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Ⅴ.
第一話
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研究所の階段を登り切り、屋上の鍵を開いてコンクリートの上に座り込む。
普段洗濯物を干しているだだっ広い空間で、マキナは空を見上げて黄昏れていた。
微かに瞬いている星を目で追いながら、静かに溜め息を吐く。
夜風はほんのりと涼しくて、手入れされたマキナの長い金色の髪を揺らす。
マキナはこの時、颯斗に対しての謝罪の言葉を考えていた。
颯斗にこれからどういう処分が行われるのかは、正直解らない。
言い付けを守る事も出来きず先生さえも取り逃がしたことは、マキナの罪悪感を増幅させていく。
自分がもっとしっかりしていたならば、先生の事も逃さなかった筈だとマキナは思う。
先生を逃してしまったのは間違いなく、自分の心の弱さが原因だった。
身体ばかりでなくもっと心が強くなりたい。マキナは目から溢れる涙を拭い俯いた。
ついこの間だってマキナの命を救ってくれた颯斗に対し、死んでしまえば良かったと言って困らせた。
今度は研究という大事な仕事に負荷を掛けているのだ。
颯斗に合わせる顔が無いと思いながら、自分の無鉄砲さにただ怒りを覚える。
それに何度考えても、マキナが納得できる謝罪の言葉は出てこないのだ。
必死で悩んでいるマキナの背後から、鉄の扉が開く重たい音が聞こえる。
ゆっくりと出入り口の方に振り返れば、息を切らした颯斗がマキナに微笑んだ。
「…………こんな所にいたのか??」
白衣を着ていない颯斗はシャツの襟首を緩めながら、ほんの少しだけ暑そうな素振りをしてみせる。
颯斗はマキナが居ないことに気付いて階段を駆け上がったのかもしれないと思うと、胸がぎゅっと締め付けられた。
颯斗は乱れた息を整えながらマキナの側に歩み寄る。
マキナの隣に腰掛けた颯斗は、マキナと一緒に空を見上げた。
颯斗はマキナに決して怒る素振りもなく、晴れ晴れとした表情を浮かべている。
それがマキナにはとても不思議で、一層の事怒ってくれた方が理解が出来た。
颯斗の顔色を伺いながら、恐る恐る謝るタイミングを計る。そして颯斗の方を向いて尋ねる様に囁いた。
「ねぇ颯斗…………アタシのせいでさ、仕事なんかあったらホントごめん…………」
「え??あはは、どうしたんだよそんな改まって!!!そんな事気にしてたのかマキナは!!」
露骨に落ち込んだ表情を浮かべたマキナに対し、颯斗はいきなり笑いだす。
マキナは呆気に取られ、豆鉄砲を打ち込まれた鳩の様に目を丸めた。
「だって………!!アタシのせいで颯斗の仕事が大変な事になったらって…………!!」
「良いよ別にもう!!俺はお前を救う事がもう出来てるんだから、この先何があってもさ………」
颯斗の言葉を聞いた瞬間にマキナの胸が大きく高鳴る。
こんなに心臓が鳴り響いた事は、椿山先生に恋をしていた時だって無かった。
それ程迄に颯斗の言葉はマキナの心の奥底に響き渡った。
何時も神経質で堅物の颯斗が、マキナの犯したミスに対してとてもおおらかだ。
それがマキナにとっては本心からなのか、気遣いなのかが解らない。
まだまだ不安げな表情を浮かべるマキナに颯斗は優しく手を伸ばす。
颯斗の指先がマキナの髪に触れたその時、マキナの胸はさらに大きく騒ぎ出した。
マキナの顔を覗き込みながら笑う颯斗が、何だかとても素敵に見える。
『あれ………?颯斗って、こんなに格好良かったっけ…………?』
颯斗の笑顔がとても眩しく見えて、マキナは息が上がりそうになる。
颯斗の指先が触れた所から痺れていく様な感覚がして、胸がきつく締め付けられて切ない位だ。
鼓動がおかしいと思った瞬間マキナの身体は颯斗に抱き寄せられた。
まるで体中に血が巡る様な感覚がして、ふわりと宙に浮きそうになる。
眩暈がする位の高揚感を感じたその時、颯斗がマキナの耳元で囁いた。
