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参謀 ノア
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(いつもと変わらぬ朝だね。
私は。獣人騎士団の参謀を任されている。ノア.クィーン、一応貴族だよ。
私の家系には立派な、私からしたら兄上という長男は存在しているし、その子供も出来が良く将来安泰だから、私は要済みだ。見た目が良いだけに、変な家に縁組されぬ様に、さっさと逃げ出したんだ。貴族社会は愛想笑いが出来ない、私には無縁な世界なんだよ。
それにひきかえ、獣人騎士団の居心地の良い事。変人は多いが私も充分、その仲間だから問題はない。
なんだか。今日は、何か楽しい事が始まる予感がする。私の予感は大抵大当たりだ)
「さあ!支度も出来たし。出掛けるか」
ノアは白のストレートの髪を、風に靡かせて、高台にあるお洒落な扉を閉めた。ノアの家は山の上にあり、こじんまりとしたとても可愛い家だ。そもそもこんな場所に家は建てないし、通いづらい。
ノアは一年仕事を休み。自分でこの家を作り上げたのだ。木材は山の中だから腐る程ある。長い寿命だからこそ、自分好みの家とそれを自身の手で建てたいと、いきなり言い始めての結果だ。
見事、ノアは一年で山小屋を作り上げた。だが、ノアの家の近くは誰も近寄らない…近寄れないのだ。数限り無く仕掛けがしてあるからだ。
騎士団の皆は。細工がしたくて、あんな山奥の下からは丸見えの、家を建てたのだろうと….街から山を見ると、真っ白い可愛い山小屋が見えるのだ。興味を持ち登って近くに来ると、確実に罠にはまる…何と悪趣味な…罠にはノアの晩酌のお供になる獣や、たまに獣人が掛かるらしい。多分命は無事だと思う…。
普通に通うと、騎士団迄片道二時間はかかる所を、ノアはどうやっているのか?30分で平気に降りて来てる。登りも変わりは無い。そんな不思議なノアには、誰も逆らえない…
「皆んな、おはよう」
ノアはスラリとした身体を、騎士団の制服である、黒の伸縮性のあるズボンと、紅のベルト紅の襟付きシャツに、黒のズボンと同じ生地のジャケットに、身を包んでいる。黒のジャケットには紅で騎士団のエンブレムが刺繍されている。この制服は生地選びから何から全て、ノアのデザインだ。
以前は、作業服を少し改良した様な、簡単な物だったのを。ノアが、命に関わるからと耐久性、防火、防寒、軽量その他色々詰め込んだ、最高最強の制服が出来上がった。それでいて価格もリーズナブルなお値段だ。間違わない様に、安いではない…理に適ったお値段だ。
「どうかした?今朝はなんだか騒がしいね…」
「ノア聞いてよ~~なんと、なんとサミュエルがぁ~つがい見つけちゃったんだよぉ~」
「煩いよディラン。耳が痛い」
椅子に座り、団長と向かい合って談笑している2人を見て…ノアは。
(あれあれあれ?あれって。もしかして…だよね~最近の噂は本当だったんだね。サミュエルのつがいねえ。多分、私は巻き込まれるんだろうね…ふぅ~ん。少し調べてから2人に会った方が都合が良いかなぁ?それに、だとすると…あれは絶対必要だから、結婚のお祝いに勝手に購入しちゃおうかなぁ良いの最近見かけたんだよね。皆んなで割ったら、丁度良い結婚祝いのプレゼントになるね。なんだか楽しくなってきたー良し。見つからない様に行動あるのみだね)
(私の予感当たります)
私は。獣人騎士団の参謀を任されている。ノア.クィーン、一応貴族だよ。
私の家系には立派な、私からしたら兄上という長男は存在しているし、その子供も出来が良く将来安泰だから、私は要済みだ。見た目が良いだけに、変な家に縁組されぬ様に、さっさと逃げ出したんだ。貴族社会は愛想笑いが出来ない、私には無縁な世界なんだよ。
それにひきかえ、獣人騎士団の居心地の良い事。変人は多いが私も充分、その仲間だから問題はない。
なんだか。今日は、何か楽しい事が始まる予感がする。私の予感は大抵大当たりだ)
「さあ!支度も出来たし。出掛けるか」
ノアは白のストレートの髪を、風に靡かせて、高台にあるお洒落な扉を閉めた。ノアの家は山の上にあり、こじんまりとしたとても可愛い家だ。そもそもこんな場所に家は建てないし、通いづらい。
ノアは一年仕事を休み。自分でこの家を作り上げたのだ。木材は山の中だから腐る程ある。長い寿命だからこそ、自分好みの家とそれを自身の手で建てたいと、いきなり言い始めての結果だ。
見事、ノアは一年で山小屋を作り上げた。だが、ノアの家の近くは誰も近寄らない…近寄れないのだ。数限り無く仕掛けがしてあるからだ。
騎士団の皆は。細工がしたくて、あんな山奥の下からは丸見えの、家を建てたのだろうと….街から山を見ると、真っ白い可愛い山小屋が見えるのだ。興味を持ち登って近くに来ると、確実に罠にはまる…何と悪趣味な…罠にはノアの晩酌のお供になる獣や、たまに獣人が掛かるらしい。多分命は無事だと思う…。
普通に通うと、騎士団迄片道二時間はかかる所を、ノアはどうやっているのか?30分で平気に降りて来てる。登りも変わりは無い。そんな不思議なノアには、誰も逆らえない…
「皆んな、おはよう」
ノアはスラリとした身体を、騎士団の制服である、黒の伸縮性のあるズボンと、紅のベルト紅の襟付きシャツに、黒のズボンと同じ生地のジャケットに、身を包んでいる。黒のジャケットには紅で騎士団のエンブレムが刺繍されている。この制服は生地選びから何から全て、ノアのデザインだ。
以前は、作業服を少し改良した様な、簡単な物だったのを。ノアが、命に関わるからと耐久性、防火、防寒、軽量その他色々詰め込んだ、最高最強の制服が出来上がった。それでいて価格もリーズナブルなお値段だ。間違わない様に、安いではない…理に適ったお値段だ。
「どうかした?今朝はなんだか騒がしいね…」
「ノア聞いてよ~~なんと、なんとサミュエルがぁ~つがい見つけちゃったんだよぉ~」
「煩いよディラン。耳が痛い」
椅子に座り、団長と向かい合って談笑している2人を見て…ノアは。
(あれあれあれ?あれって。もしかして…だよね~最近の噂は本当だったんだね。サミュエルのつがいねえ。多分、私は巻き込まれるんだろうね…ふぅ~ん。少し調べてから2人に会った方が都合が良いかなぁ?それに、だとすると…あれは絶対必要だから、結婚のお祝いに勝手に購入しちゃおうかなぁ良いの最近見かけたんだよね。皆んなで割ったら、丁度良い結婚祝いのプレゼントになるね。なんだか楽しくなってきたー良し。見つからない様に行動あるのみだね)
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