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第四話
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夏樹はなんだかんだ言いながらも、きっちり起きて大学に向かう。そういう所は真面目な奴だと思う。
一方俺は今日は必修の授業は無い日だから、サボってしまおうと思っていた。
夕方になったら売り専の仕事に出る位が、俺の今日の予定である。
ベッドの中で伸びをしながら、ゆったりと起床した。
…………なんて自由な朝だろう!!
昨日夏樹とセックスをした時に、汗で汚れたシーツを洗濯機に突っ込む。それを干してからテレビを見る。
和やかな良い昼の一時。この時間は最近人疲れしている俺には、とても贅沢だと思う。
するとその時、俺の家の玄関の鍵が勝手に開いた様な音がした。
思わずドアの方に振り返れば、ドアが開く音がする。
もしかして泥棒でも入ったのだろうか。そう感じた瞬間、リビング兼俺の部屋のドアが開いた。
「悠哉………お前何してんだ……今学校じゃないのかよ……」
俺の事を下げずんだような眼差しを浮かべながら、謎に大きい紙袋片手の兄貴が俺を見下ろす。
この瞬間俺の贅沢な一時は、完全に潰れたと思った。
「え……兄貴………??なんで??」
兄貴は大手企業でちゃんと仕事をしていて、更に最近子供も生まれたばかりである。
なお女の子が生まれた。名前は愛ちゃん。まだ0歳だ。物凄く可愛い。
奥さんの結衣さんはとても優しくて、兄貴には勿体無い位の美人だ。
そんな兄貴がこんな真昼間に何故、俺の家に来るのだろうか。仕事は一体どうしたのだろう。
兄貴が深く溜め息を吐きながら、俺の目の前に紙袋の中身を置いていく。
それは全て母親から時折送り込まれるインスタント食品の数々であった。
「母さんがお前と一切連絡がつかない事で病んでてさ。母さんに来られるよりましだろうから有給使った。
直接会えるとは思って無かったけどな……」
貴重な有給を俺の生存確認に使わないで!?せめて奥さんとか姪っ子ちゃんの為に使って!?!?
そう思いながら、体勢を正座に変えて頭を下げる。申し訳ない。申し訳なさすぎて、頭を一切上げられない。
すると兄貴が俺の部屋を見回しながら、たった一言だけ呟いた。
「………楽器、置いてるかもしれないなって、思って……本当に今音楽やってないんだな……」
ずきりと胸が痛くなるような感覚と共に、過去の俺と兄貴の事を思い返す。
兄貴は兄貴で俺が音楽をやっているのを近くで見ていて、支えてくれていた人の一人だ。
まだこの人は俺が音楽を断ち切れていない事を、何となく空気で察している。
楽器の影も形もない部屋を見ながら、兄貴はとても寂しそうな表情を浮かべた。
この人は蝶-Hirari-の命日の全貌を唯一知っている人だ。
「してないよ………大丈夫………」
そう言いながらコーヒーでも淹れようと思い立ち上がれば、兄貴が俺のベッドを凝視している。
思わず兄貴の視線の先を見れば、昨日使ったコンドームの包装がベッドサイドの上にそのままになっているではないか。
何事も無かったかの様に、使用済みコンドームの包装を回収する。すると兄貴が露骨に舌打ちをした。
嫌な沈黙が走る中で物凄い羞恥心に襲われる。これは辛すぎるし恥ずかしい。
やっぱり母親に此処に来られるよりかはマシだったと思いながらも、兄貴に生々しい所を見せてしまって気持ちが重くなる。
兄貴は一切コンドームの包装の事には触れずに、ゆっくりと話し始めた。
「母さんがお前と話したがってる。俺もお前と今の母さんは話すべきだと思ってるから、近々実家帰れ」
「え………怠い………なんで?」
間髪入れずに本音を漏らせば、兄貴が頭を抱えたままで深く溜め息を吐く。
それから色々な気持ちが詰まっているかのような表情を浮かべ、また黙り込んでしまった。
沈黙の空気がとても嫌で、ついキッチンに逃げ込む。
コーヒーを淹れるフリをしながら必死で自分の心を整理していく。
息が詰まって仕方なくてやっと母親から逃げ出した俺には、母親は完全に脅威である。
インスタントのコーヒーを持って兄貴の所に戻るなり、兄貴が俺に背を向けたままで嘆く。
「頼むから、今は話してやってくれ……。お前の為でもある事だから………」
そんな事言われても正直、話したいと全く思えない。
けれどこの時に兄貴が何かを隠している事を察した。
「………なんかあったの?」
「まぁ、あった」
俺の問い掛けに対して兄貴がすぐに言葉を返す。変な間合いと嫌な空気感のままで、時間ばかりが過ぎていく。
何かが起きているんだったら、兄貴が話してくれてもいいだろうに。
母親と話すのも嫌だし顔を見るのだって嫌だ。嫌いじゃないけど面倒くさい。
そう思いながらコーヒーに口を付けた時、重々しい口を兄貴が開いた。
「母さんが自分から面と向かって話したいって。
俺から言おうかって言ったけど、よく考えたら確かに母さんがお前に話すべきだと思うよ」
そんな事どうだっていい。俺は別に話したくなんて無い。
何があったのかなんてさっぱり解らないけれど、それを聞いたからどうなんだというのだ。
全く言葉を発しなくなった俺に対して、兄貴が溜め息を吐く。
そしてとんでもない爆撃を口から落とした。
「…………お前が実家に行かなきゃ……思いつめた母さんが、合鍵使って此処来るぞ!?!?
いいのか!?!?またコンドームのカラ見付かっても!!!なんなら最中に乗り込まれても!!!!
今度は母さんに!!!」
「困ります!!!!!帰ります!!!!!実家に帰らせて頂きます!!!!!喜んでお家帰ります!!!!!」
やりかねない!!あの女ならやりかねない!!!
今までは別に此処に来られても困らなかったが、今となっては滅茶苦茶困る!!
何故なら夏樹が部屋に来るからだ!!
最中に来られた時の言い訳なんて、俺は一切考えていない!!
「ホント今日、俺が行って良かったと思ってるよ……。どれだけヤバイのかが解って貰えて良かった……」
呆れた様に溜め息を吐いた兄貴が、やっと俺が淹れたインスタントコーヒーに口を付ける。
確かに兄貴の云う通りである。エキセントリックな離婚をした母親の事だ。いつ何を思い立つのか解らない。
俺は自分がゲイである事を、母親にだけは話せないと思っている。
家族にバレたくない。願わくは一生隠したい。
「いやー、解った。それで解った。滅茶苦茶理解したわ……。ただでさえさっき気まずかったのに……」
「まぁ、それ見付けた俺が一番気まずいからな?なんで弟のそんな生々しい部分を……」
やっと和やかな空気になったけれど、結局家に行かなければならないのは絶対だ。
しかもなるべく早いタイミングで。
スケジュールを確認すれば、最短で今週の土曜日なら予定が作れる。
この日に実家に帰ろうと思った。
「今週の週末実家帰るわ。日帰りになるけど」
「いきなり決断早いじゃねぇかよ……。まぁ、待ってるよ。じゃあ週末に………」
兄貴がそう言いながらコーヒーを一気に飲み切る。
そしてマグカップをテーブルに置いて、静かに立ち上がった。
「悪かったな、いきなり来て。今度は必ず一報入れてから来るから……」
「うん……ホント一報入れてから来て………」
兄貴も俺もお互いに、コンドームの包装の件で心にダメージを負っているようだ。
二人で誓約を交わし合いながら、玄関から出て行く兄を見送る。
すると兄貴は部屋から出て行く前に、俺の方に振り返って微笑んだ。
「……でも、お前が家に帰って来るの、俺は楽しみにしてるから。愛も大きくなったから!!
………じゃあ土曜日にな!!」
重たいドアが閉まるのと同時に、床に座り込んで溜め息を吐く。
家族だから何時か必ず顔を合わせなければいけないのは、正直前から良く理解していたつもりだった。
それなのに今とても気が重い。
時計を確認すればもう、出勤の準備をしなければいけない時間だ。慌てて髪をセットしてお洒落な服に身を包む。
気晴らしとまではいかないだろうけど、今日は人を抱くのに専念したい。余計な事なんて絶対に考えたくない。
お気に入りの靴を履いて気分を高めて外に出る。懸命に気持ちを切り替えながら、店に向かって歩き出した。
一方俺は今日は必修の授業は無い日だから、サボってしまおうと思っていた。
夕方になったら売り専の仕事に出る位が、俺の今日の予定である。
ベッドの中で伸びをしながら、ゆったりと起床した。
…………なんて自由な朝だろう!!
昨日夏樹とセックスをした時に、汗で汚れたシーツを洗濯機に突っ込む。それを干してからテレビを見る。
和やかな良い昼の一時。この時間は最近人疲れしている俺には、とても贅沢だと思う。
するとその時、俺の家の玄関の鍵が勝手に開いた様な音がした。
思わずドアの方に振り返れば、ドアが開く音がする。
もしかして泥棒でも入ったのだろうか。そう感じた瞬間、リビング兼俺の部屋のドアが開いた。
「悠哉………お前何してんだ……今学校じゃないのかよ……」
俺の事を下げずんだような眼差しを浮かべながら、謎に大きい紙袋片手の兄貴が俺を見下ろす。
この瞬間俺の贅沢な一時は、完全に潰れたと思った。
「え……兄貴………??なんで??」
兄貴は大手企業でちゃんと仕事をしていて、更に最近子供も生まれたばかりである。
なお女の子が生まれた。名前は愛ちゃん。まだ0歳だ。物凄く可愛い。
奥さんの結衣さんはとても優しくて、兄貴には勿体無い位の美人だ。
そんな兄貴がこんな真昼間に何故、俺の家に来るのだろうか。仕事は一体どうしたのだろう。
兄貴が深く溜め息を吐きながら、俺の目の前に紙袋の中身を置いていく。
それは全て母親から時折送り込まれるインスタント食品の数々であった。
「母さんがお前と一切連絡がつかない事で病んでてさ。母さんに来られるよりましだろうから有給使った。
直接会えるとは思って無かったけどな……」
貴重な有給を俺の生存確認に使わないで!?せめて奥さんとか姪っ子ちゃんの為に使って!?!?
そう思いながら、体勢を正座に変えて頭を下げる。申し訳ない。申し訳なさすぎて、頭を一切上げられない。
すると兄貴が俺の部屋を見回しながら、たった一言だけ呟いた。
「………楽器、置いてるかもしれないなって、思って……本当に今音楽やってないんだな……」
ずきりと胸が痛くなるような感覚と共に、過去の俺と兄貴の事を思い返す。
兄貴は兄貴で俺が音楽をやっているのを近くで見ていて、支えてくれていた人の一人だ。
まだこの人は俺が音楽を断ち切れていない事を、何となく空気で察している。
楽器の影も形もない部屋を見ながら、兄貴はとても寂しそうな表情を浮かべた。
この人は蝶-Hirari-の命日の全貌を唯一知っている人だ。
「してないよ………大丈夫………」
そう言いながらコーヒーでも淹れようと思い立ち上がれば、兄貴が俺のベッドを凝視している。
思わず兄貴の視線の先を見れば、昨日使ったコンドームの包装がベッドサイドの上にそのままになっているではないか。
何事も無かったかの様に、使用済みコンドームの包装を回収する。すると兄貴が露骨に舌打ちをした。
嫌な沈黙が走る中で物凄い羞恥心に襲われる。これは辛すぎるし恥ずかしい。
やっぱり母親に此処に来られるよりかはマシだったと思いながらも、兄貴に生々しい所を見せてしまって気持ちが重くなる。
兄貴は一切コンドームの包装の事には触れずに、ゆっくりと話し始めた。
「母さんがお前と話したがってる。俺もお前と今の母さんは話すべきだと思ってるから、近々実家帰れ」
「え………怠い………なんで?」
間髪入れずに本音を漏らせば、兄貴が頭を抱えたままで深く溜め息を吐く。
それから色々な気持ちが詰まっているかのような表情を浮かべ、また黙り込んでしまった。
沈黙の空気がとても嫌で、ついキッチンに逃げ込む。
コーヒーを淹れるフリをしながら必死で自分の心を整理していく。
息が詰まって仕方なくてやっと母親から逃げ出した俺には、母親は完全に脅威である。
インスタントのコーヒーを持って兄貴の所に戻るなり、兄貴が俺に背を向けたままで嘆く。
「頼むから、今は話してやってくれ……。お前の為でもある事だから………」
そんな事言われても正直、話したいと全く思えない。
けれどこの時に兄貴が何かを隠している事を察した。
「………なんかあったの?」
「まぁ、あった」
俺の問い掛けに対して兄貴がすぐに言葉を返す。変な間合いと嫌な空気感のままで、時間ばかりが過ぎていく。
何かが起きているんだったら、兄貴が話してくれてもいいだろうに。
母親と話すのも嫌だし顔を見るのだって嫌だ。嫌いじゃないけど面倒くさい。
そう思いながらコーヒーに口を付けた時、重々しい口を兄貴が開いた。
「母さんが自分から面と向かって話したいって。
俺から言おうかって言ったけど、よく考えたら確かに母さんがお前に話すべきだと思うよ」
そんな事どうだっていい。俺は別に話したくなんて無い。
何があったのかなんてさっぱり解らないけれど、それを聞いたからどうなんだというのだ。
全く言葉を発しなくなった俺に対して、兄貴が溜め息を吐く。
そしてとんでもない爆撃を口から落とした。
「…………お前が実家に行かなきゃ……思いつめた母さんが、合鍵使って此処来るぞ!?!?
いいのか!?!?またコンドームのカラ見付かっても!!!なんなら最中に乗り込まれても!!!!
今度は母さんに!!!」
「困ります!!!!!帰ります!!!!!実家に帰らせて頂きます!!!!!喜んでお家帰ります!!!!!」
やりかねない!!あの女ならやりかねない!!!
今までは別に此処に来られても困らなかったが、今となっては滅茶苦茶困る!!
何故なら夏樹が部屋に来るからだ!!
最中に来られた時の言い訳なんて、俺は一切考えていない!!
「ホント今日、俺が行って良かったと思ってるよ……。どれだけヤバイのかが解って貰えて良かった……」
呆れた様に溜め息を吐いた兄貴が、やっと俺が淹れたインスタントコーヒーに口を付ける。
確かに兄貴の云う通りである。エキセントリックな離婚をした母親の事だ。いつ何を思い立つのか解らない。
俺は自分がゲイである事を、母親にだけは話せないと思っている。
家族にバレたくない。願わくは一生隠したい。
「いやー、解った。それで解った。滅茶苦茶理解したわ……。ただでさえさっき気まずかったのに……」
「まぁ、それ見付けた俺が一番気まずいからな?なんで弟のそんな生々しい部分を……」
やっと和やかな空気になったけれど、結局家に行かなければならないのは絶対だ。
しかもなるべく早いタイミングで。
スケジュールを確認すれば、最短で今週の土曜日なら予定が作れる。
この日に実家に帰ろうと思った。
「今週の週末実家帰るわ。日帰りになるけど」
「いきなり決断早いじゃねぇかよ……。まぁ、待ってるよ。じゃあ週末に………」
兄貴がそう言いながらコーヒーを一気に飲み切る。
そしてマグカップをテーブルに置いて、静かに立ち上がった。
「悪かったな、いきなり来て。今度は必ず一報入れてから来るから……」
「うん……ホント一報入れてから来て………」
兄貴も俺もお互いに、コンドームの包装の件で心にダメージを負っているようだ。
二人で誓約を交わし合いながら、玄関から出て行く兄を見送る。
すると兄貴は部屋から出て行く前に、俺の方に振り返って微笑んだ。
「……でも、お前が家に帰って来るの、俺は楽しみにしてるから。愛も大きくなったから!!
………じゃあ土曜日にな!!」
重たいドアが閉まるのと同時に、床に座り込んで溜め息を吐く。
家族だから何時か必ず顔を合わせなければいけないのは、正直前から良く理解していたつもりだった。
それなのに今とても気が重い。
時計を確認すればもう、出勤の準備をしなければいけない時間だ。慌てて髪をセットしてお洒落な服に身を包む。
気晴らしとまではいかないだろうけど、今日は人を抱くのに専念したい。余計な事なんて絶対に考えたくない。
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