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第十章<穂波操の物語>
第一話
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操という名前は、人を操れる立場になって欲しいという、親のただのエゴの塊の現れだ。
だから俺がΩと解った時の親の反応は、この世の終わりみたいだったのを覚えてる。
「…………まさか貴方が………Ωだなんて……………!!」
露骨に泣き叫ぶ母親の顔と黙りこくる父親の顔。
今の今まで俺は努力を続け、品行方正に振る舞っていたし、成績だってクラスで一番優秀だった。
それでもこの親たちは俺の中身や努力ではなく、性別を見たのだ。
「…………ごめんなさい」
口元では謝罪の言葉を言いながら、心の中で中指を立てる。
まるで俺の人生が終わった様に、両親が混沌を迎えていた。
今まで俺に費やした学費は無駄だっただとか、将来どうしたら良いんだとか喚き散らす。
仕舞いにはΩが生まれたのはアンタのせいだと、責任のなすりつけ合いを始める。
生きているのに殺されているみたいだと心から思う。
それでもその日も夜が来て朝が来て、何時も通りの退屈な一日がまた始まる。
俺がΩと言われても、世界は別に終わらない。それに死ぬわけでもない。
どうやら人生は続くらしいと、小学生にして学ぶ。今に見てろと思いながら、俺は日々を生きていた。
「っていう訳でぇ…………ウチってマジで不仲でぇ………??
だからムカついちゃってぇ………本名で始めたんです♡この仕事ぉ!!!
そしたらなんかバレてたみたいでぇ??勘当されてましたぁー♡♡♡」
カメラが俺に向かってシャッターを切り、記者が俺の云った言葉を記録してゆく。
俺の勤めているΩ風俗の店が、時折受けている風俗雑誌のインタビューに、滔々と答えながら撮影を続ける。
入店三か月にして№1を迎えた期待の新人は、なるべく早い段階で雑誌に取り上げたい様だ。
此処は性で見られる世界ではあるが、ちゃんと努力した分が返ってくる。
だから、この世界に居たいと思ったのだ。
「操ぉ~~~!!!お前のお陰でこの店の売り上げ、マジでうなぎ登りだぜぇ~~~!!!」
そう言いながら店長の天蠍の野郎が、俺に延々と媚びてくる。
俺はそれを適当に躱しながら、話半分で聞いていた。
「やだぁー♡ありがとうございますぅ♡もっと頑張りまぁす♡♡♡」
この仕事をするのに一番大事な事は、なるべく愛想を良くするという事だ。
面倒くさい話は流して、厄介ごとには関わらない。
妬み嫉みはどうしたって仕方がない話だから、相手にしなければいい。
媚び諂う声の出し方も、相手に可愛らしいと思って貰える方法も、全て俺は身に着けた。
勿論、αを感じさせる方法も。
「操さん!!また指名です!!」
「あっ♡はーい♡」
慌ただしく龍二が控室に顔を出し、俺は準備を終えてプレイルームへと向かう。
楽しい事も辛い事も、この店では経験していた。
素敵なお客さんに出逢えた日はご機嫌だし、大嫌いな人に嫌な目に遭わされたら不機嫌。
昔みたいに面倒くさい事を考えずに、シンプルに生きていくのがいい。
どんな一日を迎えたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。死ぬまでそれを繰り返す。
どうせ同じ日々を繰り返すのであれば、楽しく生きるのが一番良いのだ。
***
シンプルに生きてきた俺は、セックスは知っていたけれど恋を全く知らない。
若い時代は興味本位な性行為で青春を終え、ときめきなんかと無縁で過ごしていた。
だから恋物語なんて俺には夢のまた夢で、自分には人を愛する機能が無いと思っていたのだ。
「操ぉ…………今日のお客様なんだが…………どうか失礼のないように接してくれ…………」
うちの店の店長の天蠍迅という男は、人を小馬鹿にした様に生きている。
トンだクソったれだなあと、内心思いながら接していた。
そんな天蠍の野郎が、珍しく俺に縋り付いて頭を下げる。
一体何の天変地異が起きたのだと、その時は思っていた。
「…………はぁい♡解りましたぁ♡」
適当に返事を返して、龍二に連れられプレイルームへと向かう。
其処に居たのは蛇を思わせる顔立ちをした、美しい男だった。
切れ長の鋭い眼光に精悍な顔立ち。整っている顔立ちをしているけれど、世にいうイケメンではない。
まるで歌舞伎役者を思わせる様な、そんな美しさがある。
「………初めまして」
とても低くて安心する声色に、何故か体中の毛が逆立つような感覚を覚える。
それは初めての事で、ずっとそれに戸惑っていた。
「あ………!!初めまして………!!操っていいます………!!!」
プレイルームで二人きりにされ、行為を始める準備をする。
すると男は笑い、自分の隣に座る様に仕向けた。
「ああ、何にもしなくていいから。此処においで」
何もしなくていいなんて、初めて言われたと思う。俺は大人しく彼の隣に腰掛け、彼の様子を伺っていた。
「天蠍から、いい子が居るから見て欲しいって言われてな。
…………こういう店は気乗りしないんだが、流石に断り切れなくてな。だから、お話をしよう。操ちゃん」
この人は俺といやらしい事をするために、此処に来た訳では無い。
そう知った時にほんの少しだけ、残念だと思う俺がいた。
俺は目の前にいる美しい男に、初めて性的な興味を感じていた。
この綺麗な男はどんな風に人に触るのだろうか。
この人のセックスの仕方が気になると思ったのは、初めての事だった。
「…………そう、ですか。俺は貴方の事を、なんて御呼びしたらいいですか??」
「俺はね、誠治。宜しく」
「誠治、さん……………」
彼は本当に俺と話しかしてくれなかった。
何を話したのかは忘れてしまったけれど、話が弾んだことを覚えてる。
誠治さんは話し上手で聞き上手で、対峙していてとても気持ちの良い人だと感じた。
「………君には、持成しの心ってものがあるよね」
持成しの心というものを、俺はこの時よく解っていなかった。
というより昔ながらの言葉に、あまり馴染みが無かった様に思う。
誠治さんは時折昔ながらの言葉を織り交ぜ、俺に話をしてくれる。
俺の知らない言葉は全て、訪ねると細かく教えてくれるのだ。
「持成しの心って、なんですか??」
「人を心から歓迎しようって、思う気持ちの事。思いやりに溢れてるって思うよ。
俺みたいなどこの馬の骨かも解らないような男に、こうしてちゃんと向き合ってくれる。君はとてもいい子だと思った」
誠治さんに褒められるのは、とても心地が良い。
見目が美しいだとか可愛いだとか、そういう類の言葉は今まで、俺は沢山言われてきた。
けれど彼が俺に対して褒めたのは、内面についてだった。
この人は俺の中身を覗き込んでくれたのだ。
楽しい時間は過ぎてゆくのが早すぎて、もうお別れの時間がやってくる。
帰り支度をする誠治さんの背中を見て、名残惜しいと思う。
何かしたい。もう二度と逢えないかもしれない人だから。せめて触れたい。
プレイルームから出ようとする誠治さんに、俺はこう言った。
「すいません。その………キス、してくれませんか??」
俺がそう言うと誠治さんは笑う。そして俺の頭を引き寄せて、唇に唇を重ね合わせる。
唇が触れ合った瞬間に、また体中の毛が逆立つような感覚がした。
眩暈がする位に心地よくて、壊れてしまいそうになる。
今まで沢山の人とキスをしてきたけれど、こんな気持ちなるのは初めての事だった。
「…………操ちゃんだっけ?」
お互いに唇で唇を噛む様にキスを繰り返し、キスの合間に吐息を漏らす。
キスだけなのに余裕が無くて、腰が砕けてしまいそうだ。
「は、い…………」
「…………また君に逢いに来ても、いいか??」
誠治さんの問いかけに、俺は小さく頷く。
この日以来彼は俺に逢いに来るようになり、気が付けば自然と愛し合うようになった。
どちらから告白したかなんて、全く持って覚えてない。
俺は気が付いたら、彼のものだった様に思う。
