27 / 35
第九章
第一話
しおりを挟む
嘉生荘で俺を出迎えてくれたのは、眼鏡を掛けて寝巻の上にショールを羽織った大女将だ。
大女将は操さんを背負った俺を見るなり、面倒くさそうな表情を浮かべた。
「…………入りぃ??」
大きな物音を立てない様に玄関で靴を脱ぎ、大女将の家に足を踏み入れる。
大女将の部屋には布団が三組敷かれていて、既に操さんが寝るべき場所が確保されていた。
布団の上に操さんの身体をゆっくりと下ろし、掛け布団を掛ける。
佐京と侑京は既に泣き疲れて眠っていて、ショックで気を失った操さんの姿を見せずに済んだ。
「何があったんか話してくれへん??林から天蠍の事はもう聞いてんけど、それ以外はうちも知らんのや」
「………解りました。門に実は嫌がらせをされて…………」
大女将は俺の話を聞きながら、慣れた手付きで急須を使ってお茶を淹れる。
相変わらず蛇のイメージの消えない雰囲気を醸し出しているが、操さんの言葉のお陰か怖くない。
『…………あの人はね、優しいんだ。今はまだ解らなくてもいい。
本当に不器用だし強引なところもあるけど、とても優しくて温かい人。俺にはとっても恩がある………』
まだ俺には大女将の優しいところは解らない。想像さえもまだ出来ない。
けれど確かに真剣に、俺の話を聞いてくれている。
流石に操さんの過去の風俗勤務の事は伏せて、操さんの身に起きた事を話す。
大女将は合間に俺にお茶を出し、時折話に相槌を打つ。
眠る操さんに目配せをした大女将は、小さく嘆いた。
「そもそも操は根詰めて働き過ぎや………いい機会やし、少し休ませる………。一週間は寝かせる」
大女将が言い放った言葉に、俺は首が捥げるんじゃないかと思う位に頷く。
働き過ぎだという事に関しては完全同意である。
けれど嘉生館において操さんが抜けると、仕事に大きな穴が開く。
操さんの存在は、嘉生館に無くてはならない存在だ。操さんの代わりになるものは無い。
「ただ操さんの居ない間、誰が操さんの代わりをするのかと…………」
「うちが出る」
俺が疑問を大女将に投げかけた瞬間、全く想像をしていなかった言葉が飛び出す。
驚きの余りに言葉を失った俺に、大女将は不機嫌そうにこう言った。
「なんや、役不足なん??」
「違いますっ!!!滅相も御座いません!!!恐れ多いくらいですぅぅぅ!!!!」
俺が大声をだすと、布団に寝かされた操さんが寝返りを打つ。
自分の口元を手で押え、大女将の顔をじっと凝視する。
フンと鼻を鳴らした大女将は、自分で淹れたお茶を啜って溜め息を吐く。
それから壁に掛けられた時計を見上げた。
「ほんならうちはとっとと寝るから、アンタもう帰れ。………邪魔や」
初めて喧嘩でもないのに人に面と向かって、邪魔だと言われた気がする。
俺は大女将に気圧される様に慌てて玄関へと走った。確かに今俺が此処に居たら、大女将は眠れない。
靴を履き終えて玄関のドアに手を掛ける。すると大女将は何かを思い出し、俺を呼び止めた。
「…………ああ、操がお世話になりました。本当にどうもありがとう」
え、この人そういう事は、ちゃんと言ってくれるの………?なんかちょっと憎めない………。
大女将は確かにとても不器用だ。けれど優しいのを感じ取る。
こんなに言葉の温度差が激しいのは、アニメや小説の中の人位しか見たことが無い。
俺は自分の心で思った事を、大女将に悟られない様に、表情を変えずに頭を下げた。
「いいえ、どういたしまして………!!明日はご指導ご鞭撻、よろしくお願いいたします」
大女将の部屋から出て錆びた鉄板の階段を降りる。
嘉生荘を後にした俺は、嘉生館に向かって駆けだした。
どうやったら今の操さんと嘉生館を守れるのか、俺にはまだ答えが見付からない。
けれど出来る事を一つずつ、こなしていくしかないと思う。
