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Ⅱ.
第二話
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颯斗のものらしきTシャツを拝借し、ワンピースを着ているかの様にそれを着こなす。
下着の類が無い事に気付いたが颯斗に頼めば調達してきてくれるに違いない。
まだ湯気の立った身体の儘で、マキナはフローリングの廊下をパタパタと駆けだす。
さっき迄寝ていた部屋に戻りながら、マキナは大きく声を張り上げた。
「ねー颯斗ー!!アタシさ、アイスクリーム食べたいんだけど買ってきてくれる!?
あとパンツとかなくない??アタシ今着れる下着とか服とか無いんだけど!!」
マキナはそう言いながら勢いよくドアを開く。
するとパソコンを見つめていた颯斗が、マキナの方を見て目を見開いた。
顔を真っ赤にした颯斗が、慌ててマキナから目を逸らす。
颯斗はマキナに背中を向けたまま、慌てふためいた様子でこう言った。
「…………すぐ買ってくるから、ちょっと待ってろ!!!!お前なんて恰好でうろついてるんだ!!!」
「だって別に颯斗だよ??そんなアタシが気にするわけなくね??」
「馬鹿!!お前が良くても俺が気にするだろ!!!」
バタバタと外に出て行く颯斗の背中を横目に、マキナは白いベッドの上に腰かける。
ボロボロになった爪を眺めながら、爪やすりの買い物も頼めば良かったと感じた。
颯斗が帰ってきてくれなければマキナにはやることが無い。
暇つぶしの道具を探す為に部屋を見渡せば、ベッドの近くにテレビが置いてあるのに気付いた。
颯斗が帰ってくる間、テレビでも見ようとリモコンを探す。
リモコンはテレビが置いてある台の下の、本棚の上に乗っていた。
テレビの電源を入れて適当なバラエティー番組を見る。
そのうちその番組も終わり、退屈なニュース番組に切り替わった。
今の時刻は午後1時。この番組のラインナップは平日にやっているものだろう。
そういえば学校には、一体何時から行けるのだろうとマキナは思った。
学校のみんなに無事である事を伝えたいけれど、自分の携帯電話さえ見当たらない。
颯斗が帰ってきたら携帯電話を返して貰おう。そして皆に連絡を入れようとマキナが思った時だった。
『東京都大田区で、女子高生の遺体が発見された事件に対し。警察は先日起きた板橋区と渋谷区の事件のと、同一の犯人との見て捜査を進めています』
テレビの中のアナウンサーがニュースを読み上げた時、マキナは呟く。
先日刺されたマキナとしては、このニュースは他人事とは思えなかった。
「え、大田区とかうちの近所じゃん………やっば………」
また刺されないように気を付けなければいけないと、マキナは溜め息を吐く。
あんなに痛い思いをするのはもう御免だった。
金髪ロングをずっと守り抜いてきたマキナだったが、流石に茶色の巻髪に鞍替えしようかと考える。
その瞬間、自分のプリクラの写真がテレビに映し出された。
プリクラの下にはわざわざ丁寧に『亡くなった白鹿マキナさん』とテロップが表示されている。
『三人目の被害者の白鹿マキナさん18歳は先週、大田区路上で何者かに滅多刺しにされた所を発見されました』
「は???アタシ死んでないけど????」
テレビに向かってマキナがツッコミを入れれば、部屋のドアが開く音が響く。
大量の買い物袋を手にした颯斗に、マキナは慌てて駆け寄った。
「ちょっ………!!颯斗!!!教えてよ!!!なんでアタシ、テレビで死んだって言われてんの!?!?!?」
焦ったマキナは颯斗の胸倉を掴み、何度も何度も揺さぶりをかける。
すると颯斗が面倒くさそうに溜め息を吐き、荷物を床に落とすように置いた。
今にも泣き出しそうな顔をしたマキナの肩に、颯斗かゆっくりと手を掛ける。
それからマキナの目を真っ直ぐに見てこう言った。
「…………Lepidopteraの使用は今、死者にしか認められてない。
それにLepidopteraで生き返った人間がいる事はまだ、大々的に発表する訳にいかない」
「え??」
「この細胞にそんな力があったとすれば、確実に犯罪組織に狙われる。様々な許可を取るより先にお前には実験を進めた。国には認められているが、秘密裏に全てを進めなければいけない………」
「えっ?えっ?えっ?ちょっと何言ってんのか解んないんだけど………」
