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第二章
第二話
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真っ暗闇の中で携帯のライトに照らされた、少年二人と見つめ合う。
この時に俺は余りの恐怖に、悲鳴の出し方を忘れていた。
現在の時刻は夜22時。こんな時間に子供がウロウロしている筈がない。
完全に凍り付いている俺の事を、少年たちはジッと見つめている。
俺と少年たちの間では、重たい沈黙の時間が流れていた。
池の方から鹿威しに水が溜まる音と、傾いた瞬間に鳴るカコンという音が響く。それが余計に沈黙に拍車をかけていた。
思わず生唾を飲み込んだ瞬間、少年たちが目を泳がせる。
その時に俺は、その子供たちが幽霊じゃない事に気が付いた。
よく見ると足も生えているし、ちゃんと影もある。それに呼吸もしていて、時折肩が上下する。
目を大きく見開いた少年は活発そうで、オドオドと着ているTシャツを握る少年は大人しそうな雰囲気だ。
それに全く同じ顔だと思っていたが、それぞれ顔に特徴があるではないか。
二人の少年は互いに顔を見合わせ、観念した様な表情を浮かべて俺を見る。
活発そうな方の少年が、ゆっくりと口を開いた。
「あの…………ごめんなさい………ママのこと探してて………」
んっ??ママ??
俺はこの瞬間に肩の力を抜き、少年二人の方に近付く。彼らの目元はどことなく、何処かで見覚えがある様な気がした。
猫の目を思い返させる眼差しから、仄かに親しみを感じる。
「………何、お前らもしかして迷子なの??」
俺がそういうと、少年二人は目を潤ませる。そしてコクコクと頷いた。
お客さんの子供が社員寮に迷い込んだのだろうかと思う。俺は少年二人を連れて、ロビーに向かう事に決めた。
***
「ママ探してる時に迷っちゃったの………ボクらママに逢いたくって、おばあちゃんちコッソリ出てきた………」
子供二人と手を繋ぎながら、光のある方へと歩いてゆく。
自分の事を『ボク』と名乗る方の八の字眉毛の少年は、不安そうな表情を浮かべている。
話を聞く限り、宿泊のお客さんの子供では無いんだろうなと思う。
温泉利用のみのお客様も、嘉生館には出入りしている。
抜け出してきたという事は、近隣に住んでる子供なんだろうかと、能天気に俺は思っていた。
見た所4~6歳位の子供だ。このくらいの年齢の時は、こんな時間に家から出ようなんて考えた事は無い。
母さんにカエルをプレゼントしたことはあったけど。
こいつらは昔の俺とは比べものにならない位、相当なワルだと思う。
「あー、此処入り組んでるもんなぁ…………俺もまだよく解んねぇもん………。てか家近いのか?」
「うん!!すっげー近い!!だからオレ達よく此処にくるんだぜー!!」
自分の事を『オレ』と名乗る方の釣り上がった眉毛の少年は、すっかり安心しきって笑う。
こんな夜更けにこっそり家を抜け出されたおばあちゃんが、孫二人が近くに居ない事で慌てていないといいなと思う。
気が付いたら子供が居ないなんて、保護者からしたら間違いなく気が気じゃない。
