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Ⅷ.
Ⅷ 第二話
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「……春日君にね、ちゃんと話そうと思っているんだ。遊歩と僕の事を」
仕事終わりに遥さんがそう言いながら、普段休憩に使っているボックス席に腰かけた。
テーブルの上に並んでいるのは三人分の水のグラス。
待ち構えていたかの様に黒澤さんも一緒に席に座り、俺が座るのを待っている。
この時に俺は内心、いよいよ来たかと思っていた。
「……はい」
遊歩と話をした辺りで、俺はとっくに自分がどうすべきかという腹は決まっていた。
だからこそ今俺には何も怖いものなんて無い。
「ちゃんとお話しお伺いさせて頂きます」
そう言いながら挑む様に頭を下げ、ゆっくりと顔を上げる。
すると遥さんの隣に座っている黒澤さんがこう言いだした。
「……その、二人はあの日の後に、話をしたの?」
「はい。話しました。遊歩からも話を聞きました」
俺がそう言うと遥さんの表情が、一瞬ほんの少しだけ堅くなる。
この人の表情がとても怖くて恐ろしい。
遥さんはとても美しいけれど、遊歩の話になった瞬間禍々しい空気を醸し出す。
まるで毒蛇に睨まれた様な気持ちになるのだ。
「彼はなんて……?」
遥さんは俺に問いかけながら笑みを浮かべるが、その目は一切笑っていない。
この時に遥さんはまだ遊歩の事が、好きなんだろうと感じていた。
気味の悪い位に伝わる遊歩への執着心。
俺はそれに今日でピリオドを付けてやろうと思っていた。
「認めましたよ。遥さんを殺しかけた事を。全て俺に話してくれました」
「……そうなんですね。貴方には随分素直に話したみたいで…………」
遥さんの機嫌が手に取るように悪くなっていくのが解る。
この人は間違いなく、俺と遊歩を別れさせるつもりで動いてきたとさえ感じた。
「遊歩は俺に隠し事しないんで」
「じゃあ、僕と付き合っていた事も聞いているの?」
「はい、勿論」
それどころかテメエが遊歩に何をしたのかさえ、俺はとっくに聞いているよ。
内心とても腹立たしくなるのを懸命に抑えながら、遥さんと俺は腹を探り合う。
気まずい空気感を変えるかの様に、黒澤さんがこう言った。
「………彼は、認めたのか……そうか……」
「でも雅!!!人間の本質は変わらない!!またいつか同じことを誰かに繰り返すかもしれないだろ……!?」
遥さんにとって黒澤さんは多分、都合のいい駒のようなものなのだと思う。
黒澤さんはとても素直で単純な人で、なおかつとても気が優しい。
操作をするにはとても、もってこいな人種だったのだろう。
遥さんの言葉で黒澤さんがまた顔色を変える。そして意を決したように俺を見た。
「春日君は、そんな危ない男と付き合っていて幸せになれると思うの……?
俺も遥も君の事大切に思ってるから、すごく心配してるんだ……」
そういう揺さぶり方をしてくるんだ。俺はそう思いながら黒澤さんの顔を見ていた。
多分遥さんは遊歩の事を、外面の遊歩でしか見ていなかったに違いない。
または遊歩が100%自分の事を、曝け出していなかったかの何方かだ。
だから俺は満面の笑みを浮かべながら、二人に対してこう告げた。
「幸せにしてもらおうなんてハラでいないんで大丈夫です!!
