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茶
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一通りショッピングを終えて、喉が乾いたと母が訴えたので、今日のお礼に好きなミルクティーのお店をググって探してみた。近くだったので向かったら。
そこはフラワーショップと兼用の様で、上品で可愛らしい雰囲気漂うお店でした。フランスの老舗紅茶ブランド専門店。濃いめに淹れたアッサムティーにたっぷり濃厚ミルクを注いで、なんとも美味な味わい。軽食のプレートとの相性もバッチリでリピート間違いなしのお店を見つけちゃいました。
「お母さん今日はありがとう。沢山カッコいい服買ってくれて、当分着回していけるよ。でもさぁお金大丈夫?商品券以上に高かったでしょ」
「何言ってんのよ!お母さんすっごく楽しかったのよ。だってね、皆んな振り返るし店員さん達も皆さん褒めてくれて、嬉しかったんだからね。これが私の子供なんだからねってね」
美味しい朝ご飯を食べて話して、久しぶりに母と街を歩いた。そう言えば最近は家族と出掛けたりしていなかったな……今度は、お姉ちゃんとも待ち合わせしてご飯でも食べに行こうかな。うん!そうしよう。一人心の中で反省していたら。
「ねえねえあゆちゃんそろそろ大学行かなくていいの?」
「あーう……ん。行かないといけないよね」
「あゆちゃん。自信持って貴女は良い子よ間違っていないわ。真面目な事は悪いことではないのよ。元彼さんとは残念だったけど、素のままのあゆちゃんを大切に大事にしてくれる子がきっと現れるわよ。お母さん信じてるから、普通に堂々と大学へ行きなさい。
荷物はお母さん頑張って持って帰るから大丈夫よ。後、バイトに提出の書類も帰り取りに行ってあげるからいってらっしゃいな」
笑顔の母に車で大学まで送っもらった。
「ありがとうね。お母さん行ってきます」
「行ってらっしゃい、あゆちゃん。美味しいご飯作って待ってるわね」
「うん」
車が見えなくなるまで手を振った。こんな事をしたのはいつ以来かなぁ?やっぱり家族っていいなぁ
私が想いに耽っていると何やら視線が……周りを見渡すと女の子の集団が居た。私を見て何やらきゃあきゃあ言っている。
私……女の子の集団が苦手なんだよね。居ない人の悪口とか個々の趣味に対して文句言ったり、話し合わせたりするのが苦手で、昔は頑張って話し合わせても何故か噛み合わなくて、無理が出てくるから最近は遠巻きにしてた。
親友だと思ってた愛美も向こうからしたら、私は扱い難い人間だったのかもしれない。
私は、女の子達にどう接していいか判らなくて、授業も始まるから時間も無いので、もうスルーしてしまおうとスタスタ気にせずに校舎に入って行った。すると背後から彼女達におずおずと話しかけられた。
「あのー!すみません。この大学の方ですよね?」
「そうです。授業の時間なので急いでいますので失礼します」
「「「「「「きゃーーーっ」」」」」」
「すっごい紳士よぉ!」
「理想よ!理想!!!!!」
「2.5次元がここにキタァー」
「幸せぇ~天国だわぁ。携帯のトプ画にしたいわぁ~~~~~~~!」
「お友達になりたいです。是非ともお願いします」
「ストーカはしません!迷惑はかけませんわ」
「????えっとお?あのー立て続けに言われても理解できません。とにかく時間が無いので又……ごめんなさい失礼します」
私は逃げた。
そこはフラワーショップと兼用の様で、上品で可愛らしい雰囲気漂うお店でした。フランスの老舗紅茶ブランド専門店。濃いめに淹れたアッサムティーにたっぷり濃厚ミルクを注いで、なんとも美味な味わい。軽食のプレートとの相性もバッチリでリピート間違いなしのお店を見つけちゃいました。
「お母さん今日はありがとう。沢山カッコいい服買ってくれて、当分着回していけるよ。でもさぁお金大丈夫?商品券以上に高かったでしょ」
「何言ってんのよ!お母さんすっごく楽しかったのよ。だってね、皆んな振り返るし店員さん達も皆さん褒めてくれて、嬉しかったんだからね。これが私の子供なんだからねってね」
美味しい朝ご飯を食べて話して、久しぶりに母と街を歩いた。そう言えば最近は家族と出掛けたりしていなかったな……今度は、お姉ちゃんとも待ち合わせしてご飯でも食べに行こうかな。うん!そうしよう。一人心の中で反省していたら。
「ねえねえあゆちゃんそろそろ大学行かなくていいの?」
「あーう……ん。行かないといけないよね」
「あゆちゃん。自信持って貴女は良い子よ間違っていないわ。真面目な事は悪いことではないのよ。元彼さんとは残念だったけど、素のままのあゆちゃんを大切に大事にしてくれる子がきっと現れるわよ。お母さん信じてるから、普通に堂々と大学へ行きなさい。
荷物はお母さん頑張って持って帰るから大丈夫よ。後、バイトに提出の書類も帰り取りに行ってあげるからいってらっしゃいな」
笑顔の母に車で大学まで送っもらった。
「ありがとうね。お母さん行ってきます」
「行ってらっしゃい、あゆちゃん。美味しいご飯作って待ってるわね」
「うん」
車が見えなくなるまで手を振った。こんな事をしたのはいつ以来かなぁ?やっぱり家族っていいなぁ
私が想いに耽っていると何やら視線が……周りを見渡すと女の子の集団が居た。私を見て何やらきゃあきゃあ言っている。
私……女の子の集団が苦手なんだよね。居ない人の悪口とか個々の趣味に対して文句言ったり、話し合わせたりするのが苦手で、昔は頑張って話し合わせても何故か噛み合わなくて、無理が出てくるから最近は遠巻きにしてた。
親友だと思ってた愛美も向こうからしたら、私は扱い難い人間だったのかもしれない。
私は、女の子達にどう接していいか判らなくて、授業も始まるから時間も無いので、もうスルーしてしまおうとスタスタ気にせずに校舎に入って行った。すると背後から彼女達におずおずと話しかけられた。
「あのー!すみません。この大学の方ですよね?」
「そうです。授業の時間なので急いでいますので失礼します」
「「「「「「きゃーーーっ」」」」」」
「すっごい紳士よぉ!」
「理想よ!理想!!!!!」
「2.5次元がここにキタァー」
「幸せぇ~天国だわぁ。携帯のトプ画にしたいわぁ~~~~~~~!」
「お友達になりたいです。是非ともお願いします」
「ストーカはしません!迷惑はかけませんわ」
「????えっとお?あのー立て続けに言われても理解できません。とにかく時間が無いので又……ごめんなさい失礼します」
私は逃げた。
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