2 / 8
1章 異世界に来たってよ
1話 異世界だってよ
しおりを挟む
気が付いたら知らない場所にいました。
光が収まったと思ったら知らない場所にいたよ。しかも目の前には金髪青目の姫様っぽい超絶美少女と大勢の騎士っぽい人達がいる。
…あぁ、あれか。異世界転移ってやつだ。
ネットでちょっと見た事がある。確か、平凡な学生が異世界に来て最強になるお話だっけ。
集団拉致の可能性もあるけど、私は気絶したり眠ったりしていないから可能性は低いかな。
「ようこそ来てくださいました。異世界の勇者様‼︎」
色々と考えていると、姫様っぽい美少女がそう話しかけてきた。
クラスメイト達は、
「は?どういう事だ?」
「貴女は何言っているの?意味不明なんだけど」
「ウヒョー‼︎リアル姫キターー‼︎」
と言っていた。
「私はこのルミアール王国の第一王女、メアリー=ルミアールと申します。詳しい説明は私の父である国王自ら説明しますので、今から国王に会って頂きます」
姫様は軽くお辞儀をして説明する。
なんか姫様っぽいと思っていたら、この人本当に姫様だったよ。
ここでは説明してくれないんだね。
まあとりあえず言う事を聞いた方が良さそうだね。そうしないと話が進まないし。
王女様と騎士達に連れられて来たのは、謁見の間と呼ばれるところで、正面の椅子に座ってるのが多分国王。白髪で髭が生えている。
真ん中にレッドカーペットが敷かれていて、その左右には貴族らしき派手な格好をしている人々がいて、私達を何か期待する様な目で見てくる。
私達はレッドカーペットの上を進み、国王の前まで行く。
「ようこそ異世界の勇者よ。儂はこのルミアール王国の国王、エグリクト=ルミアールである」
そう言って色々な説明をしてくれた。纏めると、
・此処は私達がいた世界ではない
・此処は魔法や色々な種族が存在する世界
・平和だったが、この世界に魔王と名乗る者が現れた
・魔王は強力で、魔族や魔物を従えて他の種族を滅ぼそうとしている
・過去にも魔王は現れたが、異世界から勇者を召喚し、魔王を倒した
・なので今回も異世界から勇者を召喚した
・そして召喚されたのが私達
・召喚された人は強力な力を持っている
・衣食住や武器、防具はこちらで用意するので訓練をして魔王やその配下である魔族と魔物を倒して欲しい
との事。その後に質問タイムがあった。こちらも纏めると、
Q戦いたくない人はどうすればいい?
A城に住んでいても構わない
Q元の世界に帰れるのか?
A今は帰れない。帰る為には魔王が知っている帰還の魔方陣を使えば帰れる
特に元の世界に帰れないと言われた時はクラスメイト達が
「巫山戯るな!」
「早く家に帰してよ‼︎」
とか言っていたけど、国王の隣にいた王女が、
「どうか、魔王を倒してください!このままでは私達は死んでしまいます。魔王を倒せるのは勇者様しかいないのです!どうかお願いします‼︎」
と、涙を浮かべながら言ってきて、それから天河君が
「魔王を倒せるのは僕等しかいないんだ!このままではこの世界は魔王に支配されてしまう!それに、魔王を倒さないと元の世界に帰れないんだよ?さっき僕等には強力な力を持っていると言われたんだ!皆んなで魔王を倒そう‼︎」
というとても長ったらしい演説をしたら、ほとんどの人が「魔王を倒そう!」という気持ちになっていた。
私は魔王討伐に参加しないからね。だって信用出来ないんだもん。
何故魔王が帰還の魔方陣を持っているんだ?普通だったら召喚の魔法陣とセットであるだろう。
後、魔王倒しちゃダメだろ。帰還の魔方陣の事を吐かせられない。
まあ私は元の世界に親族や親しい人なんかいないし、帰らなくてもいい。というか、もし帰れる様になったとしてもこの世界に留まると思う。
ただ私が不思議に思ったのは、王女がお願いしている時に王女の目がピンク色になっていた事だ。そして目のところにあの召喚された魔方陣と同じ“モノ”があった。
魔方陣と違うところは、虹色に輝いていたのではなく、ピンク色に輝いていた。
これが何だかわからないけど、王女が何かやったって事は明白。
私の予想だと、これはファンタジーによくある魔力とかそういうものだと思う。多分だけど。
今どれだけ考えても仕方がないし、気に留めておく事にしよう。
光が収まったと思ったら知らない場所にいたよ。しかも目の前には金髪青目の姫様っぽい超絶美少女と大勢の騎士っぽい人達がいる。
…あぁ、あれか。異世界転移ってやつだ。
ネットでちょっと見た事がある。確か、平凡な学生が異世界に来て最強になるお話だっけ。
集団拉致の可能性もあるけど、私は気絶したり眠ったりしていないから可能性は低いかな。
「ようこそ来てくださいました。異世界の勇者様‼︎」
色々と考えていると、姫様っぽい美少女がそう話しかけてきた。
クラスメイト達は、
「は?どういう事だ?」
「貴女は何言っているの?意味不明なんだけど」
「ウヒョー‼︎リアル姫キターー‼︎」
と言っていた。
「私はこのルミアール王国の第一王女、メアリー=ルミアールと申します。詳しい説明は私の父である国王自ら説明しますので、今から国王に会って頂きます」
姫様は軽くお辞儀をして説明する。
なんか姫様っぽいと思っていたら、この人本当に姫様だったよ。
ここでは説明してくれないんだね。
まあとりあえず言う事を聞いた方が良さそうだね。そうしないと話が進まないし。
王女様と騎士達に連れられて来たのは、謁見の間と呼ばれるところで、正面の椅子に座ってるのが多分国王。白髪で髭が生えている。
真ん中にレッドカーペットが敷かれていて、その左右には貴族らしき派手な格好をしている人々がいて、私達を何か期待する様な目で見てくる。
私達はレッドカーペットの上を進み、国王の前まで行く。
「ようこそ異世界の勇者よ。儂はこのルミアール王国の国王、エグリクト=ルミアールである」
そう言って色々な説明をしてくれた。纏めると、
・此処は私達がいた世界ではない
・此処は魔法や色々な種族が存在する世界
・平和だったが、この世界に魔王と名乗る者が現れた
・魔王は強力で、魔族や魔物を従えて他の種族を滅ぼそうとしている
・過去にも魔王は現れたが、異世界から勇者を召喚し、魔王を倒した
・なので今回も異世界から勇者を召喚した
・そして召喚されたのが私達
・召喚された人は強力な力を持っている
・衣食住や武器、防具はこちらで用意するので訓練をして魔王やその配下である魔族と魔物を倒して欲しい
との事。その後に質問タイムがあった。こちらも纏めると、
Q戦いたくない人はどうすればいい?
A城に住んでいても構わない
Q元の世界に帰れるのか?
A今は帰れない。帰る為には魔王が知っている帰還の魔方陣を使えば帰れる
特に元の世界に帰れないと言われた時はクラスメイト達が
「巫山戯るな!」
「早く家に帰してよ‼︎」
とか言っていたけど、国王の隣にいた王女が、
「どうか、魔王を倒してください!このままでは私達は死んでしまいます。魔王を倒せるのは勇者様しかいないのです!どうかお願いします‼︎」
と、涙を浮かべながら言ってきて、それから天河君が
「魔王を倒せるのは僕等しかいないんだ!このままではこの世界は魔王に支配されてしまう!それに、魔王を倒さないと元の世界に帰れないんだよ?さっき僕等には強力な力を持っていると言われたんだ!皆んなで魔王を倒そう‼︎」
というとても長ったらしい演説をしたら、ほとんどの人が「魔王を倒そう!」という気持ちになっていた。
私は魔王討伐に参加しないからね。だって信用出来ないんだもん。
何故魔王が帰還の魔方陣を持っているんだ?普通だったら召喚の魔法陣とセットであるだろう。
後、魔王倒しちゃダメだろ。帰還の魔方陣の事を吐かせられない。
まあ私は元の世界に親族や親しい人なんかいないし、帰らなくてもいい。というか、もし帰れる様になったとしてもこの世界に留まると思う。
ただ私が不思議に思ったのは、王女がお願いしている時に王女の目がピンク色になっていた事だ。そして目のところにあの召喚された魔方陣と同じ“モノ”があった。
魔方陣と違うところは、虹色に輝いていたのではなく、ピンク色に輝いていた。
これが何だかわからないけど、王女が何かやったって事は明白。
私の予想だと、これはファンタジーによくある魔力とかそういうものだと思う。多分だけど。
今どれだけ考えても仕方がないし、気に留めておく事にしよう。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最狂公爵閣下のお気に入り
白乃いちじく
ファンタジー
「お姉さんなんだから、我慢しなさい」
そんな母親の一言で、楽しかった誕生会が一転、暗雲に包まれる。
今日15才になる伯爵令嬢のセレスティナには、一つ年下の妹がいる。妹のジーナはとてもかわいい。蜂蜜色の髪に愛らしい顔立ち。何より甘え上手で、両親だけでなく皆から可愛がられる。
どうして自分だけ? セレスティナの心からそんな鬱屈した思いが吹き出した。
どうしていつもいつも、自分だけが我慢しなさいって、そう言われるのか……。お姉さんなんだから……それはまるで呪いの言葉のよう。私と妹のどこが違うの? 年なんか一つしか違わない。私だってジーナと同じお父様とお母様の子供なのに……。叱られるのはいつも自分だけ。お決まりの言葉は「お姉さんなんだから……」
お姉さんなんて、なりたくてなったわけじゃない!
そんな叫びに応えてくれたのは、銀髪の紳士、オルモード公爵様だった。
***登場人物初期設定年齢変更のお知らせ***
セレスティナ 12才(変更前)→15才(変更後) シャーロット 13才(変更前)→16才(変更後)

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる