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第一話
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『蝶さん、なにがあったんですか?』
『蝶さんもう新しい曲作らないんですか?』
『蝶さん何処いったの?』
『行かないで蝶さん!』
この曲は音色に拘り抜いたし、メロディーラインも気に入ってる。
我ながら良い曲を作ったと自分で自分を褒めてやりたい。
俺の作った音楽は音響効果も拘ってるから、良いイヤホンで聴いたら音が立体になる。
例えばそうだな、頭の上で演奏されてるみたいな迫力を与えてくれる。そんなイメージ。
心の中で自分の曲を解説しながら、古いギターを抱き締める。
ベタベタにステッカーを貼って、親父に叱られた俺の可愛いFlyingV。親父から譲って貰った尖った音の俺の相棒。
俺の名前は高瀬悠哉。またの名前を蝶と書いて「ひらり」と読む。
今「蝶-Hirari-」なんて言ったらきっと、あの動画サイトで話題になった、天才高校生作曲家って返ってきたに違いない。
「………ぅ、ごめ………。みんな、ほんと、ごめん…………。俺もう、此処に居られないんだ…………」
乱雑に積み上がった段ボールの中味はまだ、上手く梱包出来ないでいる。
ボーカロイドに歌を歌わせて自分の曲を動画サイトに投稿したのが高校一年生。
さらにそれがバズったのは、その年の秋の事だった。
沢山の人が俺の事を天才だと崇め奉り、この時期から頑張ってさえいれば未来きっと上手くいくと信じてた。
あの頃の俺はそれを信じて疑わなかった。夢は絶対に叶うと思っていたからだ。
その夢が一気に崩れ去ったのは一週間前。俺に音楽を叩き込んだ親父が、母親と離婚することになったのだ。
俺たち兄弟の教育について不満が双方に出ていた事は解っていたし、夜な夜な喧嘩をしているのも見ていた。
其処に打撃を与えたのは親父の事業の失敗である。親父がしていた事業は勿論音楽だった。
今更ながら母親が音楽なんかで食っていける訳が無かったと、三下り半を親父目掛けて突き付けたのだ。
この状況での離婚で俺の命運は左右されてしまった。
たった一言だけ『さよなら』と打ち込んで投稿したこの曲には、沢山の言葉が飛んでくる。
するとすぐにとある動画の通知が、俺のパソコンに飛んできたのだ。
絶対に見間違える筈のない、綺麗な名前。空に蘭。空蘭さんの歌ってみたが、俺の曲で上がった。
『蝶さんの作った全ての曲が大好きです』
たった一言それが打ち込まれて上がった動画から響いた声色は、まるで俺の作ったこの曲が空蘭さんの為に出来たみたいにしっくりきていた。
天才歌い手高校生、空蘭。独特の声色と外れないピッチ。声量があるのを窺える発声方法。
俺にとって「完璧」な歌を歌う、空蘭さん。俺は空蘭さんの歌声が好きだった。透き通るような清い声が大好きだった。
初めて聴いたその時からまるで、恋したみたいに大好きだったのだ。
「っ……………!!俺も、俺も好きですっ………!!アンタの歌声………!!世界で一番………!!!」
まるで恋人と離れ離れになるみたいな気持ちで、思わず声に出して泣きじゃくる。
夢だけじゃ腹は膨れないことなんて、とうの昔に解ってた。
だから諦めなきゃいけない事くらい誰よりずっと俺が解ってるんだ。
「悠哉………行こう………。あとそのギターは………母さんに捨てられたく無かったら置いていけよ?
音楽聴くと親父思い出して駄目そう………」
兄貴の翔太はそう言いながら、暗い表情を浮かべて自分の荷物を引っ越し会社のトラックへと運び込む。
俺と兄貴は二人共母親が引き取るという流れになり、住み慣れた家から出ていくことになった。
親父の自由な子育ても勿論音楽というものも、母さんが好まないのは知っている。
「翔太……悠哉……」
親父が悲しそうな表情を浮かべて俺と兄貴の背中を見送る。
振り返りたかった。だけど振り返られなかった。
こんなぐちゃぐちゃの顔で振り返ったら、きっと親父は心配するだろう。
「……逢いに、いくね………」
繊細な音を奏でるギターの弾き方は親父譲りで、この音が好きだと良く褒められた。
複雑で奥行きのある曲の構造だって、親父の好きな音楽から影響を受けて作り上げられたものだ。
「………ああ、待ってるから」
親父の声に背中越しに頷けば母親の冷たい背中が囁く。
「………悠哉、もういくわよ」
ボロボロボロボロ泣きながら車に乗り込み、運転をする兄の頭の後ろを見つめる。
すると母が追い打ちをかけるかの様に俺にこう言いだした。
「ねぇ、あの人の楽器は全てちゃんと置いてきたわよね?」
背繰り上げそうになる喉を抑えながら、懸命に言葉を吐き出す。
「………置いてきた、から、もう大丈夫………」
車のエンジンが走り出すのと同時に俺は自分の膝を見つめ、泣き声を懸命に押しつぶす。
俺は運が無かったのだ。音楽をするに値して運が無かったと諦めろ。
天才高校生作曲家の【蝶-Hirari-】はこの日、命日を迎えたのだ。
『蝶さん、今何処でなにしてるんだろう』
俺が投稿した動画に時折俺を思い返すかの様に投稿されたコメント。
それの通知がメールに届いたのを確認し、静かにタイマーのスイッチを入れた。
俺の命日から約三年の時を過ぎ、俺はこの時20歳。窮屈な親元を離れて一人暮らしを謳歌中。
ちゃんと母親が文句ないように、それなりの大学には入ってやったつもりである。
それに親父と離婚して以来口五月蝿かった母親だって、兄貴に子供が生まれてからは平穏だそうだ。
最近はそれなりに自由にやらせてくれるし、五月蝿くないと兄から聞いた。俺は逢う気が無いから解らないけれど。
それにしてもまだ俺なんかの事を覚えていてくれている人がいるなんて、作曲家冥利に尽きると思う。
あの時作った古臭い歌なんかを好きでいてくれる気持ちが嬉しい。
そう思いながらぼんやりと、流れるシャワーの音を聞いていた。
家族を困らせる様な趣味なんてもう、きっと俺には存在してない。これさえ除けば。
…………そう、これさえ除けば………。
「ちゃんとケツの中洗ってきたぁ??俺、きったねぇケツ掘るような趣味無いから其処はちゃんと心得てね??」
「そんな!!もちろんだよ悠君!!俺もう悠君じゃなきゃイケない身体だよお!!!」
音楽を失った俺がやけくそついでに始めた事といえば、同性相手のセックス商売。
そもそも俺は空蘭さんみたいな男の歌い手しか興味は無いし、ゲイかもしれないとは常々良く思っていた。
いざ一回歳を誤魔化して、出会い系サイトで引っ掛けてみたら大当たり。
気が付けば一気に性欲の権化と化していた。
大学入学と同時に売り専デビューを華々しく迎え、今となってはドライオーガズムと男の潮吹きでご指名№1である。
「あっ……!!!さいこうっ………!!!ゆうくんの……ゆうくんのゆびぃ!!!!!すっごい繊細な動きする………!!!」
常連客、加藤さん。41歳。130分指名。前立腺マッサージM性感強化コース。
ラテックスグローブを手に付けながら、加藤さんの前立腺を攻めてゆく。
時折潤滑剤の水音が響き渡り、とても卑猥な雰囲気を醸し出す。
まさか売り専のアルバイトの最中に、昔の俺のギターの音色の紹介文句を前立腺マッサージの際に言われるとは、さっきのコメント投稿してくれた子も夢にも思ってないだろう。
ごめんね、コメント投稿してくれた君……!!俺今flyingV啼かせて無いんだ……!!前立腺叩いて男啼かせてるんだ……!!!
「加藤さん、これ大好きだもんねぇ………??」
そう囁けば加藤さんがまるで溶けた様な表情を浮かべて、汗を素肌に滲ませる。
「ホント……悠君は最高……。今まで買ってきた男の中で、テクもルックスも最高……!!」
この時に俺は加藤さんの前立腺を指先で犯しながら、こう思っていたのだ。本当にこれは天職極まりないと。
何せ俺が投稿していた動画サイトなんて、収益なんてまだ稼げないものだった。今だったら収益化の可能性はあったのかもしれないけれど。
夢じゃ腹が膨れない事をあの時に心から思い知った。だけどこれは別。腹も膨れるし、何だったら時として股間だって膨れる訳で。
音楽を失ってしまった俺は廃れに廃れて何処までもクズと化していた。
この仕事をしている時の俺はめちゃくちゃツイてるし、売上だって上り調子だ。でも音楽をやるって事に関しては、つくづく運が無かったんだと思う。
『蝶さんもう新しい曲作らないんですか?』
『蝶さん何処いったの?』
『行かないで蝶さん!』
この曲は音色に拘り抜いたし、メロディーラインも気に入ってる。
我ながら良い曲を作ったと自分で自分を褒めてやりたい。
俺の作った音楽は音響効果も拘ってるから、良いイヤホンで聴いたら音が立体になる。
例えばそうだな、頭の上で演奏されてるみたいな迫力を与えてくれる。そんなイメージ。
心の中で自分の曲を解説しながら、古いギターを抱き締める。
ベタベタにステッカーを貼って、親父に叱られた俺の可愛いFlyingV。親父から譲って貰った尖った音の俺の相棒。
俺の名前は高瀬悠哉。またの名前を蝶と書いて「ひらり」と読む。
今「蝶-Hirari-」なんて言ったらきっと、あの動画サイトで話題になった、天才高校生作曲家って返ってきたに違いない。
「………ぅ、ごめ………。みんな、ほんと、ごめん…………。俺もう、此処に居られないんだ…………」
乱雑に積み上がった段ボールの中味はまだ、上手く梱包出来ないでいる。
ボーカロイドに歌を歌わせて自分の曲を動画サイトに投稿したのが高校一年生。
さらにそれがバズったのは、その年の秋の事だった。
沢山の人が俺の事を天才だと崇め奉り、この時期から頑張ってさえいれば未来きっと上手くいくと信じてた。
あの頃の俺はそれを信じて疑わなかった。夢は絶対に叶うと思っていたからだ。
その夢が一気に崩れ去ったのは一週間前。俺に音楽を叩き込んだ親父が、母親と離婚することになったのだ。
俺たち兄弟の教育について不満が双方に出ていた事は解っていたし、夜な夜な喧嘩をしているのも見ていた。
其処に打撃を与えたのは親父の事業の失敗である。親父がしていた事業は勿論音楽だった。
今更ながら母親が音楽なんかで食っていける訳が無かったと、三下り半を親父目掛けて突き付けたのだ。
この状況での離婚で俺の命運は左右されてしまった。
たった一言だけ『さよなら』と打ち込んで投稿したこの曲には、沢山の言葉が飛んでくる。
するとすぐにとある動画の通知が、俺のパソコンに飛んできたのだ。
絶対に見間違える筈のない、綺麗な名前。空に蘭。空蘭さんの歌ってみたが、俺の曲で上がった。
『蝶さんの作った全ての曲が大好きです』
たった一言それが打ち込まれて上がった動画から響いた声色は、まるで俺の作ったこの曲が空蘭さんの為に出来たみたいにしっくりきていた。
天才歌い手高校生、空蘭。独特の声色と外れないピッチ。声量があるのを窺える発声方法。
俺にとって「完璧」な歌を歌う、空蘭さん。俺は空蘭さんの歌声が好きだった。透き通るような清い声が大好きだった。
初めて聴いたその時からまるで、恋したみたいに大好きだったのだ。
「っ……………!!俺も、俺も好きですっ………!!アンタの歌声………!!世界で一番………!!!」
まるで恋人と離れ離れになるみたいな気持ちで、思わず声に出して泣きじゃくる。
夢だけじゃ腹は膨れないことなんて、とうの昔に解ってた。
だから諦めなきゃいけない事くらい誰よりずっと俺が解ってるんだ。
「悠哉………行こう………。あとそのギターは………母さんに捨てられたく無かったら置いていけよ?
音楽聴くと親父思い出して駄目そう………」
兄貴の翔太はそう言いながら、暗い表情を浮かべて自分の荷物を引っ越し会社のトラックへと運び込む。
俺と兄貴は二人共母親が引き取るという流れになり、住み慣れた家から出ていくことになった。
親父の自由な子育ても勿論音楽というものも、母さんが好まないのは知っている。
「翔太……悠哉……」
親父が悲しそうな表情を浮かべて俺と兄貴の背中を見送る。
振り返りたかった。だけど振り返られなかった。
こんなぐちゃぐちゃの顔で振り返ったら、きっと親父は心配するだろう。
「……逢いに、いくね………」
繊細な音を奏でるギターの弾き方は親父譲りで、この音が好きだと良く褒められた。
複雑で奥行きのある曲の構造だって、親父の好きな音楽から影響を受けて作り上げられたものだ。
「………ああ、待ってるから」
親父の声に背中越しに頷けば母親の冷たい背中が囁く。
「………悠哉、もういくわよ」
ボロボロボロボロ泣きながら車に乗り込み、運転をする兄の頭の後ろを見つめる。
すると母が追い打ちをかけるかの様に俺にこう言いだした。
「ねぇ、あの人の楽器は全てちゃんと置いてきたわよね?」
背繰り上げそうになる喉を抑えながら、懸命に言葉を吐き出す。
「………置いてきた、から、もう大丈夫………」
車のエンジンが走り出すのと同時に俺は自分の膝を見つめ、泣き声を懸命に押しつぶす。
俺は運が無かったのだ。音楽をするに値して運が無かったと諦めろ。
天才高校生作曲家の【蝶-Hirari-】はこの日、命日を迎えたのだ。
『蝶さん、今何処でなにしてるんだろう』
俺が投稿した動画に時折俺を思い返すかの様に投稿されたコメント。
それの通知がメールに届いたのを確認し、静かにタイマーのスイッチを入れた。
俺の命日から約三年の時を過ぎ、俺はこの時20歳。窮屈な親元を離れて一人暮らしを謳歌中。
ちゃんと母親が文句ないように、それなりの大学には入ってやったつもりである。
それに親父と離婚して以来口五月蝿かった母親だって、兄貴に子供が生まれてからは平穏だそうだ。
最近はそれなりに自由にやらせてくれるし、五月蝿くないと兄から聞いた。俺は逢う気が無いから解らないけれど。
それにしてもまだ俺なんかの事を覚えていてくれている人がいるなんて、作曲家冥利に尽きると思う。
あの時作った古臭い歌なんかを好きでいてくれる気持ちが嬉しい。
そう思いながらぼんやりと、流れるシャワーの音を聞いていた。
家族を困らせる様な趣味なんてもう、きっと俺には存在してない。これさえ除けば。
…………そう、これさえ除けば………。
「ちゃんとケツの中洗ってきたぁ??俺、きったねぇケツ掘るような趣味無いから其処はちゃんと心得てね??」
「そんな!!もちろんだよ悠君!!俺もう悠君じゃなきゃイケない身体だよお!!!」
音楽を失った俺がやけくそついでに始めた事といえば、同性相手のセックス商売。
そもそも俺は空蘭さんみたいな男の歌い手しか興味は無いし、ゲイかもしれないとは常々良く思っていた。
いざ一回歳を誤魔化して、出会い系サイトで引っ掛けてみたら大当たり。
気が付けば一気に性欲の権化と化していた。
大学入学と同時に売り専デビューを華々しく迎え、今となってはドライオーガズムと男の潮吹きでご指名№1である。
「あっ……!!!さいこうっ………!!!ゆうくんの……ゆうくんのゆびぃ!!!!!すっごい繊細な動きする………!!!」
常連客、加藤さん。41歳。130分指名。前立腺マッサージM性感強化コース。
ラテックスグローブを手に付けながら、加藤さんの前立腺を攻めてゆく。
時折潤滑剤の水音が響き渡り、とても卑猥な雰囲気を醸し出す。
まさか売り専のアルバイトの最中に、昔の俺のギターの音色の紹介文句を前立腺マッサージの際に言われるとは、さっきのコメント投稿してくれた子も夢にも思ってないだろう。
ごめんね、コメント投稿してくれた君……!!俺今flyingV啼かせて無いんだ……!!前立腺叩いて男啼かせてるんだ……!!!
「加藤さん、これ大好きだもんねぇ………??」
そう囁けば加藤さんがまるで溶けた様な表情を浮かべて、汗を素肌に滲ませる。
「ホント……悠君は最高……。今まで買ってきた男の中で、テクもルックスも最高……!!」
この時に俺は加藤さんの前立腺を指先で犯しながら、こう思っていたのだ。本当にこれは天職極まりないと。
何せ俺が投稿していた動画サイトなんて、収益なんてまだ稼げないものだった。今だったら収益化の可能性はあったのかもしれないけれど。
夢じゃ腹が膨れない事をあの時に心から思い知った。だけどこれは別。腹も膨れるし、何だったら時として股間だって膨れる訳で。
音楽を失ってしまった俺は廃れに廃れて何処までもクズと化していた。
この仕事をしている時の俺はめちゃくちゃツイてるし、売上だって上り調子だ。でも音楽をやるって事に関しては、つくづく運が無かったんだと思う。
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