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第一話
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俺の部屋の中でビールを片手にした夏樹が、俺に昔の話を教えてくれる。
「俺ね、皆にこの姿で特別扱いされてきたっていうか、綺麗だからで何しても済まされてきたとこあったんだよね」
夏樹が自分自身の顔を好きではないことを、何となく勘付いていた。
彼が努力を重ねていることは、傍に居なければ解らない。近くで夏樹を見ていたからこそ、俺はそれを知っていた。
何時だって夏樹はちゃんと努力をしている。自分のルックスに甘んじるような真似をしない。
それは彼のセックスのテクニックが、何時も物語っていた。
努力をしなければ性の仕事だって上手くいかない。どれだけ夏樹は努力を重ねてきたのだろうか。
「だからね、歌ってみたを始めたの。誰も俺の姿なんて解らないでしょ?
美醜関係なく努力で報われる世界だから………楽しかった。居場所を見付けたみたいで………。
吸音材をクローゼットに貼ったりして声が漏れないように歌ったりとかさ………ずっと頑張ってきた………」
そんな努力をしてきたのかと思いながら、俺と夏樹の状況の差を噛み締める。
俺はあの晴天の霹靂みたいな事件の前までは、制作をする状況はとても恵まれていた。
家族の支えというものが俺には存在していたのだ。
「それでもやっぱりバレちゃうんだよねぇ。うちの家、ちょっとうるさいお家柄でさぁ……。そーいう浮いたの全部ダメなんだよね。
だからいろんなところで隠れて撮ったよ。蔵で取ったりしてさぁ………。
………それでも見付かるの。ダメなの………」
「…………蔵なんか普通の家にねぇだろ………」
思わず突っ込みを入れながら、缶チューハイを一口含む。
精一杯何時も通りに振る舞おうとしても、意識してしまえばもうドツボだ。
さっきから夏樹が話す度に心が苦しい。
すると深く溜め息を吐いた夏樹がこう云った。
「結局マイクとか機材全部棄てられちゃって、大好きだった人の作った歌、最期に歌って終わった。
終わったっていうか新しい曲、もう撮れなかったんだ。
前いったかな、好きな人。その人の作った曲に恋してた。
顔も姿も声もわからないんだよ?でも恋……してた………」
アルコールのせいなのか照れのせいなのか解らない。けれど夏樹は顔を真っ赤に染めて俯く。
夏樹が……空蘭さんが………最期に歌った曲を作った人が好きな人だったなら、その人間は蝶-Hirari-だ。
夏樹が俺に恋していた。俺が嘗て空蘭さんに異常な執着心を持っていたように。
全く同じように恋していた。作る作品を愛していた。
俺はこの時に「蝶-Hirari-は俺だ」と言えなかった。
今の音楽を作ってない悠哉の儘で、蝶-Hirari-が俺だと打ち明けたくなかったのだ。
「この人なら心で繋がれるかもって。何時かオリジナルの曲持つならこの人のが良いって思ってた。
………でも俺より先に音楽辞めちゃって大失恋…………。
……空蘭好きって云ってる人に話すべき話じゃないね、ごめん」
繋がれたよ。繋がれた。本当は繋がることが出来た。
何時もみたいに身体と同じで、繋がることが俺達なら本当は出来るんだ。その確信を噛み締める。
「………音楽捨てたから、これ始めたの。手っ取り早く出来た非行がナンパについていくことだったから………。
それでマイクの代わりにチンコ持つようになった」
夏樹がそう言ってニッカリ笑った瞬間、俺は缶チューハイをおもわず吹き出す。
………ちょっと止めてよ今!凄く良い雰囲気でドキドキしてたのに!
慌てて口元をティッシュペーパーで拭いながら、音楽を辞めて申し訳ないという気持ちが心が占めてゆく。
もしも俺が音楽を辞めないで続けていたのなら、夏樹が絶望した時に何かをしてやれたんじゃないだろうか。
どうして俺は音楽を辞めてしまっていて、今こうしているんだろう。
「………夏樹は……音楽があったら、セックスは必要ないの?」
俺の問い掛けに対して少し考えたような表情を浮かべ、首を傾げる。
それから笑いながら囁いた。
「セックスは好きだよ?大好き。でも………音楽出来るんだったらやりたいよ。やってたかった………!!もう出来ないからわかるんだ………!!!
歌より気持ちいいなんてないもん………!!」
夏樹のこの言葉を聞いた時に、久しぶりに頭の中にメロディが沸き上がる。
この人にどうしても歌ってほしい、綺麗なメロディ。
「でも……そんなタラレバの話、悲しくなっちゃうから……だから………抱いて…………」
タラレバの話じゃなかったなら、彼は一体どんな顔を浮かべるのだろうか。
そう思いながらまた、眩暈がするキスをした。
夏樹に触れれば触れるだけ、メロディの骨組みが俺の中でさらにしっかりとしてくる。
この曲を形におこしたい。どうしても形におこして、夏樹を本気で笑わせたい。
「んぁ………!!きょう、っ!へん……!!へんないきかたするぅ………!!ゆうやぁ……!!!」
夏樹が俺の下で悲鳴みたいに喘ぐ度、その身体に丁寧に舌を這わせてゆく。
ずっと触れたかった人の身体だったのなら、隅々まで愛撫したい。
「……ずっと変なんだよ、俺………お前が可愛くて仕方ない」
思わず漏れた言葉に対して、夏樹の顔が熱くなってゆくのが解る。
「ちょっと……!ゆうやそんな……!!なんでそんなこというの………!?」
焦る夏樹をとびきり優しく抱き寄せて、キスを落としてゆく。
何時もなら茶化せる筈の彼さえも、俺は完全にこっちの世界に引き摺り込んだ。
恋人みたいな優しいセックスは、何時ものゲームみたいなものじゃない。
この時俺は夏樹の事を、心の底から愛したくて抱いていた。
夏樹の弱いところをじっくりと優しく指で擦り上げれば、夏樹の表情が溶けていく。
「あっ……ゆびやさしぃ………ぜんぶ………!!どうにかなっちゃいそ………」
「なっていいよ。受け止めてあげるから……なって……… 」
快楽で震える夏樹の目から、涙が一筋流れてゆく。夏樹の中が絡まるように俺の指を締め付けるのも、なんとなく何時もと違う気がした。
愛し合うみたいなキスをしたい。甘くて甘くて仕方ない、優しいキスを夏樹にしたい。
唇を重ねてゆっくりと舌を這わせれば、俺の頬を押さえる指が震える。
それと同時に夏樹の目から涙が溢れた。
「こんなの………やさしすぎて………こわれちゃう…………」
「良いよ。抱き締めてあげる………」
夏樹の中から指を抜いて、ラテックスグローブを外す。
自分のものにゴムを付けてから、静かに夏樹に覆い被さった。
優しい愛撫で感じてしまった夏樹の入口に、自分のものを宛がう。
「……入れて良い?」
俺がそう問い掛けた瞬間、溶けた夏樹が譫言のように囁いた。
「………こんなセックスしたら………ゆうやとしかできなくなっちゃうくらい…………きもちいい………!!」
夏樹がポロポロ涙を流すのが余りに綺麗で、その涙を唇で受け止める。
ゆっくりキスをしながら夏樹の脚を拡げれば、悩ましげな表情を浮かべた。
この時にも俺の頭の中にはメロディが流れていて、俺の心を掻き乱す。
夏樹の中を広げながら、俺の先端が飲み込まれる。
「………いいじゃんもう、それでも………今俺だけみててよ……………」
ベッドのスプリングが軋む音が響き渡り、俺と夏樹の乱れた息が混ざり合う。
繋がった身体で熱に浮かされた夏樹とキスを交わしながら、夏樹にふさわしいメロディを頭に浮かべる。
その身体に溺れながらふと、夏樹はギターそっくりだと思った。
一晩中弾いても弾いても弾き足りない位に愛しい、俺のFlyingV。
そしてやっと今更、俺は『相棒』に会いに行こうと心に決めた。
「っ………悠哉変だよ?今日………。何時もそんなこといわないのに………!!」
戸惑う夏樹の身体を揺さぶりながら、甘く甘く囁く。
「うん、変かもしれない。でも変で良いや。俺今、すっごい優しい気持ちだから」
そう囁きながら、壊れ物にでも触れるかの様なキスをした。
「俺ね、皆にこの姿で特別扱いされてきたっていうか、綺麗だからで何しても済まされてきたとこあったんだよね」
夏樹が自分自身の顔を好きではないことを、何となく勘付いていた。
彼が努力を重ねていることは、傍に居なければ解らない。近くで夏樹を見ていたからこそ、俺はそれを知っていた。
何時だって夏樹はちゃんと努力をしている。自分のルックスに甘んじるような真似をしない。
それは彼のセックスのテクニックが、何時も物語っていた。
努力をしなければ性の仕事だって上手くいかない。どれだけ夏樹は努力を重ねてきたのだろうか。
「だからね、歌ってみたを始めたの。誰も俺の姿なんて解らないでしょ?
美醜関係なく努力で報われる世界だから………楽しかった。居場所を見付けたみたいで………。
吸音材をクローゼットに貼ったりして声が漏れないように歌ったりとかさ………ずっと頑張ってきた………」
そんな努力をしてきたのかと思いながら、俺と夏樹の状況の差を噛み締める。
俺はあの晴天の霹靂みたいな事件の前までは、制作をする状況はとても恵まれていた。
家族の支えというものが俺には存在していたのだ。
「それでもやっぱりバレちゃうんだよねぇ。うちの家、ちょっとうるさいお家柄でさぁ……。そーいう浮いたの全部ダメなんだよね。
だからいろんなところで隠れて撮ったよ。蔵で取ったりしてさぁ………。
………それでも見付かるの。ダメなの………」
「…………蔵なんか普通の家にねぇだろ………」
思わず突っ込みを入れながら、缶チューハイを一口含む。
精一杯何時も通りに振る舞おうとしても、意識してしまえばもうドツボだ。
さっきから夏樹が話す度に心が苦しい。
すると深く溜め息を吐いた夏樹がこう云った。
「結局マイクとか機材全部棄てられちゃって、大好きだった人の作った歌、最期に歌って終わった。
終わったっていうか新しい曲、もう撮れなかったんだ。
前いったかな、好きな人。その人の作った曲に恋してた。
顔も姿も声もわからないんだよ?でも恋……してた………」
アルコールのせいなのか照れのせいなのか解らない。けれど夏樹は顔を真っ赤に染めて俯く。
夏樹が……空蘭さんが………最期に歌った曲を作った人が好きな人だったなら、その人間は蝶-Hirari-だ。
夏樹が俺に恋していた。俺が嘗て空蘭さんに異常な執着心を持っていたように。
全く同じように恋していた。作る作品を愛していた。
俺はこの時に「蝶-Hirari-は俺だ」と言えなかった。
今の音楽を作ってない悠哉の儘で、蝶-Hirari-が俺だと打ち明けたくなかったのだ。
「この人なら心で繋がれるかもって。何時かオリジナルの曲持つならこの人のが良いって思ってた。
………でも俺より先に音楽辞めちゃって大失恋…………。
……空蘭好きって云ってる人に話すべき話じゃないね、ごめん」
繋がれたよ。繋がれた。本当は繋がることが出来た。
何時もみたいに身体と同じで、繋がることが俺達なら本当は出来るんだ。その確信を噛み締める。
「………音楽捨てたから、これ始めたの。手っ取り早く出来た非行がナンパについていくことだったから………。
それでマイクの代わりにチンコ持つようになった」
夏樹がそう言ってニッカリ笑った瞬間、俺は缶チューハイをおもわず吹き出す。
………ちょっと止めてよ今!凄く良い雰囲気でドキドキしてたのに!
慌てて口元をティッシュペーパーで拭いながら、音楽を辞めて申し訳ないという気持ちが心が占めてゆく。
もしも俺が音楽を辞めないで続けていたのなら、夏樹が絶望した時に何かをしてやれたんじゃないだろうか。
どうして俺は音楽を辞めてしまっていて、今こうしているんだろう。
「………夏樹は……音楽があったら、セックスは必要ないの?」
俺の問い掛けに対して少し考えたような表情を浮かべ、首を傾げる。
それから笑いながら囁いた。
「セックスは好きだよ?大好き。でも………音楽出来るんだったらやりたいよ。やってたかった………!!もう出来ないからわかるんだ………!!!
歌より気持ちいいなんてないもん………!!」
夏樹のこの言葉を聞いた時に、久しぶりに頭の中にメロディが沸き上がる。
この人にどうしても歌ってほしい、綺麗なメロディ。
「でも……そんなタラレバの話、悲しくなっちゃうから……だから………抱いて…………」
タラレバの話じゃなかったなら、彼は一体どんな顔を浮かべるのだろうか。
そう思いながらまた、眩暈がするキスをした。
夏樹に触れれば触れるだけ、メロディの骨組みが俺の中でさらにしっかりとしてくる。
この曲を形におこしたい。どうしても形におこして、夏樹を本気で笑わせたい。
「んぁ………!!きょう、っ!へん……!!へんないきかたするぅ………!!ゆうやぁ……!!!」
夏樹が俺の下で悲鳴みたいに喘ぐ度、その身体に丁寧に舌を這わせてゆく。
ずっと触れたかった人の身体だったのなら、隅々まで愛撫したい。
「……ずっと変なんだよ、俺………お前が可愛くて仕方ない」
思わず漏れた言葉に対して、夏樹の顔が熱くなってゆくのが解る。
「ちょっと……!ゆうやそんな……!!なんでそんなこというの………!?」
焦る夏樹をとびきり優しく抱き寄せて、キスを落としてゆく。
何時もなら茶化せる筈の彼さえも、俺は完全にこっちの世界に引き摺り込んだ。
恋人みたいな優しいセックスは、何時ものゲームみたいなものじゃない。
この時俺は夏樹の事を、心の底から愛したくて抱いていた。
夏樹の弱いところをじっくりと優しく指で擦り上げれば、夏樹の表情が溶けていく。
「あっ……ゆびやさしぃ………ぜんぶ………!!どうにかなっちゃいそ………」
「なっていいよ。受け止めてあげるから……なって……… 」
快楽で震える夏樹の目から、涙が一筋流れてゆく。夏樹の中が絡まるように俺の指を締め付けるのも、なんとなく何時もと違う気がした。
愛し合うみたいなキスをしたい。甘くて甘くて仕方ない、優しいキスを夏樹にしたい。
唇を重ねてゆっくりと舌を這わせれば、俺の頬を押さえる指が震える。
それと同時に夏樹の目から涙が溢れた。
「こんなの………やさしすぎて………こわれちゃう…………」
「良いよ。抱き締めてあげる………」
夏樹の中から指を抜いて、ラテックスグローブを外す。
自分のものにゴムを付けてから、静かに夏樹に覆い被さった。
優しい愛撫で感じてしまった夏樹の入口に、自分のものを宛がう。
「……入れて良い?」
俺がそう問い掛けた瞬間、溶けた夏樹が譫言のように囁いた。
「………こんなセックスしたら………ゆうやとしかできなくなっちゃうくらい…………きもちいい………!!」
夏樹がポロポロ涙を流すのが余りに綺麗で、その涙を唇で受け止める。
ゆっくりキスをしながら夏樹の脚を拡げれば、悩ましげな表情を浮かべた。
この時にも俺の頭の中にはメロディが流れていて、俺の心を掻き乱す。
夏樹の中を広げながら、俺の先端が飲み込まれる。
「………いいじゃんもう、それでも………今俺だけみててよ……………」
ベッドのスプリングが軋む音が響き渡り、俺と夏樹の乱れた息が混ざり合う。
繋がった身体で熱に浮かされた夏樹とキスを交わしながら、夏樹にふさわしいメロディを頭に浮かべる。
その身体に溺れながらふと、夏樹はギターそっくりだと思った。
一晩中弾いても弾いても弾き足りない位に愛しい、俺のFlyingV。
そしてやっと今更、俺は『相棒』に会いに行こうと心に決めた。
「っ………悠哉変だよ?今日………。何時もそんなこといわないのに………!!」
戸惑う夏樹の身体を揺さぶりながら、甘く甘く囁く。
「うん、変かもしれない。でも変で良いや。俺今、すっごい優しい気持ちだから」
そう囁きながら、壊れ物にでも触れるかの様なキスをした。
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