「マキナは正しい事をした。祥子ちゃんの事をちゃんと守ったんだ。お前を外に出した段階で、こうなる覚悟は出来ていた。お前が正しい事をして書く始末書なら、何千枚だって書いてやるから。
……………だから、そんな落ち込まなくていいんだ…………」
何時もなら落ち着く筈の颯斗の腕が今日は、やけにドキドキする。
マキナは颯斗の胸に自分の身体を預けながらも、緊張して固まってしまっていた。
マキナはこの時に颯斗の事を、異性として意識をしている事に気が付く。
颯斗から身体を離してゆっくりと顔を見上げると、眼鏡越しの切れ長の目がマキナを見つめている。
神経質そうな整った唇から笑みが零れた時、マキナは急に泣き出しそうな気持ちに襲われた。
色々な感情が入り混じって、今どんな表情を浮かべたら良いのかが解らない。
けれどそんないっぱいいっぱいのマキナに対して、颯斗はとても無邪気に笑う。
颯斗は目を潤ませて上気したマキナを見つめながら、心の底から綺麗だと思った。
今目の前にいる美しい褐色肌の少女に恋をしていると、颯斗はこの時気付く。
その瞬間、二人の事を夏の風が撫でる様に通り過ぎた。
抱き合ったままでゆっくりと顔を上げれば、上気した顔の颯斗が視界に入る。
ほんの少しだけ颯斗が顔を近付けて来たのを、マキナは感じていた。
これはまるで少女漫画で見たことのある、キスの直前みたいだと思う。
二人でじっと見つめ合い息を飲む。すると颯斗はマキナの髪を優しく撫でた。
「…………少しだけ風が強いな…………部屋に戻ろうか」
余所余所しくならないようにマキナから離れた颯斗は、少しだけ足早に歩き出す。
マキナは颯斗の背中を追いかけて、小走りに歩み寄った。
異性として意識したのを颯斗に気付かれない様に、マキナは何時も通りに振る舞う。
そして颯斗もマキナに芽生えた恋心が悟られないように、何時も通りに立ち振る舞っていた。
あと少し冷静になるのが遅かったら、キスをしてしまっていたかもしれないと二人は思う。
何となくお互いの目を見ない様にしながら、二人は会話を進め始めた。
「そういえば颯斗、ドルーリーの調子はどう………??怪我、大きくない…………???」
階段を降りて部屋に向かいながら、マキナは颯斗に問いかける。
さっきまで颯斗はドルーリーの治療をしていた筈だ。
「ああ、人工の皮膚を少し移植しなければならなくなったが、ちゃんとLepidopteraは効いている。
大体三日位で目が醒めると思う」
颯斗に導かれるが儘に研究室に入れば、ソファーに横たわるケロイド塗れのドルーリーが視界に入る。
大きく広がった薬品はドルーリーのふかふかの毛並みを、無残にも焼き焦がしてしまっていた。
マキナは泣きそうになるのを耐えながら、ドルーリーを優しく撫でる。
触り心地は少しだけ変わってしまったけれど、それでもドルーリーに変わりはない。
昔はほんの少しだけ怖いと思っていたけれど今は怖くなんてないのだ。
祥子を守るために果敢に立ち向かってくれた小さな勇者を、心から大好きだと思った。
「早く祥子に逢えると良いね、ドルーリー…………。アタシも早く君に逢いたいな」
マキナはそうドルーリーに囁いてから、人工皮膚に頬を寄せる。
するとドルーリーの温もりがマキナの肌に伝わった。
「ドルーリーが元気になったら、何したい?」
颯斗の質問に対してマキナは笑い、甘える様な声を出す。
「うんとね、祥子も誘って、夏の夜のお散歩いきたい………!!」
「あはは、良いね………!祥子ちゃんとドルーリーとしたい事決めておいたら?俺はその隣で始末書書こうかな!!」
「あははマジで!?じゃあ決める!!ノートに書こう!!………なんかちいちゃい時のお絵かきみたい!!」
颯斗とマキナは笑い合いながら、マキナのベッドの上に二人で転がる。
まるで子供が絵を描いているかの様に、マキナは祥子やドルーリーとしたい事をまとめ、颯斗は始末書を書いていた。
暫くすると段々眠たくなってきて、二人でベッドの上に並んで目を閉じる。
二人は示し合わさずとも寄り添って、スゥスゥ寝息を立て始めた。
颯斗の腕枕にマキナは頭を置いて、マキナは颯斗の胸に手を置く。
始末書も計画書もバラバラと床に散らばり、ベッドの回りは書類の山だ。
穏やかな寝息を出しながら二人はよく眠っていた。
普段洗濯物を干しているだだっ広い空間で、マキナは空を見上げて黄昏れていた。
微かに瞬いている星を目で追いながら、静かに溜め息を吐く。
夜風はほんのりと涼しくて、手入れされたマキナの長い金色の髪を揺らす。
マキナはこの時、颯斗に対しての謝罪の言葉を考えていた。
颯斗にこれからどういう処分が行われるのかは、正直解らない。
言い付けを守る事も出来きず先生さえも取り逃がしたことは、マキナの罪悪感を増幅させていく。
自分がもっとしっかりしていたならば、先生の事も逃さなかった筈だとマキナは思う。
先生を逃してしまったのは間違いなく、自分の心の弱さが原因だった。
身体ばかりでなくもっと心が強くなりたい。マキナは目から溢れる涙を拭い俯いた。
ついこの間だってマキナの命を救ってくれた颯斗に対し、死んでしまえば良かったと言って困らせた。
今度は研究という大事な仕事に負荷を掛けているのだ。
颯斗に合わせる顔が無いと思いながら、自分の無鉄砲さにただ怒りを覚える。
それに何度考えても、マキナが納得できる謝罪の言葉は出てこないのだ。
必死で悩んでいるマキナの背後から、鉄の扉が開く重たい音が聞こえる。
ゆっくりと出入り口の方に振り返れば、息を切らした颯斗がマキナに微笑んだ。
「…………こんな所にいたのか??」
白衣を着ていない颯斗はシャツの襟首を緩めながら、ほんの少しだけ暑そうな素振りをしてみせる。
颯斗はマキナが居ないことに気付いて階段を駆け上がったのかもしれないと思うと、胸がぎゅっと締め付けられた。
颯斗は乱れた息を整えながらマキナの側に歩み寄る。
マキナの隣に腰掛けた颯斗は、マキナと一緒に空を見上げた。
颯斗はマキナに決して怒る素振りもなく、晴れ晴れとした表情を浮かべている。
それがマキナにはとても不思議で、一層の事怒ってくれた方が理解が出来た。
颯斗の顔色を伺いながら、恐る恐る謝るタイミングを計る。そして颯斗の方を向いて尋ねる様に囁いた。
「ねぇ颯斗…………アタシのせいでさ、仕事なんかあったらホントごめん…………」
「え??あはは、どうしたんだよそんな改まって!!!そんな事気にしてたのかマキナは!!」
露骨に落ち込んだ表情を浮かべたマキナに対し、颯斗はいきなり笑いだす。
マキナは呆気に取られ、豆鉄砲を打ち込まれた鳩の様に目を丸めた。
「だって………!!アタシのせいで颯斗の仕事が大変な事になったらって…………!!」
「良いよ別にもう!!俺はお前を救う事がもう出来てるんだから、この先何があってもさ………」
颯斗の言葉を聞いた瞬間にマキナの胸が大きく高鳴る。
こんなに心臓が鳴り響いた事は、椿山先生に恋をしていた時だって無かった。
それ程迄に颯斗の言葉はマキナの心の奥底に響き渡った。
何時も神経質で堅物の颯斗が、マキナの犯したミスに対してとてもおおらかだ。
それがマキナにとっては本心からなのか、気遣いなのかが解らない。
まだまだ不安げな表情を浮かべるマキナに颯斗は優しく手を伸ばす。
颯斗の指先がマキナの髪に触れたその時、マキナの胸はさらに大きく騒ぎ出した。
マキナの顔を覗き込みながら笑う颯斗が、何だかとても素敵に見える。
『あれ………?颯斗って、こんなに格好良かったっけ…………?』
颯斗の笑顔がとても眩しく見えて、マキナは息が上がりそうになる。
颯斗の指先が触れた所から痺れていく様な感覚がして、胸がきつく締め付けられて切ない位だ。
鼓動がおかしいと思った瞬間マキナの身体は颯斗に抱き寄せられた。
まるで体中に血が巡る様な感覚がして、ふわりと宙に浮きそうになる。
眩暈がする位の高揚感を感じたその時、颯斗がマキナの耳元で囁いた。
「マキナは正しい事をした。祥子ちゃんの事をちゃんと守ったんだ。お前を外に出した段階で、こうなる覚悟は出来ていた。お前が正しい事をして書く始末書なら、何千枚だって書いてやるから。
……………だから、そんな落ち込まなくていいんだ…………」
何時もなら落ち着く筈の颯斗の腕が今日は、やけにドキドキする。
マキナは颯斗の胸に自分の身体を預けながらも、緊張して固まってしまっていた。
マキナはこの時に颯斗の事を、異性として意識をしている事に気が付く。
颯斗から身体を離してゆっくりと顔を見上げると、眼鏡越しの切れ長の目がマキナを見つめている。
神経質そうな整った唇から笑みが零れた時、マキナは急に泣き出しそうな気持ちに襲われた。
色々な感情が入り混じって、今どんな表情を浮かべたら良いのかが解らない。
けれどそんないっぱいいっぱいのマキナに対して、颯斗はとても無邪気に笑う。
颯斗は目を潤ませて上気したマキナを見つめながら、心の底から綺麗だと思った。
今目の前にいる美しい褐色肌の少女に恋をしていると、颯斗はこの時気付く。
その瞬間、二人の事を夏の風が撫でる様に通り過ぎた。
抱き合ったままでゆっくりと顔を上げれば、上気した顔の颯斗が視界に入る。
ほんの少しだけ颯斗が顔を近付けて来たのを、マキナは感じていた。
これはまるで少女漫画で見たことのある、キスの直前みたいだと思う。
二人でじっと見つめ合い息を飲む。すると颯斗はマキナの髪を優しく撫でた。
「…………少しだけ風が強いな…………部屋に戻ろうか」
余所余所しくならないようにマキナから離れた颯斗は、少しだけ足早に歩き出す。
マキナは颯斗の背中を追いかけて、小走りに歩み寄った。
異性として意識したのを颯斗に気付かれない様に、マキナは何時も通りに振る舞う。
そして颯斗もマキナに芽生えた恋心が悟られないように、何時も通りに立ち振る舞っていた。
あと少し冷静になるのが遅かったら、キスをしてしまっていたかもしれないと二人は思う。
何となくお互いの目を見ない様にしながら、二人は会話を進め始めた。
「そういえば颯斗、ドルーリーの調子はどう………??怪我、大きくない…………???」
階段を降りて部屋に向かいながら、マキナは颯斗に問いかける。
さっきまで颯斗はドルーリーの治療をしていた筈だ。
「ああ、人工の皮膚を少し移植しなければならなくなったが、ちゃんとLepidopteraは効いている。
大体三日位で目が醒めると思う」
颯斗に導かれるが儘に研究室に入れば、ソファーに横たわるケロイド塗れのドルーリーが視界に入る。
大きく広がった薬品はドルーリーのふかふかの毛並みを、無残にも焼き焦がしてしまっていた。
マキナは泣きそうになるのを耐えながら、ドルーリーを優しく撫でる。
触り心地は少しだけ変わってしまったけれど、それでもドルーリーに変わりはない。
昔はほんの少しだけ怖いと思っていたけれど今は怖くなんてないのだ。
祥子を守るために果敢に立ち向かってくれた小さな勇者を、心から大好きだと思った。
「早く祥子に逢えると良いね、ドルーリー…………。アタシも早く君に逢いたいな」
マキナはそうドルーリーに囁いてから、人工皮膚に頬を寄せる。
するとドルーリーの温もりがマキナの肌に伝わった。
「ドルーリーが元気になったら、何したい?」
颯斗の質問に対してマキナは笑い、甘える様な声を出す。
「うんとね、祥子も誘って、夏の夜のお散歩いきたい………!!」
「あはは、良いね………!祥子ちゃんとドルーリーとしたい事決めておいたら?俺はその隣で始末書書こうかな!!」
「あははマジで!?じゃあ決める!!ノートに書こう!!………なんかちいちゃい時のお絵かきみたい!!」
颯斗とマキナは笑い合いながら、マキナのベッドの上に二人で転がる。
まるで子供が絵を描いているかの様に、マキナは祥子やドルーリーとしたい事をまとめ、颯斗は始末書を書いていた。
暫くすると段々眠たくなってきて、二人でベッドの上に並んで目を閉じる。
二人は示し合わさずとも寄り添って、スゥスゥ寝息を立て始めた。
颯斗の腕枕にマキナは頭を置いて、マキナは颯斗の胸に手を置く。
始末書も計画書もバラバラと床に散らばり、ベッドの回りは書類の山だ。
穏やかな寝息を出しながら二人はよく眠っていた。
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