「…………だから!!お前は今!!死んだことになってるし!!暫くは身を隠さなきゃいけないの!!!」
「はぁ~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?」
マキナが思いっきり不満に満ち溢れた声を上げれば、颯斗がうんざりした表情を浮かべる。
それから頭痛でもしているのかこめかみを押さえ、マキナからゆっくりと離れた。
パソコンデスクの前にあるゲーミングチェアに腰かければ、自らの顔を手で覆う。
「取り敢えず………下着を着て、その中に入ってる服を着てくれ。
アイスクリームはもう、冷凍庫に入れてあるから。詳しい話はお前が着替えてからする」
颯斗はそう言ってから、マキナに背を向けてパソコン作業を開始した。
マキナは不機嫌そうな表情を浮かべたままで、颯斗の買ってきた買い物袋に手を掛ける。
中を見ればとても可愛らしい下着の部類が入っていたが、この時マキナはある事に気が付いた。
下着を買ってきて欲しいとは確かにマキナは言ったが、サイズはちゃんと伝えていない。
なのに颯斗が買ってきた下着の部類は、マキナのサイズにぴったりだった。
「……………ちょっと颯斗…………なんでアタシのブラのサイズ知ってるの…………??」
マキナがそう言い放った瞬間、颯斗の表情が凍り付く。それからとても言いづらそうにしながら頭を掻いた。
「お前にLepidopteraを打って処置した時に、服を脱がしたから…………その………」
「はっ!?!?颯斗アタシの裸見たの!?!?!?スケベ!!!なんで下着のサイズ覚えてるのよ!!!」
「………仕方ないだろ!?!?処置をしなきゃ、お前死んでただろうし!!!スケベってないだろ!!」
「でもスケベ!!下着のサイズ覚えてたのはスケベ!!!」
「っ………!!!Lepidopteraさえ打てばお前を救えるって確証あったし!!!そしたら俺がお前の服を買いに行かないと駄目だろうが!!!」
マキナと颯斗の云い合いは暫く続き、落ち着いた頃には既に午後17時を過ぎていた。
その頃には颯斗もマキナも、言い返す力が無い程に疲弊していた。
マキナと颯斗は部屋にあるソファーの上に腰かけ、ぼんやりとテレビを見つめている。
ウサギの耳が付いたピンク色のもこもこした部屋着を、マキナは身に纏っていた。
「ごめん颯斗………アタシ、死んだことになってるの知って誰かに当たりたかったんだと思う……」
「もういいよ………いきなり死んだことになってるなんて、誰だって受け入れられないよな………」
お互いに疲れた表情を浮かべ、バラエティー番組を見つめる。
マキナはその時に颯斗の目の下に、くっきりとクマがある事に気が付いた。
こんなに疲れ切った颯斗の顔は初めてみたと、マキナは胸を痛める。
きっと颯斗は寝る間も惜しんで、自分を看病していたに違いない。
それなのに酷い態度をとってしまったと、マキナは反省していた。
「………アタシ、本当に死んでたんだなー。凄いね颯斗、こんな細胞作ってさぁ………」
「………凄くない。俺はどうしてもやりたかった事があっただけだから………」
颯斗はそう言ってから、ふらりと立ち上がり部屋から出て行く。
暫くするとマキナの大好きな、クッキーの入ったアイスクリームを持ってきた。
マキナが目を輝かせて飛び起きれば、颯斗が優しい笑みを浮かべる。
その時にマキナは幼かった頃の颯斗の事を思い返した。
「ほら…………好きだったろ。お前…………」
マキナは颯斗から、プラスチック製のスプーンとアイスクリームを受け取る。
アイスクリームの蓋を開けてプラスチックスプーンで掬いながら、マキナは満面の笑みを浮かべた。
「………ありがと!!」
懐かしい気持ちを噛み締めながら、アイスクリームの乗ったスプーンを口元に近付ける。
その瞬間だけはまるで、お互いに幼かった頃にタイムスリップしたみたいだった。
けれど舌の上にアイスクリームを乗せたその時、マキナはとある事に気が付く。
全くもってマキナの舌は、味を感じなくなっていた。
「え、待って…………味しないんだけど…………」
「え???」
マキナと颯斗は向かい合いながら、お互いに複雑な表情を浮かべた。
下着の類が無い事に気付いたが颯斗に頼めば調達してきてくれるに違いない。
まだ湯気の立った身体の儘で、マキナはフローリングの廊下をパタパタと駆けだす。
さっき迄寝ていた部屋に戻りながら、マキナは大きく声を張り上げた。
「ねー颯斗ー!!アタシさ、アイスクリーム食べたいんだけど買ってきてくれる!?
