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Ⅰ.
第三話
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先生とマキナの恋は、絶対に他の誰かに知られてはいけない。
本来だったらなるべく夜道を歩かせたくはないと先生は言うが、常に二人のデートは待ち合わせ場所解散だ。
家族にさえ知られてはいけない恋をしているのだから、仕方がないとマキナは思う。
でも別れはとても名残惜しい。一緒に居ればいる程、もっと傍に居たくなる。
「最近変な殺人犯いるだろ??マキナは狙われてもおかしくない服装だから、気を付けるんだよ??
金髪、すっごくよく似合ってるけど心配だな………」
長い髪に指を通し、少しだけ目を伏せた先生がマキナを見つめる。
そんな先生の表情が、とても色っぽいと感じていた。
大人の色香とでもいうのだろうか。マキナはとても気恥ずかしくなって目を叛ける。
それから誤魔化すかの様に頭を掻きながら、へらへらと笑った。
「や………!!アタシ、テニスでめっちゃラケットのスイング強いって言われてたし??
武器あったら超戦えるから、大丈夫………!!先生心配しないで??」
そう言いながら明るく振る舞うマキナを見て、先生は優しい笑みを浮かべる。
するとマキナの手を取って手の甲に唇を押し当てた。
マキナの背筋がピンと張ったかと思えば、ひゅっと息を吸って動かなくなる。
口をパクパク動かしながら頬を真っ赤に染めたマキナに、先生は甘ったるい声色で囁いた。
「心配するよ………??よく話してくれるお向かいの幼馴染の事も、俺は心配。
…………俺だって本当はマキナの事、襲っちゃいたい位に可愛いんだから………」
マキナの手に頬を寄せて先生が静かに微笑む。自分以外の人間の肌の温度が、とてもとても愛しい。
顔を真っ赤にしたままのマキナは俯きながら囁いた。
「………………気を付けて帰る……から………」
「うん、また明日ね??」
「…………うん。せんせ―大好き…………」
ハザードランプをチカチカと点滅させながら、先生の乗った車は走ってゆく。
マキナはパタパタと手を振り、駅の中へと駆けこんだ。
電車の中には余り人がおらず、悠々と椅子に掛けて今日のデートを振り返る。
先生の唇が触れた手の甲を指先で優しく撫でた。
学校からマキナの家はとても近いが、駅から家は距離がある。
それに人通りのやけに少ない道を進まなければならない。
携帯電話を開いて時間を確認すれば、今が午後21時だと解る。
マキナは慌てて携帯を開き、両親にメッセージを入れようとした。
するとその瞬間、電車の中で軽快な携帯の着信音が鳴り響く。電話は颯斗からだった。
マキナは苦虫を潰したかの様な表情を浮かべ、周りに人がいないのを確認して電話を切る。
それでもすぐに颯斗からまた電話が掛かってきた。
きっと母親が颯斗にSOSの電話を入れたに違いないと、ほんの少しだけ呆れる。
マキナの母親は何かが起きると、すぐに颯斗を頼る所があるのだ。
深く溜め息を吐いて颯斗の電話の通話ボタンを押す。それからヒソヒソとした声で携帯に向かって話しかけた。
「ちょっと颯斗………今マジで鬼コやめて………電車なんだ………」
『こんな時間までわざわざ電車に乗ってまで外に出てるなんて、良い度胸だな不良娘。
おばさんから俺に連絡があったぞ』
「…………めっちゃ失礼なんだけど!!不良じゃないし!!!もうすぐお家帰るし!!!」
『まぁ良い。お前が無事なら安心した。あんまり周りに心配ばかりを掛けるなよ』
颯斗からの電話はブツリと切れ、マキナは不貞腐れた様に溜め息を吐く。
けれど颯斗からの叱咤は、ほんの少しだけ温かさを感じるのだ。
マキナは母親にも父親にも恋人がいる事は告げようと思えば告げられる。それが誰とは今は言えないけれど。
けれど颯斗には何故か、上手く話す事が出来ない気がした。
気が付けばマキナは家の最寄りの駅に着いていた。
小走りに電車を降りて改札を出て、家に向かって歩き出す。
先生から額にされたキスの事を思い返しながら、幸せをひたすら噛み締める。
本当は唇にキスをしたかったと思っていたが、傍に居るだけで幸せな気持ちになれる。
それだけで心が満たされるのだ。
それに襲ってしまいたい位に可愛いと言われた事も、さらにマキナの表情を緩ませる。
