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第一章 La Vie en rose
第三話 ★
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観音崎玲央の世界から味覚が消失したのは、小学六年生の夏だった。
大好きだったお菓子も料理も何もかも味がしなくなり、まるで砂を噛んでいるような感覚に捕らわれる。
玲央にとってそれは、まるで世界が色褪せて見える様な絶望を与えたのだ。
三大欲求のうちの食欲を取り上げられた彼の世界は、一瞬にして偏る。
そして性に溺れる人生を、何時しか歩むようになってしまった。
αであるということが解ったのも、小学六年生の夏。玲央はαでありながらフォークという珍しい性の人間だった。
恵まれた容姿を持って産まれた彼は、性の相手には困らない。
彼が一番最初に知った快楽はΩの女。フェロモンに誘われて本能的に抱いた。中学三年生の春だった。
満たされないものは全てセックスで満たす。味覚がない彼が溺れたものは肉欲だった。
ラットになり性に溺れる感覚を知り、玲央はセックスに依存した。
次にケーキの女性との性的な出逢いで、彼の世界に味覚がまた戻る。
ケーキとの行為もΩとの行為も気持ちよく溺れることが出来た。
彼女たちはとても甘美で幸せをくれる存在である。けれど玲央にとってはそれだけの存在だったのだ。
愛というものはよく解らない。けれど愛を欲する人間達は、性を与えればそれに群がる。
孤独なケーキやΩを見付けるのはとても簡単だった。
誰もが羨むαという性の裏側に隠れた、殺人者予備と忌み嫌われるフォークという性。
αと聞けば人は群がるものの、フォークと知れば蜘蛛の子を散らす様に人が去ってゆく事は解っている。
玲央は自分がフォークである事を隠し通すことに決めた。
フォークであると知られてしまえば、人は去ってゆくだろう。
それならセックスの相手に困らない人生を送るべきだと玲央は思う。
玲央がホストを始めた理由も当初は女と知り合う為でしかなかった。
自分が人を愛せないことを、逆に上手に使うようになったのだ。
この仕事さえしていれば、きっと女に飢える事は無いだろう。夢を魅せる代わりに、金と快楽を受けとる。
玲央はケーキやΩの女たちを手籠めにして、彼女たちを渡り歩いていたのだ。
今から約三ヶ月前の事、玲央は馴染みのケーキの女の家に向かっていた。
フレーバーは桃のタルト。珍しいタイプのケーキでΩの女だった。
美味しいケーキを思う存分味わえたところで、其処に起きる欲は正直ピンと来ない。彼女のΩとしてのフェロモンは玲央の琴線に触れなかった。
正直玲央はもう、沢山のケーキを食べつくし、Ωも抱いてきてしまっていたのだ。
この時玲央は総てに飽きていた。ときめきを感じるものが何もない。
彼が出逢ってないものと言えば、都市伝説で有名な運命の番くらいだろう。
けれど自分は誰かと番う事は無いだろうと思っていた。
退屈な感情を抱えたままで、玲央は女の家へと向かう。
きっと今日も何時も通りのつまらないセックスをして、適当に話をして終わるだけ。
彼女の家のドアを何時も通りに合鍵で開いて中に入る。
けれどこの日は何時もと様子が違っていた。
玄関に入るなり響き渡る怪しい物音と、今だ嘗て嗅いだ事の無い程の強い匂い。
仰々しい程に漂う甘い甘い桃のタルトの香り。
それにフリージアによく似た、玲央を惹き付ける香りが潜んでいた。
その香りは自棄に玲央を駆り立てるものがあり、なんだか不思議な気持ちになる。
発生源が何処なのかと見回せば、バスルームから不審な音が響き渡った。
強い匂いもどうやら、其処から発生しているようだ。
何かを打ち付けるような規則的な音と、水が跳ねるような音が響き渡る。
バスルームのドアに玲央は歩み寄った。
「……………どうしたの?それなんの音?…………何してるの?」