あとパンツとかなくない??アタシ今着れる下着とか服とか無いんだけど!!」
マキナはそう言いながら勢いよくドアを開く。
するとパソコンを見つめていた颯斗が、マキナの方を見て目を見開いた。
顔を真っ赤にした颯斗が、慌ててマキナから目を逸らす。
颯斗はマキナに背中を向けたまま、慌てふためいた様子でこう言った。
「…………すぐ買ってくるから、ちょっと待ってろ!!!!お前なんて恰好でうろついてるんだ!!!」
「だって別に颯斗だよ??そんなアタシが気にするわけなくね??」
「馬鹿!!お前が良くても俺が気にするだろ!!!」
バタバタと外に出て行く颯斗の背中を横目に、マキナは白いベッドの上に腰かける。
ボロボロになった爪を眺めながら、爪やすりの買い物も頼めば良かったと感じた。
颯斗が帰ってきてくれなければマキナにはやることが無い。
暇つぶしの道具を探す為に部屋を見渡せば、ベッドの近くにテレビが置いてあるのに気付いた。
颯斗が帰ってくる間、テレビでも見ようとリモコンを探す。
リモコンはテレビが置いてある台の下の、本棚の上に乗っていた。
テレビの電源を入れて適当なバラエティー番組を見る。
そのうちその番組も終わり、退屈なニュース番組に切り替わった。
今の時刻は午後1時。この番組のラインナップは平日にやっているものだろう。
そういえば学校には、一体何時から行けるのだろうとマキナは思った。
学校のみんなに無事である事を伝えたいけれど、自分の携帯電話さえ見当たらない。
颯斗が帰ってきたら携帯電話を返して貰おう。そして皆に連絡を入れようとマキナが思った時だった。
『東京都大田区で、女子高生の遺体が発見された事件に対し。警察は先日起きた板橋区と渋谷区の事件のと、同一の犯人との見て捜査を進めています』
テレビの中のアナウンサーがニュースを読み上げた時、マキナは呟く。
先日刺されたマキナとしては、このニュースは他人事とは思えなかった。
「え、大田区とかうちの近所じゃん………やっば………」
また刺されないように気を付けなければいけないと、マキナは溜め息を吐く。
あんなに痛い思いをするのはもう御免だった。
金髪ロングをずっと守り抜いてきたマキナだったが、流石に茶色の巻髪に鞍替えしようかと考える。
その瞬間、自分のプリクラの写真がテレビに映し出された。
プリクラの下にはわざわざ丁寧に『亡くなった白鹿マキナさん』とテロップが表示されている。
『三人目の被害者の白鹿マキナさん18歳は先週、大田区路上で何者かに滅多刺しにされた所を発見されました』
「は???アタシ死んでないけど????」
テレビに向かってマキナがツッコミを入れれば、部屋のドアが開く音が響く。
大量の買い物袋を手にした颯斗に、マキナは慌てて駆け寄った。
「ちょっ………!!颯斗!!!教えてよ!!!なんでアタシ、テレビで死んだって言われてんの!?!?!?」
焦ったマキナは颯斗の胸倉を掴み、何度も何度も揺さぶりをかける。
すると颯斗が面倒くさそうに溜め息を吐き、荷物を床に落とすように置いた。
今にも泣き出しそうな顔をしたマキナの肩に、颯斗かゆっくりと手を掛ける。
それからマキナの目を真っ直ぐに見てこう言った。
「…………Lepidopteraの使用は今、死者にしか認められてない。
それにLepidopteraで生き返った人間がいる事はまだ、大々的に発表する訳にいかない」
「え??」
「この細胞にそんな力があったとすれば、確実に犯罪組織に狙われる。様々な許可を取るより先にお前には実験を進めた。国には認められているが、秘密裏に全てを進めなければいけない………」
「えっ?えっ?えっ?ちょっと何言ってんのか解んないんだけど………」
「…………だから!!お前は今!!死んだことになってるし!!暫くは身を隠さなきゃいけないの!!!」
「はぁ~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?」
マキナが思いっきり不満に満ち溢れた声を上げれば、颯斗がうんざりした表情を浮かべる。
それから頭痛でもしているのかこめかみを押さえ、マキナからゆっくりと離れた。
パソコンデスクの前にあるゲーミングチェアに腰かければ、自らの顔を手で覆う。
「取り敢えず………下着を着て、その中に入ってる服を着てくれ。
アイスクリームはもう、冷凍庫に入れてあるから。詳しい話はお前が着替えてからする」
颯斗はそう言ってから、マキナに背を向けてパソコン作業を開始した。
マキナは不機嫌そうな表情を浮かべたままで、颯斗の買ってきた買い物袋に手を掛ける。
中を見ればとても可愛らしい下着の部類が入っていたが、この時マキナはある事に気が付いた。
下着を買ってきて欲しいとは確かにマキナは言ったが、サイズはちゃんと伝えていない。
なのに颯斗が買ってきた下着の部類は、マキナのサイズにぴったりだった。
「……………ちょっと颯斗…………なんでアタシのブラのサイズ知ってるの…………??」
マキナがそう言い放った瞬間、颯斗の表情が凍り付く。それからとても言いづらそうにしながら頭を掻いた。
「お前にLepidopteraを打って処置した時に、服を脱がしたから…………その………」
「はっ!?!?颯斗アタシの裸見たの!?!?!?スケベ!!!なんで下着のサイズ覚えてるのよ!!!」
「………仕方ないだろ!?!?処置をしなきゃ、お前死んでただろうし!!!スケベってないだろ!!」
「でもスケベ!!下着のサイズ覚えてたのはスケベ!!!」
「っ………!!!Lepidopteraさえ打てばお前を救えるって確証あったし!!!そしたら俺がお前の服を買いに行かないと駄目だろうが!!!」
マキナと颯斗の云い合いは暫く続き、落ち着いた頃には既に午後17時を過ぎていた。
その頃には颯斗もマキナも、言い返す力が無い程に疲弊していた。
マキナと颯斗は部屋にあるソファーの上に腰かけ、ぼんやりとテレビを見つめている。
ウサギの耳が付いたピンク色のもこもこした部屋着を、マキナは身に纏っていた。
「ごめん颯斗………アタシ、死んだことになってるの知って誰かに当たりたかったんだと思う……」
「もういいよ………いきなり死んだことになってるなんて、誰だって受け入れられないよな………」
お互いに疲れた表情を浮かべ、バラエティー番組を見つめる。
マキナはその時に颯斗の目の下に、くっきりとクマがある事に気が付いた。
こんなに疲れ切った颯斗の顔は初めてみたと、マキナは胸を痛める。
きっと颯斗は寝る間も惜しんで、自分を看病していたに違いない。
それなのに酷い態度をとってしまったと、マキナは反省していた。
「………アタシ、本当に死んでたんだなー。凄いね颯斗、こんな細胞作ってさぁ………」
「………凄くない。俺はどうしてもやりたかった事があっただけだから………」
颯斗はそう言ってから、ふらりと立ち上がり部屋から出て行く。
暫くするとマキナの大好きな、クッキーの入ったアイスクリームを持ってきた。
マキナが目を輝かせて飛び起きれば、颯斗が優しい笑みを浮かべる。
その時にマキナは幼かった頃の颯斗の事を思い返した。
「ほら…………好きだったろ。お前…………」
マキナは颯斗から、プラスチック製のスプーンとアイスクリームを受け取る。
アイスクリームの蓋を開けてプラスチックスプーンで掬いながら、マキナは満面の笑みを浮かべた。
「………ありがと!!」
懐かしい気持ちを噛み締めながら、アイスクリームの乗ったスプーンを口元に近付ける。
その瞬間だけはまるで、お互いに幼かった頃にタイムスリップしたみたいだった。
けれど舌の上にアイスクリームを乗せたその時、マキナはとある事に気が付く。
全くもってマキナの舌は、味を感じなくなっていた。
「え、待って…………味しないんだけど…………」
「え???」
マキナと颯斗は向かい合いながら、お互いに複雑な表情を浮かべた。
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