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暖
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駅迄の路のり、無言も駄目だし何か喋らないと……
手を繋ぐってなんか変な感じ。この前までは普通の幼馴染みだったのに、いきなり恋人同士みたいにするのって反則だと思うんだよね。
うー手が大きいなぁ何だか守られてるみたいな感じがする。Andreでは、私が女の子に歯の浮くようなセリフ平気で言えちゃうのに、反対になるとダメダメだ……
Andreでは派手な男装してるし、2.5次元俳優になりきってるから平気なのに、それに同性だしね。そこが大きいのかなぁ 何故かノリノリで、できちゃうのに何故かこれは無理だ……汗が手に……汗が出ちゃうよぉ~
「あのさ……卓也さっきね。お姉ちゃんからもお金貰ったんだよね。お昼ご飯食べろって。どうする?結構な額あるかも」
「いくらあるの? 」
「お姉ちゃんからは1万円でお母さんはわかんない」
「おっ! すげー奮発してくれたな。じゃあ、お言葉に甘えて美味しい物食おうぜ! 何食いたい? 歩」
「えっとね……美味しいお肉」
「おっ! いいじゃん。じゃあさ焼肉行かねえか? 俺先輩に連れてって貰った美味い焼肉知ってんだよ」
「行きたい! 最近焼肉行ってないから行きたい」
「じゃあ予約取っとくわ」
卓也が、携帯を操作する為に難しかったのか繋いでた手を離した。
急いで、服で手汗を拭いた。繋いでたら緊張するしドキドキするしで手汗もかいちゃうけど、離すとなんか寂しい……かも。
「取れたぞ予約。それにしても、今日の歩いつもに増して可愛いな。歩らしくていいんじゃないか」
「私らしさって?」
「歩はさ、何事にも流されないだろ。自分をきちんと持ってるって言うか、そーゆう所。
後は、怖がりだろ。昔良く夏に怖いテレビ見た後、俺の部屋上がってきただろ。一緒に居てって。
それに、優しさもあってさ、悪口も出来るだけ言わない様にしてただろ。
昔、女の子達が集まって嫌いな奴の悪口言ってその子の家に行こうよって話してたの横で聞いてて、お前一人で止めてたろ。悪口も言わなかったよな。俺さ、そんとき公園の遊具の外に居たんだよ。お前達は遊具の中でコソコソ話してたから、気になって近づいて聞いたんだ。未だガキだったから盗み聞きも許せよ。
歩は横でその子の少しでも良いとこを言ってたろ。そん時、歩はすげ~なって思ったんだよ。
今日の服もさ、女の服はよく分からんが歩の好きな女の子らしいスカートと今の雰囲気に似合ってる革ジャンで良いなって思ってさ」
「ストップ! もういい! ストップ!その話、私にとっては失敗だったんだから。あの後、私がボッチになってさ一年間誰も話してくれなかった。何となく、話し合わせてれば切り抜けられたかもしれないのに。あの後すっごく辛かったから……
この性格のせいで真面目とか融通がきかないとか話合わないとか、色々言われてきたんだから。いろんな人と適当に合わせて、楽しく話せる人になりたいよ」
自分のコンプレックスを刺激されて下を向いたら、頭を大きな手がグリグリ撫でられている。掌からあたたかさと優しさが流れ込んでくるみたいだ。安心する。
「俺はさ、そんな歩が好きだけどな」
頭から手の暖かさが無くなった。
「さっ、映画館行くぞ。俺スッゲー楽しみにしてたんだよ。この映画。それに4DX初めてだし。時間が無いし急ぐぞ」
卓也は、私の手をギュッと握って急ぎ足で駅迄の路を急いだ。
手を繋ぐってなんか変な感じ。この前までは普通の幼馴染みだったのに、いきなり恋人同士みたいにするのって反則だと思うんだよね。
うー手が大きいなぁ何だか守られてるみたいな感じがする。Andreでは、私が女の子に歯の浮くようなセリフ平気で言えちゃうのに、反対になるとダメダメだ……
Andreでは派手な男装してるし、2.5次元俳優になりきってるから平気なのに、それに同性だしね。そこが大きいのかなぁ 何故かノリノリで、できちゃうのに何故かこれは無理だ……汗が手に……汗が出ちゃうよぉ~
「あのさ……卓也さっきね。お姉ちゃんからもお金貰ったんだよね。お昼ご飯食べろって。どうする?結構な額あるかも」
「いくらあるの? 」
「お姉ちゃんからは1万円でお母さんはわかんない」
「おっ! すげー奮発してくれたな。じゃあ、お言葉に甘えて美味しい物食おうぜ! 何食いたい? 歩」
「えっとね……美味しいお肉」
「おっ! いいじゃん。じゃあさ焼肉行かねえか? 俺先輩に連れてって貰った美味い焼肉知ってんだよ」
「行きたい! 最近焼肉行ってないから行きたい」
「じゃあ予約取っとくわ」
卓也が、携帯を操作する為に難しかったのか繋いでた手を離した。
急いで、服で手汗を拭いた。繋いでたら緊張するしドキドキするしで手汗もかいちゃうけど、離すとなんか寂しい……かも。
「取れたぞ予約。それにしても、今日の歩いつもに増して可愛いな。歩らしくていいんじゃないか」
「私らしさって?」
「歩はさ、何事にも流されないだろ。自分をきちんと持ってるって言うか、そーゆう所。
後は、怖がりだろ。昔良く夏に怖いテレビ見た後、俺の部屋上がってきただろ。一緒に居てって。
それに、優しさもあってさ、悪口も出来るだけ言わない様にしてただろ。
昔、女の子達が集まって嫌いな奴の悪口言ってその子の家に行こうよって話してたの横で聞いてて、お前一人で止めてたろ。悪口も言わなかったよな。俺さ、そんとき公園の遊具の外に居たんだよ。お前達は遊具の中でコソコソ話してたから、気になって近づいて聞いたんだ。未だガキだったから盗み聞きも許せよ。
歩は横でその子の少しでも良いとこを言ってたろ。そん時、歩はすげ~なって思ったんだよ。
今日の服もさ、女の服はよく分からんが歩の好きな女の子らしいスカートと今の雰囲気に似合ってる革ジャンで良いなって思ってさ」
「ストップ! もういい! ストップ!その話、私にとっては失敗だったんだから。あの後、私がボッチになってさ一年間誰も話してくれなかった。何となく、話し合わせてれば切り抜けられたかもしれないのに。あの後すっごく辛かったから……
この性格のせいで真面目とか融通がきかないとか話合わないとか、色々言われてきたんだから。いろんな人と適当に合わせて、楽しく話せる人になりたいよ」
自分のコンプレックスを刺激されて下を向いたら、頭を大きな手がグリグリ撫でられている。掌からあたたかさと優しさが流れ込んでくるみたいだ。安心する。
「俺はさ、そんな歩が好きだけどな」
頭から手の暖かさが無くなった。
「さっ、映画館行くぞ。俺スッゲー楽しみにしてたんだよ。この映画。それに4DX初めてだし。時間が無いし急ぐぞ」
卓也は、私の手をギュッと握って急ぎ足で駅迄の路を急いだ。
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