in Cells ~花眠病~

もりえつりんご

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The summer solstice

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[夏至の日]

 
 
日照時間の最も長い日がやってきた。
朝と夜、太陽と月など対比が美しく表現され、時に冬至の圧倒的な影に紛れ、夏の暑さや梅雨の湿気で消えてしまいそうなほどに存在感の薄いこの日だが、ありがたいことに、これら一切の認識は日本あるいは日本と同等の四季を持つ土地にしか存在しない。
宗教の一種と見ても問題のない定義まぼろし。けれど、それで世界が彩られるのだから、思い込みや想像力というものは人間にとって欠かしてはならない道具ツールなのだろう。

「と、いうわけで、今日は酒を飲みに行こう」
「何が、「というわけで」だ。実験はどうした」
冷凍フリーズしておけば8時間くらい大丈夫大丈夫」
「はあ……」
「教授も誘って来るわ」

キィ、と透明扉が音を立て、陽光を反射する。
煙草の火を携帯灰皿の蓋で潰し、高槻光太郎は、川田高次の背中を窓越しに見送った。
真面目に実験をしていたかと思えば、すぐこれだ。集中力が切れると、どうしようもない阿呆になる同僚を追って、高槻も扉を開けて、踊り場から棟内へ戻る。
放射線研究所と呼ばれるこの棟は、国立大学医学部内の一角にひっそりと存在する。
高槻も川田も、元々は別の大学で研究をしていた博士で、論文発表・掲載を終えて無事卒業が決まった年、丁度ポスドクを募集していたこの大学に揃って移った。腐れ縁とも言い難い学部生時代からの付き合いは、考えればゆうに二桁を超える。受験者数、応募者数を鑑みれば、運命と形容してもいい割合で同じ場所にいることには違いない。
香椎研究室というネームプレートを掲げた部屋の前を通ると、先ほど騒いでいた川田が教授を飲みに誘う様子が見えた。
短く刈りそろえた頭のせいで、川田の後ろ姿はまるで学生そのものだ。一方、綺麗に毛先を巻いた、大きな眼鏡を鼻先にひっかけた香椎教授は、風格のある女性ということもあり、遠目からもその身分が推察できる。
今日は秘書の広瀬も休みを取っていて、川田の突拍子もない提案を止める者はいない。香椎もにこやかに話を聞いていて、高槻の願いは様子見をした瞬間から望みがなかった。
反対側の実験室に入り、培養器の様子を見る。タイマーは7時間後まで表示されていて、温度も40度のまま問題はない。今回の培養は多少時間が前後しても問題ないサンプルなので、時間は目安だ。
犬や猫を飼うのと同じ。細胞を扱う研究者は、細胞に1日のタイマーを握られている。生命を扱うのと様子が違うのは、管理するものが知識のあるものなら誰でも良いからだ。
休憩する前に机上を片付けていたので、適当に掃除をして、ピペットや小容器カラムを捨てたゴミ袋の口を絞ってまとめる。運ぶついでにひょいと川田の机上を見れば、相変わらずの無法地帯に白衣が肩からずり落ちた。誘うのなら、せめて自分の仕事は終わらせておいて欲しいものだ。

「じゃ、そーいうわけで、息子迎えに行ってきまーす」

やれやれとゴミ袋を所定の場所へ移したところで、呑気な川田の声が廊下に響いた。耳を疑った。

「川田あ、片付けろ!」

廊下に顔を出し、引き止めるつもりで声を張る。ぎくりと牛蒡のように細長く跳ねた川田は、しかし、Vサインを作った手で星を投げてきた。

「高槻くんは優しいって俺信じてる!」
「ふざけている場合か」

待て、という前にチンとタイミングよくやってくるエレベーター。川田が乗り込むのを見て慌てて後を追いかけるも、すぐさまその光は閉ざされる。階段を下りれば間に合うぞ、と囁く真面目な高槻の心に、香椎教授の密やかな笑声が響いた。

「困った父親だね。彼も」
「はあ……」

コツコツと靴音を立てて並んだ教授の隣で、高槻は大きく肩を落とす。

「さあて、私はもう準備ができたけれど。君はどうするかい?」

香椎教授は立ち上がると、小柄で上品な女性になる。単純に年が一回り違う程度で何か彼女に対して恐る部分があるわけではないが、狡猾な猫目に見上げられると高槻の言葉は圧されて喉の奥に引っ込んでしまう。

「すぐ片付けますよ」
「うん。玄関で待っているから、鍵は閉めておくれ」
「……はい」

渋々返事をして、実験室へ戻る。
川田の机上に残った器具を所定の位置へ戻していく。たくさんの器具を使いっぱなしというわけではないので、手間自体は少ない。
ただ、自分の使ったものくらいは自分で片付けて欲しいと思うだけで、そう思うことが別に狭量だとは感じていないだけだ。
でなければ、誰が誘いに乗って飲みに行くというのだろう。
院生室に残っている学生たちに一声掛け、実験途中のものだけを再確認して施錠する。
夕方5時を超えても明るい室内に鍵をかけるというのは、よくよく考えると不思議なものだ。実験を始めると7~8時間は拘束されることの多いこの分野で、明るい時間に帰るということ自体が珍しいというのもある。終わり時がわからなくなるのだ。
教授を待たせていることを思い出し、高槻は鞄を取りに自分の部屋へ急いだ。
院生室の隣に高槻と川田の共有部屋はある。白衣を置くと少しだけ体が軽くなり、熱気から解放される心地がする。ライターと煙草を上着のポケットに入れなおし、部屋に鍵をかける。
窓から見えた緑を端に、廊下を急ぐ。
研究所の周りには、手入れが定期的になされていながら、それなりに無作法に育った植え込みがある。木々はこの大学が創立したときに植えられたもので、古いものでも高槻と同じ年だとか。
彼らは生き続ける限り酸素を作ることができるのだから、まだまだ頑張って生い茂ってもらわねばなるまい。たとえ、その先に人類が居なくとも。
階段を降りて玄関口へ向かうと、日傘を片手に佇む教授の後ろ姿が見えた。木々の影が彼女の影の彩度を落とし、緑に染まらない茶色の上着が風に靡いている。
コントラストの強い視界が、ちかちかと網膜を刺激した。

「お待たせしました」
「いやいや」

振り返ると巻い黒髪がふわりと揺れて、鋭い黒瞳がこちらを向いた。木漏れ日がハイライトのように散って、猫の目を見たような錯覚を起こす。
隣に並んでも香椎は少しの間動かず、意味深な表情を浮かべて、木々を見上げていた。

「何か?」
「……この木が残っていられるのも、あと何年だろうかと思ってね」

俯くように瞼を閉じて、ゆっくりと緑を目に閉じ込めるように香椎は微笑む。

「そんな不吉なことを言わないでください。あれは既存の植物から発見されていない成分でしょう?」
「そうだね」

高槻の念押しに彼女は声を立て、ようやっと動き出す。

 


花眠病──Flowering asphyxiaと呼ばれる植物由来の病気が流行り始めて、早数年が経った。
症状と睡眠の違いは未だはっきりせず、違いを明確に、民衆の不安を煽らないようにと、外国では既に睡眠時間の管理が呼びかけられている。日本はまだ発症者がおらず、眠るだけという、ある意味で羨ましい症状だけに、どこか他人事のような空気があった。
だが、医療、否、病院関係者はそうではない。万一そういった患者が運び込まれた場合の対応策を用意しておかねばならないし、その患者をどのように扱うかで今後の未来が決まる。未だ対岸の火事のように扱っている医療従事者もいるだろうが、名に響く医者達は違うだろう。
(研究も大分増えたしなあ)
有名な研究論文雑誌に掲載されていた、米国研究者の論文を振り返りながら、裏門を抜ける。
左右に開いた道路の向こうには住宅街が並ぶ。

「そういえば、どこの店か聞いてます?」
「体育館裏手の、あの店だよ」
「ああ……じゃあこっちですね」

左手に曲がり、細道へ向かう。橙に変わりゆく直射日光を手で避けながら、道を進む。

「暑いねえ、外は」
「ですね。これからもっと暑くなりますよ」
「そうだろうねえ。今年は猛暑と言っていたし、今からこんなに湿気が高くて暑いんじゃあね」

細道を辿り、交差点を渡って直進。体育館裏手にあたる細道をそのまま行くと、子供と手をつないで歩いてくる川田の姿が見えた。彼の息子は、この先にある保育園に通っている。来年は何歳になるのだったか、記憶よりも大きい子供を見つめて、高槻はもごもごと唇を動かした。煙草が恋しい。
子供を飲み屋や居酒屋に連れていく親の姿が見られるようになったのは、いつだったのだろう。高槻家はそういったこととは無縁だったが、学生時代の居酒屋アルバイトではそんな親子をよく見かけた。おかげで禁煙の居酒屋が増え、子供メニューが充実し、ファミレスと何が違うんだという話になったこともある。

「こんばんは!」
「おうおう、こんばんは。卓弥くんだっけ」
「うん!」

弾けんばかりの笑顔と大声が、研究で疲れた高槻の全身に突き刺さる。父親と手を繋いではいるが、うろうろと落ち着きはなく、まさに年相応な感じがした。

「今日も元気だねえ、卓弥くん」
「香椎せんせー、こんばんは!」
「はい、こんばんは」

ゆるりと挨拶をしながら卓弥の頭を撫でる姿は祖母のようで、あまりの似合いっぷりに高槻はごほんと咳払いで思ったことを打ち消した。
川田はにこにこと二人と息子の挨拶を見守っていたが、きらきらと目を瞬かせて飲み屋を指す。

「そんじゃ、入りますか」

立て付けの悪い引き戸を開いて、中に入る。
ここは毎日開いている飲み屋ではなかった。週に数回、不定期に開く昔ながらの店で、町家というよりは古い民家をそのまま使用した溜まり場のような内装をしている。金額は酒の銘柄によって異なるが安い方で、料理の種類は少ない。それでも長いことこの店が続いているのは、古くから大学の教授達が溜まり場としているからだ。
早い時間なのもあって、高槻達しか店にはいない。店員も料理は支度中で提供が遅くなると話していて、まあかまわんよと川田が飲み物を頼んだ。
間も無く、オレンジジュースとビールジョッキが運ばれる。

「かんぱいすんの!?」

嬉しそうに尻を浮かせて、卓弥がオレンジジュースを両手に持つ。

「お、じゃあ卓弥、お前が言うか」
「いう!かんぱい!」
「早い早い」

それが何を意味するのかも知らないで、大声で宣言する。大人達がジョッキを鳴らしている間にオレンジジュースの半分を飲み干し、それから慌ててグラスを鳴らそうと近づけてくるあたりが可愛らしい。

「で、なんでまた今日なんだ?」

つきだしがテーブルに並んだ頃、高槻はずっと喉にしまっておいた疑問を川田に投げた。
香椎はポテトを食べながら卓弥の保育園の話を聞いており、高槻達の会話に乗らない。ビールジョッキに残ったビールを飲み干すと、やや紅潮した顔で川田はにやりと笑った。

「今日は夏至だろ?」
「だからなんだ」
「いつも遅い俺達でも、日の出てる時間に帰れる」
「はあ……」

頬杖をついて枝豆を取る。枝豆は、アルコールの分解速度を上げることで有名だ。塩加減もほどよく、手が伸びる。

「研究してると、どうしても帰り遅くなるだろ」
「まあな」

大した理由でもないと興味をなくした高槻に、川田が耳打ちする。

「卓弥に申し訳なくてな」
「……ああ、そういう」

川田家は、父一人子一人の家庭だ。
今時離婚は珍しくもなんともなく、父子家庭も母子家庭も数は多い。およそ普通のサラリーマンならなんてことのない保育園の送り迎えだが、研究者となると話が変わる。基本は自分の予定に合わせて実験を開始できるが、長時間の実験となると、子供を家に寝かしつけてから研究室に戻ってこなくてはならない。ありがたいことに、香椎研には若くてたくましい院生が多いので、指示さえ残しておけば代わりに実験をしてくれる手がある。が、技術を伴う以上、実験者の癖というものがあり、一工程担当が変わるだけで予定通りに結果が出ないことも普通にあった。
試薬と細胞には限りがあり、やり直すとなると時間と手間もかかる。それを思うとどうしても同じ実験者が続けるしかなく、よって、川田の代わりに院生や秘書の広瀬が卓弥を迎えにいくこともあった。

「父親がんばれ」
「おう」

ジョッキを持った手の甲で川田の肩を励まし、そのままビールをあおる。
彼の隣で香椎と楽しげに話す卓弥の横顔を盗み見て、ふっと、自分も親になったような気持ちになった。

「……一杯奢れよ」
「そんくらいなら、喜んで」

百年経っても変わらないような、在り来たりな時間にいると、確かに植物の病なんてものは遠いものに思われる。
(これからどうなるか、だな)
だが、今ここにないだけで、数年後、数十年後には人類の大半が病に陥る可能性は大いにある。誰もが今ここにある普通に流されて、日常に浸っていてはどうしようもないのだ。
無邪気に笑う子供の横顔を見るたびに、ひっそりと忍び寄ってくる影への不安が増していく。

「飲むのもいいけど、食えよ。お前も」

呑気な笑顔に苦笑して、高槻は素直に唐揚げをひとつ箸でつまんだ。
今日は、夜が一番短い日だ。明日なんてものは嫌でも直ぐに来る。直ぐに、夜は明けていく。
(今日くらいは、いいんだろうかなあ)
日暮れていく窓の外をぼんやりと眺め、唐揚げを咀嚼する。
昔ながらの味が、舌にじっくりと染み込んでいくようだった。


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