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第六話 続・誰かが覗き込んでいる
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お気付きの方も居るとは思いますが、三話目の「誰かが覗き込んでいる」に関しまして、私の身に過去にあったストーカー被害が原作です。
先日当時よくお世話になっていた人と逢い、更にその件についてある話を聞き出しました。それを投稿させていただきます。
知らぬ間に人が勝手に出入りしていた部屋に、私が一人で戻る訳にはいかなかった。
荷物を幾つも運び出したけれど、流石に長時間其処にいる訳にいかない。
何より郵便受けに書かれた「死ね」という落書きも、私の心にダメージを負わせていた。
すると引っ越しのアルバイト経験のある友人が、快くこう言い出したのだ。
「そんな状態だったなら、僕お荷物片付けますよ。犯人に会っちゃったりしたら困りますもんね」
彼に鍵を預け私は新しい家に向かう。そして友人が代わりに家の家具を解体し始めた。
ストーカー被害とはいえど、どうせ大したことはないだろうと友人は思う。
殺意を持って付きまとう様な人間と、中々出会うことは出来ない。
すると玄関のドアから、何か物音が聞こえた。荷物を解体する人と運ぶ人に分かれ、引っ越しをしている。
彼は運び出す方の係りの友人が来たものかと、顔を上げた。
ドアノブが回って鍵を開ける音が響き、きっと仲間だろうと思う。
けれどドアが開いたその先には知らない男が立っていた。
その知らない男は、微動だにせずに彼をじっと見つめている。
彼はその時に殺意を感じたそうだ。
男は私の時とは違い、目があった瞬間に逃げ出さなかった。
まるで呪うかの様に憎しみで満ちた表情を浮かべていたのだ。
男は暫く彼を睨み、静かにその場から立ち去った。彼は今だにその時の事を夢に見るという。
「まさか貴女のストーカーに遭遇しちゃうなんて、夢にも思わなかった。
人生で生まれて初めて殺されるって本気で感じました。
あの人僕の事みて、恋人か何かと勘違いして諦めてくれたらいいんですけどね!!」
その話を教えてくれた友人は、そう言いながら苦笑いを浮かべていた。
先日当時よくお世話になっていた人と逢い、更にその件についてある話を聞き出しました。それを投稿させていただきます。
知らぬ間に人が勝手に出入りしていた部屋に、私が一人で戻る訳にはいかなかった。
荷物を幾つも運び出したけれど、流石に長時間其処にいる訳にいかない。
何より郵便受けに書かれた「死ね」という落書きも、私の心にダメージを負わせていた。
すると引っ越しのアルバイト経験のある友人が、快くこう言い出したのだ。
「そんな状態だったなら、僕お荷物片付けますよ。犯人に会っちゃったりしたら困りますもんね」
彼に鍵を預け私は新しい家に向かう。そして友人が代わりに家の家具を解体し始めた。
ストーカー被害とはいえど、どうせ大したことはないだろうと友人は思う。
殺意を持って付きまとう様な人間と、中々出会うことは出来ない。
すると玄関のドアから、何か物音が聞こえた。荷物を解体する人と運ぶ人に分かれ、引っ越しをしている。
彼は運び出す方の係りの友人が来たものかと、顔を上げた。
ドアノブが回って鍵を開ける音が響き、きっと仲間だろうと思う。
けれどドアが開いたその先には知らない男が立っていた。
その知らない男は、微動だにせずに彼をじっと見つめている。
彼はその時に殺意を感じたそうだ。
男は私の時とは違い、目があった瞬間に逃げ出さなかった。
まるで呪うかの様に憎しみで満ちた表情を浮かべていたのだ。
男は暫く彼を睨み、静かにその場から立ち去った。彼は今だにその時の事を夢に見るという。
「まさか貴女のストーカーに遭遇しちゃうなんて、夢にも思わなかった。
人生で生まれて初めて殺されるって本気で感じました。
あの人僕の事みて、恋人か何かと勘違いして諦めてくれたらいいんですけどね!!」
その話を教えてくれた友人は、そう言いながら苦笑いを浮かべていた。
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