街灯に照らされた何時もの道を歩きながら、夜空をゆっくりと見上げた。
夜空には幾つか星が見えたものの、先生が見せてくれた景色程綺麗では無い。
今夜のデートはとても良いデートだったと、マキナは満天の星空を思い浮かべる。
そしてぽそりと呟いた。
「あー………もっと一緒にいたいなぁ………」
邯鄲の溜め息を吐いたマキナは、自棄に火照った自らの頬を撫でる。
気が付けば家の近くにある、人通りの少ない道に辿り着いていた。
あと少しでもうすぐ家に帰れるのが、この道を通る瞬間に解る。
けれど近所の道とは言えど、此処を歩くのは少し嫌だと思っていた。
どうしてこの道は街灯が無いのだろうと、周りを見回しながら進んでゆく。
その時マキナの背後から物音が聞こえた。
シャリ、という独特な音に対し振り返ったその時、マキナの背後には真っ黒な影がいた。
ナイロン製のフード付きのジャージは、月明かりに照されて白く光る。
それを着た男の顔は、真っ暗でよく顔が見えない。口元には黒いマスクの様なものを付けているようだ。
その影の手元には冷ややかな光を放つ、銀色の何かがあった。
それを大きく振りかぶられた瞬間、マキナはそれがナイフだと気付く。
避けなければいけないと身体を躱そうとしたが、ナイフはマキナの左肩に突き刺さった。
「いっ………!!!うっ………!!!!」
鋭い痛みと共に夥しい量の血が腕から流れてゆく。
凶器を持った男と対峙したマキナの思考は、完全にパニックになっていた。
まさか自分がこんな風に襲われるなんて、一切想像なんてしていない。
マキナは怪我した左肩を庇い、その場から逃げ出そうと試みた。
持っていた学生カバンを振り回し懸命に抵抗をする。
けれどそれさえも振り落とされたのと同時に、マキナの胸元をナイフが切り裂いた。
運動神経は良い方ではあるが、華奢なマキナの身体は押え付けられたら動けない。
マキナの身体は、簡単にアスファルトの上に叩き付けられた。
「ひっ………!!やだ!!!放して!!やめて!!!!」
真っ黒な影はマキナの身体目掛けて、何度も何度もナイフを突き立てる。
湿り気の含んだ何かを叩き付ける音と、鋭い痛みを孕んだ衝撃。
生臭いのに鉄みたいな嫌な臭いがした時に、自分の身体からダラダラと血が流れていると気付く。
そのうちマキナの身体は真っ赤に染まり、辺りには血の海が出来ていた。
マキナは悲鳴を上げていたが、血が流れ出れば体力が削れて声が出なくなる。
抵抗すれば抵抗するだけ、身体中に刃物の痕がついてゆくのだ。
顔も身体も傷痕まみれのマキナは、されるがままにナイフを突き立てられていた。
そのうち黒い影はマキナから離れ、何処かに走り去ってゆく。
駆け足で逃げてゆく足音を聞きながら、星の少ない空を仰いだ。
死への恐怖を感じるのはとても久しぶりだと思う。
一番それを感じていた頃は、小児喘息が一番ひどかった頃だ。
久しぶりの絶望感と心細さをマキナは噛み締めていた。
『アタシこれ、死んじゃうんじゃないかな?』
そう思いながら、頭の中に大切な人々の顔を思い浮かべる。
今本当に死んでしまったとすれば両親は悲しんで、颯斗の云う通りに不良娘になってしまう。
祥子だってびっくりするに違いないし、颯斗は絶対に怒るだろう。
それに先生だってきっと、自分とのデートの後に死んだら悲しむに決まっている。
死にたくないと思いながら、血の海の中を這い回る。携帯電話を手にして掛けた先は颯斗だった。
聞き慣れた颯斗の声が響いて来た時には、マキナの目の前が霞み始める。
何かを颯人が言っている事は解るのに、それが何かが聞き取れない。
マキナは身体をアスファルトの上に預け、静かに目を閉じる。そしてある事を思った。
『ああ、アタシ、ファーストキスさえ出来ないまんまで死ぬんだなぁ…………』
先生が額にしてくれたキスの唇の温度を、マキナは思い返す。
意識がだんだん遠くなってきて、暗闇に落ちるような感覚がした。
マキナの目から流れた涙がアスファルトに落ち血に混ざる。そして静かにマキナは息を引き取った。
本来だったらなるべく夜道を歩かせたくはないと先生は言うが、常に二人のデートは待ち合わせ場所解散だ。
家族にさえ知られてはいけない恋をしているのだから、仕方がないとマキナは思う。
でも別れはとても名残惜しい。一緒に居ればいる程、もっと傍に居たくなる。
「最近変な殺人犯いるだろ??マキナは狙われてもおかしくない服装だから、気を付けるんだよ??
金髪、すっごくよく似合ってるけど心配だな………」
長い髪に指を通し、少しだけ目を伏せた先生がマキナを見つめる。
そんな先生の表情が、とても色っぽいと感じていた。
大人の色香とでもいうのだろうか。マキナはとても気恥ずかしくなって目を叛ける。
それから誤魔化すかの様に頭を掻きながら、へらへらと笑った。
「や………!!アタシ、テニスでめっちゃラケットのスイング強いって言われてたし??
武器あったら超戦えるから、大丈夫………!!先生心配しないで??」
そう言いながら明るく振る舞うマキナを見て、先生は優しい笑みを浮かべる。
するとマキナの手を取って手の甲に唇を押し当てた。
マキナの背筋がピンと張ったかと思えば、ひゅっと息を吸って動かなくなる。
口をパクパク動かしながら頬を真っ赤に染めたマキナに、先生は甘ったるい声色で囁いた。
「心配するよ………??よく話してくれるお向かいの幼馴染の事も、俺は心配。
…………俺だって本当はマキナの事、襲っちゃいたい位に可愛いんだから………」
マキナの手に頬を寄せて先生が静かに微笑む。自分以外の人間の肌の温度が、とてもとても愛しい。
顔を真っ赤にしたままのマキナは俯きながら囁いた。
「………………気を付けて帰る……から………」
「うん、また明日ね??」
「…………うん。せんせ―大好き…………」
ハザードランプをチカチカと点滅させながら、先生の乗った車は走ってゆく。
マキナはパタパタと手を振り、駅の中へと駆けこんだ。
電車の中には余り人がおらず、悠々と椅子に掛けて今日のデートを振り返る。
先生の唇が触れた手の甲を指先で優しく撫でた。
学校からマキナの家はとても近いが、駅から家は距離がある。
それに人通りのやけに少ない道を進まなければならない。
携帯電話を開いて時間を確認すれば、今が午後21時だと解る。
マキナは慌てて携帯を開き、両親にメッセージを入れようとした。
するとその瞬間、電車の中で軽快な携帯の着信音が鳴り響く。電話は颯斗からだった。
マキナは苦虫を潰したかの様な表情を浮かべ、周りに人がいないのを確認して電話を切る。
それでもすぐに颯斗からまた電話が掛かってきた。
きっと母親が颯斗にSOSの電話を入れたに違いないと、ほんの少しだけ呆れる。
マキナの母親は何かが起きると、すぐに颯斗を頼る所があるのだ。
深く溜め息を吐いて颯斗の電話の通話ボタンを押す。それからヒソヒソとした声で携帯に向かって話しかけた。
「ちょっと颯斗………今マジで鬼コやめて………電車なんだ………」
『こんな時間までわざわざ電車に乗ってまで外に出てるなんて、良い度胸だな不良娘。
おばさんから俺に連絡があったぞ』
「…………めっちゃ失礼なんだけど!!不良じゃないし!!!もうすぐお家帰るし!!!」
『まぁ良い。お前が無事なら安心した。あんまり周りに心配ばかりを掛けるなよ』
颯斗からの電話はブツリと切れ、マキナは不貞腐れた様に溜め息を吐く。
けれど颯斗からの叱咤は、ほんの少しだけ温かさを感じるのだ。
マキナは母親にも父親にも恋人がいる事は告げようと思えば告げられる。それが誰とは今は言えないけれど。
けれど颯斗には何故か、上手く話す事が出来ない気がした。
気が付けばマキナは家の最寄りの駅に着いていた。
小走りに電車を降りて改札を出て、家に向かって歩き出す。
先生から額にされたキスの事を思い返しながら、幸せをひたすら噛み締める。
本当は唇にキスをしたかったと思っていたが、傍に居るだけで幸せな気持ちになれる。
それだけで心が満たされるのだ。
それに襲ってしまいたい位に可愛いと言われた事も、さらにマキナの表情を緩ませる。
街灯に照らされた何時もの道を歩きながら、夜空をゆっくりと見上げた。
夜空には幾つか星が見えたものの、先生が見せてくれた景色程綺麗では無い。
今夜のデートはとても良いデートだったと、マキナは満天の星空を思い浮かべる。
