ケミカル☆ファンタジア～研究職の薬剤師が異世界に転生した結果～

お家騒動編

28話 お家騒動編Ⅲ

「これの周りを炭素で補強しよう」

俺は炭素を正四面体の構造になるよう、元素魔法でつくりかえた。
炭素が正四面体の構造をとるとき、それはダイヤモンドという。ダイヤモンドは高価な宝石として有名だが、あの独特のカットがなければ、あれほどには輝けない。

俺は関節部分を含め、全体をダイヤモンドで補強した。

「どうせなら、あの姿にするか！」

俺は人形のデザインをゲゲルにちなんで某特撮の〝ン〟から始まる怪人のデザインに似せる。
色も白色にしてしまえば完全にその怪人となってしまうので、色だけは変更した。
白の部分を黒寄りの灰色に、金の部分を青色にしてみた。

──プラモデルのガンメタってこんな感じではないだろうか？

俺は完成した人形をかかえて、カルボンのもとへ向かう。

「ほう……それがお前の人形か？」
「ああ、良い出来だろ？」
「なんだか禍々しいがな」

カルボンに参加の手続きをしてもらい、俺はこの戦いに参戦することとなった。




短くてすみません……。