森の導の植物少女

*アルラウネの少女が森の中に来た人をアドバイスして導くお話*

 樹海の最奥には──“華の精”と呼ばれる「魔王」。
 その裏ではこっそりと、人の動向を観察するちょっぴり変わり者の「魔王」である。
「不殺の魔王」エフェドラ=シニカ。それが彼女の名前だ。

 シーナやマグ、ノリアと人の輪が広まっていき、遂に薬屋を開くことになる。不治の病とされていた伝染病やらなにやら、大樹海から取れた植物(薬)で救っていく。

 対価は相手の生き血、その数滴を頂く。

 ある時、噂は変化を遂げる。
 パープレア大樹海にある小さな小屋。そこには願いを叶える女性がいるらしい。対価として生き血を要求されるらしいが、必ず救われるそうだ。

 その瞬間を眺める時、女性の顔は魔王の形相なのだそう。
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