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20 断罪のはじまり
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しばらくすると、サマラスはすっかり欲望を吐き尽くしてぐったりしたが、わたしはそこで彼を解放しはしなかった。
「まだ、終わりじゃありませんよ……?」
「……?」
わたしがいうと、わたしの股の下でサマラスは戸惑いの表情をうかべた。
ああ、サマラス。あなたは善い人よ。
でも、わたしが異国で地獄の苦しみを味わっているときに、あなたは助けに来てはくれなかった。
わたしを探してさえくれなかった。
つまり、あなたの私への愛は、偽物だったということ。
それは、このラーミア・クルスの誘惑に負けて、肉欲の虜になってしまったことからも明らかね。
だから……、わたしは、あなたを許さない。
これから、あなたにも、あなたの罪にふさわしい苦しみを与えてあげるわ。
「ふふ……」
冷たく微笑んだわたしは、イッたばかりで敏感になっているサマラスの肉棒へ手を伸ばし、五本の指でザーメンにまみれた亀頭だけを激しく擦りはじめた。
「んんンンンッ!!! んんっ、んんんンンンンーッ!!!!」
快感も、限度を超えればただの苦痛。
サマラスは、男の許容量をはるかに超えた快感にもがき苦しみ、声にならない絶叫をあげる。
まもなく、怒張した肉棒の先からザーメンとはちがう、透明な液体が噴水のようにいきおいよく発射された。
『男の潮吹き』というやつだ。これは、男のカラダが快楽の限界を迎えたことを示す生理現象で、これ以上の刺激を与え続けるのはご法度とされている。
だが、わたしは、そこでもまだサマラスを解放してはあげなかった。
泣きながら激しく痙攣する彼の顔にぎゅっと淫裂を押しつけ、そのまま、さらに強く、速く彼の亀頭を擦り続ける。
「んんんンンンンッ!!! ンンンンんんんっ!!!! んんんんんんんンンンンンンーーッッッ!!!!」
まもなく呼吸困難になったサマラスは、白目をむきながらふたたび大量の潮を吹き――、ついに、大の字になったまま失神してしまった。
わたしは、最後に自分の股からあふれた淫らな蜜をサマラスの顔にたっぷり塗りつけてから、立ちあがった。
「これで、わたしのことを一生忘れられなくなったでしょう……。でも、もうあなたと会うことは二度とないわ。さようなら、サマラス」
わたしは、全裸で死んだように横たわっている騎士をそこに残して、その家を後にした。
「気がすんだかい?」
外では、ルーフェイが大きな樹に背をあずけて腕組みしながら待っていた。
「……ええ」
わたしは、彼と目を合わせずに答えた。
「それじゃあ、いよいよ王都へ乗り込むのかな」
「そうよ」
わたしたちは、その日のうちにまた駅馬車に乗り込んで、決戦の地である王都へと向かった。
「まだ、終わりじゃありませんよ……?」
「……?」
わたしがいうと、わたしの股の下でサマラスは戸惑いの表情をうかべた。
ああ、サマラス。あなたは善い人よ。
でも、わたしが異国で地獄の苦しみを味わっているときに、あなたは助けに来てはくれなかった。
わたしを探してさえくれなかった。
つまり、あなたの私への愛は、偽物だったということ。
それは、このラーミア・クルスの誘惑に負けて、肉欲の虜になってしまったことからも明らかね。
だから……、わたしは、あなたを許さない。
これから、あなたにも、あなたの罪にふさわしい苦しみを与えてあげるわ。
「ふふ……」
冷たく微笑んだわたしは、イッたばかりで敏感になっているサマラスの肉棒へ手を伸ばし、五本の指でザーメンにまみれた亀頭だけを激しく擦りはじめた。
「んんンンンッ!!! んんっ、んんんンンンンーッ!!!!」
快感も、限度を超えればただの苦痛。
サマラスは、男の許容量をはるかに超えた快感にもがき苦しみ、声にならない絶叫をあげる。
まもなく、怒張した肉棒の先からザーメンとはちがう、透明な液体が噴水のようにいきおいよく発射された。
『男の潮吹き』というやつだ。これは、男のカラダが快楽の限界を迎えたことを示す生理現象で、これ以上の刺激を与え続けるのはご法度とされている。
だが、わたしは、そこでもまだサマラスを解放してはあげなかった。
泣きながら激しく痙攣する彼の顔にぎゅっと淫裂を押しつけ、そのまま、さらに強く、速く彼の亀頭を擦り続ける。
「んんんンンンンッ!!! ンンンンんんんっ!!!! んんんんんんんンンンンンンーーッッッ!!!!」
まもなく呼吸困難になったサマラスは、白目をむきながらふたたび大量の潮を吹き――、ついに、大の字になったまま失神してしまった。
わたしは、最後に自分の股からあふれた淫らな蜜をサマラスの顔にたっぷり塗りつけてから、立ちあがった。
「これで、わたしのことを一生忘れられなくなったでしょう……。でも、もうあなたと会うことは二度とないわ。さようなら、サマラス」
わたしは、全裸で死んだように横たわっている騎士をそこに残して、その家を後にした。
「気がすんだかい?」
外では、ルーフェイが大きな樹に背をあずけて腕組みしながら待っていた。
「……ええ」
わたしは、彼と目を合わせずに答えた。
「それじゃあ、いよいよ王都へ乗り込むのかな」
「そうよ」
わたしたちは、その日のうちにまた駅馬車に乗り込んで、決戦の地である王都へと向かった。
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