バスルームの向こうに声を掛ければ、その音がぴたりと止まる。
不審に思った玲央がバスルームのドアを開いた瞬間、噎せ返る程に甘露な匂いが漂った。
バスルームの床に広がる血の海。そしてその真ん中で転がっている女の姿。
天井も床も何もかもが真紅で染まった世界を見て、玲央は言葉を失う。
桃のタルトのフレーバーの女の胸には、刃渡り30cm程のハンティングナイフが突き刺さっていた。
甘い甘い匂いとは裏腹に、飛び込んできた景色は陰惨なものだ。
地獄を見ていると思ったその時、バスタブの中から血塗れの手が這い出る。
その手の主はゆっくりとこちらを見て、細い艶かしい身体をくねらせた。
身体を血で濡らした美しい青年が顔を上げ、蠱惑的な眼差しを浮かべ玲央を見る。
今すぐにでも逃げ出さなければいけないことは解っている。けれど玲央は其処から動くことが出来なかったのだ。
玲央はこの時、血まみれの男に魅せられてしまっていた。
「綺麗だ……………」
運命の番という言葉を彼に逢うその日迄、一切信じてなんていなかった。
その姿を目の前にした瞬間、甘美な香りに酔い痴れ、その愛らしさに全てを奪われた。
玲央はその日、まさに『虜になる』という言葉の意味を理解したのだ。
それが何故なのかは玲央もさっぱり解らない。
この日彼は初めて、恋をしたのだ。
紫苑がケーキの肉をフォークで食べ進めてゆく様を、玲央はじっと見上げながら紫苑の脚に舌を這わせる。
穴があくかと思う位に見つめられていることに気付いた紫苑が、下げずんだ視線を玲央に送った。
陶器で出来た人形を思い起こせる程に整った玲央の顔に、脚の甲で軽く蹴りを入れる。
すると玲央は蹴られて痛んだ頬を押さえ、今にも泣き出しそうな声で囁いた。
「………紫苑これ商売道具ぅ…………」
そんな事を言いながらも、玲央は紫苑には怒らない。それどころか構って貰えて嬉しそうでもある。
玲央の反応はいちいち紫苑の癪に触り、その都度紫苑は溜め息を吐く。
食事を終えた紫苑は玲央の言葉に返事を返さず、立ち上がりいそいそとテレビゲームの準備を始めた。
骨ばんだ発育の悪い背中を玲央に向けながら、テレビ画面を凝視する。
そんな紫苑の後ろ姿を眺めながら、玲央は幸せを噛み締めていた。
「ああ、本当に君がいるだけで、世界って薔薇色に見える……!!僕って本当に幸せ者だなぁ……!!」
背後から響く軽快な囁きを聞いていないフリをしながら、紫苑はゲームのスタートボタンを押す。
これだけ粗雑に扱われても幸せそうな玲央を、紫苑は気味の悪く感じていた。
紫苑にとって玲央は、全く得体のしれない化け物の様なものだ。
ご機嫌な様子で薔薇の花を花瓶に生け、紫苑がゲームをする横顔をじっと眺めている。
「あのさぁ、玲央………こっち見ないでくれない………?」
思わずそう告げれば、玲央が何時も通りの眩しい笑みを浮かべる。
玲央はその忠告を無視して、紫苑の事を見つめていた。
紫苑は小さく舌を打ちながらテレビ画面をみて、コントローラーの操作を始める。
ブルーライトに照らされた紫苑を見ながら、玲央は綺麗だと心から思っていた。
「気持ち悪…………」
ぼそりと紫苑が嘆くと玲央は満面の笑みを浮かべる。
テレビゲームの音が響き渡る中で、玲央は心から幸せを噛み締めた。
紫苑はこの時玲央を気持ち悪いと思いながらも、この男についてきてしまったのは自分だと言い聞かせる。
こればっかりは自己責任だと紫苑は反省していた。
あの日、玲央に綺麗だと言われたその瞬間に興味を持った。
面白い事を言われたと感じた。
人を殺している最中を見付かったというにも関わらず、斜め上の言葉を返されたのだ。
「…………は?」
まるで女相手に吐き出す様な甘い言葉を吐かれた紫苑は、思わず顔をしかめる。
けれど彼は一切気にしない様子で、何かに取り付かれたかの様に話し始めた。
「綺麗………どうしてそんなに綺麗なの………?こんな気持ちになったの、初めてなんだ………!!