嘉生館に帰るなり、剝離剤を使って門に付いたペンキを剥がす。
多少作業を続けると卑猥な文字は読めなくなった。
けれど気が付いたらもう、辺りは明るくなってしまっている。
今日は確か遅番だったから、ほんの少しだけなら眠れるはずだ。
そう思いながら、眠たい身体を引きずって社員寮に戻った。
明日から一週間、操さんに逢えない。
そう思うと切なくて辛いけれど、操さんのいない時間だからこそ、頑張って操さんの大事なものを守りたいと思う。
嘉生館は俺の愛する人が、命より大切だと豪語する場所なのだ。
***
適度に身体を清めてから、布団の中で微睡む。
気が付いたらとっくの昔に目覚める時間を迎え、怠い体の儘で起き上がった。
顔を洗って作業着を着て嘉生館のロビーに出る。
すると其処には、別人みたいにお客様に微笑む、大女将の姿があった。
「いらっしゃいませ………!!嘉生館にようこそおいで下さいました………!!」
キッチリと紺色の着物を着付けた大女将は、お客様相手に深々とお辞儀をする。
接客をしている大女将は、面と向かって人に邪魔とは言わなさそうだ。
大女将は俺の姿を見付けるなり、朗らかに微笑み近付いてくる。
そして俺の耳元に顔を近付けて、俺にしか聞こえない位のトーンで囁いた。
「…………何ぼさっと突っ立っとるん………??はよ持ち場に付きぃや………」
アッ、この人俺が知ってる人だ!!!全然別人じゃない!!怖い!!
「承知致しました………!!!」
慌てて大女将から離れて露天風呂に走ると、苦笑いを浮かべた林さんとすれ違う。
大女将がいる嘉生館の雰囲気は、アットホームというより格式が高くなる気がする。
あの人が其処に存在しているだけで、嘉生館の高級感が増すのだ。
元々の嘉生館の姿を、大女将の存在を通して感じる。まるでタイムスリップして、昔の嘉生館に来たみたいな気分だ。
もしかしたら操さんが初めて嘉生館を訪れた時は、何時もこんな風だったのかもしれないと思う。
露天風呂を磨き終わり、横さんと道具を片付ける。ロビーに戻ろうと思った瞬間、勝手口の扉が開いた。
横さんと顔を見合わせると、露天風呂に泣きはらした顔のアルバイトの綾乃ちゃんが入ってくる。
綾乃ちゃんは俺と横さんの顔を見るなり、グズグズと泣きじゃくり始めた。
「え………ちょっと待って綾乃ちゃん??大丈夫??」
俺が思わず声を掛けると、横さんが眉を八の字に下げる。
それから深いため息を吐いて、小さく嘆いた。
「あー…………大女将の洗礼に遭っちゃったねぇ…………??」
横さんがそう言うと、綾乃ちゃんは泣きじゃくりながらコクコクと頷く。
目を懸命に擦って涙を拭う綾乃ちゃんは、自分の身に起きた事を語りだした。
「さっき私大女将に………安っぽい女って、詰られました………!!!いくら何でも、酷くないですか!?!?」
昨日邪魔と言われたばかりの俺は、大女将なら言いかねないと思わず苦笑いを浮かべる。
面と向かって人に邪魔と言える人間なら、安っぽい女なんて簡単に口に出来ると思う。
すると横さんは綾乃ちゃんの肩を叩き、窘める様にこう言った。
「大女将はね、厳しく育てられて来た人だから、自分が言われて平気だった罵声を人に言っちゃうんだ。
自分なら耐えきれたんだから、他人も耐えられると思ってしまってる。決して悪い人では無いんだ…………」
綾乃ちゃんは横さんの言葉に頷き、静かにロビーに向かう。
静かになった露天風呂で、横さんは嘆いた。
「大女将もとても苦労してきた人だから、僕は幸せになって欲しいと思うよ」
もしかしたら横さんは、大女将の事を詳しく知っているのかと思う。俺は横さんに思わず問いかけた。
「…………横さんって、嘉生館にどれくらい昔から居たんですか??」
「ああ、僕はね、30歳の時から此処に居たよォ!!
