僕は死神に恋をした

興梠司

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弁護士 齋藤孝の場合

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斎藤はいつものように歌舞伎町のキャバクラSにいた、指名しているキャバ嬢、あやなに会いに来ていた。
あやなは歌舞伎のキャバクラのなかでナンバーワン、月30000万円売上をもつキャバ嬢で毎日指名被りの荒らしあのだが、斎藤がSに行くときはいつも指名がかぶらない、斎藤は自分のために指名を被らせないと思ってる、あやなが自分の事を好きとすら、斎藤は錯覚を覚えている。斎藤はあやなが来るのを見計らいモエシャンをいれた。

あやなは席に付き「斎藤さんシャンパンありがとう」と言いながらチェイサー名のドリンクを頼んだ、斎藤はチェイサーを頼まれるのが嫌だった。シャンパンが200000円+チェイサーで1500円取られる。斎藤は奥さんがいる中やりくりしてきているのもあり、無駄なドリンク代を取られたくなかった、シャンパンを出してやってるんだからそれだけ飲んでいろと言うのが斎藤の本当の気持ちだった、それでもあやなには言えない、斎藤はあやなに本気で惚れていた。あやながハイブランドのアクセサリーがほしいといえば買い与え、同伴してくれと言われれば同伴していた。
それでも体の関係は一回もなかった、関係を迫ったこともあったが「体の関係を迫るなら指名しなくていいです」とはっきり言われ斎藤はそれっきり、体の関係を迫るのをやめた。

60分延長したところで、あやなが「今日この後暇?」とアフターを誘ってきた、ラストまでいればという釣りかと思ったが、この延長で帰ってどこかのラブホテルに入っていてということだった、斎藤は心のなかでガッツポーズをした、ラブホテルに入ってるということはもうそれしかない、斎藤は嬉しくてモエシャンをもう一本あけた、+20000円であやなをだけるならやすいと思った。

斎藤はラブホテルに入り2時間がたった、あやなが働いてる店は12時閉店なのでどんなに遅くてもあと30分で部屋にやってくる、斎藤はバイアグラを飲みベッドに入った、やっとあやなを抱ける、斎藤の気分は絶頂だった。
入り口のドアがノックされ、あやなが入室してくる。あやなが斎藤を抱きしめ「今日は楽しみだね」といいベッドに斎藤を押し倒した、あやなはポケットに入れておいたナイフで斎藤の親指を切り落とす。
「ぎゃああーー」と叫ぶ斎藤、ないが起きてるかわかっていない。のたうち回りながら涙を流す。
「な、何をするんだ」と親指を抑えながらあやなに問う。

あやなはカバンから2枚の紙を取り出し読み上げる。
「齋藤孝、貴方はRによってこの世から排除されることになった、排除以来は奥様、斎藤敦子、愛人、真鍋みゆきからもらっている」あやなは読み続ける。「11月6日 23:30 真鍋みゆさん 親指骨折、翌日 22:00 真鍋みゆきさん、右目失明 12月3日 斎藤敦子さん 右腕骨折」
あやなは斎藤が二人に行われた鬼畜行為を読み上げ続けた


斎藤とホテルにはいる5日前あやなは、斎藤の奥様と愛人と歌舞伎町にある、ルノアールにいた。
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