28 / 28
7.
第四話
しおりを挟む
今日は夏樹が家にちゃんと帰れた記念飲み会で、前にきた居酒屋に来ている。
面子は俺の夏樹とナオとゆきちゃん。ついこの間なら想像出来ない面子である。
取り敢えずあの後、夏樹は無事に家に帰った。
身体を売るという真似はもうしない事を条件に、音楽をする許可は手に入れたそうだ。
けれど俺も夏樹も音楽さえ手に入れば、快楽を過剰に求める必要は余り無い。
あれはやっぱり音楽の代替え行為だったと、ビールを口に含ませながら思う。
「良かったね夏樹君!!色々落ち付いて!!!」
ゆきちゃんがそう言いながら、安心した表情を浮かべる。その隣にはほんの少しだけ照れ臭そうなナオがいた。
余り気に留めていなかったけれど、この二人の距離が前よりほんの少し近い気がする。
何となく今の二人の関係は良好そうだ。これは多分、付き合うのも時間の問題なんじゃないだろうか。
そういえば夏樹が家にちゃんと帰った次の日に、マコとカナちゃんが付き合いだしたと一報が入る。
みんなこぞって春を迎えやがってと、心の中でほくそ笑んだ。
「いやー、御心配お掛け致しました!!」
そう言いながら頭を下げる夏樹を横目に、テーブルの下で指を絡ませる。
すると夏樹がほんの少しだけ照れ臭そうに俺を見た。
今日も俺の恋人がとても愛くるしくて、意地悪したい気持ちに駆られる。
夏樹とこうなってから自覚したことだか、どうやら俺は人より独占欲が強かったようだ。
こうして時折ちょっかいを掛けて、無理矢理その視線を自分に向けたくなってしまう。
「ホント良かったよ……ナオ君と滅茶苦茶心配したんだよね!!ねー?」
「なー本当に。でも、俺の予想通りやっぱり悠の家にいたろ??」
お互いに見つめ合いながら笑い合う二人を、夏樹と二人で眺めている。
その間も俺はこっそりと、夏樹の手のひらにちょっかいを掛けていた。
困る夏樹に笑いかけた瞬間、自分の携帯のバイブが鳴り響く。
携帯を開いてみれば、其処には榊さんからのメッセージが来ていた。
『お前も店辞めたって聞いたけど、無事か?』
ああ、そういえば榊さんにはまだ連絡を入れていなかった。辺りをキョロキョロ見回して、榊さんへの返事を打ち込む。
流石にこの内容を人に見られるのは厄介だ。
『無事。榊さんにはちゃんと伝えておくけど、お陰様で夏樹と付き合う事になりました』
そう一言返信を返せば、すぐに返事が返って来る。その内容は(笑)というスタンプ一個だけだった。
(笑)って!!!(笑)ってなんだよ!!(笑)って!!!!
そう思いながらクスっと笑えば、俺の携帯電話がまた鳴り響く。
今日は自棄に忙しい日だ。こぞって皆が連絡をくれる。
それに動画についたコメントも激しくて、ひっきりなしに携帯を見ている気がした。
有難い話だが昔の俺のバズ経験もあってか、チャンネルの登録件数は目標は上回ったのだ。
ABANDNNEのチャンネルのコメント欄は、今のところ『お帰りなさい』のラッシュである。
正直もう忘れられているとさえ思っていた俺達は、結構今感動していた。
暖かく迎えられながら、華々しくまたこの世界に返り咲いたのだ。
携帯に表示された名前は『高瀬翔太』つまり、うちの兄貴。昼間に復活したことを告げたばかりだ。
また音楽を始めたと、だからこれからも見守って欲しいとメッセージを送る。
きっとそれを見てくれたのだと思った。
慌てて通話ボタンを押して個室から出る。すると慣れた声が響いてきた。
『お疲れ様。さっき新しい曲聴いた。良いじゃん』
「……ありがと兄貴」
個室の前に立ち、兄貴の言葉に返事を返す。ちゃんと観ていてくれたことが心から嬉しい。
耳がそれなりに肥えている兄に誉められることは、とても誇らしいことだと思う。
『お前がまた音楽できて良かったよ。てか良いヴォーカル捕まえたじゃん』
「ああ、良いでしょ?あの人の歌あってこそ生きるでしょ?俺の曲!」
夏樹の歌声が誉められることは、自分が誉められるみたいに嬉しい。
彼に出逢って俺の人生は一瞬にして世界が変わった。
夏樹は今や俺の全てだと云っても過言じゃない。
すると兄貴がある事を言い出した。
『結構有名な配信者のKATOって人がいるんだけど、お前等の曲そういえば動画で紹介してたよ。さっき。
URL送るから見ろよ』
そういえば最近の動画の配信者に関して、俺は余り詳しくない。
自分達がその世界に戻るのであれば、ちゃんと勉強しておく価値がある。
「え、それどんな人?教えて?」
『あー、なんか時々目茶苦茶エモい話してくれるゲイのオッサン。超人気。今おくった』
「へぇ、どれどれ?」
兄貴が送ってきた画像と動画のURLを確認する。
すると其処に映されたのは、どっからどうみても元常連客の加藤さんだった。
今日上げられた動画のタイトルは『失恋した時に元気になるおススメ音楽』である。その失恋の相手というのは、間違いなく俺の事に違いない。
「…………何してんの!?この人!?」
思わず大声を出して笑えば、動画の中身の話だと勘違いした兄貴が笑う。
『なー、最近の配信者ってほんと色々やるよな!目茶苦茶トンでもないことしてるよ!』
受話器の向こうで苦笑いを浮かべながら、言葉を濁して目を泳がす。すると俺の携帯がいきなり、けたたましく鳴り響いた。
何通も何通も連続して送られてくるメールの音に、電話がいきなりしづらくなる。
不思議に思って通知を確認すれば、その全てが動画サイトのコメントだった。
…………待ってこれ、バズってない?!?!えっ、加藤さん滅茶苦茶凄くない!?!?
「ちょ………ちょっと兄貴ごめん!!俺、電話切る!!!!なんかバズったっぽい!?!?!?」
『は!?嘘マジで!?!?やばくない!?!?すげぇ!?!?!?母さん!!母さん大変!!悠哉がバズったかも!!』
受話器の向こうから兄貴が騒ぐ声が響く。その後ろでどうやら母さんらしい悲鳴が聞こえる。
慌てて電話を切ってから、個室の扉を開いて叫ぶ。その間も俺の携帯電話はけたたましく鳴り響いていた。
まるで携帯が何か違う生き物の様に蠢いている。
「夏樹!!ちょっと動画見て!!多分バズってる………!!!」
俺の叫びを聞いた部屋にいる三人が、目を丸くする。ナオとゆきちゃんは首を傾げ、夏樹は目を見開いて携帯を開いた。
物凄く変な汗が体中から溢れ出し、なんだか物凄く喉が渇く。
すると携帯画面を開いた夏樹が、今にも泣き出しそうな表情を浮かべて俺に向かって飛んできた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!」
大声を出して飛んできた夏樹を受け止めれば、俺は後ろにあった壁に頭をぶつける。
鈍い痛みを感じながら転げ落ちた時、これは夢じゃないんだろうと思った。
挙句の果てに夏樹の奴は、周りの目を全く気にせず俺の頬にキスを繰り返す。
俺はそれを冗談っぽく受け流しながら、夏樹の身体を抱きしめた。
「やったな俺たち………!!!」
俺がそう言って微笑めば、俺に乗り上げた夏樹が笑う。夏樹の笑みは感極まっていた。
「うん………!!!やった………!!俺たちやったね………!!!」
そう言いながら夏樹がボロボロ泣き始めて、俺は思わず吹き出す。
一度は諦めていたものだからこそ、こうしていい形で結果が出ると嬉しいなんてもんじゃない。
最早この状態の言葉を言い表せるものなんて、この世に無いと思える位に幸せだ。
「えー??何二人滅茶苦茶嬉しそうじゃん??なんかあったの??」
ナオがそう問いかけてきたのに向かい、俺と夏樹が満面の笑みを浮かべる。
「長年の夢が叶ったの!!」
全く同じタイミングに同じ言葉を口にしながら、俺たちは笑い合う。それから二人でハイタッチをして見せた。
面子は俺の夏樹とナオとゆきちゃん。ついこの間なら想像出来ない面子である。