凄く不思議………!!君に触れたくて仕方ない………!!」
この時、紫苑は玲央の瞳孔が開いたのを見逃さなかった。
ああなんだ、この男はフォークなのか。きっと大量のケーキの血の匂いにアテられて、おかしくなっているに違いない。
その状態なら触れて近付いて殺してしまえば、口封じだって簡単だ。
そう思いながらフラフラと歩み寄ってくる玲央を横目に、紫苑は攻撃のタイミングを伺う。
けれど玲央の手が自分の肌に触れたその時、体中にぞわぞわとした感覚が駆け巡った。
天にも昇る気持ちとでもいえば良いのだろうか。身体が宙に浮いてしまいそうだ。
それはまるで恋だった。とても恋の感覚によく似ていた。
誘われるがままに唇を重ね合わせながら、幾度となくキスを繰り返す。身体が勝手に動き出すのが、気持ち悪くて仕方が無い。
まるで磁石が引き合うかの様に身体と身体が求め合う。どうやったって止める事が出来ないのだ。
この時に紫苑はいよいよ、自分の頭がおかしくなったと思った。
大好きだったお菓子も料理も何もかも味がしなくなり、まるで砂を噛んでいるような感覚に捕らわれる。
玲央にとってそれは、まるで世界が色褪せて見える様な絶望を与えたのだ。
三大欲求のうちの食欲を取り上げられた彼の世界は、一瞬にして偏る。
そして性に溺れる人生を、何時しか歩むようになってしまった。
αであるということが解ったのも、小学六年生の夏。玲央はαでありながらフォークという珍しい性の人間だった。
恵まれた容姿を持って産まれた彼は、性の相手には困らない。
彼が一番最初に知った快楽はΩの女。フェロモンに誘われて本能的に抱いた。中学三年生の春だった。
満たされないものは全てセックスで満たす。味覚がない彼が溺れたものは肉欲だった。
ラットになり性に溺れる感覚を知り、玲央はセックスに依存した。
次にケーキの女性との性的な出逢いで、彼の世界に味覚がまた戻る。
ケーキとの行為もΩとの行為も気持ちよく溺れることが出来た。
彼女たちはとても甘美で幸せをくれる存在である。けれど玲央にとってはそれだけの存在だったのだ。
愛というものはよく解らない。けれど愛を欲する人間達は、性を与えればそれに群がる。
孤独なケーキやΩを見付けるのはとても簡単だった。
誰もが羨むαという性の裏側に隠れた、殺人者予備と忌み嫌われるフォークという性。
αと聞けば人は群がるものの、フォークと知れば蜘蛛の子を散らす様に人が去ってゆく事は解っている。
玲央は自分がフォークである事を隠し通すことに決めた。
フォークであると知られてしまえば、人は去ってゆくだろう。
それならセックスの相手に困らない人生を送るべきだと玲央は思う。
玲央がホストを始めた理由も当初は女と知り合う為でしかなかった。
自分が人を愛せないことを、逆に上手に使うようになったのだ。
この仕事さえしていれば、きっと女に飢える事は無いだろう。夢を魅せる代わりに、金と快楽を受けとる。
玲央はケーキやΩの女たちを手籠めにして、彼女たちを渡り歩いていたのだ。
今から約三ヶ月前の事、玲央は馴染みのケーキの女の家に向かっていた。
フレーバーは桃のタルト。珍しいタイプのケーキでΩの女だった。
美味しいケーキを思う存分味わえたところで、其処に起きる欲は正直ピンと来ない。彼女のΩとしてのフェロモンは玲央の琴線に触れなかった。
正直玲央はもう、沢山のケーキを食べつくし、Ωも抱いてきてしまっていたのだ。
この時玲央は総てに飽きていた。ときめきを感じるものが何もない。
彼が出逢ってないものと言えば、都市伝説で有名な運命の番くらいだろう。
けれど自分は誰かと番う事は無いだろうと思っていた。
退屈な感情を抱えたままで、玲央は女の家へと向かう。
きっと今日も何時も通りのつまらないセックスをして、適当に話をして終わるだけ。
彼女の家のドアを何時も通りに合鍵で開いて中に入る。
けれどこの日は何時もと様子が違っていた。
玄関に入るなり響き渡る怪しい物音と、今だ嘗て嗅いだ事の無い程の強い匂い。
仰々しい程に漂う甘い甘い桃のタルトの香り。
それにフリージアによく似た、玲央を惹き付ける香りが潜んでいた。
その香りは自棄に玲央を駆り立てるものがあり、なんだか不思議な気持ちになる。
発生源が何処なのかと見回せば、バスルームから不審な音が響き渡った。
強い匂いもどうやら、其処から発生しているようだ。
何かを打ち付けるような規則的な音と、水が跳ねるような音が響き渡る。
バスルームのドアに玲央は歩み寄った。
「……………どうしたの?それなんの音?…………何してるの?」
バスルームの向こうに声を掛ければ、その音がぴたりと止まる。
不審に思った玲央がバスルームのドアを開いた瞬間、噎せ返る程に甘露な匂いが漂った。
バスルームの床に広がる血の海。そしてその真ん中で転がっている女の姿。
