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「卓也頭上げてよ…下げられる事されてないから」
卓也が頭を上げると私と視線があった。久しぶりに間近で見る卓也は少し大人っぽくなっていた。
「卓也と久しぶりに顔を合わせるね。あれ?卓也背が又伸びた?見上げる感じが以前より大きくない?身体もひとまわり大きくなってない?」
「ああ……色々イライラする事があってな。身体を動かす事で発散してたんだよ。ジムに通ったり友人達とバスケやサッカーしたりしてた。だからかな?」
「うん!たくましくなったよ」
「嬉しいよ。歩にそう言われると。俺は……情けない心の狭い人間なんだ。お前を誰にも取られたくないんだ。歩は今は俺の事など考えられないかも知れないけど、これから先は俺の事を意識してくれたら嬉しい……嫌……意識される様に俺はこれから歩に、どんどんアピールしていくつもりだ。俺は歩の事が前から好きだ。お前だけを愛してるんだ。これは何が起ころうとも絶対に変わらない」
私はどう答えればいいのか……恥ずかしくて顔を下げて隠した。
「普通通りにしてくれよ。俺は以前から歩への気持ちに気付いてたが、歩にはこれから俺に好意を持ってもらわないと駄目だからな。先ずは普通で宜しくな。
えっと……それにしても歩スッゲー髪になったな。最初わかんなかったよ。色も染めたの初めてだろ。うーん……」
卓也が私の髪を360度回ってチェックしてる。卓也って普通にセンス良いし、なに言われるのかちょっと怖い。卓也の持ち物って何気に良いもの使ってて、長く大事に使ってるんだよね。そういうところ尊敬できる。
「うん!良く似合うよ。短い髪も可愛いな」
「えっと……あの……ありがとう。何だか大学でも目立ってたみたいだから少しだけ不安だったんだけど、卓也にそー言われると自信出てきたよ」
「先に謝っとく。ごめん」
あれ?私……卓也に抱き締められてる?ぎゅって力強く身体全体覆われている。あったたかい……久しぶりの卓也の匂いだ。嬉しいなぁー安心する……でも少しだけドキドキもする……ふわふわもするかなぁこのままずっーとこのままでいたいなぁー
「歩……早く俺の事好きになれよ。待ってるからな。おやすみ」
あたたかな力強い身体が離れていった。その後、おでこにあたたかな感触がしてほっぺにも鼻にも卓也の唇が……
その後2人とも無言になり。卓也は私の手を繋ぎ引っ張って家まで送ってくれた。
卓也が頭を上げると私と視線があった。久しぶりに間近で見る卓也は少し大人っぽくなっていた。
「卓也と久しぶりに顔を合わせるね。あれ?卓也背が又伸びた?見上げる感じが以前より大きくない?身体もひとまわり大きくなってない?」
「ああ……色々イライラする事があってな。身体を動かす事で発散してたんだよ。ジムに通ったり友人達とバスケやサッカーしたりしてた。だからかな?」
「うん!たくましくなったよ」
「嬉しいよ。歩にそう言われると。俺は……情けない心の狭い人間なんだ。お前を誰にも取られたくないんだ。歩は今は俺の事など考えられないかも知れないけど、これから先は俺の事を意識してくれたら嬉しい……嫌……意識される様に俺はこれから歩に、どんどんアピールしていくつもりだ。俺は歩の事が前から好きだ。お前だけを愛してるんだ。これは何が起ころうとも絶対に変わらない」
私はどう答えればいいのか……恥ずかしくて顔を下げて隠した。
「普通通りにしてくれよ。俺は以前から歩への気持ちに気付いてたが、歩にはこれから俺に好意を持ってもらわないと駄目だからな。先ずは普通で宜しくな。
えっと……それにしても歩スッゲー髪になったな。最初わかんなかったよ。色も染めたの初めてだろ。うーん……」
卓也が私の髪を360度回ってチェックしてる。卓也って普通にセンス良いし、なに言われるのかちょっと怖い。卓也の持ち物って何気に良いもの使ってて、長く大事に使ってるんだよね。そういうところ尊敬できる。
「うん!良く似合うよ。短い髪も可愛いな」
「えっと……あの……ありがとう。何だか大学でも目立ってたみたいだから少しだけ不安だったんだけど、卓也にそー言われると自信出てきたよ」
「先に謝っとく。ごめん」
あれ?私……卓也に抱き締められてる?ぎゅって力強く身体全体覆われている。あったたかい……久しぶりの卓也の匂いだ。嬉しいなぁー安心する……でも少しだけドキドキもする……ふわふわもするかなぁこのままずっーとこのままでいたいなぁー
「歩……早く俺の事好きになれよ。待ってるからな。おやすみ」
あたたかな力強い身体が離れていった。その後、おでこにあたたかな感触がしてほっぺにも鼻にも卓也の唇が……
その後2人とも無言になり。卓也は私の手を繋ぎ引っ張って家まで送ってくれた。
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