取り敢えずあの後、夏樹は無事に家に帰った。
身体を売るという真似はもうしない事を条件に、音楽をする許可は手に入れたそうだ。
けれど俺も夏樹も音楽さえ手に入れば、快楽を過剰に求める必要は余り無い。
あれはやっぱり音楽の代替え行為だったと、ビールを口に含ませながら思う。
「良かったね夏樹君!!色々落ち付いて!!!」
ゆきちゃんがそう言いながら、安心した表情を浮かべる。その隣にはほんの少しだけ照れ臭そうなナオがいた。
余り気に留めていなかったけれど、この二人の距離が前よりほんの少し近い気がする。
何となく今の二人の関係は良好そうだ。これは多分、付き合うのも時間の問題なんじゃないだろうか。
そういえば夏樹が家にちゃんと帰った次の日に、マコとカナちゃんが付き合いだしたと一報が入る。
みんなこぞって春を迎えやがってと、心の中でほくそ笑んだ。
「いやー、御心配お掛け致しました!!」
そう言いながら頭を下げる夏樹を横目に、テーブルの下で指を絡ませる。
すると夏樹がほんの少しだけ照れ臭そうに俺を見た。
今日も俺の恋人がとても愛くるしくて、意地悪したい気持ちに駆られる。
夏樹とこうなってから自覚したことだか、どうやら俺は人より独占欲が強かったようだ。
こうして時折ちょっかいを掛けて、無理矢理その視線を自分に向けたくなってしまう。
「ホント良かったよ……ナオ君と滅茶苦茶心配したんだよね!!ねー?」
「なー本当に。でも、俺の予想通りやっぱり悠の家にいたろ??」
お互いに見つめ合いながら笑い合う二人を、夏樹と二人で眺めている。
その間も俺はこっそりと、夏樹の手のひらにちょっかいを掛けていた。
困る夏樹に笑いかけた瞬間、自分の携帯のバイブが鳴り響く。
携帯を開いてみれば、其処には榊さんからのメッセージが来ていた。
『お前も店辞めたって聞いたけど、無事か?』
ああ、そういえば榊さんにはまだ連絡を入れていなかった。辺りをキョロキョロ見回して、榊さんへの返事を打ち込む。
流石にこの内容を人に見られるのは厄介だ。
『無事。榊さんにはちゃんと伝えておくけど、お陰様で夏樹と付き合う事になりました』
そう一言返信を返せば、すぐに返事が返って来る。その内容は(笑)というスタンプ一個だけだった。
(笑)って!!!(笑)ってなんだよ!!(笑)って!!!!
そう思いながらクスっと笑えば、俺の携帯電話がまた鳴り響く。
今日は自棄に忙しい日だ。こぞって皆が連絡をくれる。
それに動画についたコメントも激しくて、ひっきりなしに携帯を見ている気がした。
有難い話だが昔の俺のバズ経験もあってか、チャンネルの登録件数は目標は上回ったのだ。
ABANDNNEのチャンネルのコメント欄は、今のところ『お帰りなさい』のラッシュである。
正直もう忘れられているとさえ思っていた俺達は、結構今感動していた。
暖かく迎えられながら、華々しくまたこの世界に返り咲いたのだ。
携帯に表示された名前は『高瀬翔太』つまり、うちの兄貴。昼間に復活したことを告げたばかりだ。
また音楽を始めたと、だからこれからも見守って欲しいとメッセージを送る。
きっとそれを見てくれたのだと思った。
慌てて通話ボタンを押して個室から出る。すると慣れた声が響いてきた。
『お疲れ様。さっき新しい曲聴いた。良いじゃん』
「……ありがと兄貴」
個室の前に立ち、兄貴の言葉に返事を返す。ちゃんと観ていてくれたことが心から嬉しい。
耳がそれなりに肥えている兄に誉められることは、とても誇らしいことだと思う。
『お前がまた音楽できて良かったよ。てか良いヴォーカル捕まえたじゃん』
「ああ、良いでしょ?あの人の歌あってこそ生きるでしょ?俺の曲!」
夏樹の歌声が誉められることは、自分が誉められるみたいに嬉しい。
彼に出逢って俺の人生は一瞬にして世界が変わった。
夏樹は今や俺の全てだと云っても過言じゃない。
すると兄貴がある事を言い出した。
『結構有名な配信者のKATOって人がいるんだけど、お前等の曲そういえば動画で紹介してたよ。さっき。
URL送るから見ろよ』
そういえば最近の動画の配信者に関して、俺は余り詳しくない。
自分達がその世界に戻るのであれば、ちゃんと勉強しておく価値がある。
「え、それどんな人?教えて?」
『あー、なんか時々目茶苦茶エモい話してくれるゲイのオッサン。超人気。今おくった』
「へぇ、どれどれ?」
兄貴が送ってきた画像と動画のURLを確認する。
すると其処に映されたのは、どっからどうみても元常連客の加藤さんだった。
今日上げられた動画のタイトルは『失恋した時に元気になるおススメ音楽』である。その失恋の相手というのは、間違いなく俺の事に違いない。
「…………何してんの!?この人!?」
思わず大声を出して笑えば、動画の中身の話だと勘違いした兄貴が笑う。
『なー、最近の配信者ってほんと色々やるよな!目茶苦茶トンでもないことしてるよ!』
受話器の向こうで苦笑いを浮かべながら、言葉を濁して目を泳がす。すると俺の携帯がいきなり、けたたましく鳴り響いた。
何通も何通も連続して送られてくるメールの音に、電話がいきなりしづらくなる。
不思議に思って通知を確認すれば、その全てが動画サイトのコメントだった。
…………待ってこれ、バズってない?!?!えっ、加藤さん滅茶苦茶凄くない!?!?
「ちょ………ちょっと兄貴ごめん!!俺、電話切る!!!!なんかバズったっぽい!?!?!?」
『は!?嘘マジで!?!?やばくない!?!?すげぇ!?!?!?母さん!!母さん大変!!悠哉がバズったかも!!』
受話器の向こうから兄貴が騒ぐ声が響く。その後ろでどうやら母さんらしい悲鳴が聞こえる。
慌てて電話を切ってから、個室の扉を開いて叫ぶ。その間も俺の携帯電話はけたたましく鳴り響いていた。
まるで携帯が何か違う生き物の様に蠢いている。
「夏樹!!ちょっと動画見て!!多分バズってる………!!!」
俺の叫びを聞いた部屋にいる三人が、目を丸くする。ナオとゆきちゃんは首を傾げ、夏樹は目を見開いて携帯を開いた。
物凄く変な汗が体中から溢れ出し、なんだか物凄く喉が渇く。
すると携帯画面を開いた夏樹が、今にも泣き出しそうな表情を浮かべて俺に向かって飛んできた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!」
大声を出して飛んできた夏樹を受け止めれば、俺は後ろにあった壁に頭をぶつける。
鈍い痛みを感じながら転げ落ちた時、これは夢じゃないんだろうと思った。
挙句の果てに夏樹の奴は、周りの目を全く気にせず俺の頬にキスを繰り返す。
俺はそれを冗談っぽく受け流しながら、夏樹の身体を抱きしめた。
「やったな俺たち………!!!」
俺がそう言って微笑めば、俺に乗り上げた夏樹が笑う。夏樹の笑みは感極まっていた。
「うん………!!!やった………!!俺たちやったね………!!!」
そう言いながら夏樹がボロボロ泣き始めて、俺は思わず吹き出す。
一度は諦めていたものだからこそ、こうしていい形で結果が出ると嬉しいなんてもんじゃない。
最早この状態の言葉を言い表せるものなんて、この世に無いと思える位に幸せだ。
「えー??何二人滅茶苦茶嬉しそうじゃん??なんかあったの??」
ナオがそう問いかけてきたのに向かい、俺と夏樹が満面の笑みを浮かべる。
「長年の夢が叶ったの!!」
全く同じタイミングに同じ言葉を口にしながら、俺たちは笑い合う。それから二人でハイタッチをして見せた。
10
お気に入りに追加
31
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である


後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる