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学園編一年目
4話 学園編一年目Ⅰ
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俺、ロジーク・オルト・グラストーンは10才になり、新学期のシーズンが始まった。
──それによって俺も学園の方へ馬車で向かわなければならなかった。
「では、行って参ります!母上、父上」
「行ってらっしゃいロジーク」
「ああ、成長して帰って来るのを私も楽しみにしていよう」
そう言って別れの挨拶を手短に済ませると、俺は王都へと向かう馬車に乗車した。
──学園の話をしよう。
学園こと王立ニトロ学園は俺の住んでいるグラストーン領から馬車で3日程の距離にあるケミストラ王国の王都ポリマーという都市の郊外にある。王都ポリマーはかつてはバラバラだったいくつかの町が“悪しき種族”に立ち向かうために一つにまとまったことに由来しているらしい。
俺もこの事実を知った時には“ポリマー”の意味合いからしてなるほどなと思ったくらいだ。
生徒達は皆、学年別、男女別で敷地内の学生寮に入りそこから登校することになっているらしい。そして学園を出ると商店街があり、必需品を買ったり娯楽品を買ったりできる。何故こんなシステムがあるのか分からないが学園での成績順位に応じて商店街で使える通貨というよりポイントが貰える。そのポイントで必需品等を買うそうだ。
俺は学園の名前を知った時、物騒だなと思った。なぜならニトロなんて類の物質は危険物の種類が多すぎるからだ。それとこのシステムは恐らく俺以外の転生者が考えたものだろうと思いつつも3日が経過して──
「やっと着いたぁ……」
思ったよりも早かったが俺はやっと王都ポリマーにたどり着いたのだった。
俺は王都に着いた後、到着した時間も午前中だったので急いで郊外へ向い、そして入学手続きを終えてから学生寮に入った。
──ケミストラ王国の教育水準はかなり高く、10才から6年間の無償で教育を受ける権利を認めているため識字率は最高峰であるらしい。
──勿論、俺は6年後も学園に通うつもりだが。具体的には前世においての高校生を卒業した辺りまでだ。その後は婿入りまでの間、魔物と戦う“冒険者”にでもなろうかなと考えていたりする。
因みに、学生寮は学年フロア別、男子寮、女子寮ともに7階建てでワンフロアにつき4人部屋が二十部屋あり、1階だけは食堂や大浴場、休憩室等がある。つまりこの学園は一学年だけでも160名も受け入れが可能ということになる。
──前世の小学校の全校生徒の平均ぐらいだろうか?
俺の部屋は207号室だった。俺以外にもあと3人はこの部屋に来るからしっかり自分の荷物が周りの迷惑にならないようにしないとな。
「いよいよ学園かぁ……輝かしい学園生活が俺を待っているッ!!」
なんだかんだで無事に入学手続きも終えたしな……。
よしっ!荷物も部屋に置いたし、商店街へ遊びに行こう!!
──それによって俺も学園の方へ馬車で向かわなければならなかった。
「では、行って参ります!母上、父上」
「行ってらっしゃいロジーク」
「ああ、成長して帰って来るのを私も楽しみにしていよう」
そう言って別れの挨拶を手短に済ませると、俺は王都へと向かう馬車に乗車した。
──学園の話をしよう。
学園こと王立ニトロ学園は俺の住んでいるグラストーン領から馬車で3日程の距離にあるケミストラ王国の王都ポリマーという都市の郊外にある。王都ポリマーはかつてはバラバラだったいくつかの町が“悪しき種族”に立ち向かうために一つにまとまったことに由来しているらしい。
俺もこの事実を知った時には“ポリマー”の意味合いからしてなるほどなと思ったくらいだ。
生徒達は皆、学年別、男女別で敷地内の学生寮に入りそこから登校することになっているらしい。そして学園を出ると商店街があり、必需品を買ったり娯楽品を買ったりできる。何故こんなシステムがあるのか分からないが学園での成績順位に応じて商店街で使える通貨というよりポイントが貰える。そのポイントで必需品等を買うそうだ。
俺は学園の名前を知った時、物騒だなと思った。なぜならニトロなんて類の物質は危険物の種類が多すぎるからだ。それとこのシステムは恐らく俺以外の転生者が考えたものだろうと思いつつも3日が経過して──
「やっと着いたぁ……」
思ったよりも早かったが俺はやっと王都ポリマーにたどり着いたのだった。
俺は王都に着いた後、到着した時間も午前中だったので急いで郊外へ向い、そして入学手続きを終えてから学生寮に入った。
──ケミストラ王国の教育水準はかなり高く、10才から6年間の無償で教育を受ける権利を認めているため識字率は最高峰であるらしい。
──勿論、俺は6年後も学園に通うつもりだが。具体的には前世においての高校生を卒業した辺りまでだ。その後は婿入りまでの間、魔物と戦う“冒険者”にでもなろうかなと考えていたりする。
因みに、学生寮は学年フロア別、男子寮、女子寮ともに7階建てでワンフロアにつき4人部屋が二十部屋あり、1階だけは食堂や大浴場、休憩室等がある。つまりこの学園は一学年だけでも160名も受け入れが可能ということになる。
──前世の小学校の全校生徒の平均ぐらいだろうか?
俺の部屋は207号室だった。俺以外にもあと3人はこの部屋に来るからしっかり自分の荷物が周りの迷惑にならないようにしないとな。
「いよいよ学園かぁ……輝かしい学園生活が俺を待っているッ!!」
なんだかんだで無事に入学手続きも終えたしな……。
よしっ!荷物も部屋に置いたし、商店街へ遊びに行こう!!
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