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第七章 リリスとマリア
第八話☆
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目覚めたマリアは自分のパソコンの中にしまっていたデータを取り出し、マロウブルーのハーブティーを飲み干す。
リリスとても厄介な相手だと、マリアは改めて思う。接触をする事に対し、気を付けなければならない事が山積みだ。
粗方データを修復させた後で、真生を探しに寝室から出る。
その時にリビングから聞こえる、綾香との話声を聞いてしまった。
「…………そんな気がしていたよ。綾香が綾香らしく幸せに生きていける事を、俺はずっと祈っているし、これからもそれを支えたいと思う」
マリアが聞こえた言葉はたったのこれだけ。前後の話も全く解らず、綾香が何を言ったのかは解らない。
けれどマリアはこの時に『自分が廃棄をされるか、過去を消される未来』の覚悟を決める。
真生と綾香の距離が急激に近付いている事を、マリアは感じ取っていた。
虹彩型記憶装置の中を巡り、様々な思い出を頭の中に巡らせる。
自分は道具。快感を得る為だけの玩具。玩具が感情を持ちすぎてはならない。マリアはそう思いながら涙を流す。
真生の幸せの為であれば、姿を消すのも本望。改めてAIアンドロイドの本懐を心の底でマリアは唱える。
愛という感情があるうちに、沢山愛していると伝えたい。その感情があるうちに沢山沢山抱かれたい。
もしも自分が廃棄されても、この記憶を消されても、真生の中では一生自分が残る様に。ちゃんと自分が存在していて、真生を愛していたのを忘れない様に。
マリアはそう覚悟を決めて、涙を拭いリビングのドアをそっと開いた。
AIアンドロイドが愛する人と、超えられる最後の一線は、身体を交える事のみしかないのだ。
「…………うっ、んんっ…………!!!ごしゅじんさ………ま…………!!!あいして、ます………!!」
真生はソファーの上に膝を立て、座ったマリアの脚の隙間に、頭を捩じ込んで性器に舌を這わせる。
寝室に戻る余裕もなく、真生とマリアは性的な行為に耽る。
真生は愛液の溢れる膣口に指を這わせながら、仄かに硬くなった陰核をきつく吸い上げた。
今日のマリアは少し変だと思いながら、マリアの身体がソファーから落ちない様に気を遣う。
真生がマリアを抱き上げると、マリアはソファーの上で身を捩り、四つん這いになって腰を高く上げた。
「…………マリア、この体勢だと中が全部見える………。中がぐっちゃぐちゃに濡れてるの、よく解る………」
膣口をわざと広げて照明の元に晒すと、濡れた粘膜がテラテラと艶めかしく光る。
焦らす様に指で溢れた愛液をなぞりながら、ゆっくりと膣口に指を捩じ込む。
ぐちゃり、と濡れた音が響くと、顔を突っ伏しているマリアが息を漏らした。
ソファーの布をマリアが引っ搔いている、独特の音が響き渡る。真生はマリアが珍しく、声を押し殺している事に気が付いた。
何時もなら五月蝿い位に喘ぐ筈なのに、と真生は思う。マリアの声が聞きたい真生は、いきなりマリアの一番弱い場所をなぞった。
マリアは声を殺した儘で、背中を仰け反らせびくりと跳ねる。性器を弄びながら、片手で胸を激しく揉む。
指の腹で内壁の膨らんだ場所を擦り上げると、溢れた愛液が生々しい音を立てた。
真生は何時もより激しく、マリアの中を指で責め立てる。
そういえば今日のマリアは、こっちに顔を向けてくれない。顔が見えないのも違和感の一つなのかと真生は思う。
何時もと違う場所で身体を交えているせいかと、真生は自分を納得させた。
派手に指を動かすと、ぐぽっ、じゅぽっ、という音が響く。
弱い場所を集中して攻めあげると、膣口は指の動きに合わせて収縮する。
マリアの太腿の震えが激しくなった時、やっとマリアが声を出した。
「…………い、ああああああ!!!!いく!!!あああああだめ!!!!あああああああああああああ!!!」
嬌声と嗚咽と悲鳴が交じり合ったかの様な、激しい声がマリアから漏れる。
真生の指を締め上げて、派手に排水機能から水を漏らしたマリアがソファーの上に崩れた。
マリアの背中が荒い呼吸の度に、何度も上下を繰り返す。
真生はマリアの身体を転がし、自分の方に顔を向かせる。すると真生の視界に、泣き腫らしたマリアの顔が飛び込んできた。
「……………マリア??どうしたの??」
愛撫をする手を思わず止めると、マリアは泣き顔で懸命に笑顔を作る。
泣きじゃくる声を抑え、マリアはこう言った。
「…………すっごくイッちゃって…………なみだとまらなくなっちゃいました…………!!
ごしゅじんさま、だいすき…………だいすきです…………!!」
マリアは涙を流しながら、真生の唇に唇を重ねる。
真生は全くすれ違いに気付けない儘で、マリアの身体を引き寄せた。
リリスとても厄介な相手だと、マリアは改めて思う。接触をする事に対し、気を付けなければならない事が山積みだ。
粗方データを修復させた後で、真生を探しに寝室から出る。
その時にリビングから聞こえる、綾香との話声を聞いてしまった。
「…………そんな気がしていたよ。綾香が綾香らしく幸せに生きていける事を、俺はずっと祈っているし、これからもそれを支えたいと思う」
マリアが聞こえた言葉はたったのこれだけ。前後の話も全く解らず、綾香が何を言ったのかは解らない。
けれどマリアはこの時に『自分が廃棄をされるか、過去を消される未来』の覚悟を決める。
真生と綾香の距離が急激に近付いている事を、マリアは感じ取っていた。
虹彩型記憶装置の中を巡り、様々な思い出を頭の中に巡らせる。
自分は道具。快感を得る為だけの玩具。玩具が感情を持ちすぎてはならない。マリアはそう思いながら涙を流す。
真生の幸せの為であれば、姿を消すのも本望。改めてAIアンドロイドの本懐を心の底でマリアは唱える。
愛という感情があるうちに、沢山愛していると伝えたい。その感情があるうちに沢山沢山抱かれたい。
もしも自分が廃棄されても、この記憶を消されても、真生の中では一生自分が残る様に。ちゃんと自分が存在していて、真生を愛していたのを忘れない様に。
マリアはそう覚悟を決めて、涙を拭いリビングのドアをそっと開いた。
AIアンドロイドが愛する人と、超えられる最後の一線は、身体を交える事のみしかないのだ。
「…………うっ、んんっ…………!!!ごしゅじんさ………ま…………!!!あいして、ます………!!」
真生はソファーの上に膝を立て、座ったマリアの脚の隙間に、頭を捩じ込んで性器に舌を這わせる。
寝室に戻る余裕もなく、真生とマリアは性的な行為に耽る。
真生は愛液の溢れる膣口に指を這わせながら、仄かに硬くなった陰核をきつく吸い上げた。
今日のマリアは少し変だと思いながら、マリアの身体がソファーから落ちない様に気を遣う。
真生がマリアを抱き上げると、マリアはソファーの上で身を捩り、四つん這いになって腰を高く上げた。
「…………マリア、この体勢だと中が全部見える………。中がぐっちゃぐちゃに濡れてるの、よく解る………」
膣口をわざと広げて照明の元に晒すと、濡れた粘膜がテラテラと艶めかしく光る。
焦らす様に指で溢れた愛液をなぞりながら、ゆっくりと膣口に指を捩じ込む。
ぐちゃり、と濡れた音が響くと、顔を突っ伏しているマリアが息を漏らした。
ソファーの布をマリアが引っ搔いている、独特の音が響き渡る。真生はマリアが珍しく、声を押し殺している事に気が付いた。
何時もなら五月蝿い位に喘ぐ筈なのに、と真生は思う。マリアの声が聞きたい真生は、いきなりマリアの一番弱い場所をなぞった。
マリアは声を殺した儘で、背中を仰け反らせびくりと跳ねる。性器を弄びながら、片手で胸を激しく揉む。
指の腹で内壁の膨らんだ場所を擦り上げると、溢れた愛液が生々しい音を立てた。
真生は何時もより激しく、マリアの中を指で責め立てる。
そういえば今日のマリアは、こっちに顔を向けてくれない。顔が見えないのも違和感の一つなのかと真生は思う。
何時もと違う場所で身体を交えているせいかと、真生は自分を納得させた。
派手に指を動かすと、ぐぽっ、じゅぽっ、という音が響く。
弱い場所を集中して攻めあげると、膣口は指の動きに合わせて収縮する。
マリアの太腿の震えが激しくなった時、やっとマリアが声を出した。
「…………い、ああああああ!!!!いく!!!あああああだめ!!!!あああああああああああああ!!!」
嬌声と嗚咽と悲鳴が交じり合ったかの様な、激しい声がマリアから漏れる。
真生の指を締め上げて、派手に排水機能から水を漏らしたマリアがソファーの上に崩れた。
マリアの背中が荒い呼吸の度に、何度も上下を繰り返す。
真生はマリアの身体を転がし、自分の方に顔を向かせる。すると真生の視界に、泣き腫らしたマリアの顔が飛び込んできた。
「……………マリア??どうしたの??」
愛撫をする手を思わず止めると、マリアは泣き顔で懸命に笑顔を作る。
泣きじゃくる声を抑え、マリアはこう言った。
「…………すっごくイッちゃって…………なみだとまらなくなっちゃいました…………!!
ごしゅじんさま、だいすき…………だいすきです…………!!」
マリアは涙を流しながら、真生の唇に唇を重ねる。
真生は全くすれ違いに気付けない儘で、マリアの身体を引き寄せた。
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