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第四話
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個室の中を覗いてみれば、泣きじゃくるゆきちゃんの背中をナオが撫でている。
その隣でバカ女二人が喧喧囂囂とした様子で、ひたすら何かを喚いていた。
「夏樹君、ゆきの事振るなんて本当に最低!」
「ずっとゆきは夏樹君の事好きだったのに……可哀想………!!」
女の子の友情というものは、同意や同調を大事にする傾向が強い。
さっきからその典型例をずっと見せられているような、そんな気がした。
夏樹の荷物と俺の荷物はまだ、この個室の中にある。今この部屋に入るのはとても難しい気がした。
「…………いや、夏樹君は悪くないって……俺も焚き付けちゃったところあって……ごめん……」
今にも泣き出しそうなマコがそう言って頭を下げる横で、カナちゃんがその背中を労う様に叩く。
すると意外にもナオが口を開いた。
「………ちゃんとゆきと話してくれただろ?矢野は………ちゃんとゆきの事気にかけてたから……」
あのナオが夏樹の事を庇っている。
そう言いながらゆきちゃんの背中を軽く叩くと、泣き顔のゆきちゃんが頷く。
そして泣きじゃくりながらこう云った。
「……私は夏樹君の事…………ずっと好きだったけど、夏樹君にとっては今日知ったばかりの人だから……。
言われた。俺は君の事を全然知らないよって………。夏樹君の云ってること、何にも変じゃないよ………。
私、夏樹君と人間としても向き合ってなかったから」
泣きながら笑うゆきちゃんを見て、俺は初めて彼女がちゃんと可愛い事を理解した。
なんだかんだ夏樹はとても、優しい女の子に好かれていたと思う。
そんな喧騒の中でカナちゃんと目が合う。彼女は誰にも気付かれないように、そっと個室から出てきた。
その手の中には夏樹の荷物と俺の荷物を既に持っている。内心助かったと心から思った。
「……高瀬君、夏樹君は大丈夫?」
そう言いながら俺に夏樹の荷物を手渡す。俺はそれを受け取り頷いた。
「まぁ、なんとか。取り敢えず二人分の飲み代カナちゃんに預けるね。
………俺等、先帰るわ」
財布を開いて一万円札をカナちゃんの掌にねじ込み、夏樹の元へ戻ろうとする。
その時カナちゃんが俺の背に向けて叫んだ。
「……マコ、ちょっと空気読めないところあるけど、悪い奴じゃないからさ………!
また一緒に呑も!本当にありがとうね!」
この時にふんわりとマコがカナちゃんを好きな理由が、なんとなく解った様な気がした。
一度だけ振り返って手を振り、夏樹の元へと走る。夏樹は喫煙スペースで虚空を眺めていた。
喫煙スペースの扉を開いて柔らかい髪を撫でる。仄かに煙草の匂いのする夏樹を新鮮だと思った。
「………呑み直そーぜ」
夏樹が小さく頷いて俺の後についてくる。
居酒屋を出てから繁華街の中をフラフラと歩き、辺りを物色する。
俺が何処に行きたいというよりかは、夏樹が行きたい場所に連れて行きたい。
今の夏樹の事をトコトン甘やかしてあげたいのだ。すると夏樹の足がとある場所で止まった。
「………ねぇ、カラオケ行きたい。ダメ?」
俺にとって一番の鬼門の場所を、虚ろな目で眺めている。
先日の事もある俺としてはその場所に行くのは憂鬱だが、夏樹を思えば仕方ない。
今は彼がしたいようにさせてあげたいと思った。
「………俺、歌ったりしないけど、良いよ」
久しぶりにカラオケに足を踏み入れて、夏樹が手続きをする後ろ姿を見ている。
その合間に彼が小さく言葉を漏らした。
「俺、カラオケ普段控えてるの。辛くなるから。でも、たまにどうしようもなく我慢出来なくってさ………」
そう言いながら案内された部屋の中に入ると、即座に大きなタッチパネルを弄りマイクを手にする。
ソファーに腰かけようとしたその瞬間、俺は耳を疑ったのだ。
昔よく動画サイトで見ていた有名な作曲家のメロディーが流れ、その音に合わせて夏樹が叫ぶ。
その声の出し方は、正しく発声をしている人独特の声だったのだ。
嘗て父親に俺の好きな歌い手の曲を聴かせた時、それを教えて貰った。
その発声をしていた人こそが空蘭さんだった。
夏樹は全く画面を見ずに、滔々と歌い上げてゆく。
メロディーラインも正確で尚且つリズムも完璧だ。それに独特の裏声の切り替えしと巻き舌。
全てが力強く俺の事を惹き付ける。俺はこの歌い方を知っている。良く知っているのだ。
声を出して歌う夏樹はキラキラ輝いて見えた。物凄く眩しく光り輝いて見えた。
その姿を見ながら俺は、小さな声で彼の名を呼んだ。
「空蘭…………」
一曲目に入れた歌を完全に歌い切った夏樹が、満足そうな笑みを浮かべて俺を見る。
其処に居るのは俺が良く知っている夏樹だ。
何時も触れていた夏樹。キスの温度も身体の熱も、何もかも知り尽くした夏樹だ。
けれどこの姿は知らない夏樹なのに、一番よく知っている気がする。
「あはは、俺人前であんまり歌わないんだけど……悠哉だったらいいよね………。
自分から話したことってないんだけどさぁ、昔歌い手とかやった時期あってさぁ………」
夏樹がそう言いながら、俺の目の前でまた音楽を入れてゆく。
この時に俺はどうしていいのか解らずに硬直していた。
思わず声が震えるのを懸命に抑えながら、夏樹に質問を投げかける。
「その時、名前なんていうの……?」
一曲歌い切ったからなのか、スッキリした顔をした夏樹が俺を見る。
「空に蘭って書くの。花の蘭ね!!それでそらん。空蘭っていう名前だったよ!!!
流石に生活乱れてるから、昔みたいに綺麗な声じゃなくなったけれど!!」
体中の全身の毛が逆立つような、イク寸前のような体感。
逢いたくて逢いたくて仕方なかった人が、ずっと隣にいたという事実に衝撃を受ける。
思えば夏樹の声を綺麗だと思った理由は、空蘭さんによく似ていたからだった。
俺が気付いていることを悟られないように、懸命に心を押え付ける。
このままでは今、色々な感情が溢れ出してしまいそうだ。
「…………どうして歌、やめたんだ?」
この質問を投げかけた瞬間、声が震えだす。すると夏樹が俺の異変に気付いて目を見開いた。
正直もう、泣くことを我慢できない。
視界が揺らぐのと同時に、頬を涙が伝ってゆく。それと同時に二曲目のメロディーが流れだした。
「え………ちょっと悠哉………なんで泣いてるの??」
心配そうな表情を浮かべる夏樹に向かい、俺は首を左右に振る。
そのまま夏樹目掛けて叫んだ。
「………俺の事気にしないで歌ってくれ!!聴かせてくれよお前の声!!!」
ずっとずっと聴きたかった。恋焦がれてきた。大好きだった。何なら今だって大好きだ。
溢れ出す俺の感情を止められる理性なんてものは、一切其処に存在なんてしていない。
もう止める事なんて出来ないと、この時に俺は確信した。
「俺、ずっと………、ずっと好きだったんだよ!!!!お前の声が…………!!!」
泣きじゃくる俺を見ながら夏樹が満面の笑みを浮かべ、軽快なメロディーを歌い上げる。
一番聴きたかった歌声を今、全身で浴びていると思う。
泣きながら夏樹の声を聴き見上げれば、俺だけを真っ直ぐに見て歌う夏樹が其処にいる。
それだけで涙が溢れて止まらなかった。
「俺ね、姿褒められるよりも何よりも、歌を褒められるのが一番幸せだったから、今嬉しい!!」
久しぶりに音楽を身体の奥底から渇望している。
もっと音楽に触れたいと感じている自分が、其処にはちゃんと存在していた。
俺は長い長い時間、この声の為にメロディーを作ることを夢見てたのだ。
歌を歌いきった夏樹が汗を拭う。まだ泣き止まない俺の頭を撫でて、また新しい曲を入れてゆく。
この時に俺はもう一回、自分の曲を作りたいと思ってしまったのだ。
「悠哉って結構泣き虫だよね………気付いたらいっつも泣いてる気がする」
夏樹がそう囁きながら俺の隣に座り、何時も通りに腕を俺の首に回す。
そして何時も通りのキスを俺にした瞬間、身体が物凄く熱くなる気がした。
唇を触れ合わせただけだというのに眩暈がする。くらくらして熱に浮かされたみたいに心地いい。
音楽が始まったと同時に夏樹が俺から離れ、マイクを片手に立ち上がる。その時に俺の唇から本音が漏れた。
「もうだめだ………これ………」
今も昔も俺はどうやら、全く同じ人間にしか興味を持っていなかったようだ。
もうこれは恋と認めざる得ないと、絶望と希望を一気に抱きしめた。
その隣でバカ女二人が喧喧囂囂とした様子で、ひたすら何かを喚いていた。
「夏樹君、ゆきの事振るなんて本当に最低!」
「ずっとゆきは夏樹君の事好きだったのに……可哀想………!!」
女の子の友情というものは、同意や同調を大事にする傾向が強い。
さっきからその典型例をずっと見せられているような、そんな気がした。
夏樹の荷物と俺の荷物はまだ、この個室の中にある。今この部屋に入るのはとても難しい気がした。
「…………いや、夏樹君は悪くないって……俺も焚き付けちゃったところあって……ごめん……」
今にも泣き出しそうなマコがそう言って頭を下げる横で、カナちゃんがその背中を労う様に叩く。
すると意外にもナオが口を開いた。
「………ちゃんとゆきと話してくれただろ?矢野は………ちゃんとゆきの事気にかけてたから……」
あのナオが夏樹の事を庇っている。
そう言いながらゆきちゃんの背中を軽く叩くと、泣き顔のゆきちゃんが頷く。
そして泣きじゃくりながらこう云った。
「……私は夏樹君の事…………ずっと好きだったけど、夏樹君にとっては今日知ったばかりの人だから……。
言われた。俺は君の事を全然知らないよって………。夏樹君の云ってること、何にも変じゃないよ………。
私、夏樹君と人間としても向き合ってなかったから」
泣きながら笑うゆきちゃんを見て、俺は初めて彼女がちゃんと可愛い事を理解した。
なんだかんだ夏樹はとても、優しい女の子に好かれていたと思う。
そんな喧騒の中でカナちゃんと目が合う。彼女は誰にも気付かれないように、そっと個室から出てきた。
その手の中には夏樹の荷物と俺の荷物を既に持っている。内心助かったと心から思った。
「……高瀬君、夏樹君は大丈夫?」
そう言いながら俺に夏樹の荷物を手渡す。俺はそれを受け取り頷いた。
「まぁ、なんとか。取り敢えず二人分の飲み代カナちゃんに預けるね。
………俺等、先帰るわ」
財布を開いて一万円札をカナちゃんの掌にねじ込み、夏樹の元へ戻ろうとする。
その時カナちゃんが俺の背に向けて叫んだ。
「……マコ、ちょっと空気読めないところあるけど、悪い奴じゃないからさ………!
また一緒に呑も!本当にありがとうね!」
この時にふんわりとマコがカナちゃんを好きな理由が、なんとなく解った様な気がした。
一度だけ振り返って手を振り、夏樹の元へと走る。夏樹は喫煙スペースで虚空を眺めていた。
喫煙スペースの扉を開いて柔らかい髪を撫でる。仄かに煙草の匂いのする夏樹を新鮮だと思った。
「………呑み直そーぜ」
夏樹が小さく頷いて俺の後についてくる。
居酒屋を出てから繁華街の中をフラフラと歩き、辺りを物色する。
俺が何処に行きたいというよりかは、夏樹が行きたい場所に連れて行きたい。
今の夏樹の事をトコトン甘やかしてあげたいのだ。すると夏樹の足がとある場所で止まった。
「………ねぇ、カラオケ行きたい。ダメ?」
俺にとって一番の鬼門の場所を、虚ろな目で眺めている。
先日の事もある俺としてはその場所に行くのは憂鬱だが、夏樹を思えば仕方ない。
今は彼がしたいようにさせてあげたいと思った。
「………俺、歌ったりしないけど、良いよ」
久しぶりにカラオケに足を踏み入れて、夏樹が手続きをする後ろ姿を見ている。
その合間に彼が小さく言葉を漏らした。
「俺、カラオケ普段控えてるの。辛くなるから。でも、たまにどうしようもなく我慢出来なくってさ………」
そう言いながら案内された部屋の中に入ると、即座に大きなタッチパネルを弄りマイクを手にする。
ソファーに腰かけようとしたその瞬間、俺は耳を疑ったのだ。
昔よく動画サイトで見ていた有名な作曲家のメロディーが流れ、その音に合わせて夏樹が叫ぶ。
その声の出し方は、正しく発声をしている人独特の声だったのだ。
嘗て父親に俺の好きな歌い手の曲を聴かせた時、それを教えて貰った。
その発声をしていた人こそが空蘭さんだった。
夏樹は全く画面を見ずに、滔々と歌い上げてゆく。
メロディーラインも正確で尚且つリズムも完璧だ。それに独特の裏声の切り替えしと巻き舌。
全てが力強く俺の事を惹き付ける。俺はこの歌い方を知っている。良く知っているのだ。
声を出して歌う夏樹はキラキラ輝いて見えた。物凄く眩しく光り輝いて見えた。
その姿を見ながら俺は、小さな声で彼の名を呼んだ。
「空蘭…………」
一曲目に入れた歌を完全に歌い切った夏樹が、満足そうな笑みを浮かべて俺を見る。
其処に居るのは俺が良く知っている夏樹だ。
何時も触れていた夏樹。キスの温度も身体の熱も、何もかも知り尽くした夏樹だ。
けれどこの姿は知らない夏樹なのに、一番よく知っている気がする。
「あはは、俺人前であんまり歌わないんだけど……悠哉だったらいいよね………。
自分から話したことってないんだけどさぁ、昔歌い手とかやった時期あってさぁ………」
夏樹がそう言いながら、俺の目の前でまた音楽を入れてゆく。
この時に俺はどうしていいのか解らずに硬直していた。
思わず声が震えるのを懸命に抑えながら、夏樹に質問を投げかける。
「その時、名前なんていうの……?」
一曲歌い切ったからなのか、スッキリした顔をした夏樹が俺を見る。
「空に蘭って書くの。花の蘭ね!!それでそらん。空蘭っていう名前だったよ!!!
流石に生活乱れてるから、昔みたいに綺麗な声じゃなくなったけれど!!」
体中の全身の毛が逆立つような、イク寸前のような体感。
逢いたくて逢いたくて仕方なかった人が、ずっと隣にいたという事実に衝撃を受ける。
思えば夏樹の声を綺麗だと思った理由は、空蘭さんによく似ていたからだった。
俺が気付いていることを悟られないように、懸命に心を押え付ける。
このままでは今、色々な感情が溢れ出してしまいそうだ。
「…………どうして歌、やめたんだ?」
この質問を投げかけた瞬間、声が震えだす。すると夏樹が俺の異変に気付いて目を見開いた。
正直もう、泣くことを我慢できない。
視界が揺らぐのと同時に、頬を涙が伝ってゆく。それと同時に二曲目のメロディーが流れだした。
「え………ちょっと悠哉………なんで泣いてるの??」
心配そうな表情を浮かべる夏樹に向かい、俺は首を左右に振る。
そのまま夏樹目掛けて叫んだ。
「………俺の事気にしないで歌ってくれ!!聴かせてくれよお前の声!!!」
ずっとずっと聴きたかった。恋焦がれてきた。大好きだった。何なら今だって大好きだ。
溢れ出す俺の感情を止められる理性なんてものは、一切其処に存在なんてしていない。
もう止める事なんて出来ないと、この時に俺は確信した。
「俺、ずっと………、ずっと好きだったんだよ!!!!お前の声が…………!!!」
泣きじゃくる俺を見ながら夏樹が満面の笑みを浮かべ、軽快なメロディーを歌い上げる。
一番聴きたかった歌声を今、全身で浴びていると思う。
泣きながら夏樹の声を聴き見上げれば、俺だけを真っ直ぐに見て歌う夏樹が其処にいる。
それだけで涙が溢れて止まらなかった。
「俺ね、姿褒められるよりも何よりも、歌を褒められるのが一番幸せだったから、今嬉しい!!」
久しぶりに音楽を身体の奥底から渇望している。
もっと音楽に触れたいと感じている自分が、其処にはちゃんと存在していた。
俺は長い長い時間、この声の為にメロディーを作ることを夢見てたのだ。
歌を歌いきった夏樹が汗を拭う。まだ泣き止まない俺の頭を撫でて、また新しい曲を入れてゆく。
この時に俺はもう一回、自分の曲を作りたいと思ってしまったのだ。
「悠哉って結構泣き虫だよね………気付いたらいっつも泣いてる気がする」
夏樹がそう囁きながら俺の隣に座り、何時も通りに腕を俺の首に回す。
そして何時も通りのキスを俺にした瞬間、身体が物凄く熱くなる気がした。
唇を触れ合わせただけだというのに眩暈がする。くらくらして熱に浮かされたみたいに心地いい。
音楽が始まったと同時に夏樹が俺から離れ、マイクを片手に立ち上がる。その時に俺の唇から本音が漏れた。
「もうだめだ………これ………」
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