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第1章 美しい君に素敵な服を贈る
6、パーソナルカラー
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そんな夢みたいなクロードとの庭園散歩の時間だったが、レベッカはずっと気になっていることがあった。
こんなに美形で、スタイルが良いというのに。
(クロード様のパーソナルカラーと、ぜーんぜん服装が合ってない!!)
ゲームをプレイしているときにも気になっていた。
冷徹公爵という二つ名の通り、透けるような白い肌、銀髪に青い目に持っているのに、服装が彼に全然合っていないのだ。
「どうしたんだ、急に黙って」
顎に手を置き、頭の上からつま先までじっくりと眺めて来るレベッカを見て、不審そうに声をかけるクロード。
「いえ、気を悪されないで欲しいんですけれど」
「ああ」
「クロード様は、ブルベ冬なんですよ」
「……は?」
聞きなれない単語に、クロードは首を傾げる。
アパレル店員かつ、美容関係の動画を毎日見ながら寝るのが日課だった、服飾美容オタクの自分は、悪い癖だとは思うのだが、人が似合わない服を着ているのが気になってしょうがないのだ。
それがイケメンや美女ならなおさら、もったいないと思ってしまう。
「パーソナルカラーという、人が生まれながらに持つ、髪や肌や目の色や顔立ちの雰囲気から、似合う色や柄があるんです。
クロード様は、絶対にブルベ冬です」
ブルーベース、イエローベースとあり、さらに春夏秋冬に分かれている。
パーソナルカラーに合う服や小物を選ぶだけで、急に垢抜けて洗練されるお客様をたくさん見て来たので、自信もある。
「サラサラだけどしっかりと硬めの髪の毛。暗い青の瞳。
肌は白いですが、日焼けしたら黒くならず赤くなるタイプではないですか?」
「確かに、日に焼けると赤くなって皮がむけてしまうから、夏場は苦手だな……」
「でしょう。小麦色の肌になる人はイエローベースです。
おそらくユリウス王子はイエベですね、そして多分春」
廊下ですれ違ったユリウスを思い出す。金髪の似合う健康的な肌質の彼は、きっとイエベだ。
「鼻筋も通っており、目力も強く男らしいクールな印象を受ける顔立ちも、ブルベ冬の特徴です」
「……ほう。俺はブルベ冬、なのか」
急に始まったレベッカのパーソナルカラーの講釈にも、引かずに納得してくれるクロードは、思ったより物分かりが良いようだ。
こんなに美形で、スタイルが良いというのに。
(クロード様のパーソナルカラーと、ぜーんぜん服装が合ってない!!)
ゲームをプレイしているときにも気になっていた。
冷徹公爵という二つ名の通り、透けるような白い肌、銀髪に青い目に持っているのに、服装が彼に全然合っていないのだ。
「どうしたんだ、急に黙って」
顎に手を置き、頭の上からつま先までじっくりと眺めて来るレベッカを見て、不審そうに声をかけるクロード。
「いえ、気を悪されないで欲しいんですけれど」
「ああ」
「クロード様は、ブルベ冬なんですよ」
「……は?」
聞きなれない単語に、クロードは首を傾げる。
アパレル店員かつ、美容関係の動画を毎日見ながら寝るのが日課だった、服飾美容オタクの自分は、悪い癖だとは思うのだが、人が似合わない服を着ているのが気になってしょうがないのだ。
それがイケメンや美女ならなおさら、もったいないと思ってしまう。
「パーソナルカラーという、人が生まれながらに持つ、髪や肌や目の色や顔立ちの雰囲気から、似合う色や柄があるんです。
クロード様は、絶対にブルベ冬です」
ブルーベース、イエローベースとあり、さらに春夏秋冬に分かれている。
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「確かに、日に焼けると赤くなって皮がむけてしまうから、夏場は苦手だな……」
「でしょう。小麦色の肌になる人はイエローベースです。
おそらくユリウス王子はイエベですね、そして多分春」
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「鼻筋も通っており、目力も強く男らしいクールな印象を受ける顔立ちも、ブルベ冬の特徴です」
「……ほう。俺はブルベ冬、なのか」
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