
「ありがとうございます。」
沖田さんの声に続くように俺たちは頭を下げた。頭を上げると彼女と目が合い、俺の元に近づいて来た。 近くで見るとより異色なオーラを強く感じた。
「初めまして、水川学園高校女子バスケ部3年の松乃明菜といいます。一応ここのキャプテンを努めてます。よろしくね、菊川君。」
「えっ?どうして俺の名前を?」
松乃さんは俺の質問を聞くと、ふふっと微笑んで体育館に戻って行った。俺が松乃さんをじっと見ていると日笠たちが二階に行こう、と言ってきた。
二階に行くと既に三人の女子が練習を見ていた。
「あなたたちもバスケ部に入る予定の一年生なの?」
沖田さんのコミュ力には時々驚かされる。
三人のうち手前にいた子が口を開いた。
「そうだよ、あなたたち二人も?」
「そうだよ!私は4組の沖田早江。そしてこの子も私と同じクラスの柳井栞ちゃん。よろしくね」
沖田さんが自己紹介すると三人も続けて話してきた。
「私は2組の井上 美玖(いのうえ みく)。よろしくね」
井上さんは身長が165cmくらいでスタイルがいい外見だ。髪もさらさらのショートヘアで目がキリッとしていて大人の魅力を感じた。また笑顔が印象的な子だ。男装したら女子にモテそうな雰囲気がある。
「1組の園川 亜希(そのかわ あき)です。うち高校からバスケするのでよろしくお願いします。」
園川さんは160cmくらいで顔がものすごく小さい。全体的にモデルのように8頭身くらいある気がする。左目の下にあるホクロがなんともセクシーだ。
「高校からするんだね。凄いね!」
沖田さんは驚いたように口を大きく開けた。
「私は5組の縁 佑唯(ゆかり ゆい)です。よろしくね沖田さん、柳井さん。」
縁さんは小柄な身長でポニーテールが似合っている。それにしても胸の大きさに目がいってしまう。東堂もどうやら同じことを感じているらしく、視線が一直線だ。
それにしても三人とも可愛らしい女の子だ。この学校に来て可愛い女の子しか見ていない気がする。
すると井上さんが俺たち三人の存在に気づき、沖田さんに質問してきた。
「たしか後ろにいるニ人は今日の昼休みに教室に入ってきた人たちだよね?この三人とはどういう関係なの?」
井上さんが沖田さんに聞くと日笠が割って入った。
「俺たちは男子バスケ部を作ろうと思ってるんだ。だから今日はこの東堂にどんなもんか知ってもらうために見学に来たんだよ。あっ、ちなみに俺は日笠ってもんだ。よろしく」
「え、新しく創部するつもりなの?」
三人は驚いたように日笠を見つめていた。すると俺に視線が一斉に向いてきた。俺だけ自己紹介していないからした方がいいんだろう。
「俺も二人と一緒でバスケ部作ろうと思ってるんだ。えっと、4組の菊川三陽です。」
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