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第二話
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「頑張ってもう一回やりなおそうって、言い続けたんだよな………!!仕事もちゃんと立て直したし!!」
「その姿見ていたら、やっぱりこの人と生きていきたいって感じて………」
ロマンティックな空気を醸し出しながら、ヨリを戻した武勇伝を語り合う両親の目の前で、頭を抱えているのが兄貴と俺だ。
兄貴の方は俺を完全に気遣っていて病んでいたし、俺は俺で別な事で病んでいた。
今までの俺の乱れに乱れた私生活って、本当に一体何のためにあったのだろうか。
父親がキラキラした眼差しを浮かべて俺を見ながら、大きな地雷を踏み抜いてくる。
「だから悠哉、また無理して音楽諦めなくていいからさ…………!!母さんも心配してたんだよ!!」
「あの時の事は本当に、私がいけなかったから………とても心残りで……!!!」
今更?え?今更そんな事言っちゃうの?なんで?は?ふざけんなよ?俺完全にこれ振り回されてんじゃん?
懸命に沸き上がってくる怒りが今にも飛び出しそうで、口を開くのを耐えた。
俺が此処まで怒っている理由の大半が、俺がやけくそになって身売りまでした事実を家族は知らないからである。
まさか此処まで本件で俺を追い詰めていたなんて、夢にも思っちゃいないだろう。
何も言えない俺の隣で痺れを切らした兄が叫ぶ。
「二人が再婚すんのは勝手だけどさ、悠哉どんな気持ちで音楽諦めたと思ってんの?
二人とも勝手すぎるって。ちゃんと悠哉に謝らなくちゃダメだ!!」
兄貴の言葉がすんなり俺の中に染み込み、思わず涙が溢れそうになる。
けれど今更謝られた所で、俺の抱いた男の数が0に戻って清らかになる訳じゃない。
今更な事位解っている。音楽だって長らく俺は触れていないのだ。
「……………ごめんなさい。本当にごめんなさい。とても迷惑を掛けたと思っているの。だから直接話したかった」
あの母親が俺の頭を下げて、真面目な声色で謝罪の言葉を口にする。
この瞬間に俺は、この人も人間であったことを思い返した。
蝶-Hirari-の活動を思い返すものすべてを遮断しようとしていたし、俺だって沢山逃げ回っていたと思う。
逃げたくなる気持ちは俺も良く解っているつもりだ。全部終わらせよう。受け入れよう。そうしてあげよう。
だって俺が身体を売るようになったのは、俺が快楽に負けてしまった方のが全てだし。誰も悪くない。良くある話だ。
だけど本当はあの時のままで、音楽を続けて居たかった。
「いいよ、もう気にしないで。てか、再婚おめでとう」
親父と母親にそう伝えれば、俺の目の前で二人が笑う。
これで良かったんだろうと噛み締めながら、今にも泣き出してしまいそうな自分の心を見ないフリした。
***
実家から帰ろうと玄関から出れば、兄貴が実家の車の前にもう立っている。
辺りはもう真っ暗になっていて、夜が来たことを教えてくれた。
遠くで虫の音が聞こえる。此処が都会から少しだけ、離れている場所であるのを感じた。
家族全員乗せることの出来るワゴン車の鍵を弄びながら、兄貴が優しい笑みを浮かべる。
「………家まで送っていくから、少し話そうか」
そう言われた時に兄貴に、俺が無理をしているのを察されていたんだと感じた。
兄貴の言葉にただ頷いて助手席に座ろうとした瞬間、何だか目の前が涙で滲む。
そんな俺を見ないふりをしながら、兄貴が車のエンジンを入れた。
車が動き出した瞬間に涙が溢れ出し、懐かしい光景が全て滲んでいく。
兄貴の前でこんなにボロボロ泣くのは、俺の命日以来の事だ。
「辛かったろ?今日。悠哉偉いよ。俺ならあんなこと言えない。お前は偉いよ……」
兄貴は俺の感情を良く解っていると、この時ばかりは思っていた。
そう言えば引っ越しの時だって、兄貴が俺に「ギターを捨てられたくなかったら持っていくな」と言い出したのだ。
俺が如何にFlyingVを大事にしていたのかを、兄貴が一番良く解っている。
捨てられてしまったなら一生、音楽なんてやり直せない事を解っていたからだ。
ごめんね兄貴俺、本当に音楽捨てちゃったんだ。すごく大切にしてたんだけど。あの日から俺、頑張れなくなってしまってたんだ。
家に来た時に俺が本当に音楽をしていない事で、兄貴も悲しかったに違いない。それが手に取るように良くわかる。
「………俺さ、お前が俺の弟だから贔屓目で見てんのかもしれないけど、お前の作った曲すげぇ好きだったよ。
お前が投稿してたアカウント、まだみてる。だから俺も今回の事、どうしていいか解らなかった」
兄貴が今までにない位に俺に気遣い、優しく言葉を投げかける。
蝶-Hirari-を近くで見ていてくれているこの人に、ただただこの言葉を告げたいと感じた。
「………ありがと、心配かけて、ごめんね…………!!」
泣きながら無理矢理笑えば、悲し気な表情を浮かべて兄貴が笑い返す。
その笑顔を横目にしながらふと、俺のFlyingVは今どうしているんだろうと思った。
長らく触って居ないし、親父が所持していたとしてもメンテナンスも行き届いていないだろう。
ネックはきっと反り返ってしまっているだろうし、下手したらフレットまで錆びてしまっているかもしれない。
そんなことを考えていれば、俺の住んでいるマンションの前に車が到着した。
「兄貴ありがとう」
そう言って車から降りようとした時に、兄貴が労わる様な笑みを浮かべる。
兄貴の前で大分泣いてしまったからか、今はとてもスッキリとしていた。
どうにもならない時に泣く事は、悪いことではないと思う。
「………また愛に逢いにきてよ。待ってるから」
何処もかしこもぷにぷにで可愛い愛ちゃん。あの子はどんな大人になるんだろうか。
俺みたいな大人にはなっていて欲しくないなと思う。
「うん、またね……!!」
そう言いながら車から降りれば、マンションの植え込みの前に人影を見付ける。
其処にいたのは夏樹だった。
夜に来るとは言っていたけれど、思っていたより来るのが早い。
「……夏樹?」
俺が名前を呼べば顔を上げ、何だか不機嫌そうな表情を浮かべる。
その理由がさっぱりわからずに首を傾げれば、夏樹が俺の方に歩み寄ってきた。
「………ねぇ、今日の予定って榊さんだったの??俺の所に連絡来たけど………」
「え?違う。今日実家帰ってた。あれ兄貴の車」
ワゴン車目掛けて指させば、車の中から兄貴が頭を下げる。
すると夏樹が顔を真っ赤に染め上げて、慌てて頭を下げ返した。
「あれ悠哉その子、友達?イケメンじゃん」
兄貴が夏樹の顔をまじまじと見る。それに対してガチガチに緊張したままの夏樹が苦笑いを浮かべた。
「あ………はい……同じ大学で………」
夏樹が完全に得意の人見知りを発揮している。しおらしい上にお上品な夏樹を、何だか久しぶりに見た気がした。
兄貴の車を二人で見送りながら、カチカチに固まったままの夏樹の腰に腕を回す。
それから夏樹の顔を覗き込んだ。
「…………さっきお前なんで不機嫌だったの?」
全く理由が解らずに当たり散らされたこっちとしては、もの凄く理不尽な気持ちである。
すると夏樹は気まずそうに目を逸らし、なんだかよく解らないことを口走った。
「やー………んー………、なんか悠哉だけ楽しい事してんのかな?なんて?思って…………」
そう言われた時に今朝、榊さんからのメッセージを見て相手が夏樹じゃなく安心したことを思い返す。
コイツも似たような情を俺に抱くようになったかと思うと、なんだか不思議な気持ちになった。
「やー、大丈夫………今日、俺断ったから…………」
「ああそう………じゃあ良いや………」
お互いにしどろもどろな空気の中で、エレベーターに乗り込み部屋に向かう。
思い返せば俺も夏樹も、此処まで密な関係の人間は作って居なかった様に思った。
お互いの仕事の事を考えれば距離を置くのが一番良い。もう此処まで入り込みすぎているのは良くない気がする。
それでも今、夏樹に甘えたいと思う自分がいた。
玄関のドアを開いて中に入った瞬間、華奢な身体を抱き締める。
「…………今日甘えたい」
夏樹の耳元でそう囁けば、俺の腕に彼が手を回した。
「仕方ないなぁ悠哉は………良いよ………」
何時も通りのキスをしながら、思い切り夏樹の身体を抱き締める。
それと同時にまた涙が滲んでいる自分がいた。多分俺は諦めが悪いし執念深い。それにもの凄く引き摺る。
だからこそ夏樹のように、全く違うものを見せてくれる存在が有り難かった。
「その姿見ていたら、やっぱりこの人と生きていきたいって感じて………」
ロマンティックな空気を醸し出しながら、ヨリを戻した武勇伝を語り合う両親の目の前で、頭を抱えているのが兄貴と俺だ。
兄貴の方は俺を完全に気遣っていて病んでいたし、俺は俺で別な事で病んでいた。
今までの俺の乱れに乱れた私生活って、本当に一体何のためにあったのだろうか。
父親がキラキラした眼差しを浮かべて俺を見ながら、大きな地雷を踏み抜いてくる。
「だから悠哉、また無理して音楽諦めなくていいからさ…………!!母さんも心配してたんだよ!!」
「あの時の事は本当に、私がいけなかったから………とても心残りで……!!!」
今更?え?今更そんな事言っちゃうの?なんで?は?ふざけんなよ?俺完全にこれ振り回されてんじゃん?
懸命に沸き上がってくる怒りが今にも飛び出しそうで、口を開くのを耐えた。
俺が此処まで怒っている理由の大半が、俺がやけくそになって身売りまでした事実を家族は知らないからである。
まさか此処まで本件で俺を追い詰めていたなんて、夢にも思っちゃいないだろう。
何も言えない俺の隣で痺れを切らした兄が叫ぶ。
「二人が再婚すんのは勝手だけどさ、悠哉どんな気持ちで音楽諦めたと思ってんの?
二人とも勝手すぎるって。ちゃんと悠哉に謝らなくちゃダメだ!!」
兄貴の言葉がすんなり俺の中に染み込み、思わず涙が溢れそうになる。
けれど今更謝られた所で、俺の抱いた男の数が0に戻って清らかになる訳じゃない。
今更な事位解っている。音楽だって長らく俺は触れていないのだ。
「……………ごめんなさい。本当にごめんなさい。とても迷惑を掛けたと思っているの。だから直接話したかった」
あの母親が俺の頭を下げて、真面目な声色で謝罪の言葉を口にする。
この瞬間に俺は、この人も人間であったことを思い返した。
蝶-Hirari-の活動を思い返すものすべてを遮断しようとしていたし、俺だって沢山逃げ回っていたと思う。
逃げたくなる気持ちは俺も良く解っているつもりだ。全部終わらせよう。受け入れよう。そうしてあげよう。
だって俺が身体を売るようになったのは、俺が快楽に負けてしまった方のが全てだし。誰も悪くない。良くある話だ。
だけど本当はあの時のままで、音楽を続けて居たかった。
「いいよ、もう気にしないで。てか、再婚おめでとう」
親父と母親にそう伝えれば、俺の目の前で二人が笑う。
これで良かったんだろうと噛み締めながら、今にも泣き出してしまいそうな自分の心を見ないフリした。
***
実家から帰ろうと玄関から出れば、兄貴が実家の車の前にもう立っている。
辺りはもう真っ暗になっていて、夜が来たことを教えてくれた。
遠くで虫の音が聞こえる。此処が都会から少しだけ、離れている場所であるのを感じた。
家族全員乗せることの出来るワゴン車の鍵を弄びながら、兄貴が優しい笑みを浮かべる。
「………家まで送っていくから、少し話そうか」
そう言われた時に兄貴に、俺が無理をしているのを察されていたんだと感じた。
兄貴の言葉にただ頷いて助手席に座ろうとした瞬間、何だか目の前が涙で滲む。
そんな俺を見ないふりをしながら、兄貴が車のエンジンを入れた。
車が動き出した瞬間に涙が溢れ出し、懐かしい光景が全て滲んでいく。
兄貴の前でこんなにボロボロ泣くのは、俺の命日以来の事だ。
「辛かったろ?今日。悠哉偉いよ。俺ならあんなこと言えない。お前は偉いよ……」
兄貴は俺の感情を良く解っていると、この時ばかりは思っていた。
そう言えば引っ越しの時だって、兄貴が俺に「ギターを捨てられたくなかったら持っていくな」と言い出したのだ。
俺が如何にFlyingVを大事にしていたのかを、兄貴が一番良く解っている。
捨てられてしまったなら一生、音楽なんてやり直せない事を解っていたからだ。
ごめんね兄貴俺、本当に音楽捨てちゃったんだ。すごく大切にしてたんだけど。あの日から俺、頑張れなくなってしまってたんだ。
家に来た時に俺が本当に音楽をしていない事で、兄貴も悲しかったに違いない。それが手に取るように良くわかる。
「………俺さ、お前が俺の弟だから贔屓目で見てんのかもしれないけど、お前の作った曲すげぇ好きだったよ。
お前が投稿してたアカウント、まだみてる。だから俺も今回の事、どうしていいか解らなかった」
兄貴が今までにない位に俺に気遣い、優しく言葉を投げかける。
蝶-Hirari-を近くで見ていてくれているこの人に、ただただこの言葉を告げたいと感じた。
「………ありがと、心配かけて、ごめんね…………!!」
泣きながら無理矢理笑えば、悲し気な表情を浮かべて兄貴が笑い返す。
その笑顔を横目にしながらふと、俺のFlyingVは今どうしているんだろうと思った。
長らく触って居ないし、親父が所持していたとしてもメンテナンスも行き届いていないだろう。
ネックはきっと反り返ってしまっているだろうし、下手したらフレットまで錆びてしまっているかもしれない。
そんなことを考えていれば、俺の住んでいるマンションの前に車が到着した。
「兄貴ありがとう」
そう言って車から降りようとした時に、兄貴が労わる様な笑みを浮かべる。
兄貴の前で大分泣いてしまったからか、今はとてもスッキリとしていた。
どうにもならない時に泣く事は、悪いことではないと思う。
「………また愛に逢いにきてよ。待ってるから」
何処もかしこもぷにぷにで可愛い愛ちゃん。あの子はどんな大人になるんだろうか。
俺みたいな大人にはなっていて欲しくないなと思う。
「うん、またね……!!」
そう言いながら車から降りれば、マンションの植え込みの前に人影を見付ける。
其処にいたのは夏樹だった。
夜に来るとは言っていたけれど、思っていたより来るのが早い。
「……夏樹?」
俺が名前を呼べば顔を上げ、何だか不機嫌そうな表情を浮かべる。
その理由がさっぱりわからずに首を傾げれば、夏樹が俺の方に歩み寄ってきた。
「………ねぇ、今日の予定って榊さんだったの??俺の所に連絡来たけど………」
「え?違う。今日実家帰ってた。あれ兄貴の車」
ワゴン車目掛けて指させば、車の中から兄貴が頭を下げる。
すると夏樹が顔を真っ赤に染め上げて、慌てて頭を下げ返した。
「あれ悠哉その子、友達?イケメンじゃん」
兄貴が夏樹の顔をまじまじと見る。それに対してガチガチに緊張したままの夏樹が苦笑いを浮かべた。
「あ………はい……同じ大学で………」
夏樹が完全に得意の人見知りを発揮している。しおらしい上にお上品な夏樹を、何だか久しぶりに見た気がした。
兄貴の車を二人で見送りながら、カチカチに固まったままの夏樹の腰に腕を回す。
それから夏樹の顔を覗き込んだ。
「…………さっきお前なんで不機嫌だったの?」
全く理由が解らずに当たり散らされたこっちとしては、もの凄く理不尽な気持ちである。
すると夏樹は気まずそうに目を逸らし、なんだかよく解らないことを口走った。
「やー………んー………、なんか悠哉だけ楽しい事してんのかな?なんて?思って…………」
そう言われた時に今朝、榊さんからのメッセージを見て相手が夏樹じゃなく安心したことを思い返す。
コイツも似たような情を俺に抱くようになったかと思うと、なんだか不思議な気持ちになった。
「やー、大丈夫………今日、俺断ったから…………」
「ああそう………じゃあ良いや………」
お互いにしどろもどろな空気の中で、エレベーターに乗り込み部屋に向かう。
思い返せば俺も夏樹も、此処まで密な関係の人間は作って居なかった様に思った。
お互いの仕事の事を考えれば距離を置くのが一番良い。もう此処まで入り込みすぎているのは良くない気がする。
それでも今、夏樹に甘えたいと思う自分がいた。
玄関のドアを開いて中に入った瞬間、華奢な身体を抱き締める。
「…………今日甘えたい」
夏樹の耳元でそう囁けば、俺の腕に彼が手を回した。
「仕方ないなぁ悠哉は………良いよ………」
何時も通りのキスをしながら、思い切り夏樹の身体を抱き締める。
それと同時にまた涙が滲んでいる自分がいた。多分俺は諦めが悪いし執念深い。それにもの凄く引き摺る。
だからこそ夏樹のように、全く違うものを見せてくれる存在が有り難かった。
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