5 / 31
第二章 Le plaisir est comme la douleur édulcorée
第一話 ★☆
しおりを挟む
黒いアルマンドの空瓶が逆さになってペールの中に入っている。それを横目に今日は、朝まで家に帰れないと覚悟を決めた。
黒髪前髪ぱっつんのロングヘアの女が玲央の隣に座り、不敵な笑みを浮かべている。
ピンク色のふわふわしたフリルのブラウスに、黒いふんわりとしたスカート。
彼女の事を玲央は『苺』と呼んでいた。苺はエースとまではいかないが、玲央の古くからの客の一人だ。
こう見えて彼女はソープのナンバー1である。そしてその名前の通りに、苺の匂いを漂わせていた。
苺は純血のケーキの女だ。苺のショートケーキのフレーバーをした、珍しい香りのケーキの女。
苺はそれを自覚しており、フレーバーを武器に自らを上手く売り物にしている。
「ねぇ玲央、今日500使うから、朝まで付き合ってくれるよね……??」
そう言いながら玲央の腕に腕を絡ませる苺に対し、玲央はとても心を病ませている。
紫苑が部屋に居つくようになって以来、女を抱くのに気が咎める様になったのだ。
家には可愛い紫苑がいるというにも関わらず、時折仕事の都合で女の事を抱かざるを得ない。
恋を知ってしまった玲央は、昔の様に割り切る事が上手く出来なくなっていた。
それに苺の勘はとても鋭く、最近玲央がつれない理由は本命がいるからだと予想済。
だからこそ今日は大枚をはたいて、店中のシャンパンを空にすることに決めたようだ。
玲央に切られないように、自分が使える女であるとアピールをするにはこれが一番早い。
苺のする愛情表現は、金を使った暴力そのものである。
普段ならのらりくらりとかわしてこれたアフターも、今夜ばかりは逃げられそうにない。
玲央に申告していた通りにきっかり500万という金を積み上げ、苺は可愛らしい笑みを浮かべる。
その隣で玲央は作り笑いを浮かべながら、味のしないシャンパンに口を付けた。
「うん、今夜はずっとそばにいるね………」
ズキズキ痛む心を抑えながら、玲央は苺の肩を抱く。苺を抱く腹を括った玲央は、罪悪感で虫の息になっていた。
自宅のパソコンに帰れないとメールを送り、静かに携帯のカバーを閉じる。けれど紫苑から返事が返ってくることは基本的に無いのだ。勿論この日も一切連絡は無い。
ラストソングを歌う玲央は最早、虚無の状態だった。
紫苑は自分以外の人間を玲央が抱こうが、余り気には留めていない。
強いて言うなら身体でも何でも使って、殺していいケーキの女を調達して貰えた方が嬉しいのだ。
せめてポーズだけでも嫉妬をして欲しいと思いながら、心の中で溜め息を吐く。
そして泣く泣く苺を抱くためのホテルの予約を入れた。
「じゃー玲央、お出かけいこうねー!!」
苺に引きずられるかの様に店から出て夜の街に繰り出す。
苺は幸せそうな笑みを浮かべて、玲央の腕に腕を絡ませた。
そんな苺を横目に、セックスが出来る気がしないと心から思う。
最終手段で苺の身体を使って、紫苑を思って自慰をしようと考えていた。
上がらないモチベーションを上げる為に、初めての紫苑とのセックスを懸命に思い返す。
あの日の事を頭に巡らせるだけで、心が薔薇色に染まる気がすると玲央は思う。
紫苑と初めて交わった思い出は、玲央にとってはかけがえのない一生の思い出なのだ。
紫苑はフォークでありΩ。
差別をされる性の塊のような存在の彼は、ケーキを殺す殺人犯として指名手配されている。
そしてこの時紫苑は自分の身体が、発情した事に気付いていた。
紫苑は恋を知っている。けれど今の感覚は明らかに恋なんかではない。
犯されたくて、孕まされたくて、頭がずっとクラクラしている。これは恋なんかよりもっと邪悪で業が深い。
十分な栄養を与えられずに育った紫苑は、この時Ωとして初めての発情を迎えた。
フォークとしての欲情は知っている。けれどΩとしての性の目覚めは、この時が初めてだった。
高級そうなスーツを脱ぎ捨てた玲央は、紫苑に自らの肉体を晒す。
目の前の引き締まった肉体は、とても蠱惑的に感じられて紫苑は思わず唾を飲んだ。
自分がこんな風に誰かの身体に欲情するなんて、一切想定してない事だった。
玲央の逞しい腕が伸びて紫苑の身体を抱き止める。
こんな下劣に快楽を身体が求めようとしているなんて、これっぽっちも信じたくないと思う。
それでも紫苑の入り口はもう、愛液でぐしゃぐしゃに濡れていた。
玲央は紫苑の唇を激しく貪り、紫苑もそれに応えるように無我夢中に舌を絡ませる。
バスルームの床に紫苑の身体を寝かせ、弄りながら血に塗れた肢体を撫でてゆく。
血塗れの美しい美青年の身体を貪る度に、玲央の身体も血で汚れていた。
時折冷静になった瞬間に、自分が誰と何をしているのかを理解するのだ。
さっきあったばかりの知らない男。それなのに混じり合いたくて仕方がない。それに傍らには抱き慣れた女の血塗れの遺体だ。
何もかもが狂っているにも関わらず、紫苑を抱く手は止められなかった。
「……凄い良い匂い………こんなに濡れて………」
玲央が紫苑に覆い被さるようになり、入り口を指先で撫で上げる。
自分の入り口から粘液が糸を引いた時、自分の身体が自分のものではないようなそんな感覚に襲われた。
この中に熱が欲しい。熱くて熱くて仕方がない。身体に鳥肌が立つような感覚は、とても心地よくて恐ろしい。
ぐちゃり、と音を立てながら玲央が紫苑の中を探る。
その瞬間紫苑の頭の中で何かがぱちんと音を立てて弾けるような、とてつもない快楽に襲い掛かられた。
「あっ………!!あ……なにこれ……!!もっと、もっとして………!!」
水音を響かせる様に指先を出し入れされれば、ぞわぞわと身体の奥から快楽が滲み出る。
もっと欲しいと思ってしまった瞬間、更に愛液が染み出すのを自覚した。
こんな風に快楽を貪る自分が一切理解できない。けれど、もっとして欲しいとしか思えなかった。
「ひ……ぁ!!!」
訳も解らない儘で初めての絶頂を迎え、愛液を垂れ流して腰を震わせる。
するとラットの状態の玲央が紫苑の脚を開かせた。
「もっと楽にしてあげるから………」
犯されると紫苑は思った。頭は恐怖でいっぱいなのに、身体ばかりが駆り立てられる。
αのものはΩを確実に孕ませる為に、とても大きいと噂では聞いていた。
けれど直下立った玲央のものを見れば、これが自分の中に入るとは到底思えない。
「え……あ………むり………そんなのはいらない………!!」
口でそんな風に嫌がっておきながらも、紫苑の身体は玲央のものを見れば溢れ出す。
本能は欲求に忠実で、その大きなもので孕ませられることを渇望していた。
玲央の先が紫苑の入り口を広げ、奥に向かって滑り込んでゆく。
玲央の鍛えられた肉体の胸元が汗で光沢を帯びていた。
「ん………あぁっ!!おっきい………!!こんな……こんなのだめ………!!」
圧迫感と違和感と恐怖感。その上に被せられた「快感」に身体の芯が震え出す。
何かに乗っ取られているかの様に犯されながら、紫苑はあることを思い出していた。
カタツムリに寄生する寄生虫は、鳥に食べられる為にそのカタツムリの脳を弄る。
操られ明るみに出され、食べられる様に動かされるのだ。
この感覚を例えるとすればきっと、その感覚と同じに違いない。
身体を完全に何かに乗っ取られているような、そんな気がした。
「あ…………!!酷くしたら……ごめん………!!意識が飛びそうなんだ………!!」
そう囁いて玲央が紫苑の身体を抱き寄せ、唇を重ね合わせる。
紫苑は熱と快楽に溺れ朦朧とする意識のまま、玲央に抱かれて揺さぶられる。
肌と肌がぶつかる音が響き突き上げられる度に、快感で意識が吹き飛ぶ。
好きでもないさっきあったばかりの人に、脚を開いてこんな事をしている自分が受け入れられない。
この時紫苑は心から、汚されたような気持ちになっていた。紫苑の身体はこの日迄純潔だった。
そんな感情とは裏腹に身体は快楽を貪り続ける。玲央の上に乗り上げて自分から腰を乱して溺れてゆけば、自然と涙が溢れ出た。
この快楽と情欲は我慢するのも耐え難い。気が狂ってしまいそうになる。
玲央は涙を流した紫苑の頬を優しく撫でながら、甘い声色で囁いた。
「………嫌??」
紫苑は首を左右に振り、更に快楽を貪る様に玲央にすがり付く。
この目の前にいる人形のような美しい男が、嫌な訳では無かった。
彼が嫌だと思っていたのは、浅ましく絶頂を迎える自分の身体だ。この時、玲央も紫苑も理性を失くしていた。
狂った様に何度も求めあったことばかりは解ってはいたが、何をして何をされたかという細かいことは思い返せない。
玲央と身体を繋げる事は、とても怖いくせにとても心地が良かったのだ。
どれくらいの時間が過ぎたのかは良く解らない。ただ我に返るまで、二人で交じり合っていた。
黒髪前髪ぱっつんのロングヘアの女が玲央の隣に座り、不敵な笑みを浮かべている。
ピンク色のふわふわしたフリルのブラウスに、黒いふんわりとしたスカート。
彼女の事を玲央は『苺』と呼んでいた。苺はエースとまではいかないが、玲央の古くからの客の一人だ。
こう見えて彼女はソープのナンバー1である。そしてその名前の通りに、苺の匂いを漂わせていた。
苺は純血のケーキの女だ。苺のショートケーキのフレーバーをした、珍しい香りのケーキの女。
苺はそれを自覚しており、フレーバーを武器に自らを上手く売り物にしている。
「ねぇ玲央、今日500使うから、朝まで付き合ってくれるよね……??」
そう言いながら玲央の腕に腕を絡ませる苺に対し、玲央はとても心を病ませている。
紫苑が部屋に居つくようになって以来、女を抱くのに気が咎める様になったのだ。
家には可愛い紫苑がいるというにも関わらず、時折仕事の都合で女の事を抱かざるを得ない。
恋を知ってしまった玲央は、昔の様に割り切る事が上手く出来なくなっていた。
それに苺の勘はとても鋭く、最近玲央がつれない理由は本命がいるからだと予想済。
だからこそ今日は大枚をはたいて、店中のシャンパンを空にすることに決めたようだ。
玲央に切られないように、自分が使える女であるとアピールをするにはこれが一番早い。
苺のする愛情表現は、金を使った暴力そのものである。
普段ならのらりくらりとかわしてこれたアフターも、今夜ばかりは逃げられそうにない。
玲央に申告していた通りにきっかり500万という金を積み上げ、苺は可愛らしい笑みを浮かべる。
その隣で玲央は作り笑いを浮かべながら、味のしないシャンパンに口を付けた。
「うん、今夜はずっとそばにいるね………」
ズキズキ痛む心を抑えながら、玲央は苺の肩を抱く。苺を抱く腹を括った玲央は、罪悪感で虫の息になっていた。
自宅のパソコンに帰れないとメールを送り、静かに携帯のカバーを閉じる。けれど紫苑から返事が返ってくることは基本的に無いのだ。勿論この日も一切連絡は無い。
ラストソングを歌う玲央は最早、虚無の状態だった。
紫苑は自分以外の人間を玲央が抱こうが、余り気には留めていない。
強いて言うなら身体でも何でも使って、殺していいケーキの女を調達して貰えた方が嬉しいのだ。
せめてポーズだけでも嫉妬をして欲しいと思いながら、心の中で溜め息を吐く。
そして泣く泣く苺を抱くためのホテルの予約を入れた。
「じゃー玲央、お出かけいこうねー!!」
苺に引きずられるかの様に店から出て夜の街に繰り出す。
苺は幸せそうな笑みを浮かべて、玲央の腕に腕を絡ませた。
そんな苺を横目に、セックスが出来る気がしないと心から思う。
最終手段で苺の身体を使って、紫苑を思って自慰をしようと考えていた。
上がらないモチベーションを上げる為に、初めての紫苑とのセックスを懸命に思い返す。
あの日の事を頭に巡らせるだけで、心が薔薇色に染まる気がすると玲央は思う。
紫苑と初めて交わった思い出は、玲央にとってはかけがえのない一生の思い出なのだ。
紫苑はフォークでありΩ。
差別をされる性の塊のような存在の彼は、ケーキを殺す殺人犯として指名手配されている。
そしてこの時紫苑は自分の身体が、発情した事に気付いていた。
紫苑は恋を知っている。けれど今の感覚は明らかに恋なんかではない。
犯されたくて、孕まされたくて、頭がずっとクラクラしている。これは恋なんかよりもっと邪悪で業が深い。
十分な栄養を与えられずに育った紫苑は、この時Ωとして初めての発情を迎えた。
フォークとしての欲情は知っている。けれどΩとしての性の目覚めは、この時が初めてだった。
高級そうなスーツを脱ぎ捨てた玲央は、紫苑に自らの肉体を晒す。
目の前の引き締まった肉体は、とても蠱惑的に感じられて紫苑は思わず唾を飲んだ。
自分がこんな風に誰かの身体に欲情するなんて、一切想定してない事だった。
玲央の逞しい腕が伸びて紫苑の身体を抱き止める。
こんな下劣に快楽を身体が求めようとしているなんて、これっぽっちも信じたくないと思う。
それでも紫苑の入り口はもう、愛液でぐしゃぐしゃに濡れていた。
玲央は紫苑の唇を激しく貪り、紫苑もそれに応えるように無我夢中に舌を絡ませる。
バスルームの床に紫苑の身体を寝かせ、弄りながら血に塗れた肢体を撫でてゆく。
血塗れの美しい美青年の身体を貪る度に、玲央の身体も血で汚れていた。
時折冷静になった瞬間に、自分が誰と何をしているのかを理解するのだ。
さっきあったばかりの知らない男。それなのに混じり合いたくて仕方がない。それに傍らには抱き慣れた女の血塗れの遺体だ。
何もかもが狂っているにも関わらず、紫苑を抱く手は止められなかった。
「……凄い良い匂い………こんなに濡れて………」
玲央が紫苑に覆い被さるようになり、入り口を指先で撫で上げる。
自分の入り口から粘液が糸を引いた時、自分の身体が自分のものではないようなそんな感覚に襲われた。
この中に熱が欲しい。熱くて熱くて仕方がない。身体に鳥肌が立つような感覚は、とても心地よくて恐ろしい。
ぐちゃり、と音を立てながら玲央が紫苑の中を探る。
その瞬間紫苑の頭の中で何かがぱちんと音を立てて弾けるような、とてつもない快楽に襲い掛かられた。
「あっ………!!あ……なにこれ……!!もっと、もっとして………!!」
水音を響かせる様に指先を出し入れされれば、ぞわぞわと身体の奥から快楽が滲み出る。
もっと欲しいと思ってしまった瞬間、更に愛液が染み出すのを自覚した。
こんな風に快楽を貪る自分が一切理解できない。けれど、もっとして欲しいとしか思えなかった。
「ひ……ぁ!!!」
訳も解らない儘で初めての絶頂を迎え、愛液を垂れ流して腰を震わせる。
するとラットの状態の玲央が紫苑の脚を開かせた。
「もっと楽にしてあげるから………」
犯されると紫苑は思った。頭は恐怖でいっぱいなのに、身体ばかりが駆り立てられる。
αのものはΩを確実に孕ませる為に、とても大きいと噂では聞いていた。
けれど直下立った玲央のものを見れば、これが自分の中に入るとは到底思えない。
「え……あ………むり………そんなのはいらない………!!」
口でそんな風に嫌がっておきながらも、紫苑の身体は玲央のものを見れば溢れ出す。
本能は欲求に忠実で、その大きなもので孕ませられることを渇望していた。
玲央の先が紫苑の入り口を広げ、奥に向かって滑り込んでゆく。
玲央の鍛えられた肉体の胸元が汗で光沢を帯びていた。
「ん………あぁっ!!おっきい………!!こんな……こんなのだめ………!!」
圧迫感と違和感と恐怖感。その上に被せられた「快感」に身体の芯が震え出す。
何かに乗っ取られているかの様に犯されながら、紫苑はあることを思い出していた。
カタツムリに寄生する寄生虫は、鳥に食べられる為にそのカタツムリの脳を弄る。
操られ明るみに出され、食べられる様に動かされるのだ。
この感覚を例えるとすればきっと、その感覚と同じに違いない。
身体を完全に何かに乗っ取られているような、そんな気がした。
「あ…………!!酷くしたら……ごめん………!!意識が飛びそうなんだ………!!」
そう囁いて玲央が紫苑の身体を抱き寄せ、唇を重ね合わせる。
紫苑は熱と快楽に溺れ朦朧とする意識のまま、玲央に抱かれて揺さぶられる。
肌と肌がぶつかる音が響き突き上げられる度に、快感で意識が吹き飛ぶ。
好きでもないさっきあったばかりの人に、脚を開いてこんな事をしている自分が受け入れられない。
この時紫苑は心から、汚されたような気持ちになっていた。紫苑の身体はこの日迄純潔だった。
そんな感情とは裏腹に身体は快楽を貪り続ける。玲央の上に乗り上げて自分から腰を乱して溺れてゆけば、自然と涙が溢れ出た。
この快楽と情欲は我慢するのも耐え難い。気が狂ってしまいそうになる。
玲央は涙を流した紫苑の頬を優しく撫でながら、甘い声色で囁いた。
「………嫌??」
紫苑は首を左右に振り、更に快楽を貪る様に玲央にすがり付く。
この目の前にいる人形のような美しい男が、嫌な訳では無かった。
彼が嫌だと思っていたのは、浅ましく絶頂を迎える自分の身体だ。この時、玲央も紫苑も理性を失くしていた。
狂った様に何度も求めあったことばかりは解ってはいたが、何をして何をされたかという細かいことは思い返せない。
玲央と身体を繋げる事は、とても怖いくせにとても心地が良かったのだ。
どれくらいの時間が過ぎたのかは良く解らない。ただ我に返るまで、二人で交じり合っていた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

フォークでよかった
きすけ
BL
ケーキバースが出現し始めた世界でフォークとケーキだったパートナーの二人。
自分の正体がどんな怪物だろうと、心から愛するケーキを食欲なんかで手にかけるはずがない、そう強く確信していたフォークの話。
悪女と言われた令嬢は隣国の王妃の座をお金で買う!
naturalsoft
恋愛
隣国のエスタナ帝国では七人の妃を娶る習わしがあった。日月火水木金土の曜日を司る七人の妃を選び、日曜が最上の正室であり月→土の順にランクが下がる。
これは過去に毎日誰の妃の下に向かうのか、熾烈な後宮争いがあり、多くの妃や子供が陰謀により亡くなった事で制定された制度であった。無論、その日に妃の下に向かうかどうかは皇帝が決めるが、溺愛している妃がいても、その曜日以外は訪れる事が禁じられていた。
そして今回、隣の国から妃として連れてこられた一人の悪女によって物語が始まる──
※キャライラストは専用ソフトを使った自作です。
※地図は専用ソフトを使い自作です。
※背景素材は一部有料版の素材を使わせて頂いております。転載禁止

十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる