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学園編一年目
24話 学園編一年目ⅩⅩⅠ
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「それでその自称“神”がお前がこの世界にいるってことを聞かされたんだよ……」
ブチルはあの“人の気持ちを逆撫でするような口調の神”に会ったのだそうだ。ってかあの神は一体、何がしたくてあんな口調なんだ!?
「それでギフトをくれるって言うから一応もらったけどさ……」
「そうか、文人もギフトをもらったんだな」
「おっと、ここでは俺の名前はブチルだからブチルって呼んでくれ」
「わかった……で、もらったギフトは!?」
「そう急かすなって……まあ、俺がもらったのは“健康”そのものだよ」
「は?健康?」
俺は一瞬キョトンとした。意味が分からない。
「前世のゲームっぽく言えばステータス異常が起きないってことだよ」
「なるほど……って俺、抗体もらわなかった方が良かったかも!」
──ステータス異常が起きない?つまり……チートじゃねーか!
「抗体?なんで抗体なんか望んだんだよ……」
「あらゆる病気に対応できるからなんだけど“健康”そのものを望んでいれば【鬼砂族】と戦ったときに抗体がはたらくのを待つ必要も無かったのか……。ハッハッハ……!」
「?まあ、そうなんじゃない?」
俺のギフトの上位互換すぎて乾いた笑いしか出て来ないや……。
あとブチル、何故呆れたような目を向けてくるんだよ。
☆☆☆
治療が済んでから一週間ほど療養してから俺は学園に登校出来ることとなった。何故学園に登校かと言うと、悲しいことに夏休みが“迷宮の都”アミノ・ヘリックスへ行ったのと身体の治療で丸々潰れてしまったからだ。
「──ロジーク君、あったわ……“葛の葉”の資料。……ただ、【鬼砂族】についてはこれが本当に正しいのか分からないのよ」
ケイトが俺の存在に真っ先に気づき、頼んだ資料のことについて教えてくれた。
「マジか!」
「……流石に家の外へ持ち出すのは許してもらえなかったわ……」
なんとなく今のでこの後の台詞が想像できた。
「だから家──」
「その資料を読んで頭に入れてきたと?」
「うぐっ……私の台詞を奪わないでくれない?」
ケイトはなんかとても不服そうだ。そして俺はどうしたものかと視線を泳がせていると不意に教室の扉が開いた。
「よし、ホームルーム始めるぞー」
ツベルク先生が教室に入ってきたので俺は内心歓喜した。すなわち、救いだと。
「何にやけてるのよ?」
顔に出ていたようで、ケイトに指摘される。
「……それよりもホームルーム始まるぞ?さっきツベルク先生が言ってたじゃん」
「チッ……」
今、舌打ちしたなこいつ。
「おい!お前ら何やってる、さっさとホームルーム始めるぞ!」
──昼休み、俺は【鬼砂族】の資料のことについてケイトから話を聞いていた。丁度その重要なタイミングで邪魔が入ってしまった。
「ロジークをちょっと借りてくな~」
「「「「「えっ……!?」」」」」
「ちょっと待って、資料の話がまだ終わってな──」
ブチルが俺のクラスにやってきて、そのまま俺は連行されてった。
そして今俺はカフェテリアで昼食をとっている。向かい側の席には同郷の友人──今はブチルという名前の友達と昼を過ごしている。
「いやぁー昔は自分の発達障害が嫌で嫌で仕方がなかったのに、転生してからは何もかも健康そのもの!こんなに嬉しいことはない!」
「……ブチルお前うるせーよ、俺はギフトを“アレ”に決めたことを後悔してんだよっ!」
「そうそう、まさにその通りだねぇ~!それと今、俺はとても優越感に浸っている。だからこれからも後悔し続けろよ!」
「ブチルお前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ブチルは何てことを言うんだ!“ブチル基”のくせに。2-ブテンのくせに!!
「……お前、この世界の“名前”について思うところはないか?」
「ま、まさか……お前………」
その瞬間、ブチルはびくりとした。
「そう!ブチル!お前はブチル基なんだ!そのことを……忘れるなよッ!!」
「うるせぇロジック!!それはお互い様だろうが!」
「ブチル基のくせに、炭素数4のブチル基のくせに!!」
「細かく解説せんでええわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブチルの口調が変な関西弁になったところで俺は口喧嘩をやめた。
「ロジーク君、ちょっといいかな?」
喧嘩が終わったところで丁度、ライラ先輩が間を割って入ってきた。
「ロジーク君、前に【鬼砂族】を追い詰めたよね?……死にかけたのは私も許せてはいないけど、陛下がこの功績を讃えたいと仰っているらしいの。まあ、たぶん君を王家に取り込みたいんだろうけど……。だから公爵家の馬車で一緒に王城へ来てくれないかな?」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?王城ぉ!?」
「ロジーク、覚悟を決めろ……ククッ……プッ」
「笑ってんじゃねーよ!ブチルお前ぇ!……はぁ……、えっと、いつ謁見すればいいんですか?」
「うーん、確か……三日後のバリの日に王城での謁見が組まれていたはず……」
口の下に人差し指を当てて唸りながら曖昧な答えが帰ってきた。
「……はあ、分かりました。学園の正門前で待っていればいいんですよね?」
「うん、そしたら馬車が迎えにくるはずだから!正門で待ってて!」
どうやら、三日後に王城で陛下との謁見が決まってしまったようだ。
☆☆☆
バリの日──つまりは前世でいう土曜日。
俺は王城に向かうために、学園の正門前でマレイン公爵家の馬車を待っていた。
そして5分程したところで、公爵家の馬車がやって来た。
「──ロジーク様、馬車にお乗りください」
執事の人が待っていた俺をロジーク・オルト・グラストーンだと分かったのか、確認もとらずに馬車へ誘導してくれた。
──これでいいのかこの国の執事は!
「……は、はい」
何故噛んだかというと、公爵の馬車なだけあって筆舌しがたいほどの華やかさだったからだ。執事の対応は多少、耳を疑うレベルではあったがそれよりも馬車の内装だった。
「ロジーク君、ようこそ公爵家の馬車へ」
ライラ嬢が優雅に一礼をするが、それはましてや馬車の中でするような礼じゃない気がする。
「ら、ライラ先輩……その礼は出来れば王城でお願いします……」
「ふふっ、それもそうだね。それならこれは王城に行ってからのお楽しみということで」
ライラ嬢は時々こういった仕草を見せるのだが、ピチピチの10才ボディでもどきりとさせられてしまう。
「──ライラ先輩、からかうのはやめてください……」
「別にからかってないよ?公爵令嬢の挨拶を見てほしかっただけだよ?」
──それがダメなんだよ!!見た目は10才児でも中身はおっさんなんだからどんな獣を飼っているか分からないんだよ!?
とはいえ悲しいことに、10才ボディでは性欲など無いに等しいのだが。
時間も余裕がないので、さっそく馬車に乗り込む。椅子は“流石公爵家!”と言うべきなのか、これ以上なくふかふかだったとだけ伝えておこう。
☆☆☆
王城に到着。王城は前世の異世界ファンタジーものによくある西洋の城だった。美術品(彫刻)が外にも並んでいるだけで内装の様子も想像がつくというもの。
「すげぇ……」
思わず口に出てしまった。
「言葉遣いを正さないと不敬罪で首が飛んじゃうから、気をつけてね」
「っ!?」
言葉遣い、言葉遣い、言葉遣い……グラストーン伯爵領で育てられていた頃の言葉遣いで大丈夫なのだろうか?
「あ!あとは王様じゃなくて陛下と呼ぶようにね」
「分かっています。大丈夫です。僕にお任せ下さい」
「ほんとに大丈夫?ロジーク君……」
──大丈夫では……、ないです。ガチガチに緊張してます。
そして俺は更衣室のようなところに通された。
ここで謁見するための正装に着替えるようだ。しかし、その作業を王室のメイドが手伝うことになっているようで、恥ずかしいことこの上ない。
そして、着替えた格好が──
「何、これ……?」
俺の父親譲りの青髪を意識してか青色のスーツだった。しかし問題だったのは、俺の服装の上と下の両方が青色だったのだ。しかも下のほうは裾が足首が出るくらいの──少し裾が短めのズボンだった。
「?……何でこんな格好なんだよ……?全身青々としてるじゃん……!」
もし、髪が黒ければまだよかったのだが。しかも10才といえば丁度、小学四年生だから背が伸びていない俺からすれば似合わないことこの上ない。
「やっぱり、髪の色が黒髪であればなぁ……!」
これをブチルが見ていたら笑い転げるに違いない。青スーツといえば、あいつは真っ先にどこかの名探偵を思い浮かべるからだ。……はたから見たらコスプレイヤーに見えてしまうかもしれない。短パンでないだけまだましだ。
「ロジーク様、これからスルファニル陛下との謁見となりますが、準備はよろしいでしょうか?」
王様の執事と思わしき老人が声をかける。
「はい」
「では、扉を開けるので王の前で地面に膝をつけて下さい。王からの指示があるまで顔を上げてはなりません。これだけは守って下さい」
なるほど、だいたい分かった。つまりはしゃがむようにして陛下の前にひざまづいて、陛下の許しの後に顔を上げろということか。
──それにしてもスルファニルか……。まさかここでサルファ剤を出してくるとはなぁ……ある意味、王道とも呼べる薬だから納得だけど。
「分かりました」
──そして、謁見の間の扉が開いた。
ブチルはあの“人の気持ちを逆撫でするような口調の神”に会ったのだそうだ。ってかあの神は一体、何がしたくてあんな口調なんだ!?
「それでギフトをくれるって言うから一応もらったけどさ……」
「そうか、文人もギフトをもらったんだな」
「おっと、ここでは俺の名前はブチルだからブチルって呼んでくれ」
「わかった……で、もらったギフトは!?」
「そう急かすなって……まあ、俺がもらったのは“健康”そのものだよ」
「は?健康?」
俺は一瞬キョトンとした。意味が分からない。
「前世のゲームっぽく言えばステータス異常が起きないってことだよ」
「なるほど……って俺、抗体もらわなかった方が良かったかも!」
──ステータス異常が起きない?つまり……チートじゃねーか!
「抗体?なんで抗体なんか望んだんだよ……」
「あらゆる病気に対応できるからなんだけど“健康”そのものを望んでいれば【鬼砂族】と戦ったときに抗体がはたらくのを待つ必要も無かったのか……。ハッハッハ……!」
「?まあ、そうなんじゃない?」
俺のギフトの上位互換すぎて乾いた笑いしか出て来ないや……。
あとブチル、何故呆れたような目を向けてくるんだよ。
☆☆☆
治療が済んでから一週間ほど療養してから俺は学園に登校出来ることとなった。何故学園に登校かと言うと、悲しいことに夏休みが“迷宮の都”アミノ・ヘリックスへ行ったのと身体の治療で丸々潰れてしまったからだ。
「──ロジーク君、あったわ……“葛の葉”の資料。……ただ、【鬼砂族】についてはこれが本当に正しいのか分からないのよ」
ケイトが俺の存在に真っ先に気づき、頼んだ資料のことについて教えてくれた。
「マジか!」
「……流石に家の外へ持ち出すのは許してもらえなかったわ……」
なんとなく今のでこの後の台詞が想像できた。
「だから家──」
「その資料を読んで頭に入れてきたと?」
「うぐっ……私の台詞を奪わないでくれない?」
ケイトはなんかとても不服そうだ。そして俺はどうしたものかと視線を泳がせていると不意に教室の扉が開いた。
「よし、ホームルーム始めるぞー」
ツベルク先生が教室に入ってきたので俺は内心歓喜した。すなわち、救いだと。
「何にやけてるのよ?」
顔に出ていたようで、ケイトに指摘される。
「……それよりもホームルーム始まるぞ?さっきツベルク先生が言ってたじゃん」
「チッ……」
今、舌打ちしたなこいつ。
「おい!お前ら何やってる、さっさとホームルーム始めるぞ!」
──昼休み、俺は【鬼砂族】の資料のことについてケイトから話を聞いていた。丁度その重要なタイミングで邪魔が入ってしまった。
「ロジークをちょっと借りてくな~」
「「「「「えっ……!?」」」」」
「ちょっと待って、資料の話がまだ終わってな──」
ブチルが俺のクラスにやってきて、そのまま俺は連行されてった。
そして今俺はカフェテリアで昼食をとっている。向かい側の席には同郷の友人──今はブチルという名前の友達と昼を過ごしている。
「いやぁー昔は自分の発達障害が嫌で嫌で仕方がなかったのに、転生してからは何もかも健康そのもの!こんなに嬉しいことはない!」
「……ブチルお前うるせーよ、俺はギフトを“アレ”に決めたことを後悔してんだよっ!」
「そうそう、まさにその通りだねぇ~!それと今、俺はとても優越感に浸っている。だからこれからも後悔し続けろよ!」
「ブチルお前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ブチルは何てことを言うんだ!“ブチル基”のくせに。2-ブテンのくせに!!
「……お前、この世界の“名前”について思うところはないか?」
「ま、まさか……お前………」
その瞬間、ブチルはびくりとした。
「そう!ブチル!お前はブチル基なんだ!そのことを……忘れるなよッ!!」
「うるせぇロジック!!それはお互い様だろうが!」
「ブチル基のくせに、炭素数4のブチル基のくせに!!」
「細かく解説せんでええわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブチルの口調が変な関西弁になったところで俺は口喧嘩をやめた。
「ロジーク君、ちょっといいかな?」
喧嘩が終わったところで丁度、ライラ先輩が間を割って入ってきた。
「ロジーク君、前に【鬼砂族】を追い詰めたよね?……死にかけたのは私も許せてはいないけど、陛下がこの功績を讃えたいと仰っているらしいの。まあ、たぶん君を王家に取り込みたいんだろうけど……。だから公爵家の馬車で一緒に王城へ来てくれないかな?」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?王城ぉ!?」
「ロジーク、覚悟を決めろ……ククッ……プッ」
「笑ってんじゃねーよ!ブチルお前ぇ!……はぁ……、えっと、いつ謁見すればいいんですか?」
「うーん、確か……三日後のバリの日に王城での謁見が組まれていたはず……」
口の下に人差し指を当てて唸りながら曖昧な答えが帰ってきた。
「……はあ、分かりました。学園の正門前で待っていればいいんですよね?」
「うん、そしたら馬車が迎えにくるはずだから!正門で待ってて!」
どうやら、三日後に王城で陛下との謁見が決まってしまったようだ。
☆☆☆
バリの日──つまりは前世でいう土曜日。
俺は王城に向かうために、学園の正門前でマレイン公爵家の馬車を待っていた。
そして5分程したところで、公爵家の馬車がやって来た。
「──ロジーク様、馬車にお乗りください」
執事の人が待っていた俺をロジーク・オルト・グラストーンだと分かったのか、確認もとらずに馬車へ誘導してくれた。
──これでいいのかこの国の執事は!
「……は、はい」
何故噛んだかというと、公爵の馬車なだけあって筆舌しがたいほどの華やかさだったからだ。執事の対応は多少、耳を疑うレベルではあったがそれよりも馬車の内装だった。
「ロジーク君、ようこそ公爵家の馬車へ」
ライラ嬢が優雅に一礼をするが、それはましてや馬車の中でするような礼じゃない気がする。
「ら、ライラ先輩……その礼は出来れば王城でお願いします……」
「ふふっ、それもそうだね。それならこれは王城に行ってからのお楽しみということで」
ライラ嬢は時々こういった仕草を見せるのだが、ピチピチの10才ボディでもどきりとさせられてしまう。
「──ライラ先輩、からかうのはやめてください……」
「別にからかってないよ?公爵令嬢の挨拶を見てほしかっただけだよ?」
──それがダメなんだよ!!見た目は10才児でも中身はおっさんなんだからどんな獣を飼っているか分からないんだよ!?
とはいえ悲しいことに、10才ボディでは性欲など無いに等しいのだが。
時間も余裕がないので、さっそく馬車に乗り込む。椅子は“流石公爵家!”と言うべきなのか、これ以上なくふかふかだったとだけ伝えておこう。
☆☆☆
王城に到着。王城は前世の異世界ファンタジーものによくある西洋の城だった。美術品(彫刻)が外にも並んでいるだけで内装の様子も想像がつくというもの。
「すげぇ……」
思わず口に出てしまった。
「言葉遣いを正さないと不敬罪で首が飛んじゃうから、気をつけてね」
「っ!?」
言葉遣い、言葉遣い、言葉遣い……グラストーン伯爵領で育てられていた頃の言葉遣いで大丈夫なのだろうか?
「あ!あとは王様じゃなくて陛下と呼ぶようにね」
「分かっています。大丈夫です。僕にお任せ下さい」
「ほんとに大丈夫?ロジーク君……」
──大丈夫では……、ないです。ガチガチに緊張してます。
そして俺は更衣室のようなところに通された。
ここで謁見するための正装に着替えるようだ。しかし、その作業を王室のメイドが手伝うことになっているようで、恥ずかしいことこの上ない。
そして、着替えた格好が──
「何、これ……?」
俺の父親譲りの青髪を意識してか青色のスーツだった。しかし問題だったのは、俺の服装の上と下の両方が青色だったのだ。しかも下のほうは裾が足首が出るくらいの──少し裾が短めのズボンだった。
「?……何でこんな格好なんだよ……?全身青々としてるじゃん……!」
もし、髪が黒ければまだよかったのだが。しかも10才といえば丁度、小学四年生だから背が伸びていない俺からすれば似合わないことこの上ない。
「やっぱり、髪の色が黒髪であればなぁ……!」
これをブチルが見ていたら笑い転げるに違いない。青スーツといえば、あいつは真っ先にどこかの名探偵を思い浮かべるからだ。……はたから見たらコスプレイヤーに見えてしまうかもしれない。短パンでないだけまだましだ。
「ロジーク様、これからスルファニル陛下との謁見となりますが、準備はよろしいでしょうか?」
王様の執事と思わしき老人が声をかける。
「はい」
「では、扉を開けるので王の前で地面に膝をつけて下さい。王からの指示があるまで顔を上げてはなりません。これだけは守って下さい」
なるほど、だいたい分かった。つまりはしゃがむようにして陛下の前にひざまづいて、陛下の許しの後に顔を上げろということか。
──それにしてもスルファニルか……。まさかここでサルファ剤を出してくるとはなぁ……ある意味、王道とも呼べる薬だから納得だけど。
「分かりました」
──そして、謁見の間の扉が開いた。
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