………っていうかアイツとだったら別に不幸になっても、一緒にやっていけるって思って一緒にいるんで!!」
我ながら100点満点の煽り文句を繰り出せたなあと感心すれば、俺の目の前にいる遥さんがみるみる青ざめる。
誰がお前らのいう事なんて聞くかよ。遊歩と俺の信頼関係なめんじゃねえよ。
俺は遊歩に生かされている。このつまらない人間が、ちゃんと此処まで立ち上がれたのだ。
いつ死んだって構わないと思いながら、絶望していたこの俺が、誰かを守りたいって今奮起してる。
それ以上の幸せなんて絶対に誰にも与えられない。遊歩以外与えられないのだ。
「………でも!!彼は人を殺しかけているのに……!!」
黒澤さんがそう言いだした瞬間に、この人は遊歩が遥さんにされたことを知らないんだと感じる。
俺はそれを黒澤さんに告げたいとは思わない。
けれどこの言葉だけは、どうしても投げてやらなきゃ気が済まなかった。
「………じゃあ、黒澤さんはもしも遥さんが悪い事をしたのなら、簡単に捨ててしまえるんですか?」
俺がそう言い放った瞬間に沈黙が走ってゆく。
何も答えられなくなった黒澤さんに微笑んで、俺は席を立った。
「あの、俺が遊歩と一緒に暮らしているせいで、嫌な思いさせてるんでしたらすいません。
ご心配だけは本当に有難うございます。だけど俺、遊歩と離れる気は一切ないんで。
だから俺今日、此処辞めるつもりで来ました!!今まで有難う御座いました!!」
遥さんに向かって頭を下げれば、物凄い顔をした遥さんが俺の肩を掴む。
凄い剣幕だなあとぼんやり思っていれば、遥さんが声を荒げた。
「何故彼の危険性が解らないんだ!!彼は悪魔のような男なのに……!!」
自棄になっていると正直感じた。
まさか俺がこんな選択をするなんて、夢にも思って無かったに違いない。
確かに遥さんとはいい関係を築いてきたと思う。
楽しかったし大好きだった。だけど今俺の目の前にいる人は嫉妬に駆られた狂人だ。
「ねぇ遥さん。お言葉ですが……俺が遊歩と付き合っているからって、今の貴方の人生に何か負荷が生じますか?
今の俺には貴方が自分のいう事を、絶対に聞かせようとしている独裁者にしか見えない。
…………それに、遊歩に関する感情だって執着としか思えない。それじゃあまるでまだ遊歩の事好きみたい」
俺がそう言い放った瞬間に、遥さんが咄嗟に俺の顔にグラスの水をぶっ掛ける。
この時に俺はこの人の本性を見た気がした。
黒澤さんの目の前で墓穴を掘った遥さんに、濡れた髪のままで不敵に笑う。
そして俺は二人に背を向けたままホールを突っ切り、出口に向かって歩きだした。
此処での時間は楽しかったし充実していた。ほんの少しの間ではあったが、いい経験をさせてもらえたと思う。
出入り口から出て振り返らずに歩いてゆく。
思わず今にも泣きだしそうになりながら、夜空を見上げて溜め息を吐いた。
「あー、アルバイト探し直しだなぁ……!!!」
人が行き交う商店街の中に飛び込み、ぼんやりと景色を眺める。
遊歩に仕事が終わった事をメッセージで送れば、すぐに返事が返って来た。
『今スーパー。今日は俺が飯を作る』
『じゃあ今そっちに行くよ』
濡れた髪のままでスーパーに辿り着き、遊歩の姿を探す。
出入り口から買い物袋を手にした遊歩が出てきた瞬間、人目を憚らずに抱き付いた。
俺に飛びかかられた遊歩が、ケラケラ笑いながら俺の身体を受け入れる。
そして俺の髪が濡れている事に気付いて、ほんの少しだけ目を見開いた。
「……どうしたの?濡れてんじゃん?」
遊歩目掛けてピースサインを作り、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
そして底なしに明るい声でこう言い放った。
「さっきお仕事辞めてきました!!!誕生日プレゼント………今年は俺でもいいっすかね!?」
俺が無理矢理笑いながら精一杯冗談を言い放つと、遊歩が今にも泣きだしそうな位の感極まった目をして笑う。
それから眉を顰めて俯いて、上ずる声を抑えながら囁いた。
「っ…………何その誕生祝い……。最高過ぎて涙出てきた………」
買い物袋を手にしていない遊歩の手に指を絡ませて、夜の街並みを歩いてゆく。
恋人同士みたいな距離感で、肩を並べて笑い合った。
手を繋いで歩きながら、改めて遊歩の事が好きだと心から思う。
遊歩とだったらどんな事があっても、上手く切り抜けてやっていけると感じた。
「そういえば遊歩今日何作るの?調理師免許持ってるって前言ってたよねぇ??」
揶揄うように遊歩の顔を覗き込めば、自信ありげに笑ってみせる。
「今日ハンバーグ作ろうかなって思ってる。言っとくけど結構いい店の厨房いたから、俺上手いぜ??」
「へー!!楽しみにしてる!!ちゃんと期待してるからね!!」
この日はとても穏やかで、とても心地の良い夜空だった。
また仕事は失ってしまったけれど、遊歩が居れば起き上がれる。
何にも恐れる事なんてないと心から思った。
仕事終わりに遥さんがそう言いながら、普段休憩に使っているボックス席に腰かけた。
テーブルの上に並んでいるのは三人分の水のグラス。
待ち構えていたかの様に黒澤さんも一緒に席に座り、俺が座るのを待っている。
この時に俺は内心、いよいよ来たかと思っていた。
「……はい」
遊歩と話をした辺りで、俺はとっくに自分がどうすべきかという腹は決まっていた。
だからこそ今俺には何も怖いものなんて無い。
「ちゃんとお話しお伺いさせて頂きます」
そう言いながら挑む様に頭を下げ、ゆっくりと顔を上げる。
すると遥さんの隣に座っている黒澤さんがこう言いだした。
「……その、二人はあの日の後に、話をしたの?」
「はい。話しました。遊歩からも話を聞きました」
俺がそう言うと遥さんの表情が、一瞬ほんの少しだけ堅くなる。
この人の表情がとても怖くて恐ろしい。
遥さんはとても美しいけれど、遊歩の話になった瞬間禍々しい空気を醸し出す。
まるで毒蛇に睨まれた様な気持ちになるのだ。
「彼はなんて……?」
遥さんは俺に問いかけながら笑みを浮かべるが、その目は一切笑っていない。
この時に遥さんはまだ遊歩の事が、好きなんだろうと感じていた。
気味の悪い位に伝わる遊歩への執着心。
俺はそれに今日でピリオドを付けてやろうと思っていた。
「認めましたよ。遥さんを殺しかけた事を。全て俺に話してくれました」
「……そうなんですね。貴方には随分素直に話したみたいで…………」
遥さんの機嫌が手に取るように悪くなっていくのが解る。
この人は間違いなく、俺と遊歩を別れさせるつもりで動いてきたとさえ感じた。
「遊歩は俺に隠し事しないんで」
「じゃあ、僕と付き合っていた事も聞いているの?」
「はい、勿論」
それどころかテメエが遊歩に何をしたのかさえ、俺はとっくに聞いているよ。
内心とても腹立たしくなるのを懸命に抑えながら、遥さんと俺は腹を探り合う。
気まずい空気感を変えるかの様に、黒澤さんがこう言った。
「………彼は、認めたのか……そうか……」
「でも雅!!!人間の本質は変わらない!!またいつか同じことを誰かに繰り返すかもしれないだろ……!?」
遥さんにとって黒澤さんは多分、都合のいい駒のようなものなのだと思う。
黒澤さんはとても素直で単純な人で、なおかつとても気が優しい。
操作をするにはとても、もってこいな人種だったのだろう。
遥さんの言葉で黒澤さんがまた顔色を変える。そして意を決したように俺を見た。
「春日君は、そんな危ない男と付き合っていて幸せになれると思うの……?
俺も遥も君の事大切に思ってるから、すごく心配してるんだ……」
そういう揺さぶり方をしてくるんだ。俺はそう思いながら黒澤さんの顔を見ていた。
多分遥さんは遊歩の事を、外面の遊歩でしか見ていなかったに違いない。
または遊歩が100%自分の事を、曝け出していなかったかの何方かだ。
だから俺は満面の笑みを浮かべながら、二人に対してこう告げた。
「幸せにしてもらおうなんてハラでいないんで大丈夫です!!
………っていうかアイツとだったら別に不幸になっても、一緒にやっていけるって思って一緒にいるんで!!」
我ながら100点満点の煽り文句を繰り出せたなあと感心すれば、俺の目の前にいる遥さんがみるみる青ざめる。
誰がお前らのいう事なんて聞くかよ。遊歩と俺の信頼関係なめんじゃねえよ。
俺は遊歩に生かされている。このつまらない人間が、ちゃんと此処まで立ち上がれたのだ。
いつ死んだって構わないと思いながら、絶望していたこの俺が、誰かを守りたいって今奮起してる。
それ以上の幸せなんて絶対に誰にも与えられない。遊歩以外与えられないのだ。
「………でも!!彼は人を殺しかけているのに……!!」
黒澤さんがそう言いだした瞬間に、この人は遊歩が遥さんにされたことを知らないんだと感じる。
俺はそれを黒澤さんに告げたいとは思わない。
けれどこの言葉だけは、どうしても投げてやらなきゃ気が済まなかった。
「………じゃあ、黒澤さんはもしも遥さんが悪い事をしたのなら、簡単に捨ててしまえるんですか?」
俺がそう言い放った瞬間に沈黙が走ってゆく。
何も答えられなくなった黒澤さんに微笑んで、俺は席を立った。
「あの、俺が遊歩と一緒に暮らしているせいで、嫌な思いさせてるんでしたらすいません。
ご心配だけは本当に有難うございます。だけど俺、遊歩と離れる気は一切ないんで。
だから俺今日、此処辞めるつもりで来ました!!今まで有難う御座いました!!」
遥さんに向かって頭を下げれば、物凄い顔をした遥さんが俺の肩を掴む。
凄い剣幕だなあとぼんやり思っていれば、遥さんが声を荒げた。
「何故彼の危険性が解らないんだ!!彼は悪魔のような男なのに……!!」
自棄になっていると正直感じた。
まさか俺がこんな選択をするなんて、夢にも思って無かったに違いない。
確かに遥さんとはいい関係を築いてきたと思う。
楽しかったし大好きだった。だけど今俺の目の前にいる人は嫉妬に駆られた狂人だ。
「ねぇ遥さん。お言葉ですが……俺が遊歩と付き合っているからって、今の貴方の人生に何か負荷が生じますか?
今の俺には貴方が自分のいう事を、絶対に聞かせようとしている独裁者にしか見えない。
…………それに、遊歩に関する感情だって執着としか思えない。それじゃあまるでまだ遊歩の事好きみたい」
俺がそう言い放った瞬間に、遥さんが咄嗟に俺の顔にグラスの水をぶっ掛ける。
この時に俺はこの人の本性を見た気がした。
黒澤さんの目の前で墓穴を掘った遥さんに、濡れた髪のままで不敵に笑う。
そして俺は二人に背を向けたままホールを突っ切り、出口に向かって歩きだした。
此処での時間は楽しかったし充実していた。ほんの少しの間ではあったが、いい経験をさせてもらえたと思う。
出入り口から出て振り返らずに歩いてゆく。
思わず今にも泣きだしそうになりながら、夜空を見上げて溜め息を吐いた。
「あー、アルバイト探し直しだなぁ……!!!」
人が行き交う商店街の中に飛び込み、ぼんやりと景色を眺める。
遊歩に仕事が終わった事をメッセージで送れば、すぐに返事が返って来た。
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出入り口から買い物袋を手にした遊歩が出てきた瞬間、人目を憚らずに抱き付いた。
俺に飛びかかられた遊歩が、ケラケラ笑いながら俺の身体を受け入れる。
そして俺の髪が濡れている事に気付いて、ほんの少しだけ目を見開いた。
「……どうしたの?濡れてんじゃん?」
遊歩目掛けてピースサインを作り、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
そして底なしに明るい声でこう言い放った。
「さっきお仕事辞めてきました!!!誕生日プレゼント………今年は俺でもいいっすかね!?」
俺が無理矢理笑いながら精一杯冗談を言い放つと、遊歩が今にも泣きだしそうな位の感極まった目をして笑う。
それから眉を顰めて俯いて、上ずる声を抑えながら囁いた。
「っ…………何その誕生祝い……。最高過ぎて涙出てきた………」
買い物袋を手にしていない遊歩の手に指を絡ませて、夜の街並みを歩いてゆく。
恋人同士みたいな距離感で、肩を並べて笑い合った。
手を繋いで歩きながら、改めて遊歩の事が好きだと心から思う。
遊歩とだったらどんな事があっても、上手く切り抜けてやっていけると感じた。
「そういえば遊歩今日何作るの?調理師免許持ってるって前言ってたよねぇ??」
揶揄うように遊歩の顔を覗き込めば、自信ありげに笑ってみせる。
「今日ハンバーグ作ろうかなって思ってる。言っとくけど結構いい店の厨房いたから、俺上手いぜ??」
「へー!!楽しみにしてる!!ちゃんと期待してるからね!!」
この日はとても穏やかで、とても心地の良い夜空だった。
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