だから大女将が若い時も知ってるし、誠治さんが仕切ってた頃も知ってる!!」
誠治さんの名前が、また此処で出てきた。
俺が唯一知っている事といえば、操さんの思い人という事と、嘉生館に操さんを連れてきた人だという事。
そして悪い事をして生計を立てていた時代があり、嘉生館の庭の小さな家に暮らしていた事しか解らない。
誠治さんの情報を、それ以外俺は何も知らないのだ。
「あの、彼の話を…………」
横さんから誠治さんの事を聞き出そうとした瞬間、勝手口から大女将が顔を出す。
俺は横さんにしようと思っていた質問を飲み込み、次の掃除先へと走った。
大女将は操さんを背負った俺を見るなり、面倒くさそうな表情を浮かべた。
「…………入りぃ??」
大きな物音を立てない様に玄関で靴を脱ぎ、大女将の家に足を踏み入れる。
大女将の部屋には布団が三組敷かれていて、既に操さんが寝るべき場所が確保されていた。
布団の上に操さんの身体をゆっくりと下ろし、掛け布団を掛ける。
佐京と侑京は既に泣き疲れて眠っていて、ショックで気を失った操さんの姿を見せずに済んだ。
「何があったんか話してくれへん??林から天蠍の事はもう聞いてんけど、それ以外はうちも知らんのや」
「………解りました。門に実は嫌がらせをされて…………」
大女将は俺の話を聞きながら、慣れた手付きで急須を使ってお茶を淹れる。
相変わらず蛇のイメージの消えない雰囲気を醸し出しているが、操さんの言葉のお陰か怖くない。
『…………あの人はね、優しいんだ。今はまだ解らなくてもいい。
本当に不器用だし強引なところもあるけど、とても優しくて温かい人。俺にはとっても恩がある………』
まだ俺には大女将の優しいところは解らない。想像さえもまだ出来ない。
けれど確かに真剣に、俺の話を聞いてくれている。
流石に操さんの過去の風俗勤務の事は伏せて、操さんの身に起きた事を話す。
大女将は合間に俺にお茶を出し、時折話に相槌を打つ。
眠る操さんに目配せをした大女将は、小さく嘆いた。
「そもそも操は根詰めて働き過ぎや………いい機会やし、少し休ませる………。一週間は寝かせる」
大女将が言い放った言葉に、俺は首が捥げるんじゃないかと思う位に頷く。
働き過ぎだという事に関しては完全同意である。
けれど嘉生館において操さんが抜けると、仕事に大きな穴が開く。
操さんの存在は、嘉生館に無くてはならない存在だ。操さんの代わりになるものは無い。
「ただ操さんの居ない間、誰が操さんの代わりをするのかと…………」
「うちが出る」
俺が疑問を大女将に投げかけた瞬間、全く想像をしていなかった言葉が飛び出す。
驚きの余りに言葉を失った俺に、大女将は不機嫌そうにこう言った。
「なんや、役不足なん??」
「違いますっ!!!滅相も御座いません!!!恐れ多いくらいですぅぅぅ!!!!」
俺が大声をだすと、布団に寝かされた操さんが寝返りを打つ。
自分の口元を手で押え、大女将の顔をじっと凝視する。
フンと鼻を鳴らした大女将は、自分で淹れたお茶を啜って溜め息を吐く。
それから壁に掛けられた時計を見上げた。
「ほんならうちはとっとと寝るから、アンタもう帰れ。………邪魔や」
初めて喧嘩でもないのに人に面と向かって、邪魔だと言われた気がする。
俺は大女将に気圧される様に慌てて玄関へと走った。確かに今俺が此処に居たら、大女将は眠れない。
靴を履き終えて玄関のドアに手を掛ける。すると大女将は何かを思い出し、俺を呼び止めた。
「…………ああ、操がお世話になりました。本当にどうもありがとう」
え、この人そういう事は、ちゃんと言ってくれるの………?なんかちょっと憎めない………。
大女将は確かにとても不器用だ。けれど優しいのを感じ取る。