彼が良くない所の組員だと知っても、そんなの別に気にならなかった。
遅く知った恋はとても楽しくて、一瞬にして彼に溺れた。
毎日がとても幸せで、この時間が永遠に続くと信じていたのだ。
だから俺がΩと解った時の親の反応は、この世の終わりみたいだったのを覚えてる。
「…………まさか貴方が………Ωだなんて……………!!」
露骨に泣き叫ぶ母親の顔と黙りこくる父親の顔。
今の今まで俺は努力を続け、品行方正に振る舞っていたし、成績だってクラスで一番優秀だった。
それでもこの親たちは俺の中身や努力ではなく、性別を見たのだ。
「…………ごめんなさい」
口元では謝罪の言葉を言いながら、心の中で中指を立てる。
まるで俺の人生が終わった様に、両親が混沌を迎えていた。
今まで俺に費やした学費は無駄だっただとか、将来どうしたら良いんだとか喚き散らす。
仕舞いにはΩが生まれたのはアンタのせいだと、責任のなすりつけ合いを始める。
生きているのに殺されているみたいだと心から思う。
それでもその日も夜が来て朝が来て、何時も通りの退屈な一日がまた始まる。
俺がΩと言われても、世界は別に終わらない。それに死ぬわけでもない。
どうやら人生は続くらしいと、小学生にして学ぶ。今に見てろと思いながら、俺は日々を生きていた。
「っていう訳でぇ…………ウチってマジで不仲でぇ………??
だからムカついちゃってぇ………本名で始めたんです♡この仕事ぉ!!!
そしたらなんかバレてたみたいでぇ??勘当されてましたぁー♡♡♡」
カメラが俺に向かってシャッターを切り、記者が俺の云った言葉を記録してゆく。
俺の勤めているΩ風俗の店が、時折受けている風俗雑誌のインタビューに、滔々と答えながら撮影を続ける。
入店三か月にして№1を迎えた期待の新人は、なるべく早い段階で雑誌に取り上げたい様だ。
此処は性で見られる世界ではあるが、ちゃんと努力した分が返ってくる。
だから、この世界に居たいと思ったのだ。
「操ぉ~~~!!!お前のお陰でこの店の売り上げ、マジでうなぎ登りだぜぇ~~~!!!」
そう言いながら店長の天蠍の野郎が、俺に延々と媚びてくる。
俺はそれを適当に躱しながら、話半分で聞いていた。
「やだぁー♡ありがとうございますぅ♡もっと頑張りまぁす♡♡♡」
この仕事をするのに一番大事な事は、なるべく愛想を良くするという事だ。
面倒くさい話は流して、厄介ごとには関わらない。
妬み嫉みはどうしたって仕方がない話だから、相手にしなければいい。
媚び諂う声の出し方も、相手に可愛らしいと思って貰える方法も、全て俺は身に着けた。
勿論、αを感じさせる方法も。
「操さん!!また指名です!!」
「あっ♡はーい♡」
慌ただしく龍二が控室に顔を出し、俺は準備を終えてプレイルームへと向かう。
楽しい事も辛い事も、この店では経験していた。
素敵なお客さんに出逢えた日はご機嫌だし、大嫌いな人に嫌な目に遭わされたら不機嫌。
昔みたいに面倒くさい事を考えずに、シンプルに生きていくのがいい。
どんな一日を迎えたって、どうせ夜が来て朝が来る。日は変わるし、人生は続く。死ぬまでそれを繰り返す。
どうせ同じ日々を繰り返すのであれば、楽しく生きるのが一番良いのだ。
***
シンプルに生きてきた俺は、セックスは知っていたけれど恋を全く知らない。
若い時代は興味本位な性行為で青春を終え、ときめきなんかと無縁で過ごしていた。
だから恋物語なんて俺には夢のまた夢で、自分には人を愛する機能が無いと思っていたのだ。
「操ぉ…………今日のお客様なんだが…………どうか失礼のないように接してくれ…………」
うちの店の店長の天蠍迅という男は、人を小馬鹿にした様に生きている。
トンだクソったれだなあと、内心思いながら接していた。
そんな天蠍の野郎が、珍しく俺に縋り付いて頭を下げる。
一体何の天変地異が起きたのだと、その時は思っていた。
「…………はぁい♡解りましたぁ♡」
適当に返事を返して、龍二に連れられプレイルームへと向かう。
其処に居たのは蛇を思わせる顔立ちをした、美しい男だった。
切れ長の鋭い眼光に精悍な顔立ち。整っている顔立ちをしているけれど、世にいうイケメンではない。
まるで歌舞伎役者を思わせる様な、そんな美しさがある。
「………初めまして」
とても低くて安心する声色に、何故か体中の毛が逆立つような感覚を覚える。
それは初めての事で、ずっとそれに戸惑っていた。
「あ………!!初めまして………!!操っていいます………!!!」
プレイルームで二人きりにされ、行為を始める準備をする。
すると男は笑い、自分の隣に座る様に仕向けた。
「ああ、何にもしなくていいから。此処においで」
何もしなくていいなんて、初めて言われたと思う。俺は大人しく彼の隣に腰掛け、彼の様子を伺っていた。
「天蠍から、いい子が居るから見て欲しいって言われてな。
…………こういう店は気乗りしないんだが、流石に断り切れなくてな。だから、お話をしよう。操ちゃん」
この人は俺といやらしい事をするために、此処に来た訳では無い。
そう知った時にほんの少しだけ、残念だと思う俺がいた。
俺は目の前にいる美しい男に、初めて性的な興味を感じていた。
この綺麗な男はどんな風に人に触るのだろうか。
この人のセックスの仕方が気になると思ったのは、初めての事だった。
「…………そう、ですか。俺は貴方の事を、なんて御呼びしたらいいですか??」
「俺はね、誠治。宜しく」
「誠治、さん……………」
彼は本当に俺と話しかしてくれなかった。
何を話したのかは忘れてしまったけれど、話が弾んだことを覚えてる。
誠治さんは話し上手で聞き上手で、対峙していてとても気持ちの良い人だと感じた。
「………君には、持成しの心ってものがあるよね」
持成しの心というものを、俺はこの時よく解っていなかった。
というより昔ながらの言葉に、あまり馴染みが無かった様に思う。
誠治さんは時折昔ながらの言葉を織り交ぜ、俺に話をしてくれる。
俺の知らない言葉は全て、訪ねると細かく教えてくれるのだ。
「持成しの心って、なんですか??」
「人を心から歓迎しようって、思う気持ちの事。思いやりに溢れてるって思うよ。
俺みたいなどこの馬の骨かも解らないような男に、こうしてちゃんと向き合ってくれる。君はとてもいい子だと思った」
誠治さんに褒められるのは、とても心地が良い。
見目が美しいだとか可愛いだとか、そういう類の言葉は今まで、俺は沢山言われてきた。
けれど彼が俺に対して褒めたのは、内面についてだった。
この人は俺の中身を覗き込んでくれたのだ。
楽しい時間は過ぎてゆくのが早すぎて、もうお別れの時間がやってくる。
帰り支度をする誠治さんの背中を見て、名残惜しいと思う。
何かしたい。もう二度と逢えないかもしれない人だから。せめて触れたい。
プレイルームから出ようとする誠治さんに、俺はこう言った。
「すいません。その………キス、してくれませんか??」
俺がそう言うと誠治さんは笑う。そして俺の頭を引き寄せて、唇に唇を重ね合わせる。
唇が触れ合った瞬間に、また体中の毛が逆立つような感覚がした。
眩暈がする位に心地よくて、壊れてしまいそうになる。
今まで沢山の人とキスをしてきたけれど、こんな気持ちなるのは初めての事だった。
「…………操ちゃんだっけ?」
お互いに唇で唇を噛む様にキスを繰り返し、キスの合間に吐息を漏らす。
キスだけなのに余裕が無くて、腰が砕けてしまいそうだ。
「は、い…………」
「…………また君に逢いに来ても、いいか??」
誠治さんの問いかけに、俺は小さく頷く。
この日以来彼は俺に逢いに来るようになり、気が付けば自然と愛し合うようになった。
どちらから告白したかなんて、全く持って覚えてない。
俺は気が付いたら、彼のものだった様に思う。
彼が良くない所の組員だと知っても、そんなの別に気にならなかった。
遅く知った恋はとても楽しくて、一瞬にして彼に溺れた。
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