「そっか。じゃあお前らまた直ぐ会えんのか」
「うん、あえるよ!!そしたら遊んでよ!!」
「おーいいぞいいぞ。実は此処に三日前に来たばっかなんだよ!!俺、虎之助っていうの!!」
悪ガキ二人と笑い合いながら歩き、やっと厨房の前まで差し掛かる。
嘉生館はそんなに大きな建物ではないが、子供二人にとってはそれなりの迷宮に違いない。
それに俺だって、社員寮に向かう為の渡り廊下は怖い。子供が怖くない筈が無いのだ。
実際俺も人間だって解るまで、暗闇で見た悪ガキ二人の姿は滅茶苦茶怖かった。
「ボクね、佐京……」
「オレは侑京!!!」
「へぇ、お前らの名前、滅茶苦茶カッコいいなぁ!!覚えとくよ!!」
二人は俺に名前を褒められて、とても誇らしそうな顔をする。
俺達を照らしている光も、段々と明るくなってきた。
三人で和やかにロビーに向かって歩いてゆくと、焦った様子の操さんが立っている。
操さんは俺達の方を見て、目を大きく見開いた。
「………佐京!!!侑京!!!駄目じゃない何してんの!?!?!?」
この子達は操さんが名前を知っている位、良く此処にくる子達なんだなあと思う。
物凄い剣幕で怒る操さんに対して、佐京も侑京も跳ね上がった。
俺の手を握る指先にぎゅっと力が入る。そして二人は目を潤ませた。
「っ…………ごめんなさい!!!」
二人は揃えたかの様に、同じタイミングで声を出す。
流石の悪ガキ二人も操さんの言う事は、素直聞くもんなんだなぁと悠長に思う。
二人が俺から手を離し、操さん目掛けて駆けてゆく。その時、二人が驚くべき言葉を口に出した。
「ごめんなさい、ママ!!!」
ママ………??今、ママっていった………???え、誰がママ?この子らの??
俺が思わず凍り付いた瞬間、操さんは佐京と侑京を抱き止める。
そして二人の頭を優しく撫でまわしながら、今にも泣きだしそうな声で囁いた。
「………もう……心配ばっか掛けて………」
待って!?操さん、子供いたの!?!?
操さんに叱られた佐京と侑京は、ワンワン大声を上げて泣いている。
この時に俺は佐京と侑京の眼差しが、操さんの瞳と全く同じだったことに気付いた。
猫のような大きな瞳は、どうみても操さんの目と同じ形で、血のつながりを肌で感じる。
「ごめんね虎ちゃん……!!俺の子、虎ちゃんに迷惑掛けて………!!」
そう言いながらウルウルと目を潤ませている操さんは、相も変わらず滅茶苦茶可愛い。
こんなに可愛いのにも関わらず、割と大きな子供がいるのは衝撃だった。
子供がいるという事は、間違いなく操さんには番がいる。
就職が決まって一時間も経っていないのに、俺の一目惚れはいきなり負けが確定した。
俺は操さんに絶対に絶対に悟られない様に、懸命に作り笑顔を浮かべる。
「…………操さん、結構大きなお子さんがいたんですね」
ショックを受けている事をなるべく誤魔化そうと、言葉を口から紡ぎ出す。
それでもうまく話せていない自分に、情けなさを感じた。
操さんは屈託ない笑みを浮かべて俺を見上げ、八重歯を見せて笑う。
そして泣いている佐京と侑京の肩を抱き寄せた。
「俺が22の時の子なの!!今5歳なんだぁ!!!
…………てかどうしようかな………俺今二人送ってきていい………??すぐ戻るから………」
操さんは眉を八の字に下げて、困ったような表情を浮かべている。佐京と侑京も縋る様な目をして俺を見上げた。
全く同じ形の猫みたいな目に見上げられると、胸がきゅっと締まる。
この時に俺はやはり操さんは可愛いと、改めて再確認をしてしまった。
平静を保ちながら、物事をなるべく都合の良い方に考える。
初めての一目惚れが拗れ切る前に、操さんに番がいる事が解って良かったとさえ思う。
「………俺、此処で留守番してますか?」
上司と部下としての正しい尽くし方をしよう。そう思いながら提案を出す。
すると操さんの表情がぱあっと明るくなり、目をキラキラと輝かせた。
やっぱりこの瞳には弱いなぁと思いながら、操さんの出方を伺う。
目を細めて八重歯をチラリと見せる何時もの笑みを浮かべた操さんは、俺にじゃれ付く様に手を握った。
「わー!!!有難う虎ちゃん!助かる!!直ぐ送ってきちゃうね………!!もう虎ちゃん勤務外なのに!!」
白魚の様な手が俺の手を掴んで、ぶんぶんと上下に振り回す。
操さんの手は小さくて滑々していて触り心地がいい。
この人は見目が美しいだけではなく、肌触り迄良いのかと思う。
「やー、いいですいいです。ついでになんかやれることしておきますよ。
………明日から俺、此処の一員になりますし………」
明日から俺は嘉生館の一員だ。きっと操さんとは、長い付き合いになるだろう。仕事仲間として。
「有難うね………!!迷惑いきなりかけてごめん!!」
「…………全然、迷惑なんて掛かってないっす………!!!楽しかったし!!!!」
申し訳なさそうにしながら、操さんが佐京と侑京の手を引いてゆく。
すると佐京と侑京は涙を拭い、パタパタと俺に手を振った。
「ありがとう虎!!!」
「またね虎!!!」
いきなりグンと二人との距離が近くなった事に、思わず笑みが零れる。
操さんに連れて行かれる、二人の背中に手を振った。
フロントの中に置いてある椅子に、腰掛けて温泉の説明書きに目を通す。そして効能を懸命に記憶をしてゆく。
嘉生館の一員になるのだから、他の人達の脚を引っ張らないで済む様にしたい。
早く此処での立ち回り方を、身体に染みつけていきたいと思う。
勉強の合間の頭の中に、ふわりと操さんの笑みが浮かぶ。
やっぱり操さんは可愛いし魅力的だ。本当に綺麗だし、今だってあの笑顔を見れば、ドキドキが止まらない。
それでもあの笑顔を思い返すと、少しだけ思ってしまう事がある。
もうちょっとだけ、この一目惚れに浮かれたかった。
頭の中に沸き上がった煩悩を見ない様に、仕事にひたすら打ち込んでゆく。
上手く心の切り替えが出来ない自分を恥じながら、頭の中に嘉生館の伊呂波を叩き込んでいった。
この時に俺は余りの恐怖に、悲鳴の出し方を忘れていた。
現在の時刻は夜22時。こんな時間に子供がウロウロしている筈がない。
完全に凍り付いている俺の事を、少年たちはジッと見つめている。
俺と少年たちの間では、重たい沈黙の時間が流れていた。
池の方から鹿威しに水が溜まる音と、傾いた瞬間に鳴るカコンという音が響く。それが余計に沈黙に拍車をかけていた。
思わず生唾を飲み込んだ瞬間、少年たちが目を泳がせる。
その時に俺は、その子供たちが幽霊じゃない事に気が付いた。
よく見ると足も生えているし、ちゃんと影もある。それに呼吸もしていて、時折肩が上下する。
目を大きく見開いた少年は活発そうで、オドオドと着ているTシャツを握る少年は大人しそうな雰囲気だ。
それに全く同じ顔だと思っていたが、それぞれ顔に特徴があるではないか。
二人の少年は互いに顔を見合わせ、観念した様な表情を浮かべて俺を見る。
活発そうな方の少年が、ゆっくりと口を開いた。
「あの…………ごめんなさい………ママのこと探してて………」
んっ??ママ??
俺はこの瞬間に肩の力を抜き、少年二人の方に近付く。彼らの目元はどことなく、何処かで見覚えがある様な気がした。
猫の目を思い返させる眼差しから、仄かに親しみを感じる。
「………何、お前らもしかして迷子なの??」
俺がそういうと、少年二人は目を潤ませる。そしてコクコクと頷いた。
お客さんの子供が社員寮に迷い込んだのだろうかと思う。俺は少年二人を連れて、ロビーに向かう事に決めた。
***
「ママ探してる時に迷っちゃったの………ボクらママに逢いたくって、おばあちゃんちコッソリ出てきた………」
子供二人と手を繋ぎながら、光のある方へと歩いてゆく。
自分の事を『ボク』と名乗る方の八の字眉毛の少年は、不安そうな表情を浮かべている。
話を聞く限り、宿泊のお客さんの子供では無いんだろうなと思う。
温泉利用のみのお客様も、嘉生館には出入りしている。
抜け出してきたという事は、近隣に住んでる子供なんだろうかと、能天気に俺は思っていた。
見た所4~6歳位の子供だ。このくらいの年齢の時は、こんな時間に家から出ようなんて考えた事は無い。
母さんにカエルをプレゼントしたことはあったけど。
こいつらは昔の俺とは比べものにならない位、相当なワルだと思う。
「あー、此処入り組んでるもんなぁ…………俺もまだよく解んねぇもん………。てか家近いのか?」
「うん!!すっげー近い!!だからオレ達よく此処にくるんだぜー!!」
自分の事を『オレ』と名乗る方の釣り上がった眉毛の少年は、すっかり安心しきって笑う。
こんな夜更けにこっそり家を抜け出されたおばあちゃんが、孫二人が近くに居ない事で慌てていないといいなと思う。
気が付いたら子供が居ないなんて、保護者からしたら間違いなく気が気じゃない。
「そっか。じゃあお前らまた直ぐ会えんのか」
「うん、あえるよ!!そしたら遊んでよ!!」
「おーいいぞいいぞ。実は此処に三日前に来たばっかなんだよ!!俺、虎之助っていうの!!」
悪ガキ二人と笑い合いながら歩き、やっと厨房の前まで差し掛かる。
嘉生館はそんなに大きな建物ではないが、子供二人にとってはそれなりの迷宮に違いない。
それに俺だって、社員寮に向かう為の渡り廊下は怖い。子供が怖くない筈が無いのだ。
実際俺も人間だって解るまで、暗闇で見た悪ガキ二人の姿は滅茶苦茶怖かった。
「ボクね、佐京……」
「オレは侑京!!!」
「へぇ、お前らの名前、滅茶苦茶カッコいいなぁ!!覚えとくよ!!」
二人は俺に名前を褒められて、とても誇らしそうな顔をする。
俺達を照らしている光も、段々と明るくなってきた。
三人で和やかにロビーに向かって歩いてゆくと、焦った様子の操さんが立っている。
操さんは俺達の方を見て、目を大きく見開いた。
「………佐京!!!侑京!!!駄目じゃない何してんの!?!?!?」
この子達は操さんが名前を知っている位、良く此処にくる子達なんだなあと思う。
物凄い剣幕で怒る操さんに対して、佐京も侑京も跳ね上がった。
俺の手を握る指先にぎゅっと力が入る。そして二人は目を潤ませた。
「っ…………ごめんなさい!!!」
二人は揃えたかの様に、同じタイミングで声を出す。
流石の悪ガキ二人も操さんの言う事は、素直聞くもんなんだなぁと悠長に思う。
二人が俺から手を離し、操さん目掛けて駆けてゆく。その時、二人が驚くべき言葉を口に出した。
「ごめんなさい、ママ!!!」
ママ………??今、ママっていった………???え、誰がママ?この子らの??
俺が思わず凍り付いた瞬間、操さんは佐京と侑京を抱き止める。
そして二人の頭を優しく撫でまわしながら、今にも泣きだしそうな声で囁いた。
「………もう……心配ばっか掛けて………」
待って!?操さん、子供いたの!?!?
操さんに叱られた佐京と侑京は、ワンワン大声を上げて泣いている。
この時に俺は佐京と侑京の眼差しが、操さんの瞳と全く同じだったことに気付いた。
猫のような大きな瞳は、どうみても操さんの目と同じ形で、血のつながりを肌で感じる。
「ごめんね虎ちゃん……!!俺の子、虎ちゃんに迷惑掛けて………!!」
そう言いながらウルウルと目を潤ませている操さんは、相も変わらず滅茶苦茶可愛い。
こんなに可愛いのにも関わらず、割と大きな子供がいるのは衝撃だった。
子供がいるという事は、間違いなく操さんには番がいる。
就職が決まって一時間も経っていないのに、俺の一目惚れはいきなり負けが確定した。
俺は操さんに絶対に絶対に悟られない様に、懸命に作り笑顔を浮かべる。
「…………操さん、結構大きなお子さんがいたんですね」
ショックを受けている事をなるべく誤魔化そうと、言葉を口から紡ぎ出す。
それでもうまく話せていない自分に、情けなさを感じた。
操さんは屈託ない笑みを浮かべて俺を見上げ、八重歯を見せて笑う。
そして泣いている佐京と侑京の肩を抱き寄せた。
「俺が22の時の子なの!!今5歳なんだぁ!!!
…………てかどうしようかな………俺今二人送ってきていい………??すぐ戻るから………」
操さんは眉を八の字に下げて、困ったような表情を浮かべている。佐京と侑京も縋る様な目をして俺を見上げた。
全く同じ形の猫みたいな目に見上げられると、胸がきゅっと締まる。
この時に俺はやはり操さんは可愛いと、改めて再確認をしてしまった。
平静を保ちながら、物事をなるべく都合の良い方に考える。
初めての一目惚れが拗れ切る前に、操さんに番がいる事が解って良かったとさえ思う。
「………俺、此処で留守番してますか?」
上司と部下としての正しい尽くし方をしよう。そう思いながら提案を出す。
すると操さんの表情がぱあっと明るくなり、目をキラキラと輝かせた。
やっぱりこの瞳には弱いなぁと思いながら、操さんの出方を伺う。
目を細めて八重歯をチラリと見せる何時もの笑みを浮かべた操さんは、俺にじゃれ付く様に手を握った。
「わー!!!有難う虎ちゃん!助かる!!直ぐ送ってきちゃうね………!!もう虎ちゃん勤務外なのに!!」
白魚の様な手が俺の手を掴んで、ぶんぶんと上下に振り回す。
操さんの手は小さくて滑々していて触り心地がいい。
この人は見目が美しいだけではなく、肌触り迄良いのかと思う。
「やー、いいですいいです。ついでになんかやれることしておきますよ。
………明日から俺、此処の一員になりますし………」
明日から俺は嘉生館の一員だ。きっと操さんとは、長い付き合いになるだろう。仕事仲間として。
「有難うね………!!迷惑いきなりかけてごめん!!」
「…………全然、迷惑なんて掛かってないっす………!!!楽しかったし!!!!」
申し訳なさそうにしながら、操さんが佐京と侑京の手を引いてゆく。
すると佐京と侑京は涙を拭い、パタパタと俺に手を振った。
「ありがとう虎!!!」
「またね虎!!!」
いきなりグンと二人との距離が近くなった事に、思わず笑みが零れる。
操さんに連れて行かれる、二人の背中に手を振った。
フロントの中に置いてある椅子に、腰掛けて温泉の説明書きに目を通す。そして効能を懸命に記憶をしてゆく。
嘉生館の一員になるのだから、他の人達の脚を引っ張らないで済む様にしたい。
早く此処での立ち回り方を、身体に染みつけていきたいと思う。
勉強の合間の頭の中に、ふわりと操さんの笑みが浮かぶ。
やっぱり操さんは可愛いし魅力的だ。本当に綺麗だし、今だってあの笑顔を見れば、ドキドキが止まらない。
それでもあの笑顔を思い返すと、少しだけ思ってしまう事がある。
もうちょっとだけ、この一目惚れに浮かれたかった。
頭の中に沸き上がった煩悩を見ない様に、仕事にひたすら打ち込んでゆく。
上手く心の切り替えが出来ない自分を恥じながら、頭の中に嘉生館の伊呂波を叩き込んでいった。
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