こんなに言葉の温度差が激しいのは、アニメや小説の中の人位しか見たことが無い。
俺は自分の心で思った事を、大女将に悟られない様に、表情を変えずに頭を下げた。
「いいえ、どういたしまして………!!明日はご指導ご鞭撻、よろしくお願いいたします」
大女将の部屋から出て錆びた鉄板の階段を降りる。
嘉生荘を後にした俺は、嘉生館に向かって駆けだした。
どうやったら今の操さんと嘉生館を守れるのか、俺にはまだ答えが見付からない。
けれど出来る事を一つずつ、こなしていくしかないと思う。
嘉生館に帰るなり、剝離剤を使って門に付いたペンキを剥がす。
多少作業を続けると卑猥な文字は読めなくなった。
けれど気が付いたらもう、辺りは明るくなってしまっている。
今日は確か遅番だったから、ほんの少しだけなら眠れるはずだ。
そう思いながら、眠たい身体を引きずって社員寮に戻った。
明日から一週間、操さんに逢えない。
そう思うと切なくて辛いけれど、操さんのいない時間だからこそ、頑張って操さんの大事なものを守りたいと思う。
嘉生館は俺の愛する人が、命より大切だと豪語する場所なのだ。
***
適度に身体を清めてから、布団の中で微睡む。
気が付いたらとっくの昔に目覚める時間を迎え、怠い体の儘で起き上がった。
顔を洗って作業着を着て嘉生館のロビーに出る。
すると其処には、別人みたいにお客様に微笑む、大女将の姿があった。
「いらっしゃいませ………!!嘉生館にようこそおいで下さいました………!!」
キッチリと紺色の着物を着付けた大女将は、お客様相手に深々とお辞儀をする。
接客をしている大女将は、面と向かって人に邪魔とは言わなさそうだ。
大女将は俺の姿を見付けるなり、朗らかに微笑み近付いてくる。
そして俺の耳元に顔を近付けて、俺にしか聞こえない位のトーンで囁いた。
「…………何ぼさっと突っ立っとるん………??はよ持ち場に付きぃや………」
アッ、この人俺が知ってる人だ!!!全然別人じゃない!!怖い!!
「承知致しました………!!!」
慌てて大女将から離れて露天風呂に走ると、苦笑いを浮かべた林さんとすれ違う。
大女将がいる嘉生館の雰囲気は、アットホームというより格式が高くなる気がする。
あの人が其処に存在しているだけで、嘉生館の高級感が増すのだ。
元々の嘉生館の姿を、大女将の存在を通して感じる。まるでタイムスリップして、昔の嘉生館に来たみたいな気分だ。
もしかしたら操さんが初めて嘉生館を訪れた時は、何時もこんな風だったのかもしれないと思う。
露天風呂を磨き終わり、横さんと道具を片付ける。ロビーに戻ろうと思った瞬間、勝手口の扉が開いた。
横さんと顔を見合わせると、露天風呂に泣きはらした顔のアルバイトの綾乃ちゃんが入ってくる。
綾乃ちゃんは俺と横さんの顔を見るなり、グズグズと泣きじゃくり始めた。
「え………ちょっと待って綾乃ちゃん??大丈夫??」
俺が思わず声を掛けると、横さんが眉を八の字に下げる。
それから深いため息を吐いて、小さく嘆いた。
「あー…………大女将の洗礼に遭っちゃったねぇ…………??」
横さんがそう言うと、綾乃ちゃんは泣きじゃくりながらコクコクと頷く。
目を懸命に擦って涙を拭う綾乃ちゃんは、自分の身に起きた事を語りだした。
「さっき私大女将に………安っぽい女って、詰られました………!!!いくら何でも、酷くないですか!?!?」
昨日邪魔と言われたばかりの俺は、大女将なら言いかねないと思わず苦笑いを浮かべる。
面と向かって人に邪魔と言える人間なら、安っぽい女なんて簡単に口に出来ると思う。
すると横さんは綾乃ちゃんの肩を叩き、窘める様にこう言った。
「大女将はね、厳しく育てられて来た人だから、自分が言われて平気だった罵声を人に言っちゃうんだ。
自分なら耐えきれたんだから、他人も耐えられると思ってしまってる。決して悪い人では無いんだ…………」
綾乃ちゃんは横さんの言葉に頷き、静かにロビーに向かう。
静かになった露天風呂で、横さんは嘆いた。
「大女将もとても苦労してきた人だから、僕は幸せになって欲しいと思うよ」
もしかしたら横さんは、大女将の事を詳しく知っているのかと思う。俺は横さんに思わず問いかけた。
「…………横さんって、嘉生館にどれくらい昔から居たんですか??」
「ああ、僕はね、30歳の時から此処に居たよォ!!
だから大女将が若い時も知ってるし、誠治さんが仕切ってた頃も知ってる!!」
誠治さんの名前が、また此処で出てきた。
俺が唯一知っている事といえば、操さんの思い人という事と、嘉生館に操さんを連れてきた人だという事。
そして悪い事をして生計を立てていた時代があり、嘉生館の庭の小さな家に暮らしていた事しか解らない。
誠治さんの情報を、それ以外俺は何も知らないのだ。
「あの、彼の話を…………」
横さんから誠治さんの事を聞き出そうとした瞬間、勝手口から大女将が顔を出す。
俺は横さんにしようと思っていた質問を飲み込み、次の掃除先へと走った。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
ハルとアキ
花町 シュガー
BL
『嗚呼、秘密よ。どうかもう少しだけ一緒に居させて……』
双子の兄、ハルの婚約者がどんな奴かを探るため、ハルのふりをして学園に入学するアキ。
しかし、その婚約者はとんでもない奴だった!?
「あんたにならハルをまかせてもいいかなって、そう思えたんだ。
だから、さよならが来るその時までは……偽りでいい。
〝俺〟を愛してーー
どうか気づいて。お願い、気づかないで」
----------------------------------------
【目次】
・本編(アキ編)〈俺様 × 訳あり〉
・各キャラクターの今後について
・中編(イロハ編)〈包容力 × 元気〉
・リクエスト編
・番外編
・中編(ハル編)〈ヤンデレ × ツンデレ〉
・番外編
----------------------------------------
*表紙絵:たまみたま様(@l0x0lm69) *
※ 笑いあり友情あり甘々ありの、切なめです。
※心理描写を大切に書いてます。
※イラスト・コメントお気軽にどうぞ♪

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭

キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。

運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。

いつかコントローラーを投げ出して
せんぷう
BL
オメガバース。世界で男女以外に、アルファ・ベータ・オメガと性別が枝分かれした世界で新たにもう一つの性が発見された。
世界的にはレアなオメガ、アルファ以上の神に選別されたと言われる特異種。
バランサー。
アルファ、ベータ、オメガになるかを自らの意思で選択でき、バランサーの状態ならどのようなフェロモンですら影響を受けない、むしろ自身のフェロモンにより周囲を調伏できる最強の性別。
これは、バランサーであることを隠した少年の少し不運で不思議な出会いの物語。
裏社会のトップにして最強のアルファ攻め
×
最強種バランサーであることをそれとなく隠して生活する兄弟想いな受け
※オメガバース特殊設定、追加性別有り
.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる