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第一話
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手土産に選んだものはそれなりにお高いクッキーと、赤ちゃん専用のお洋服。
これで実家に帰る準備は完璧だと、心からそう思っていた。
実家に向かう電車の中で、俺の携帯にメッセージが届く。それは榊さんからだった。
大体榊さんから連絡が来る時なんて、いやらしい誘いのみである。
そう思いながらメッセージを開けば、案の定のお誘いが其処にはあった。
『今日空いてたりしないか?今日の子も攻め甲斐あるぞ』
今日の相手は夏樹ではないのかと思いながら、何故かほんの少しだけ安堵する。
ちょっとした独占欲みたいなものが、自分の中で生まれ始めている。それが何だか気持ち悪く感じた。
夏樹は俺のものじゃない。勘違いするのはいけない事だ。夏樹が何処で誰とやってても俺に関係ない。
気を取り直して、榊さんのメッセージに返事を返す。
『ごめん榊さん!!今日俺急遽実家帰んないといけないんだ!また誘って!!』
俺の送ったメッセージに対して『OK』というスタンプが帰って来る。
それを確認しながら携帯を閉じようとすれば、更に夏樹からメッセージが来た。
『今夜泊めてー!!』
夏樹は本当に頻繁に俺の家に来ては、我が家の様に過ごして帰ってゆく。
最近の週末の過ごし方といえば、大体夏樹とセックスばっかりだ。酷い時は一日中セックスだけをしている事もある。
思えば実家とは言えど夏樹以外の予定が入ったのは久しぶりだった。
『多分帰り夜になるけどいい?』
俺が送ったメッセージ対して、大きなハートマークが飛んでくる。
多分今夜も来るんだろうなと思いながら、携帯のカバーをやっと閉じた。
夏樹の距離のバグリ方は少し異常だと思う。そんなんだからすごく好かれるか、全く好かれないかの二択なのだ。
もう少しだけ上手くやり過ごせばいいのになんて、ぼんやりと思う。
そんなくだらないことを考えていると、嘗て俺が住んでいた駅に辿り着いた。
ホームに降りて懐かしい街並みを見回す。閑静な住宅街と、ぽつぽつと並ぶ小さなお店。
こんなに静かな土地で過ごしてきたんだなぁと、今の家の周りの喧騒を思い返して笑った。
久しぶりの実家は何だか大きく感じてとても入りづらい。
気持ち的にはラスボスが住んでいる城の前に立っているような、そんな感じだ。
意を決して門を開けようとした瞬間に、玄関のドアが開く。
すると愛ちゃんを抱かかえた兄貴と、その奥さんの結衣さんが立っていた。
ラフな格好をしたいかにも理想の家族の三人の間には、幸せな空気が漂っている。
「お帰り」
兄貴がそう言いながら嬉しそうな笑みを浮かべる。出迎えてくれたのが兄貴で、安心している自分がいた。
ラスボスと戦う前に、仲間に合流出来た様なそんな感じだ。
「ただいま……!!」
この言葉を口にするのは、何だかとても久しぶりだ。長らく口にしていなかったように思う。
実家には実家でしか嗅げない独特の匂いがしていて、なんだか懐かしい気持ちになった。
靴を脱いで玄関に並べ、久しぶりに足を踏み入れる。そういえば俺はこの家で暮らしていたんだなぁと、改めて思った。
リビングに置いてあるベビーベッドに、結衣さんが愛ちゃんを寝かせる。
その様子を隣で見ながら、とても優しい気持ちに浸っていた。
俺が自分の子を持つなんて未来は無いけれど、赤ちゃんはとても可愛いと思う。
ベビーベットの中ですやすやと眠る愛ちゃんの手のひらを、指先で撫でる。
赤ちゃん独特の柔らかい手は、触っていてとても気持ちがいい。何処もかしこもぷにぷにとしている。
すると愛ちゃんが俺の指をぎゅっと、ぷにぷにの手で握り締めた。
可愛い。物凄く可愛い。最早愛しいと迄思う。
思わず顔が綻びれば、俺の目の前にいる兄貴が幸せそうな笑みを浮かべる。
「ホント俺の娘可愛いだろ……??マジで嫁にやりたくないわ……。今から愛の彼氏にどういって結婚諦めさせようか考えてるもん……」
「あー、兄貴それは俺も武器とか持って応戦するわ………ホント可愛いよ、愛ちゃん……」
なんやかんや行きたくない気持ちでいっぱいだった実家も、実際帰ってみればそれなりに都だ。
兄貴に手土産を手渡しながら、リビングのソファーで一息つく。するとその時、とても聞き覚えのある声がした。
「悠哉、久しぶりね………」
その声に思わず身体が強張る。声色は穏やかだけれど、俺に与えるものは歴とした恐怖感だ。
引き攣った笑みを浮かべながら振り返れば、其処には母親がいるではないか。
珍しく化粧迄施して、気合の入った様子である。その気合が余計に俺に恐怖感を与えていた。
「………久しぶり」
俺がやっと捻り出せた言葉といえば、それ位しか無かった。
ラスボスがいきなり俺の真横に座った瞬間、物凄く悲鳴を上げたい気持ちに駆られる。
思わず露骨に体がびくりと跳ねたけれど、母は全くそんなことに気付かずニコニコと微笑む。
その光景を見ている兄貴が、心配そうに俺に視線を送ってくれていた。
「………母さん、そろそろ喫茶店行こうか。来るんだろ今日」
え?喫茶店?は?家でよくね?なんで?ていうか誰が来るの?
さっぱり兄貴の云ってる言葉の意味が解らず戸惑っていれば、ご機嫌な母親が鼻歌交じりにこういった。
「そうね!行きましょう!!実はお母さん再婚することになりました!!!」
はい!?!?!?
さっぱり事態が呑み込めない俺を置き去りに、母親は母親のペースで物事を進めていく。
何にも言葉を発することが出来ないままの俺を、兄貴がただひたすらに心配そうに見ていた。
家の近所にある地域感満載の喫茶店では、お年寄りが集まって賑やかに漫談している。
全てが木造で出来ている温かみのある店内の中は、とても穏やかでいい空間である。
その脇で俺と兄貴が、葬式みたいな表情を浮かべて掛けていた。まるで俺たちのいるテーブルだけが氷河期と言っても過言じゃない。
放心状態の儘で兄貴に頼まれたブレンドコーヒーに口を付ければ、ご機嫌な母が意気揚々と話しだす。
「ごめんねずっと言えなくて!!ちゃんと話しておこうとは思ってたんだけど……中々悠哉帰って来ないでしょう??」
最早この世の春と言わんばかりな母の様子を見ながら、相変わらず勢いが物凄いと思う。
母親に付き合っている人がいるなんて話を、俺は兄からも聞いてはいない。
一体どんなエクストリーム再婚をするつもりなんだと思いつつ、ほんの少しだけ父親が心配になる。
俺の記憶の中の親父の姿と言えば、なんだかんだこの女を愛していた様に思えた。
親父との最後の連絡のやり取りは、去年の夏位だったような気がする。
この頃から連絡を取っていない辺りトンだ親不孝に違いない。
この時も親父はなんだかんだ、母親の身を案じていた。
「…………なぁ、母さん。その事親父知ってんのか?」
俺がそう問いかけた瞬間、とても気まずそうな兄が口を開く。
「悠哉、その件なんだけれど………」
兄貴が何かを言いかけた瞬間、母親が椅子から立ち上がって手を振った。
「あ!!アナタ!!此処よ!!」
もうアンタその新しい男の事、アナタ呼ばわりとかしてんの!?!?いい加減にして!?!?何なの本当に!?!?
思わず心の声が喉から飛び出しそうになった瞬間、俺の目の前に懐かしい姿の男が現れた。
其処に居たのは紛れもなく、俺の親父だった。
「久しぶりだな………元気だったか、悠哉!!」
え?なんで?なんで今親父が此処に居るの?母親再婚するんじゃないの?
なんで親父が今いるの?どうして昔の男が来たの?
完全に固まる俺を見ながら、兄貴が申し訳なさそうな表情を浮かべる。そして驚くべきことを口にした。
「母さんの再婚相手…………父さんなんだよ………」
「えっと………それはつまり………?」
苦笑いを浮かべる俺を他所に、母親が全く空気の読めない様子で答えた。
「ヨリを戻しました!!」
この時に俺は完全に呆れ返り、何も言葉を出せないでいた。
だってこれがまかり通ってしまうなら、俺は別に音楽を辞める必要性が無かったという事になってしまうからだった。
これで実家に帰る準備は完璧だと、心からそう思っていた。
実家に向かう電車の中で、俺の携帯にメッセージが届く。それは榊さんからだった。
大体榊さんから連絡が来る時なんて、いやらしい誘いのみである。
そう思いながらメッセージを開けば、案の定のお誘いが其処にはあった。
『今日空いてたりしないか?今日の子も攻め甲斐あるぞ』
今日の相手は夏樹ではないのかと思いながら、何故かほんの少しだけ安堵する。
ちょっとした独占欲みたいなものが、自分の中で生まれ始めている。それが何だか気持ち悪く感じた。
夏樹は俺のものじゃない。勘違いするのはいけない事だ。夏樹が何処で誰とやってても俺に関係ない。
気を取り直して、榊さんのメッセージに返事を返す。
『ごめん榊さん!!今日俺急遽実家帰んないといけないんだ!また誘って!!』
俺の送ったメッセージに対して『OK』というスタンプが帰って来る。
それを確認しながら携帯を閉じようとすれば、更に夏樹からメッセージが来た。
『今夜泊めてー!!』
夏樹は本当に頻繁に俺の家に来ては、我が家の様に過ごして帰ってゆく。
最近の週末の過ごし方といえば、大体夏樹とセックスばっかりだ。酷い時は一日中セックスだけをしている事もある。
思えば実家とは言えど夏樹以外の予定が入ったのは久しぶりだった。
『多分帰り夜になるけどいい?』
俺が送ったメッセージ対して、大きなハートマークが飛んでくる。
多分今夜も来るんだろうなと思いながら、携帯のカバーをやっと閉じた。
夏樹の距離のバグリ方は少し異常だと思う。そんなんだからすごく好かれるか、全く好かれないかの二択なのだ。
もう少しだけ上手くやり過ごせばいいのになんて、ぼんやりと思う。
そんなくだらないことを考えていると、嘗て俺が住んでいた駅に辿り着いた。
ホームに降りて懐かしい街並みを見回す。閑静な住宅街と、ぽつぽつと並ぶ小さなお店。
こんなに静かな土地で過ごしてきたんだなぁと、今の家の周りの喧騒を思い返して笑った。
久しぶりの実家は何だか大きく感じてとても入りづらい。
気持ち的にはラスボスが住んでいる城の前に立っているような、そんな感じだ。
意を決して門を開けようとした瞬間に、玄関のドアが開く。
すると愛ちゃんを抱かかえた兄貴と、その奥さんの結衣さんが立っていた。
ラフな格好をしたいかにも理想の家族の三人の間には、幸せな空気が漂っている。
「お帰り」
兄貴がそう言いながら嬉しそうな笑みを浮かべる。出迎えてくれたのが兄貴で、安心している自分がいた。
ラスボスと戦う前に、仲間に合流出来た様なそんな感じだ。
「ただいま……!!」
この言葉を口にするのは、何だかとても久しぶりだ。長らく口にしていなかったように思う。
実家には実家でしか嗅げない独特の匂いがしていて、なんだか懐かしい気持ちになった。
靴を脱いで玄関に並べ、久しぶりに足を踏み入れる。そういえば俺はこの家で暮らしていたんだなぁと、改めて思った。
リビングに置いてあるベビーベッドに、結衣さんが愛ちゃんを寝かせる。
その様子を隣で見ながら、とても優しい気持ちに浸っていた。
俺が自分の子を持つなんて未来は無いけれど、赤ちゃんはとても可愛いと思う。
ベビーベットの中ですやすやと眠る愛ちゃんの手のひらを、指先で撫でる。
赤ちゃん独特の柔らかい手は、触っていてとても気持ちがいい。何処もかしこもぷにぷにとしている。
すると愛ちゃんが俺の指をぎゅっと、ぷにぷにの手で握り締めた。
可愛い。物凄く可愛い。最早愛しいと迄思う。
思わず顔が綻びれば、俺の目の前にいる兄貴が幸せそうな笑みを浮かべる。
「ホント俺の娘可愛いだろ……??マジで嫁にやりたくないわ……。今から愛の彼氏にどういって結婚諦めさせようか考えてるもん……」
「あー、兄貴それは俺も武器とか持って応戦するわ………ホント可愛いよ、愛ちゃん……」
なんやかんや行きたくない気持ちでいっぱいだった実家も、実際帰ってみればそれなりに都だ。
兄貴に手土産を手渡しながら、リビングのソファーで一息つく。するとその時、とても聞き覚えのある声がした。
「悠哉、久しぶりね………」
その声に思わず身体が強張る。声色は穏やかだけれど、俺に与えるものは歴とした恐怖感だ。
引き攣った笑みを浮かべながら振り返れば、其処には母親がいるではないか。
珍しく化粧迄施して、気合の入った様子である。その気合が余計に俺に恐怖感を与えていた。
「………久しぶり」
俺がやっと捻り出せた言葉といえば、それ位しか無かった。
ラスボスがいきなり俺の真横に座った瞬間、物凄く悲鳴を上げたい気持ちに駆られる。
思わず露骨に体がびくりと跳ねたけれど、母は全くそんなことに気付かずニコニコと微笑む。
その光景を見ている兄貴が、心配そうに俺に視線を送ってくれていた。
「………母さん、そろそろ喫茶店行こうか。来るんだろ今日」
え?喫茶店?は?家でよくね?なんで?ていうか誰が来るの?
さっぱり兄貴の云ってる言葉の意味が解らず戸惑っていれば、ご機嫌な母親が鼻歌交じりにこういった。
「そうね!行きましょう!!実はお母さん再婚することになりました!!!」
はい!?!?!?
さっぱり事態が呑み込めない俺を置き去りに、母親は母親のペースで物事を進めていく。
何にも言葉を発することが出来ないままの俺を、兄貴がただひたすらに心配そうに見ていた。
家の近所にある地域感満載の喫茶店では、お年寄りが集まって賑やかに漫談している。
全てが木造で出来ている温かみのある店内の中は、とても穏やかでいい空間である。
その脇で俺と兄貴が、葬式みたいな表情を浮かべて掛けていた。まるで俺たちのいるテーブルだけが氷河期と言っても過言じゃない。
放心状態の儘で兄貴に頼まれたブレンドコーヒーに口を付ければ、ご機嫌な母が意気揚々と話しだす。
「ごめんねずっと言えなくて!!ちゃんと話しておこうとは思ってたんだけど……中々悠哉帰って来ないでしょう??」
最早この世の春と言わんばかりな母の様子を見ながら、相変わらず勢いが物凄いと思う。
母親に付き合っている人がいるなんて話を、俺は兄からも聞いてはいない。
一体どんなエクストリーム再婚をするつもりなんだと思いつつ、ほんの少しだけ父親が心配になる。
俺の記憶の中の親父の姿と言えば、なんだかんだこの女を愛していた様に思えた。
親父との最後の連絡のやり取りは、去年の夏位だったような気がする。
この頃から連絡を取っていない辺りトンだ親不孝に違いない。
この時も親父はなんだかんだ、母親の身を案じていた。
「…………なぁ、母さん。その事親父知ってんのか?」
俺がそう問いかけた瞬間、とても気まずそうな兄が口を開く。
「悠哉、その件なんだけれど………」
兄貴が何かを言いかけた瞬間、母親が椅子から立ち上がって手を振った。
「あ!!アナタ!!此処よ!!」
もうアンタその新しい男の事、アナタ呼ばわりとかしてんの!?!?いい加減にして!?!?何なの本当に!?!?
思わず心の声が喉から飛び出しそうになった瞬間、俺の目の前に懐かしい姿の男が現れた。
其処に居たのは紛れもなく、俺の親父だった。
「久しぶりだな………元気だったか、悠哉!!」
え?なんで?なんで今親父が此処に居るの?母親再婚するんじゃないの?
なんで親父が今いるの?どうして昔の男が来たの?
完全に固まる俺を見ながら、兄貴が申し訳なさそうな表情を浮かべる。そして驚くべきことを口にした。
「母さんの再婚相手…………父さんなんだよ………」
「えっと………それはつまり………?」
苦笑いを浮かべる俺を他所に、母親が全く空気の読めない様子で答えた。
「ヨリを戻しました!!」
この時に俺は完全に呆れ返り、何も言葉を出せないでいた。
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