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第二話
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何時もの食堂で昼飯を食べる。今日は身体を使う訳じゃないから軽い食事でいいと思う。
さっき買ってきた適当なパンを齧りながら、一人の時間を謳歌する。
すると俺の背中に誰かが圧し掛かってきた。
「よう悠!!今日呑みに行こうぜぇ??」
大学というものは正直、真面目に授業を受けるよりも遊びに費やしている事の方が多い。
正直高校の時とは比べものにならない位に、俺は遊び呆けていた。
毎日の様につるんでいる仲間は、眼鏡チャラ男の松田誠こと通称マコと、隠れオタクの原川直樹こと通称ナオ。
正直深い話はしない。心は開ききってなんていない。だけど適当に関われるから一緒にいるだけ。
マコが丸い目をキラキラさせながら俺の顔を覗き込む。どうやらこの調子だと今日はとても出掛けたいようだ。
ナオは面倒くさそうな素振りで、さっきから携帯を弄っている。
多分今ナオはマコの提案に何か不服な点があるのだろう。
この様子なら一緒に出掛けておいた方が、二人が気まずくなさそうだ。
「おお、いくわ!!どこ行くの??」
「えー?居酒屋行ってからカラオケで良いかなって!!」
カラオケ。そう言われるとほんの少しだけ気が重い。
俺が知っている曲の大半なんて、当時流行っていたボーカロイドの類い位だ。
基本的にカラオケに行く事になった時は、適当にリサーチした流行りの歌を適当に歌うことにしている。
それにカラオケなんかに行ってしまえば、空蘭さんの事を考えずにはいられない。
蝶での一番の後悔は空蘭さんに逢わなかったことだ。音楽を作るのを辞める前に、空蘭さんにあっておけば良かったと心から思う。
なるべく無差別に、あの頃を彷彿とさせる音楽が散りばめられた場所に行きたくない。
するとナオが呆れたように溜め息を吐き、やっと携帯から目を逸らした。
「………コイツ、首席合格の面倒臭そうな男も誘いやがったんだぜ?」
不機嫌そうなナオの隣では、マコがいやらしい笑みを浮かべている。
「だってアイツってイケメンでモテ男じゃん?仲良くしてるとそれだけで、女子とお近づきになれる恩恵ありそう……」
マコに対して思わず俺も呆れた視線を送りつつ、苦笑いを浮かべて視線を逸らす。
彼はほんの少しだけずるいところがあって、顔の良い男と仲良くなりたがる傾向が強い。
自分で自分のルックスを褒めてる訳ではないが、俺の時の仲良くなり方も同じようなもんだった。
俺だってやらしい事は考えているから、マコの言ってる事の理由は解る。
いい男と仲のいい自分を曝け出して、女を釣ってお零れを持っていこうなんて考えてるのは解っていた。
丁度良く他と擬態したかった俺としては、願っても見ないタイミングだったから乗っただけ。
本心で仲良くしたいとは一切感じないつまらない人間が、この二人だとさえ思う。
それにしてもこの大学を首席合格なんて、優秀な奴なんだろうと笑う。それならもっと上のランクの学校だって狙えただろう。
そう思いながら携帯を開けばメッセージが一通入っている。
相手は昔売春をしていた時に逢った、変態プレイの好きなおっさんだった。
大体必ず自分以外に綺麗な男の子を連れてくる。名前を榊さんという。
正直それなりに良い男の部類だと思うし、遊び慣れた男だから面倒じゃない。
榊さんの扱いは俺の中では、完全にプライベートだ。
『明日仕事じゃないなら、小遣いやるし俺に逢えないか?抱かせてみたい子がいるんだ』
榊さんがそういいながら連れてくる子は、正直大体俺好みである。
多分榊さんは俺と二人でその子で遊びたいに違いない。
『いくいく超いく。榊さん連れてくる子、大体好みなんだよね』
マコとナオと三人で世間話やくだらない下ネタを言い合い、その隙に3Pの誘いの返事を返す。
俺がこんな事をしているなんて絶対に、このキャンパスライフで出会った人には話す事が無いだろう。
きっと俺は自分の心を何処までだって隠しながら生きてゆく。それは性の事も音楽の事も。本当の話なんて絶対にしない。
今俺がこうして身体を売る予定を立てているなんて、これっぽっちも誰も想像出来ない位が丁度いい。
「じゃーガッコ終わったら。後でね」
去っていくマコとナオの背中を見送りながら、大概自分も利用されていると心で笑う。
「うん、じゃーねぇ」
二人の背中に適当に手を振りながらやっと一人になれたと安堵する。
けれど一人になったら一人になったで、自分の心に中にある飼いならせない何かと向き合わされるのだ。
それはずっと心臓の更に奥の方で、じりじりずっと焦げている気がしている。
痛む胸を見ないフリしながら、携帯を開けば榊さんからメッセージが入っていた。
『お前のセックス見てて興奮するから、すげえ楽しみにしてるぜ』
飼いならせない何かのぶつけられる場所は、快楽ただ一つだけ。
『期待で胸と股間、膨らませときますね』
適当な返事を返しながら、静かに食堂の椅子から立ち上がる。
次の講義に遅れないようにしなければいけないと、俺は静かに歩き出した。
ガヤガヤ五月蝿い雑多な安居酒屋の中で、自棄に綺麗な顔面の男が俺の目の前に座った。
艶っぽい。この言葉が一番しっくりくる。
綺麗に整えられた黒髪に華奢な体つき。長い睫毛に優しい目元。更に泣き黒子迄ついている。
その男の顔を見た時に、内心ほんの少しだけテンションが上がった。
「彼、矢野夏樹君!!首席合格の超天才!!!」
そう言いながらマコが矢野夏樹という男を揶揄すると、品よく口元を押さえながら彼は作り笑いを浮かべる。
「やだもう、やめてそんな……ちゃんと勉強したから……」
その男が口を開いた瞬間に、更にテンションが上がる。この男、滅茶苦茶声質が良い。
俺好みの声質の数少ないタイプじゃないか。
嫌々ながら来て良かったのではとさえ、本気で思う自分がいた。
けれど余りにも品が良すぎて、これは絶対に相容れないと踏む。
観賞用男子。それに尽きる。実用出来ないのが勿体ない逸材だと、しみじみ思いビールを口にする。
「そんな謙遜しちゃってぇ!!」
「や、本当に……!!全然謙遜じゃない……!!ホント無理したから!!」
飲み会の場になった瞬間に、ナオが浮かれた様子で絡みだす。
この人は多分余り、人と話すのは上手くないタイプだろうと思う。さっきから笑顔が強張っているように感じた。
「でも首席スゲーじゃん。普通にすげえ。……てか良い声してるって言われません?」
酒の力もあってか思わず本音を漏らせば、矢野夏樹の顔から作り笑顔が消える。
意外な言葉を投げられたのか目を丸くして凍り付いた。
「え……や、……そんな…………」
突然話す言葉がたどたどしくなり頬を染める。余りの可愛さに少しだけ股間が反応しそうだ。
多分俺はこの顔を見に来たんだろうと思う事にして、更にビールに口を付けた。
目の前にいる美少年はご丁寧にわざわざウーロン茶を飲んでいる。
多分もうこういった呑みの席で関わる事は無いと感じた。
多分彼は願わくは直ぐに帰りたいのだろう。彼が帰りやすい様にしておこうかと、酔った頭でぼんやり考えていた。
「あ、そういえばこの後のカラオケ俺、明日早くて駄目かも」
「俺も、明日早くて………」
俺がそう言うと案の定彼もそれに乗る。
まぁ俺の場合明日早いというよりかは、明日体力を使うから早く帰りたいに尽きる。
するとマコがわざとらしく不機嫌そうな顔をした。
「えーまじでぇ!?!?」
「ごめんね、今度埋め合わせする!!」
そう言いながらケラケラ笑い、適当にその時間をつぶして過ごす。
この日結局彼は殆ど会話を出来ないままで、飲み会はお開きの形となった。彼と関わり合いになる事はもう二度とないだろうと思う。
明日はここで貯め切ったムラムラを全て放出してやろうと、ほろ酔い気分で家へと帰る。
それにしても久しぶりに自分好みの声を聞いたと、この時心から思った。
空蘭さんより微かに少しだけ低い声色。透き通るみたいな、清い声。
俺は蝶-Hirari-である事をやめた時から、空蘭さんの動画も一切見ないようにしていた。
何もかもを叩き切って、普通の人間のフリをしていたのだ。
「空蘭さん、元気かな…………」
夜空を見上げながら憧れの人の名前を囁けば、ずきりと心が痛む。
顔さえ知らない人だというのに、俺はまるで恋をしているかの様だった。
さっき買ってきた適当なパンを齧りながら、一人の時間を謳歌する。
すると俺の背中に誰かが圧し掛かってきた。
「よう悠!!今日呑みに行こうぜぇ??」
大学というものは正直、真面目に授業を受けるよりも遊びに費やしている事の方が多い。
正直高校の時とは比べものにならない位に、俺は遊び呆けていた。
毎日の様につるんでいる仲間は、眼鏡チャラ男の松田誠こと通称マコと、隠れオタクの原川直樹こと通称ナオ。
正直深い話はしない。心は開ききってなんていない。だけど適当に関われるから一緒にいるだけ。
マコが丸い目をキラキラさせながら俺の顔を覗き込む。どうやらこの調子だと今日はとても出掛けたいようだ。
ナオは面倒くさそうな素振りで、さっきから携帯を弄っている。
多分今ナオはマコの提案に何か不服な点があるのだろう。
この様子なら一緒に出掛けておいた方が、二人が気まずくなさそうだ。
「おお、いくわ!!どこ行くの??」
「えー?居酒屋行ってからカラオケで良いかなって!!」
カラオケ。そう言われるとほんの少しだけ気が重い。
俺が知っている曲の大半なんて、当時流行っていたボーカロイドの類い位だ。
基本的にカラオケに行く事になった時は、適当にリサーチした流行りの歌を適当に歌うことにしている。
それにカラオケなんかに行ってしまえば、空蘭さんの事を考えずにはいられない。
蝶での一番の後悔は空蘭さんに逢わなかったことだ。音楽を作るのを辞める前に、空蘭さんにあっておけば良かったと心から思う。
なるべく無差別に、あの頃を彷彿とさせる音楽が散りばめられた場所に行きたくない。
するとナオが呆れたように溜め息を吐き、やっと携帯から目を逸らした。
「………コイツ、首席合格の面倒臭そうな男も誘いやがったんだぜ?」
不機嫌そうなナオの隣では、マコがいやらしい笑みを浮かべている。
「だってアイツってイケメンでモテ男じゃん?仲良くしてるとそれだけで、女子とお近づきになれる恩恵ありそう……」
マコに対して思わず俺も呆れた視線を送りつつ、苦笑いを浮かべて視線を逸らす。
彼はほんの少しだけずるいところがあって、顔の良い男と仲良くなりたがる傾向が強い。
自分で自分のルックスを褒めてる訳ではないが、俺の時の仲良くなり方も同じようなもんだった。
俺だってやらしい事は考えているから、マコの言ってる事の理由は解る。
いい男と仲のいい自分を曝け出して、女を釣ってお零れを持っていこうなんて考えてるのは解っていた。
丁度良く他と擬態したかった俺としては、願っても見ないタイミングだったから乗っただけ。
本心で仲良くしたいとは一切感じないつまらない人間が、この二人だとさえ思う。
それにしてもこの大学を首席合格なんて、優秀な奴なんだろうと笑う。それならもっと上のランクの学校だって狙えただろう。
そう思いながら携帯を開けばメッセージが一通入っている。
相手は昔売春をしていた時に逢った、変態プレイの好きなおっさんだった。
大体必ず自分以外に綺麗な男の子を連れてくる。名前を榊さんという。
正直それなりに良い男の部類だと思うし、遊び慣れた男だから面倒じゃない。
榊さんの扱いは俺の中では、完全にプライベートだ。
『明日仕事じゃないなら、小遣いやるし俺に逢えないか?抱かせてみたい子がいるんだ』
榊さんがそういいながら連れてくる子は、正直大体俺好みである。
多分榊さんは俺と二人でその子で遊びたいに違いない。
『いくいく超いく。榊さん連れてくる子、大体好みなんだよね』
マコとナオと三人で世間話やくだらない下ネタを言い合い、その隙に3Pの誘いの返事を返す。
俺がこんな事をしているなんて絶対に、このキャンパスライフで出会った人には話す事が無いだろう。
きっと俺は自分の心を何処までだって隠しながら生きてゆく。それは性の事も音楽の事も。本当の話なんて絶対にしない。
今俺がこうして身体を売る予定を立てているなんて、これっぽっちも誰も想像出来ない位が丁度いい。
「じゃーガッコ終わったら。後でね」
去っていくマコとナオの背中を見送りながら、大概自分も利用されていると心で笑う。
「うん、じゃーねぇ」
二人の背中に適当に手を振りながらやっと一人になれたと安堵する。
けれど一人になったら一人になったで、自分の心に中にある飼いならせない何かと向き合わされるのだ。
それはずっと心臓の更に奥の方で、じりじりずっと焦げている気がしている。
痛む胸を見ないフリしながら、携帯を開けば榊さんからメッセージが入っていた。
『お前のセックス見てて興奮するから、すげえ楽しみにしてるぜ』
飼いならせない何かのぶつけられる場所は、快楽ただ一つだけ。
『期待で胸と股間、膨らませときますね』
適当な返事を返しながら、静かに食堂の椅子から立ち上がる。
次の講義に遅れないようにしなければいけないと、俺は静かに歩き出した。
ガヤガヤ五月蝿い雑多な安居酒屋の中で、自棄に綺麗な顔面の男が俺の目の前に座った。
艶っぽい。この言葉が一番しっくりくる。
綺麗に整えられた黒髪に華奢な体つき。長い睫毛に優しい目元。更に泣き黒子迄ついている。
その男の顔を見た時に、内心ほんの少しだけテンションが上がった。
「彼、矢野夏樹君!!首席合格の超天才!!!」
そう言いながらマコが矢野夏樹という男を揶揄すると、品よく口元を押さえながら彼は作り笑いを浮かべる。
「やだもう、やめてそんな……ちゃんと勉強したから……」
その男が口を開いた瞬間に、更にテンションが上がる。この男、滅茶苦茶声質が良い。
俺好みの声質の数少ないタイプじゃないか。
嫌々ながら来て良かったのではとさえ、本気で思う自分がいた。
けれど余りにも品が良すぎて、これは絶対に相容れないと踏む。
観賞用男子。それに尽きる。実用出来ないのが勿体ない逸材だと、しみじみ思いビールを口にする。
「そんな謙遜しちゃってぇ!!」
「や、本当に……!!全然謙遜じゃない……!!ホント無理したから!!」
飲み会の場になった瞬間に、ナオが浮かれた様子で絡みだす。
この人は多分余り、人と話すのは上手くないタイプだろうと思う。さっきから笑顔が強張っているように感じた。
「でも首席スゲーじゃん。普通にすげえ。……てか良い声してるって言われません?」
酒の力もあってか思わず本音を漏らせば、矢野夏樹の顔から作り笑顔が消える。
意外な言葉を投げられたのか目を丸くして凍り付いた。
「え……や、……そんな…………」
突然話す言葉がたどたどしくなり頬を染める。余りの可愛さに少しだけ股間が反応しそうだ。
多分俺はこの顔を見に来たんだろうと思う事にして、更にビールに口を付けた。
目の前にいる美少年はご丁寧にわざわざウーロン茶を飲んでいる。
多分もうこういった呑みの席で関わる事は無いと感じた。
多分彼は願わくは直ぐに帰りたいのだろう。彼が帰りやすい様にしておこうかと、酔った頭でぼんやり考えていた。
「あ、そういえばこの後のカラオケ俺、明日早くて駄目かも」
「俺も、明日早くて………」
俺がそう言うと案の定彼もそれに乗る。
まぁ俺の場合明日早いというよりかは、明日体力を使うから早く帰りたいに尽きる。
するとマコがわざとらしく不機嫌そうな顔をした。
「えーまじでぇ!?!?」
「ごめんね、今度埋め合わせする!!」
そう言いながらケラケラ笑い、適当にその時間をつぶして過ごす。
この日結局彼は殆ど会話を出来ないままで、飲み会はお開きの形となった。彼と関わり合いになる事はもう二度とないだろうと思う。
明日はここで貯め切ったムラムラを全て放出してやろうと、ほろ酔い気分で家へと帰る。
それにしても久しぶりに自分好みの声を聞いたと、この時心から思った。
空蘭さんより微かに少しだけ低い声色。透き通るみたいな、清い声。
俺は蝶-Hirari-である事をやめた時から、空蘭さんの動画も一切見ないようにしていた。
何もかもを叩き切って、普通の人間のフリをしていたのだ。
「空蘭さん、元気かな…………」
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