そしてぽそりと呟いた。
「あー………もっと一緒にいたいなぁ………」
邯鄲の溜め息を吐いたマキナは、自棄に火照った自らの頬を撫でる。
気が付けば家の近くにある、人通りの少ない道に辿り着いていた。
あと少しでもうすぐ家に帰れるのが、この道を通る瞬間に解る。
けれど近所の道とは言えど、此処を歩くのは少し嫌だと思っていた。
どうしてこの道は街灯が無いのだろうと、周りを見回しながら進んでゆく。
その時マキナの背後から物音が聞こえた。
シャリ、という独特な音に対し振り返ったその時、マキナの背後には真っ黒な影がいた。
ナイロン製のフード付きのジャージは、月明かりに照されて白く光る。
それを着た男の顔は、真っ暗でよく顔が見えない。口元には黒いマスクの様なものを付けているようだ。
その影の手元には冷ややかな光を放つ、銀色の何かがあった。
それを大きく振りかぶられた瞬間、マキナはそれがナイフだと気付く。
避けなければいけないと身体を躱そうとしたが、ナイフはマキナの左肩に突き刺さった。
「いっ………!!!うっ………!!!!」
鋭い痛みと共に夥しい量の血が腕から流れてゆく。
凶器を持った男と対峙したマキナの思考は、完全にパニックになっていた。
まさか自分がこんな風に襲われるなんて、一切想像なんてしていない。
マキナは怪我した左肩を庇い、その場から逃げ出そうと試みた。
持っていた学生カバンを振り回し懸命に抵抗をする。
けれどそれさえも振り落とされたのと同時に、マキナの胸元をナイフが切り裂いた。
運動神経は良い方ではあるが、華奢なマキナの身体は押え付けられたら動けない。
マキナの身体は、簡単にアスファルトの上に叩き付けられた。
「ひっ………!!やだ!!!放して!!やめて!!!!」
真っ黒な影はマキナの身体目掛けて、何度も何度もナイフを突き立てる。
湿り気の含んだ何かを叩き付ける音と、鋭い痛みを孕んだ衝撃。
生臭いのに鉄みたいな嫌な臭いがした時に、自分の身体からダラダラと血が流れていると気付く。
そのうちマキナの身体は真っ赤に染まり、辺りには血の海が出来ていた。
マキナは悲鳴を上げていたが、血が流れ出れば体力が削れて声が出なくなる。
抵抗すれば抵抗するだけ、身体中に刃物の痕がついてゆくのだ。
顔も身体も傷痕まみれのマキナは、されるがままにナイフを突き立てられていた。
そのうち黒い影はマキナから離れ、何処かに走り去ってゆく。
駆け足で逃げてゆく足音を聞きながら、星の少ない空を仰いだ。
死への恐怖を感じるのはとても久しぶりだと思う。
一番それを感じていた頃は、小児喘息が一番ひどかった頃だ。
久しぶりの絶望感と心細さをマキナは噛み締めていた。
『アタシこれ、死んじゃうんじゃないかな?』
そう思いながら、頭の中に大切な人々の顔を思い浮かべる。
今本当に死んでしまったとすれば両親は悲しんで、颯斗の云う通りに不良娘になってしまう。
祥子だってびっくりするに違いないし、颯斗は絶対に怒るだろう。
それに先生だってきっと、自分とのデートの後に死んだら悲しむに決まっている。
死にたくないと思いながら、血の海の中を這い回る。携帯電話を手にして掛けた先は颯斗だった。
聞き慣れた颯斗の声が響いて来た時には、マキナの目の前が霞み始める。
何かを颯人が言っている事は解るのに、それが何かが聞き取れない。
マキナは身体をアスファルトの上に預け、静かに目を閉じる。そしてある事を思った。
『ああ、アタシ、ファーストキスさえ出来ないまんまで死ぬんだなぁ…………』
先生が額にしてくれたキスの唇の温度を、マキナは思い返す。
意識がだんだん遠くなってきて、暗闇に落ちるような感覚がした。
マキナの目から流れた涙がアスファルトに落ち血に混ざる。そして静かにマキナは息を引き取った。
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