天井も床も何もかもが真紅で染まった世界を見て、玲央は言葉を失う。
桃のタルトのフレーバーの女の胸には、刃渡り30cm程のハンティングナイフが突き刺さっていた。
甘い甘い匂いとは裏腹に、飛び込んできた景色は陰惨なものだ。
地獄を見ていると思ったその時、バスタブの中から血塗れの手が這い出る。
その手の主はゆっくりとこちらを見て、細い艶かしい身体をくねらせた。
身体を血で濡らした美しい青年が顔を上げ、蠱惑的な眼差しを浮かべ玲央を見る。
今すぐにでも逃げ出さなければいけないことは解っている。けれど玲央は其処から動くことが出来なかったのだ。
玲央はこの時、血まみれの男に魅せられてしまっていた。
「綺麗だ……………」
運命の番という言葉を彼に逢うその日迄、一切信じてなんていなかった。
その姿を目の前にした瞬間、甘美な香りに酔い痴れ、その愛らしさに全てを奪われた。
玲央はその日、まさに『虜になる』という言葉の意味を理解したのだ。
それが何故なのかは玲央もさっぱり解らない。
この日彼は初めて、恋をしたのだ。
紫苑がケーキの肉をフォークで食べ進めてゆく様を、玲央はじっと見上げながら紫苑の脚に舌を這わせる。
穴があくかと思う位に見つめられていることに気付いた紫苑が、下げずんだ視線を玲央に送った。
陶器で出来た人形を思い起こせる程に整った玲央の顔に、脚の甲で軽く蹴りを入れる。
すると玲央は蹴られて痛んだ頬を押さえ、今にも泣き出しそうな声で囁いた。
「………紫苑これ商売道具ぅ…………」
そんな事を言いながらも、玲央は紫苑には怒らない。それどころか構って貰えて嬉しそうでもある。
玲央の反応はいちいち紫苑の癪に触り、その都度紫苑は溜め息を吐く。
食事を終えた紫苑は玲央の言葉に返事を返さず、立ち上がりいそいそとテレビゲームの準備を始めた。
骨ばんだ発育の悪い背中を玲央に向けながら、テレビ画面を凝視する。
そんな紫苑の後ろ姿を眺めながら、玲央は幸せを噛み締めていた。
「ああ、本当に君がいるだけで、世界って薔薇色に見える……!!僕って本当に幸せ者だなぁ……!!」
背後から響く軽快な囁きを聞いていないフリをしながら、紫苑はゲームのスタートボタンを押す。
これだけ粗雑に扱われても幸せそうな玲央を、紫苑は気味の悪く感じていた。
紫苑にとって玲央は、全く得体のしれない化け物の様なものだ。
ご機嫌な様子で薔薇の花を花瓶に生け、紫苑がゲームをする横顔をじっと眺めている。
「あのさぁ、玲央………こっち見ないでくれない………?」
思わずそう告げれば、玲央が何時も通りの眩しい笑みを浮かべる。
玲央はその忠告を無視して、紫苑の事を見つめていた。
紫苑は小さく舌を打ちながらテレビ画面をみて、コントローラーの操作を始める。
ブルーライトに照らされた紫苑を見ながら、玲央は綺麗だと心から思っていた。
「気持ち悪…………」
ぼそりと紫苑が嘆くと玲央は満面の笑みを浮かべる。
テレビゲームの音が響き渡る中で、玲央は心から幸せを噛み締めた。
紫苑はこの時玲央を気持ち悪いと思いながらも、この男についてきてしまったのは自分だと言い聞かせる。
こればっかりは自己責任だと紫苑は反省していた。
あの日、玲央に綺麗だと言われたその瞬間に興味を持った。
面白い事を言われたと感じた。
人を殺している最中を見付かったというにも関わらず、斜め上の言葉を返されたのだ。
「…………は?」
まるで女相手に吐き出す様な甘い言葉を吐かれた紫苑は、思わず顔をしかめる。
けれど彼は一切気にしない様子で、何かに取り付かれたかの様に話し始めた。
「綺麗………どうしてそんなに綺麗なの………?こんな気持ちになったの、初めてなんだ………!!
凄く不思議………!!君に触れたくて仕方ない………!!」
この時、紫苑は玲央の瞳孔が開いたのを見逃さなかった。
ああなんだ、この男はフォークなのか。きっと大量のケーキの血の匂いにアテられて、おかしくなっているに違いない。
その状態なら触れて近付いて殺してしまえば、口封じだって簡単だ。
そう思いながらフラフラと歩み寄ってくる玲央を横目に、紫苑は攻撃のタイミングを伺う。
けれど玲央の手が自分の肌に触れたその時、体中にぞわぞわとした感覚が駆け巡った。
天にも昇る気持ちとでもいえば良いのだろうか。身体が宙に浮いてしまいそうだ。
それはまるで恋だった。とても恋の感覚によく似ていた。
誘われるがままに唇を重ね合わせながら、幾度となくキスを繰り返す。身体が勝手に動き出すのが、気持ち悪くて仕方が無い。
まるで磁石が引き合うかの様に身体と身体が求め合う。どうやったって止める事が出来ないのだ。
この時に紫苑はいよいよ、自分の頭がおかしくなったと思った。
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